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高原の町とグルジアの空手家

2012/4/27 金
始:9:25 ~ 終:17:10 走行:46km
~ Ahalkalaki ~ Bogdanovka(Ninotsminda)

快晴のちくもり。
チェーンに注油して出発。Kura川の支流に沿って谷を遡る。
途中、車の中から声をかけられて、よく見ると先日Khuloで出会ったアメリカ人夫婦だった。どのルートでここまで来たのだろう・・・?なかなかいいところに目をつけて旅をされていると思う。
その先、道路脇にマスの養殖場があり、そこで暫し休憩。手招きされて中をちょっと見せてもらった。
養殖場の外にトルコの大型トラックが止まっていて、トルコ人の運ちゃんがいい匂いを漂わせながら調理中だった。
トルコのトレーラーは腹の箱をパカッと開けるとコンロがついていて、そこで調理できるようになっている。トルコを走っているときも、運ちゃんが道路脇にトレーラーをとめて調理しているところを時どき目にした。
運ちゃんが調理していたのは、たった今目の前の養殖場で買ったと思われるマス。声をかけたらできたての唐揚げを二匹くれて、その場で食す・・・美味!新鮮でとても美味!

運ちゃんは今しがたどこかに頭をぶつけたらしく、頭から流血していた。
アルメニアからトルコへ帰る途中ということだった。それを聞いて一つ安心したことがある。実はドーズのことがあってアルメニア国境手前の峠道がどんな感じなんだかちょっと心配していたのだが、大型トレーラーが通行できるような道なら心配あるまい。

トラックを見送ってからしばらく走ると九十九折りの上りがあり、これをこなすとAhalkalaki。標高1,800mほどの高原の町である。
トルコ国境まで僅か30kmほどということもあって活気がある。行動食だけ買い足してすぐ発つつもりでいたのであるが、市が立っていて楽しそうでついブラブラ長居してしまった。ビニールシートを計り売りしていて、テントのボトムシート(山では決して使うことがないが、自転車旅ではけっこう有効)もここで買い替えた。
カートン単位でタバコがやたらと売っている。グルジアは町中で普通に買っても安いのだけれど、町中よりさらにちょっとだけ安い。「VICEROY」というタバコをヨーロッパ以来よく吸っているんだけど、町中で買うと一箱1.2GELのものがここでは1.13GEL。微々たるものだけど町中より安く、2カートンまとめ買い。

タバコを買った隣の店で一人のおっちゃんに声をかけられた。
ラファエルという名のおっちゃんは英語をちょっと話せ、空手や剣道をやっている日本通だった。店の奥に簡易道場があり、そこに案内されてコーヒーやらジュースをご馳走になりながら暫しおしゃべりした。
自分は流派についてよく知らないのだけれど、海外に広まっている空手というのは「松濤館」(字、合ってるか?)というところのが多い。キューバの空手家フレディリスたちなんかもそうだったし、アルバニアにも「松濤館」を知っている人がいた。
空手は海外でもよく聞くけれど、剣道ってのは珍しいように思う。高校のとき格技の授業でやっていたから、自分にとっては空手より馴染みがある。
面や胴、籠手といった防具が手に入らないからここでは寸止めでやってるっていう話なんだけど・・・スゲェな。剣道の寸止めって聞いたことがないけど・・・。

ラファエルは「Ahalkalakiを訪ねてくれてありがとう」と言っていた。
なかなか言えんよな、こういうこと。自分も今度日本に帰ったらぜひ外国人の旅行者に言ってあげたい。
それに近い話なんだけど、これまでヨーロッパでもトルコでもグルジアでも、よく人から「Welcome to ○○」と声をかけられた。「英語は三つしか知らないんだ」と言っていたあるトルコ人の知っているそのうちの一つも「Welcome to Turkey」だった。
日本にいるとなかなか咄嗟に出ないと思うんだけどこの言葉、言われるとけっこう嬉しいものである。ぜひ見習いたいと思う。

ラファエルとアドレス交換をして別れる。「グルジアで何かあったら電話しろ」と電話番号も教えてくれた。
すっかり長居している間に怪しい雲に囲まれてしまった・・・。
Ahalkalakiの町中でグルジアに入って初めて自転車に乗っている子どもたちを見た。自転車屋があるわけじゃなくて自転車は市場で売っているだけなのだけれど、これならさすがにトビリシには自転車屋があるかも、とちょっと期待。

Ahalkalakiから先は景色が、というか地形が一変する。緩い上りがずっと続くのだけれど山間を走っているという感じではなく、標高1,800~2,000mほどのところに広い平原が広がっている。なんだか不思議な気分だ。
龍の巣に囲まれて雷がゴロゴロ鳴っている。だいたい午後はこんな感じなのだけれど、雨は降らないからこれまた不思議。今日も結局雨には降られなかった。

Ahalkalakiを出た頃から風が強くなって肌寒くなった。
しばらく走ると、妙に埃っぽいNinotsmindaという村に入った。自分らが目指していたのはBogdanovka、国境手前最後の村であるボグダノフカで食料の買い出しをするつもりだった。
が、よくよく人に聞いてみたら、ここがそのボグダノフカだった。どうやら村の呼び名が二通りあるらしい。
それじゃあと村の商店で買い出しを済ませる。
ニノツミンダと標示されているこの村では、グルジア語は話されていなかった。人々の話しているのはたぶんアルメニア語であると思う。
文字もグルジア文字ではなくキリル文字が使われている。

水場で水を汲ませてもらって村を出る。村を出るまで子どもたちが自転車でついてきた。
風が強くて寒い・・・。
周りはどこまでも牧草地で、風さえなければどこもテン場といった状態なのだが、この風では吹きっさらしのところには幕営できない。
見晴らす先は延々と吹きっさらしの牧草地・・・これ以上進むのは諦めて、村を出てすぐ牧草地にあった朽ちた廃屋(屋根なし)の中に幕営した。
標高2,000mほど、国境まで20kmほど。

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気持ちのいい朝のテン場                  今日も快晴!

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牛がたくさんいる                      トルコの運ちゃんにマスの唐揚げをご馳走になる

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このように調理できるようになっている           ここを上ればAhalkalaki

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高原の町と・・・                       日本通の空手家ラファエル

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標高1,800~2,000mに広がる平原・・・Ahalkalakiでのんびりしてる間にすっかり怪しい雲に包まれた

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龍の巣につかまったが結局雨には降られなかった

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Ninotsmindaのマガジン                   子どもたちが自転車でついてきた

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牛追いの少年@テン場の偵察中              牧草地の中の朽ちた廃屋
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