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グルジアの美しき道・M11 その2

2012/4/25 水
始:9:30 ~ 終:16:40 走行:24km
~ Adigeni

快晴。テントを干して9:30に出発。
テン場の標高1,850m。今日は雪上の押しからスタート。出だしは、雪が硬くも腐ってもなくて順調。

テン場からちょっと下ったところに新しい熊の足跡があった。あっ、やっぱいるのね・・・。
それほど大きな足跡ではなかったから、単独のまだ若い熊だと思う。足跡は下の川から放牧小屋のある山の方へ一直線に上っていた。

沢の渡渉があり、斜面のトラバースがあり、恐る恐るスノーブリッジを渡り・・・先の状況を偵察してはひたすら自転車を押すという作業を繰り返す。
そのうちに日向は雪が腐ってきて、車軸まで自転車が沈むようになった。何度も二人がかりで押し、それでもダメなら荷物を外す。進まねぇ・・・それでもまだ二人だからよかった。
一台が通ってトレースがつけば二台目は楽。

休まず押し続けて2時間後、ようやく雪のないところに出た。峠のこちら側もここまでは除雪がされていた。そこに一台の車が止まっているのを見つけたとき、ようやく自転車に乗れると思った。
2時間かかって進んだ距離、たったの1.8km(遅すぎて正確に測れてはいないと思うけど)。標高差にしてたった100m下っただけ。
それでもまだ下りだったから助かった。ここを逆から越えるのはそうとう大変だな・・・。

自転車に乗れると言っても、延々とダートの下り。それでも自転車に乗れるだけで幸せだった。
やはり自転車は押すもんじゃなくて乗るもんだよ、当たり前だけど・・・。

ダートの下りがまた長いこと、長いこと。いったいいつになったらアディゲーニに着くのだろう・・・そして舗装路になるのだろう・・・。
峠のこちら側は、アディゲーニまでほとんど集落がなかった。
雪上の押しで酷使した上腕に加え、ブレーキの握りすぎで手が腱鞘炎になりそう。

ちょっと前から気になっていたのだけれど、ここへ来てキャノンデールのリアのブレーキ・シューがいよいよ限界。
下りの途中で自転車を止めてブレーキ・シューを交換。イスタンブールで買い足したシューがサイズ違いでちょっと厚く(買ったときからわかっていたけど、これしかなかったから・・・)、せっかくの新品のシューをナイフで2~3mm削る。
マユミがドーズのフロントもシューがほとんどないと言うので見てみると、確かに終了している。恐るべし、中国製のシュー。オフリドで交換したばかりなのにもうないとは・・・。
ドーズのシューは一体型でメタルでリムを削ることはないから、今日のテン場までそのまま走ることにする。
キャノンデールのフロントのシューもほとんど終了していた。こちらもスロヴェニアで交換したのだけれど、今回はもたなかったなぁ・・・。

渡渉を交えつつ、ブレーキを握りっぱなしで下ること20kmほど(途中一箇所だけ100mの上り返しがあった)、ようやくアディゲーニに入った。
アディゲーニに入った途端、きれいなアスファルト舗装になった。
この感動は忘れまい。なんて走りやすいんだ、舗装路は・・・こんな道なら何キロだって走れる。心の底からそう思った。

アディゲーニの標高が1,200mほど。
バス乗り場と思しきところに小さな商店が一軒だけあり、ビスケットを買い食い。こんなときチャイを飲めれば最高なんだけれど・・・グルジアではそうもいかない。おっちゃんたちがチャイの代わりに飲んでいるのはウォッカだ。
周りに人が集まってきてしきりに話しかけてくれるのだけれど、ロシア語もグルジア語もわからないから満足に話ができない。
はっきり言って旧ソ連圏はロシア語ができないと話にならない。何かを探したりするときすごく苦労する。逆にロシア語さえできればすごい武器になる・・・日本に帰ったらロシア語勉強しよっと。
ちなみに、昔の名残りなのか年配の人たちを中心に英語よりはドイツ語の方がはるかに通用する。

さらに町の方へ下ってみたが、道路沿いには食堂の類はなく、小さな商店が一軒あるだけだった。町の中心に行けば何かしらあるのだろうけど、ダートを下って町の中に入る気にはなれなかった。
腹ペコで何か食べたいと思っていたのだけれど、諦めた。商店で晩の食料だけ買い出し。
その商店の隣が古着屋になっていて、店の人が中に招き入れてくれてチーズをご馳走してくれた。今しがた買ったばかりのパンと一緒に食べる。とても美味しいチーズだった。
たまたま店の近くにいたじいちゃんが袋いっぱいのリンゴまでくれた。

店からちょっと下ったところに水場があり、水を汲んでから靴下を洗う。
さらにちょっと下ったところに格好のテン場があった。早々に幕営を決め込む。
アディゲーニに入る手前あたりから入道雲の勢力圏内に入っていて、今にも雨が降りそうだった。雷も鳴っている。
テン場にしたところは廃屋となった牛舎の前の草地で、廃屋に自転車を入れられるから濡れないで済む。

テントを張ってからさっそくドーズのブレーキ・シューの交換。途中で雨が降ってきて廃屋の中へ避難した。
ついでにキャノンデールのフロントも交換して一息ついていると、マユミから悪魔の一言・・・「スポークが折れてる・・・」。
見るとリアのスポークが一本折れていた。
ホイールを外してスポークを交換しようとしたものの、やはりカセットを外さないとスポークが通らない。ソケットはあるものの、それを回すモンキーなりレンチを持っていないから今日のところはどうしようもない。
モンキーは重いし、使用頻度も低い。どこでも借りられるだろうと高を括って持ち歩いていないのだ。
明日どこかで借りよう。今日のところは何もできずにホイールにタイヤを組んで元に戻した。

はぁ・・・明日から快適な舗装路を目いっぱい走れると思っていたのに・・・明後日にはアルメニアに入れると思っていたのに・・・。
やはりアスランの組んだホイールはスポークを張りすぎだったと見える。ここ数日の悪路で折れたのだと思う。たぶん折れたのは今日。

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テン場を出てすぐのところに・・・             熊の足跡

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だんだん雪が腐ってくる・・・

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先の状況を偵察して・・・

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ひたすら押す

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ここが最後の難所だった

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そして雪のないところに出る               下りの途中でブレーキ・シューが終了

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美しき道

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ひたすら下る                        前方の雲が怪しくなってくる

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まだまだ続く下り・・・手が腱鞘炎になりそう      そして待望の舗装路

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袋いっぱいのリンゴをくれたじいちゃん         廃屋となった牛舎の脇の草地
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