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一路イスタンブールを目指す

2012/3/24 土
始:9:10 ~ 終:17:45 走行:80km
~ Yefageldi ~ Taşköprü ~ Babaeski ~ Lüleburgaz ~ Eskibedir ~ Büyükkariştiran ~ Vakıflar

今日も快晴。
もしかして朝になったら返しに来るか、と淡い期待を寄せていたのであるが、やはり姿は現さず。
あんなアホなヤツに大事なヘッテンをとられたかと思うと無性に腹が立ってくる。
それでもヘッテン自体はもう古くて、すぐに暗くなっちゃうからまだ諦めがつくとして、中に入っていたエネループが痛い。どうせ充電式の電池なんてことは知らずに使い終わったら捨てちゃうんだろうな・・・もったいない。ハッキリ言ってアルギュンなんぞが持っていても宝の持ち腐れである。

仕方なくヘッテンのことは諦めて出発。
引き続きD100を南東に向かう。丘の連なる起伏に富んだ大地をズドーンと走る一本道。中央分離帯のある片側二車線の立派な道路で、車一台分の路側帯もある。
いかにもイスタンブール以西のトルコといった風の景色と道路で、走りやすいのだけれどすごく退屈。ただひたすらイスタンブール目指して走っているといった感じだ。
人は陽気で、ホーンを鳴らして手を振ってくれる車がブルガリアに比べてグッと増えた。ただ、車が速すぎるのか、すれ違ったあとで後ろでプップーと鳴らしている車もあったりする。

トルコのこのあたりにはのどかな田舎っぽさがなくて、畑が続いてしばらく走ると大きな町がドーンと現れる。その繰り返し、どこまで行っても同じ光景がずっと続く。このメリハリのないところが退屈さのゆえん。それから、トルコも基本的に木を伐りすぎだと思う・・・。

Lüleburgazの巨大スーパーで食料の買い出し。
こんなに大きなスーパーなのに、食習慣が変わったせいで品数の減ったものがいくつかある。
まずはパン。ほとんど選択肢がなくなった。朝食と行動食のことをちょっと考え直さんといかん。
それから、ルーマニアで体調を崩して以降毎日のように飲んでいた激安のエナジードリンク(要するにレッドブルのパクリもの)、これがパタッと姿を消した。これからはまたコーラの出番だろうか?
そしてこれまた毎日食べていたヨーグルト。いや、ヨーグルト自体あるにはあるのだが、なぜだかバケツのような巨大すぎるサイズのものか、ほとんど一口サイズの小さすぎるサイズのものしかない。ま、そもそもヨーグルトに関してはスタイルが変化し、トルコでは所謂飲むヨーグルトであるアイランがポピュラーである。こちらは種類も豊富で、そして旨い。ヨーロッパで食べていたヨーグルトとはまた違った旨さである。

Lüleburgazを出てからしばらく走ったところで道路脇の粗末なレストランに寄り、遅めの昼食としゃれ込んだ。
物価が高いのが痛い・・・トルコで外食ってのは今後あるまい。

トルコに入って、と言うかブルガリアのトルコ国境近くから、トイレがアラブ式になった。要するに、紙を使わずに手桶の水で尻を洗うタイプだ。
これ、自分の好きな方式であり、とても理にかなったエコトイレであると思う。(今どきの日本はウォシュレットというハイテクトイレが普通であるが)ハッキリ言って紙で拭くだけなんてのは不潔である。
もっとも、野宿をしているとトイレで用を足すなんてことは稀であるけれど・・・。
ちなみに、GSでもスーパーでも、トルコのトイレには(と言うかアラブ式のトイレの国ならたいてい)どこでも石けんが置いてあるのが非常にありがたい。

Büyükkariştiranの前後あたりから工場地帯に入ってしまい、テン場がまったく見当たらなくなった。マケドニア、ブルガリアとまったくテン場に困ることがなかったから、久々にピンチである。ただでさえ木の少ないところにきて工場地帯とは・・・。
しばらく走ると、Çorluと思しき大きな町が坂の下に見えてきて万事休す。
ちょっと戻り、畑の中のダートの一本道をできるだけ奥まで入って、ようやく見つけた木陰に幕営した。
これまでのところ、トルコとはどうも相性が今ひとつのような気がする・・・。

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起伏に富んだ大地をズドーンと走る一本道     走りやすいけどすんごく退屈

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たまに大きな町がドーンと現れる          ルートを外れ、ようやく見つけた木陰に幕営

2012/3/25 日
始:8:15 ~ 終:16:30 走行:75km
~ Ulas ~ Marmaracık ~ Çorlu ~ Seymen ~ Gümüşyaka ~ Silivrl

晴れ、一日中風あり。上空に薄い雲がかかっていて朝は肌寒かった。
引き続きD100でイスタンブールを目指す・・・昨日以上に退屈である。
走っていて目を引くものが何もない・・・周りは畑か工場か、はたまた大嫌いな郊外型の町ばかり。
道は相変らず高速道路のようで走りやすいが、ただただ退屈である。ひたすら走っているといった風。その上、変わらずのアップダウンと向かい風で一向に前に進まない。

さて、犬の話。
トルコの犬は非常に危険。でかくて凶暴だ。
一番怖いのが牧羊犬。野良犬もこの牧羊犬の血が入ってるやつが多く、どいつもこいつもシェパードくらいデカイ。
牧羊犬というのはこれまで世界各地で目にしてきたけれど、少なくとも人に対しては吠え立てるだけだった。羊やら牛の群れを番することが彼らの仕事だから、不審者を群れに寄せ付けなければいいわけで、こちらがよほどのことをしない限り攻撃してくることはまずない。
ところが、トルコのやつはいきなり全力で攻撃してくるから恐ろしい・・・。
今日はマユミが、後ろに縛り付けてあったスペアタイヤに噛み付かれた。ものすごい勢いで道路脇から駆け出してきたかと思ったら、後ろに回り込んでいきなりガブリ・・・威嚇なしで即攻撃。
恐ろしい・・・可愛いところが一つもない。
羊飼いのおっちゃんも、噛み付いてからじゃなく、こちらに突進してきた段階で犬を制止してほしい。ま、犬があまり言うことを聞きそうにないのだが・・・。
ぜひとも防御用に鞭がほしいところだ。

Silivrlで食料の買い出し。明日イスタンブールに入るつもりでいるから、今日の買出しは軽め。
それにしてもトルコは物価が高くてやる気がなくなる。特に高いのが惣菜の類。もしかしてトルコは肉が高いのか?
外食は高くてダメだと昨日悟ったのであるが、スーパーでの買い食いまでダメか・・・。

トルコはどうも水道水が飲めないっぽい。よって飲み水は買うことにした。
ここまで水道水を飲んできて特に問題はなかったのだけれど、どうやら地元の人たちは飲んでいない。昨日水を汲ませてもらおうとしたレストランのおっちゃんも水道水は飲めないと言っていたし、スーパーなんかには19Lや11Lといった巨大なボトルで水が売られている。で、地元の人たちはこれを買っている。

Silivrlの手前のGümüşyakaで海沿いに出たのだけれど、ここから、道路番号は変わらずD100なのだが、地図の上ではアウトバーンとなる。
何が変わるのかというと、交通量が増え、だのにあろうことか路側帯がなくなってしまう・・・つまりは退屈なことの上に不快さと危険さが加わる。
ちなみに、一本内陸側を走っているE80は名実共にアウトバーンで、入口のところに馬車や自転車は進入禁止と標示されている。

Silivrlから10kmも走ると、再び路側帯が現れてホッとした。
すれ違いざまにホーンを鳴らしてくれる車がけっこういるのだけれど、トルコの場合は車が速すぎてドライバーの顔も見えないし、そもそも猛スピードで追い抜きざまにホーンを鳴らされても(声援のつもりで鳴らしてくれていることは明らかなのだけれど)かえって不快なだけだったりする。

Silivrlから先は町がまったく途切れなくなり、野宿のグレードがグググッと上がる。
Silivrlから20kmほど走った、とある町の町中。草の生えている空き地を辛うじて見つけ、隅の木陰に幕営した。三方向から丸見えであるが、背に腹はかえられぬ・・・。
ちなみに、このあたりの海岸は海に面してビッシリと家が建っていて、まったくもって幕営不可能。

はぁ・・・イスタンブールに入るのが憂鬱になってきた。
実のところ、イスタンブールの宿もどこにしようかずっと迷っているのだが、やはり情報欲しさにツリーオブライフ(日本人宿)にしようか、という話になった。
ツリーはちょっと狭苦しいところがあって、旅行者の間でも好き嫌いが分かれるところだと思う。イスタンブールには似たような宿代のところがいくつかあるから(何年か前の話だけれど)、前回来たときはツリーには泊まらなかった。
どちらにせよ、今の時季混んでなきゃいいけどなぁ・・・。

そうそう、今日唯一嬉しかったのは、GSに寄ったときおっちゃんがチャイを入れてくれたこと。
GSに寄ったのは何かを買うためではなく、トイレを借りて顔と頭を洗うためだったのだけれど、おっちゃんはそんな自分らにチャイを入れてくれた。ありがたいことです。

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道は相変らずこんな感じ                 GSでチャイをご馳走になる

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Silivrlの手前で海沿いに出る              そして野宿のグレードがグググッと上がる・・・

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とある町中の空き地・・・

2012/3/26 月
始:8:05 ~ 終:14:30 走行:57km
~ Büyükçekmece ~ İstanbul

朝のうち雨がパラパラ。相変らずD100でイスタンブールを目指す。
走り出して30分もすると雨が強くなり、タイミングよく現れたGSで雨宿りさせてもらう。
屋根の下に自転車をとめているとチャイによばれた。従業員の詰め所のようなところがあって、そこにチャイ・マシーンがある。立ち寄った警官が休んでいたり、和気藹々とした雰囲気。
おしゃべりしながらチャイを二杯いただき、結局一時間近く雨宿りさせてもらった。
トルコ人はイランが嫌いなのか、「イランに行く」と言うと、決まって「そいつはよくない」と言う。アメリカやロシアなんかも嫌いな人が多いようで、話の端々にそんなニュアンスが漂う。逆に、「アジアは友達」と言ってくれる。ま、自分らが日本人だからかもしれないけど・・・。

イスタンブールに入ると、交通量が多すぎてもう何がなんだかわからない状態。
道路状況を説明すると、中央寄りに三車線あり、分離帯を挟んで右側にさらに二、三車線、つまり走行可能な車線が五、六車線もある。さらに、最も中央分離帯寄りのところには連結バス専用のレーンもある。その左側がようやく反対車線で、やはりこちらと同様中央に連結バスのレーンがあり、その左に三車線、分離帯を挟んで二、三車線ある。
広すぎだろ、この道路・・・どこをどう走っていいものやらよくわからない。
これまでの流れで分離帯の左側の一番右側を走っていたのだけれど、インターがあるたびに右側から二車線くらいで車が合流してくる。もちろん合流してくる車のほうが速いから、車の間に挟まれる形になってしまってけっこう怖い。
ちなみに分離帯の右側は、二、三車線ある(ハッキリしない)わけだが、合流こそないものの路線バスが走っていて頻繁にとまったり、横から車の出入りもあったりしてこちらはこちらで走りにくかったりする。

さて、イスタンブールに入ったといっても、目指す旧市街のスルタンアフメットははるか彼方・・・。
こんな道路に疲れてしまってまたGSに寄ってみると、ここでもチャイによばれた。声をかけてくれたのはGSのオーナーで、事務所に通されておしゃべりしていると、わざわざ従業員と思しき女性がチャイやらクッキーやらを運んできてくれた。なんだか恐縮・・・何を買ったりするわけでもないのに気が引ける。
オーナーは英語を話せ、いろいろ面白い話を聞かせてくれた。
なんでも政府はEUに入る気満々なんだけれど、一般の国民は誰も入りたいなんて思ってないんだとか・・・。本当だろうか。
「ヨーロッパが嫌いなんだよ。向こうもトルコ人のことが嫌いだろ」「昔から災いは皆ヨーロッパからやって来るんだよ」と理由を説明してくれたあとで、やはり「アジアは友達だ」と言っていた。
一般のトルコ人たちはトルコがアジアの一員だと考えている人が多いのだろうか、政府の思惑とは裏腹に・・・。

ここからスルタンアフメットまで、まだ20~25kmもあるらしい。
道路のどこを走ればいいのか聞いてみたら、やはり分離帯の向こうを走ったほうがいいという話。アドバイスに従う。
走り出すとすぐに道路が大渋滞。いつもこんなんかと思いつつ車列の脇をモーターバイクに交じってすり抜けていると、単なる事故だった。
これだけの車がこれだけのスピードで走っていたら事故も珍しくなかろう・・・。

道路の走り方もだんだんわかってきた。
無理に合流車線の右側に渡ろうとするのではなく、走行車線と合流車線の車に挟まれたまま何もせず身を任せていたほうが安全。名づけて「時の流れに身をまかせ走法」・・・そのうち自然に合流車線の右側に出られる。
ま、そうは言っても、見も知らぬトルコ人のドライバーに自分の命が握られているようであまりいい気分はしない。

しばらく走ると今度は反対車線で事故。身の危険や他の車への迷惑などなんのその、ドライバー同士が路上に出て大喧嘩していた・・・。
もちろん、反対車線はそこから大渋滞である。

先ほどのGSから25kmほど走ると、前方に旧市街っぽい街並みが見えてきた。そのまま橋を渡る。
GSのオーナーが「道路標識にスルタンアフメットと書いてある」と言っていたのでそのまま走っていたわけであるが、少しして「今渡ったのは金角湾ではなかったか」と気付いた。
自転車をとめ、別の地図をバッグから出して照らし合わせてみると、どうやらそうであるらしい。旧市街を通り越してしまった・・・。
ちょっと自転車を押し、手前のインターまで戻って下りようとしたのだけれど、ものすごいスピードでひっきりなしに流れている車の列に合流するのが至難の業だ。
しばらく待っていたら一台の車がスピードを緩めて入れてくれ、ようやく出られた。
もう一度D100に乗り直して戻らないといかんのかと思っていたら、タクシーの運ちゃんに聞いたところ、このままスルタンアフメットに出られるらしい。
そのままアクサライ方向にしばらく戻る。

道の分岐のところにとまって地図を眺めていたら、道路脇のフェンスの向こうからおっちゃんが道を教えてくれた。
腹が減ったのでその場に自転車をとめてパンを食べていると、おっちゃんがフェンスの向こうからチャイを持ってきてくれた。さらに、パンやチーズにオリーブ、それからミネラルウォーターまで・・・。
ちょうどなにかの作業の途中で何人かがチャイ休憩をしているところのようだった。ありがたいことです。

おっちゃんに礼を言って、教えてくれた道を行く。
イスタンブールに入ったあたりから風が出てきて寒い。おまけに埃が目に入って鬱陶しい。なんだかイスタンブールに来るといつも決まってこんな天気だ。
坂を上って金角湾に架かる橋を渡ると、ようやくスルタンアフメットの標示が現れた。
スルタンアフメットの近くに来ても相変らず道がよくわからず、人に聞き聞きようやく見覚えのあるトラムの走るところに出て一安心。
以前泊まった宿の前を通り、あとは勝手知ったる道を辿ってツリーオブライフに入った。

予想に反してツリーはガラガラだった。男子ドミが三人、女子ドミなんて一人もおらずマユミの貸切だ。
なんでも最近は歩き方に出ている別の宿のほうに人が集まるんだそうな。
現在の管理人はシュウさん。自転車を地下に置かせてもらい、シュウさんや同宿人のイシダさん、アリタさんらと楽しくおしゃべりして一日終了。
そうそう、今日からサマータイムが始まった。ツリーに着いてから時計を一時間進めた。

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GSの詰め所で雨宿りさせてもらう            ポリスも休憩中・・・

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どこを走っていいのかわからない状態・・・       すっかり疲れたところでチャイをご馳走になる

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やはりここを走るのが正解らしい             事故渋滞中・・・

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分離帯の右側も同方向の車線              フェンスの向こうからいろいろ差し入れしてくれた

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旧市街に向けて彷徨中・・・前に見えるのは金角湾・・・だと思う
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