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ありがとうトルコ!そしてグルジア入国

2012/4/21 土
始:8:30 ~ 終:17:50 走行:102km
~ Pazar ~ Ardeşen ~ Yeniköy ~ Fındıklı ~ Arhavi ~ Hopa ~ Liman ~ Kemalpaşa ~ Sarp ~ 国境 ~ Batumi

快晴!D010に戻って再び黒海沿いを北東へ。
トイレに寄ったArdeşenのGSでチャイをご馳走になり、その先で昨日会った二人組のバイカーに再会。今日はスピードを落として暫し並走。
ポーレス&イローナの二人。オランダのライデンから来たというオランダ人夫婦だった。
五十歳の記念に四ヶ月の休暇をとってトルコとヨーロッパを周遊しているということである。日本ではまずありえないシチュエーションで羨ましい限り。
本当はもっと南部を走るつもりでいったんどこかから山間に入ったのだが、雪が多すぎて敗退してきたらしい。北の黒海沿いから山を迂回している途上ということだった。路上に雪はないものの、道路脇は2mの雪の壁であったらしい。この冬はやはり雪が多かったのだと思う。
前方右手に見えている山々は確かに真っ白だ。海抜0mから眺めていることを考えると、見えている山々の標高は2,000~3,000mというところだろう。雪を纏った真っ白な山々の上にところどころ黒々とした針峰群がニョキニョキ顔をのぞかせていて、どことなくアルプスっぽい。

二人のバイクはロング・ツーリング用に作られたダッチブランドのスペシャル品。オランダにはこの手のバイクを作っている三大メーカがあるとかで、話を聞いていて興味深かった。
そのうちの一社は自分らがユトレヒトでお世話になったスネル。自分のキャノンデールにはスネルのステッカーが貼られていて、それを見て何故?と思っていたらしいが、スネルで買ったバイクだと知って驚いていた。
残りの二社が今二人がそれぞれ乗っているビットリオとサントス。三社の中ではたぶんサントスが最大手で、時どき乗っている人を見かける。先日会ったキムもサントスのバイクに乗っていた。
どのバイクも見るからに強そうで食指をそそられる。
ちなみに、ドイツ人のドロシーやフランス人のウィリアム&ティエリーなんかも、それぞれ自国ブランドのいかにも強そうなスペシャルバイクに乗っていた。
日本のこの手のメーカは壊滅状態にあるから、なんだか羨ましい。日本じゃこの手の市場があまりに小さすぎて商売にならないだろうから無理もないんだけど・・・。
それ以前に、そもそもニ、三ヶ月の国内ツーリングではなく、年単位で世界の僻地を走るようなユーザ向けに作られた日本製のバイクなんてなかったと思う。
ロードレーサーを町中で普通に見かけるようになったのだって日本じゃせいぜいここ五年といったところだろう。スポーツバイクというものがようやく一般に認知され始めたわけだけれど、ツーリングバイクという分野ではまだまだヨーロッパとの間に大きな開きがある。

今回自分の使っている機材の中にも驚きのものがいくつかある。
その筆頭はチューブスのキャリアとシュワルベのタイヤ。共に耐久性抜群!たまたまどちらもドイツメーカであるが、日本のメーカでこのレベルのものはまだないと思う。
特にシュワルベのタイヤは耐パンク性もさることながら、その耐摩耗性には目を見張るものがある。減らない減らない・・・どんな秘密があるのか知らないが、これまでのタイヤとは一線を画する代物である。

ところで、ポーレス&イローナの二人はトンネルのことを極度に恐れていて、「トンネルはどうしているの?」といの一番に聞かれた。
確かにD010はトンネルが多く、今日も500m以上のものだけで八本もあった。(記録のために一応書いておくと、1,392m、1,238m、661m、1,221m、1,052m、638m、1,162m、546mの八本)
トンネルは危険だし、もちろん自分らも嫌なのだけれど、二人の心配のしようは明らかに自分らとは別次元である。
おそらくこれはトンネルに対する慣れから来ているのだと思う。
オランダはもとよりヨーロッパにはトンネルというものがほとんどない。1kmを超えるようなトンネルなんて皆無ではないかと思う。そこへきてこれだけトンネルが連続するんだから、こんなに怖がるのも無理はない。
一方日本はといえば、トルコなんて足元にも及ばない世界一のトンネル大国。いやが応にもトンネルには慣れている。それでも嫌なものは嫌だけど・・・。

D010のトンネルは対面通行じゃないし、車線も片側二車線あるから、構造的にはそれほど怖くない。ただ、車がものすごく飛ばしているのと、ほとんどの車が無灯火であるのが難点。無灯火だから、自転車にふんだんについている反射材が何の意味も成さない。
二人はわざわざ狭い歩道に自転車を担ぎ上げて走行しているのだけれど、かえって危険なのではないかと自分らには思える。歩道はすごく狭い上に路面も凸凹。万一壁に接触したり路面にタイヤを取られて転倒でもしようものなら、後ろから来た車に轢かれかねない。
むしろ右車線の中央寄りを走って後続車にアピールしたほうが安全なのではないかと思う。

とあるトンネルを抜けた先で二人を待ってアドレス交換。暫しおしゃべりしてから二人と別れた。
その先のArhaviで町中に入り、ロカンタスで昼食。隣で床屋をやっているおっちゃんがチャイを出前してご馳走してくれた。
このあたりで話されているトルコ語は、通常のトルコ語とちょっと違うらしい。ラズーリという言葉だそうで、Pazarから東の地域で話されているものだと教えてくれた。

今日のうちに余裕で国境を越えられそうなので、越境することにした。
HopaのBIMで食料の買い出しをして国境を目指す。
山が海岸線の近くまで迫り出しているこのあたりは水が豊富で、いたるところで水が湧いていたり、沢が流れ落ちたりしている。
お茶の産地で、山の斜面にあるお茶畑が緑に萌えて美しい。午前中にGSでご馳走になったチャイもRize産だと言っていた。

あっさり着いてしまった国境は混雑していて、特にグルジアからトルコ方向にはトラックの長蛇の列ができていた。
イミグレの手前にカフェがあったので、コーラを飲んだりアイスを食べたりして余ったトルコリラを使い切る。
奥にポツンとトイレがあり、一寸有料かなとも思ったのだが先に入った人もいたし、番の人もいなさそうだったので中に入って頭を洗った。
サッパリしてトイレから出ると婆ちゃんがいた。罠かよ・・・。
いくらか聞くと1TLと言う。高い!高い!と言ってみたものの頑として聞いてもらえず。仕方なしになけなしの最後の1TLを払う。
GSはあるしロカンタスでも借りられるから、自転車に乗っていて有料トイレを使うシチュエーションなんてまずないのだけれど、実はトルコの有料トイレはめっぽう高い。二年前、バスで旅していた当時身をもって体験したのだけれど、0.5~1TLくらいする。1TLといえば40~50円に当たる。ヨーロッパにもないわ、そんな高いトイレ・・・。

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GSでチャイをご馳走になるのも今日が最後      昨日の二人と再会して暫し並走

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オランダ人夫婦のポーレス&イローナ           国境は近い

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ロカンタスの隣が市場になっていた           国境に並ぶトラックの列

トルコ側のイミグレは、車の列を横目に自転車は優先的に通してくれた。ありがとう、トルコ!
グルジア側のイミグレはなんだかすごくて空港みたいである。
車の列に並ぼうとしたら自転車はそっちだと言われ、バスの乗客に交じって自転車ごと大きな建物の中に入る。カートまで置かれていて本当に空港みたいである。
しかも、グルジア人の荷物がどの人も半端ない。荷物の量まで空港みたいだ。どうやらトルコに行って大量に買い物をしてくるらしい。
そしてイミグレは混んでいた。さらには平然と割り込んでくるグルジア人・・・何度注意してやったことか。どうも並ぶということに慣れていないらしい。
並んでた窓口がいきなり閉まっちゃったりするし、イミグレを抜けるのに久々に30分以上かかった。ま、待ち時間が長いだけで手続き自体はいたってスムーズなんだけど。行き先すら聞かれなかったし・・・。

晴れてグルジアに入国し、黒海沿いの道を走ってBatumiを目指す。
久々に道路が対面通行になった。距離は出ないけどやっぱこっちのほうが落ち着く。
国境から少し離れると牛が増え、なんとものどかな雰囲気になってくる。
そして人が寡黙になった。やはりトルコ人てのは明るかったんだなぁと改めて実感。

Batumiに入るとChorokhi川沿いに出る。大きな川で、川岸には広大な牧草地が広がっている。
橋の手前は、広い草地の中に遺跡?が点在していた。なんだかすごいなココ・・・テント張り放題である。
橋を渡った先はテン場が怪しいので、遺跡?の点在する草地に自転車を乗り入れて幕営した。後ほど犬の散歩に来た人と話した感じでは、幕営していても特に問題はなさそうである。
身を隠せるものがなくて周囲から見えてしまうのが難点といえば難点なのであるが、道路からはかなり距離があるのであまり気にならない。
日暮れどき、さらに奥のほうで草を食んでいた牛たちが、誰に追われるでもなく勝手に隊列を組んで家に帰っていった。日が暮れると勝手に家に帰るらしい・・・その姿になんか萌えた。

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空港みたいなイミグレ                    グルジア入国!

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ここらのトラックが越境できるのは明日だろう        遺跡?の点在する草地に幕営

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日暮れどき、隊列を組んで家に帰る牛たち・・・
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