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峠は越せるのだろうか???

2012/4/22 日
始:9:30(トルコ時間) ~ 終:17:50(グルジア時間) 走行:56km
Batumi ~ Keda

6:00頃雨が降って様子を見たが、7:00頃には上がってその後は晴れた。
朝も牛や羊が勝手に出勤してきた。朝からほのぼのとした気分になる。
昨晩から風が強く、テントの撤収と荷物の積み込みに一苦労。
9:30出発。グルジアのお金も地図もないので、ひとまずバトゥミの町中へ。日曜であることを心配していたのであるが、基本的に日曜でも関係ないようである。店はどこも開いていた。
バトゥミの町中は道がガタガタ、車も多くてけっこう走りにくい。こういう無秩序な感じもなんだか久しぶり。

グルジアの通貨はラリ(GEL)で、レートは1E=2.19GELといったところ。両替所がいたるところにあって米ドルかユーロならどこでも両替できるが、先のことを考えるとこんなところで使いたくはなく、ATMで下ろした。ATMもそこそこある。
物価はトルコに比べてググッと下がる。タバコも安くて、一箱1.2GELほどである。
国家語であるグルジア語は独特のグルジア文字を使っているのだが、ハッキリ言ってこれはまったく読めない。見た目はタイとかミャンマーあたりの文字にむしろ似ている。
公的な標識や看板の多くは、ラテン文字が併記されていてとても助かる。

さて地図であるが、久々に言葉の壁に阻まれて探すのに苦労した。
ようやく売っている本屋を教えてもらって辿り着いたのだけれど、そこにも小学生が書いたようなツーリストマップしか置いてなかった。ないよりマシかと、とりあえず買っておく。

町中で腹ごしらえして仕切りなおし。少し戻ってM1に入り、アルメニア国境を目指す。
M1はアルメニアに続く幹線であるが、小さな峠を一つ越えると山岳路になり、バトゥミからちょっと離れただけでいい感じの田舎道になる。車は少なく、意外にも路面はキレイである。
大味なトルコの景色をしばらく見慣れていたので、こういう素朴な景色は久しぶり。新緑が眩しく、青空によく映える。水の溜まったところではカエルの大合唱・・・心にしみる景色だ。
牛がいたるところにいるのだが、番をする人や犬はどこにもいない。勝手に道路を歩いて草を食べに行き、夕方になると勝手に家に帰るのだと思う。一見インドの野良牛っぽい。

しばらくはChorokhi川に沿って谷を遡る。川沿いの道だから勾配は緩い。雪解け水で川は濁流となっている。
グルジアは水にはまったく困らない。そこかしこに水場があるし、水場がなくとも道路脇のいたるとこから水が流れ出ている。グルジアもけっこうな山国である。

Kedaの手前で雲につかまり、商店の軒下を借りて暫し雨宿り。山間部に入ってからいっそう天気が不安定になった。
そのうち周りに人が集まってくる。その中の一人、船員であるというザザは英語が話せた。
おっちゃんらにどこに行くのか聞かれて答えると、なにやらしきりに言ってくれている。ザザが通訳してくれたところによると、どうやら雪で峠が通れないらしい。
やはり今年は雪が多かったようである。まだ路上に2mも雪が残っていると説明してくれた。
うぅぅむ、バトゥミでわかっていれば別の迂回路をとったのに・・・。
詳細な情報をとるために、おっちゃんらが道路を走ってきたミニバスをとめて運ちゃんに聞いてくれた。それによると・・・やはり雪で通れないらしい。不通の区間は3kmほどという話。
危ないけど歩いてなら越えられる、とザザは言う。本当だろうか・・・。
雨がやんだ頃、ザザたちが近くにある滝や石橋を案内してくれた。このあたりの見どころであるらしい。

さて困った。どうしたものか・・・。バトゥミに戻って迂回するとなると、アルメニアに行くのにかなり遠回りになる。
雪の状態が不明だけれど、ここは「歩いてなら越えられる」というザザの言葉を信じてみるか・・・。
どうやら峠の手前にはスキー場があり、ホテルなんかもあるらしい。もう少し詰めて様子を見ることにした。

Kedaで商店に寄って食料の買い出し。
すると親切なおっちゃんがやって来てあれこれ教えてくれた。やはりものすごい雪で峠は越えられないらしい・・・おっちゃんは遥か頭上を指しながら声を大にして説明してくれた。
40km先にポリスがいるから詳細はそこで聞いてみろ、とも教えてくれた。
ダメだったら戻ってくりゃいいとおっちゃんは言ってくれたのだけれど・・・さらに40kmも詰めて峠を越えられなかったらショックだな。

とりあえず、今日のところはもう少し詰めたところで幕営することにした。
谷がだいぶ狭まってテン場に乏しくなったが、どうにか川岸に平坦地を見つけて幕営。19:30頃雨になった。
トルコとの間には一時間の時差があり、行動途中で時計を一時間進めた。

さて、グルジアについてちょっと触れておく。
ご存知の通り、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンの三国は旧ソ連邦領である。グルジアとロシアの国境付近にはカフカス山脈が横たわっていて、カフカス最高峰のエルブルース(5,642m)もここにある。
この三国のある所謂南カフカス(南コーカサス)の地は、ロシア領の北カフカス同様、民族的に非常に複雑である。
知らない共和国がたくさんあり、グルジア内だけでもアチャラ自治共和国、自称アブハジア共和国、自称南オセチア共和国、と三つある。ちなみに、自分らの今いるところもアチャラ自治共和国の領内である。
このうちアブハジアと南オセチアはグルジアの実効支配が及んでおらず、実質的にはロシアの一部のような状態となっている。双方とも領内で通用しているのはグルジア・ラリではなくロシア・ルーブルであるし、アブハジアにいたっては独自にビザまで発給しているらしい。ちなみに、アブハジアのビザがパスポートにあると、グルジア入国に支障をきたす模様。
アチャラ自治共和国はアチャラ人の自治共和国である。アチャラ人というのは、この地がオスマン帝国領であった時代にイスラム教に改宗したグルジア人のことをいう。
事実上中央から独立していた時期もあったが、平和裏にグルジアに回収されて現在にいたっている。
そのアチャラ自治共和国の首都がバトゥミである。

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標識はラテン文字併記で助かる              景色がトルコからガラッと変わる

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牛がたくさんいる                        心にしみる山村の景色

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ザザたちが近くの滝を案内してくれた            それと石橋・・・

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マガジンに集まった人たち                   もう少し谷を詰めてみる

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「ダメだったら戻ってくりゃいいんじゃねーか」          川岸の平坦地に幕営
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