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ブルガリアの田舎道

2012/3/19 月
始:8:55 ~ 終:17:50 走行:86km
~ Стоб ~ Кочериново ~ Пороминово ~ Бараково ~ Мурсалево ~ Слатино ~ Усойка ~ Джерман ~ Дупница ~ Яхиново ~ Клисура ~ Самоков ~ Ново Село

晴れ。朝の気温-3℃。まだ氷点下になるか・・・。
薄っすらと凍ったテントを日に当ててから出発。
昨日と同じ道を下って1号線に出て、1号線を北上。平日のためか昨日より車が多い。

Дупницаの先で1号線を外れて62号線に入る。ここからリラ山地の北側を迂回してプロヴディフを目指す。
62号線に入るとパタッと車が減った。この道は町や村をほとんど通らず、牧草地の中をひた走っている。
道は緩い上りで、途中から山間に入って斜度が増す。分岐からКлисураまで標高差500mほどの上りである。

Клисураの標高が1,000mほど。雪解け水がすごくて、途中から道が川のようになっていた。
車が通るたびに水しぶきを浴び、少々不快である。

ブルガリアも放し飼いの犬や野良犬がけっこういるのだけれど、おっとりしたやつが多いと見えて、あまり追いかけられたりはしない。
道端には車にはねられた死骸もよくある。
КлисураからСамоковに向かう途中の水場で休憩していると、そこにも一匹の野良犬がいた。車と接触でもしたのか足が二本不自由なやつで、ガリガリだった。妙に人になれているところを見ると、たまに水場に立ち寄る人から食べものをもらって食いつないでいるのかもしれない。
手持ちの行動食を少し分けてやる。甘やかされた飼い犬と違ってなんでも食べる。ほとんど丸呑みの勢いだ。
町中と違ってここじゃあまり食べものにありつけないと思うけど、達者でな・・・。

Самоковはおそらくスキー場に行くための拠点になっているような町で、スキーウェアを着た人を町の中でたくさん見かけた。
町中のスーパー(BILLA)で買い出し。
近くに、地元の人で賑わうサンドウィッチ・スタンドがあったのだけれど、ここのサンドウィッチが美味だった。プレスして焼くタイプのサンドウィッチで、ボリュームも満点!
Клисураからけっこう走ったわりに標高は下がってなくて、Самоковの標高は900m弱くらい。町中にはまだたっぷりと雪が残っていた。

Самоковから山裾を抜ける道は上りが厳しそうだったので、より北側を迂回する道をとった。
雪解け水がすごい・・・道路脇はもちろん、道路上もけっこうな勢いの川となって流れている。この雪解け水の水量を考えると、ブルガリアも水が豊富ということか・・・。
さてテン場・・・道の両側とも松の茂るいい感じの牧草地なのだけれど、雪解け水の川に遮られてアプローチできない。おまけに雪もけっこう残っていて、いたるところ水浸し。
雪、というか雪解け水さえなければさぞ快適なテン場に違いない場所がそこかしこにあるのだけれど、残念ながら今の時季は雪解けでドロドロ、グチャグチャ。標高の高いところに幕営するのは難しい。
日が傾くと寒いし、早く標高を下げたいところなのだが、なかなか標高が下がらず、雪も消えない。どころか、Самоковからは予想外の上り返しとなった。いったん1,000mほどまで上り返し、そこからようやく緩い下りになる。
さらには途中で分岐を見逃し、予定していたルートを外れてさらに山の北側を迂回することになった。

夕方になって雲が出て、ひょっとして天気は下り坂か?という感じ。下手なところに幕営すると水浸しになりかねない。
Ново Селоの先でようやく乾いた牧草地を見つけ、すかさず幕営。
依然として標高は800m弱もあり、周りにはけっこう雪が残っている。

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道は牧草地の中をひた走る              雪解け水がすごい・・・

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                               旨くてボリューム満点のサンドウィッチ

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馬車をよく見かける                    ようやく見つけた乾いた牧草地

2012/3/20 火
始:8:55 ~ 終:17:00 走行:94km
~ Живково ~ Ихтиман ~ Мирово ~ Момин Проход ~ Костенец ~ Момина Клисура ~ Белово ~ Лозен ~ Звъничево ~ Мокрище ~ Пазарджик

晴れ。朝の冷え込みも思ったほどではなかった。
今日も薄っすらと凍ったテントを日に当ててから出発。
4kmほど走るとИскър湖に出る。湖面はまだ表面が凍っていた・・・。

湖沿いを走っているとき、牧羊犬と思しき大きな犬と遭遇。嫌な予感がしたのだが、やはり接近しながら吠え立てられ、危うく背後に回られて噛みつかれるところだった(背後に回るのはやはり本能だろうか)。
通常、牧羊犬は追い立てるだけで攻撃してくることはないのだけれど、コイツは攻撃する気満々だったな・・・おっとりしたやつばかりでなく、時どきこういうやつもいる。吠えるだけならともかく、本気で人に襲いかかってくるような犬は、さすがにほったらかしにしないでほしい。

Ихтиманまで下って8号線に出る。
この8号線はもちろん幹線なのだが、数km離れたところをアウトバーンのA1が並走しているためか、すごく空いている。おかげでのどかな田舎道といった風である。
Костенецまで上り返し、ここからようやく下る。下った先には平坦路が続いている。
のどかなところだ。時どき馬車が通ったり、畑仕事帰りのじいちゃん、ばあちゃんが歩いていたり。ブルガリアもまだまだ素朴さの残る国だ。

標高150mほどのЛозенあたりまで来ると、もうトラキア平原の東端である。山がだいぶ南に退いた。
まだ雪の残る山間部と違って、平地はもうすっかり春だ。畑や牧草地もところどころ青く芽吹いている。
日差しが強烈で、13時、14時といった暑い盛りにはとても自転車になど乗っていられなくなった。川沿いの木陰で30~40分ほど昼寝。
これから先、昼すぎの暑い盛りはとても走っていられなくなるだろうなぁ・・・。
ここ数日の日焼けで顔はヒリヒリ、唇はボロボロ。

Пазарджикのkauflandで食料の買い出し。
kauflandには、決まってキョフテやケバプチェの屋台が出ている。買い物の後で買い食い、これが毎日の楽しみである。ヨーグルトも毎日一緒に食べている。
ブルガリアでもロマと思われる色黒の人をよく見かける。毛編みの独特の格好をしているから、すぐにそれとわかる。
スーパーでもよく見かけるのだけれど、ここのロマたちは特にみすぼらしい格好をしているわけでも物乞いをしているわけでもない。普通にスーパーで買い物をして、普通に生活している感じである。これまで他の国で見てきたロマたちとはずいぶん様子が違う。なぜ他国のロマたちはこういう風に生活できないのだろう・・・。

ちょっと先のGSで5Lのボトルに水をもらう。水をもらうだけなのに、どこのGSも気持ちよく笑顔で水を汲んでくれる。
ブルガリアは自転車で旅するのがとても楽である。買い物も、水を得るのも、買い食いも、みんな楽チン。物価は安くて食べものは美味しいし、テン場にもまったく困らない。自転車で旅をしていてストレスというものがまったくない。
相変らず人は寡黙であるように思えるが、あまり余計な干渉をされないという意味で、それはそれで居心地がいい。必要ならこちらから声をかければなんでも親切に教えてくれるし。

Пазарджикを出てしばらく走り、道路脇に広がるバラ畑?の中に幕営した。なんともブルガリアっぽいテン場である(ブルガリアはバラの栽培が盛ん)。
こんなに暖かいのに、暖かくなったのはつい最近のことなのか、バラの木はまだ一向に芽吹きそうにない。畑の手入れもまだまだこれからといった感じだ。
なぜかバラ畑のところどころに、コンドームの包装袋がたくさん落ちている。バラ畑の中でいたす習慣でもあるのかいな???

日が暮れてからも昨日までが嘘のように暖かい。いよいよ蚊も出てきた。
寒い時期は早く暖かくならないかなぁと思っていたのに、暖かくなったらそれはそれで不快だなどと言ってるのだから身勝手なものだ。

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快晴のテン場をあとにする                すごく空いてる8号線

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いったん上り返し・・・                   下った先には平坦路が続いている

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今宵のテン場はバラ畑?の中

2012/3/21 水
始:8:40 ~ 終:17:10 走行:93km
~ Пловдив ~ Садово ~ Поповица ~ Бяла Река ~ Върбица ~ Горски Извор

晴れ。
トラキア平原の中をひた走る8号線(E80)で東に向かう。
ブルガリアやマケドニアでは、話をしたおっちゃんやおばちゃんに「ドイツ語は話せるか?」と聞かれることが多かった。今日も走り出してしばらくして、自転車で通りかかったおっちゃんにそう聞かれた。
ブルガリアは両世界大戦ともドイツ側について敗戦した歴史があるから、そういったことが関係しているのかもしれない。
詳しい理由は知らないが、東欧や中欧、それからバルト三国といった国々では、特に年配の人を中心に、英語よりはドイツ語のほうが通用度が高い印象がある。
ちなみに、東欧や中欧の地でドイツ語に次いで通用度が高いのはイタリア語であると思う。特に旧ユーゴ諸国やルーマニア、アルバニアといった国々では強い(と感じた)。

ブルガリア第二の大都市プロヴディフは、なぜか市街に入った途端に道路標識が消え失せてしまい、抜けるのに苦労させられた。
市街地を迷走している間にМарцча川に出たら、川沿いの地区はスラムだった。ゴミが多くてドブ臭い。そこに、何をするわけでもなくたくさんの人がたむろしている。
圧倒的に多いのは、ロマと思われる色黒の人たち。これまでブルガリアでは物乞いしているようなロマを見なかったし、スラムっぽいエリアも目にしてなかったので(都市部は避けているから・・・)、ブルガリアの別な一面を見た気がした(別にここの人たちが物乞いをしているわけでも危険な空気に満ちているわけでもないが)。

プロヴディフには大型チェーンのスーパーが勢ぞろい。
ブルガリアに入って以来クセになっているkauflandに寄って食料の買い出し。もちろんキョフテの屋台があり、買い食いは欠かせない。ちなみにこの屋台、kauflandの肉売り場の人たちがやっているようである。
屋台は地元の人たちに人気があり、どこのkauflandでもたいていいつも客がいる。今日は寄ったのがたまたま昼時だったこともあり、特に混んでいた。
老若男女を問わずキョフテやケバプチェを立ち食いしている姿は、なんだか微笑ましい。
お決まりのヨーグルトや甘いものをここで一緒に食べると、もうおなかいっぱいである。
いいなぁ、ブルガリア・・・安くてなんでも美味しくて、あまりに快適でちょっと去り難くなってくる。

今日も13時、14時の頃は日差しが強烈で自転車に乗っている場合ではなく、日陰で小一時間ほど昼寝となった。
日陰を探しながら走っていると、道路脇にMig23が置かれていた。機体がちょうどいい日陰を提供してくれていて、間近で隅々まで舐めまわすように眺めたあとで、機体の下に仰向けになった。飛行機好きにとってこんな幸せな休憩場所はないに違いない。
Mig23、通称フロッガー。旧ソ連製の可変後退翼の戦闘機である。実物を見るのは初めて・・・。

うれしいことに、そこからしばらく先に水場があった。
入れ代わり立ち代りやって来る車の人たちの合間を縫って、手足に顔と、ついでに頭を洗う。さらには靴下まで洗濯。乾燥していて風もあるから、頭を洗ってもすぐに乾く。
この水場の裏手が木の茂る草地になっていて格好のテン場に思えたのだが、残念ながらそこかしこがキジ場と化しており・・・まだちょっと時間も早かったのでパスすることにした。
別にここにこだわらずともテン場は他にいくらでもある。

引き続きトラキア平原の中をひた走る。
平原といっても、遠くに山が見えていて地平線が見えるわけではない。
木々の芽吹きはまだまだだが、牧草や下草は新緑に芽吹いていてキレイだ。やっぱ緑があるってのは素晴らしい!
それにしても・・・ブルガリアやマケドニアの雰囲気はヨーロッパじゃないよなぁ・・・むしろアジアといって差し支えないのではないかと思う。
Горски Изворを過ぎてちょっと走ったところにあった牧草地、その脇が本日のテン場。

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kauflandの屋台                       そこで食べられるキョフテ

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昼時は日差しが強烈・・・                  道路脇に置かれたフロッガー

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機体の陰を借りて休憩                  飛行機好きにとってこんな幸せな休憩場所はない・・・

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快適な水場                          トラキア平原の中をひた走る

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牧草地の脇が今宵のテン場                 バラジャムはブルガリアでポピュラー
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