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ルプリ一族との心温まる日々・・・もちろんディクソン、お前を除いてだ!

2012/2/1 水
始:9:25 ~ 終:11:00 13km
~ Miraka ~ Librazhd

昨晩1℃、今朝2℃。朝から天気がすごく悪く、暴風が吹き荒れる。
マケドニアに向けSh3を走るが、今日の風はすごかった。とても自転車に乗っていられない・・・。今日はかなりの距離を自転車を押して歩いた。
道路脇の崖が常に強風でパラパラと崩れていて、砂やら小石が頭上に降り注いでくる。危険、危険・・・危なくて立ち止まることもできない。
緩い坂を上り詰めたところに水が湧いていて、ひとまず水を2Lほど汲む。そこから坂を下ったところがLibrazhdで、予定通りここで買い出し。
ミニ・マーケットで買い物をしている間に雪が舞い始めた。山から飛んできているだけかと思っていたのだが・・・。

買い出しを終え、近くの店でケバブ風のホットドッグを食べて腹ごしらえ。別のカフェに場所を移してコーヒーを飲んでいると、二人のおっちゃんがやって来て同じテーブルに座った。
一人のおっちゃんの名前はアツィーフ。「自転車でマケドニアに行く」と身振り手振りで話すと、「プロブレマ!プロブレマ!」と言っている。どうやらマケドニアもブルガリアも酷い雪で、道路が通れないらしい。そいつは困った・・・。
アツィーフたちと一緒に店を出る。ラキアという酒とコーヒーをアツィーフが奢ってくれた。
一緒に来いと言うのでついて行くと・・・何故か写真スタジオに行って一緒に写真を撮ったり(プリントした写真を後日くれた)、別のカフェでまたコーヒーをご馳走してくれたりしてくれた。親切に自分の電話番号まで教えてくれた。

アツィーフについてカフェを出て、ミニ・マーケットの前にあるキオスクで焚き火にあたる。後でわかったのだけれど、そこはアツィーフ一家の営むキオスクだった。店番をしていた女性が奥さんのダシュリア。
やはりここにも英語の話せる人は稀にいる。
一人の男の子が通訳してくれたところによると、「天気が悪いからうちに泊まっていけ」とアツィーフは言ってくれていた。
なんとありがたいことか・・・喜んでそうさせてもらうことに。
アツィーフを店に残し、その男の子がアツィーフの家まで連れて行ってくれた。
アツィーフの家には子供が三人いる。16歳のアルマンド(マンディー)と14歳のダイアナ、そして6歳のエンドリ。近くに住む従兄弟の子がたくさん家にいて最初はどの子がどの子かわからなかったけれど、ダシュリアと一緒に温かく家に迎えてくれた。

軽く食事をいただいてから、隣の従兄弟の家に呼ばれる。アツィーフの弟さんであるラティーフの家で、奥さんのドゥシーラの他に双子の男の子アンディーとアルディーが一緒に住んでいる。
アンディーとアルディー(13歳)はおそらく二卵性双生児で、双子なのだけれどまったく似ていない。ドゥシーラは気前のいい肝っ玉母さんといった風だ。
近くに住む従兄弟同士よく家の行き来をしているようで、家の中は大賑わい。やはり近くに住んでいるアツィーフのお兄さんリズィディーとその子供たち、イメルダ(9歳)とアルビー(15歳)、エリシェーナ(16歳)も後からやって来た。
ここでもコーヒーをいただいたり、ケーキをいただいたり、大変なもてなしを受ける。
エリシェーナが通訳してくれたところによると、「雪が終わるまで何泊でもしていけ」とラティーフは言ってくれていた。
なんという温かいところだ、ここは・・・。
どの子もとても純粋で素直だから、一見した感じでは日本の同じ歳の子より幼く見える。よくできた子たちで、家の手伝いをよくしていて感心する。

このあたりではドミノというゲームが流行っていて、だいたいどの家にもある。二つの数字が書かれた駒を並べていくだけのゲームなのだが(本当はもう少し複雑なゲームだと思うけれど・・・)、特に子供たちが大好きでよくやっている。

15:00頃から本格的な雪となった。
アツィーフの家で夕飯をいただいてからTVニュースを見せてもらったら、実はバルカン地方を中心にヨーロッパ中で大変なことになっていた・・・。
各地でものすごい雪だ。雪で交通が完全に麻痺している。通行止めとなったところも随所にある模様・・・もし今日あのまま野宿をしていたら大変なことになっていたかもしれない。
アツィーフ一家に感謝!感謝!
今回も自分らはとてもラッキーだった。こうして各地で人の温かさに助けられて旅を続けることができるのだなぁ・・・。

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カフェでアツィーフと会った

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アツィーフの家にて・・・左からダシュリア、エンドリ、アツィーフ、ダイアナ

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外は大雪・・・

2012/2/2 (木)
朝までに15cmほどの積雪。朝になってもまだ降り続いていて、完全に雪に閉じ込められた形だ。
それでもこのあたりはまだましな方で、アルバニアでも山間部を中心に1mほどの積雪のあったところもある。
このあたりで多量の積雪があるのは珍しいことらしく、子供たちは大はしゃぎ。車もスタッドレスを履いたりしていないから大混乱。
ちなみに、今日学校は雪で休みになったようである。

ティラナからエルバサンまでの山越えは、昨日今日だったら完全に無理だった。
車が坂を上れず立ち往生している映像が繰り返しニュースで流れていた。おまけに、強風に煽られて横転している車まで・・・見覚えのある場所に車が転がっている映像を見て愕然とした。
アツィーフ一家に拾ってもらえたのはとてもラッキーだった。もし野宿していたとしたら、食料も満足にない状態で動けないところだった・・・。
ウクライナあたりでは-30℃まで気温が下がったらしい・・・ものすごい吹雪の映像がニュースで流れていた。

一家のキオスクをのぞいた後、ドゥシーラの家に呼ばれて一日のんびりさせてもらった。
ちょうどドゥシーラがブレックという伝統料理のパイを作っているところだったので、興味深く見学させてもらった。
昼食をご馳走になり、シャワーまで浴びさせてもらった(着替えまでパンツから一式貸してくれた)。ドゥシーラは昨日も毛糸のオーバー靴下を貸してくれていた。
雪は昼頃ようやく上がった。

アツィーフの家で夕飯をいただき、夜はまた子供たちと折り紙をやったり、ドミノをやったり・・・。
今晩もリビングのソファーで快適に寝させてもらった。

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一夜にして雪国に・・・

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ブレックを作っているドゥシーラと、ラティーフ

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双子の兄弟、アルディー(左)とアンディー(右)

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夕食時・・・正面にいるのがアルマンド(マンディー)

2012/2/3 金
曇りで時々日が差す天気。リブラシュトゥでは夕方までに大かた雪は融けた。
今日も子供たちは学校が休み。山間の町では特に遊び場もなく、子供たちは学校がないとかえって暇そうだ。従兄弟の家を行き来したり、家の手伝いをしたりしている。
どの子も本当によくできていて、家の手伝いをしたり、小さな子の面倒をみたりする姿に感心している。どうしたら子供がすねたりせずこんなに素直に育つのか、不思議な思いだ。

昼頃、これまた従兄弟のディクソンがアツィーフの家を訪ねてきた。
彼の一家は今ティラナに住んでいるらしいのだが、彼は生まれ育ったリブラシュトゥが好きで時々戻ってきているようである。
(どこまで本当か怪しいが)最近結婚したらしい彼の奥さんはアメリカ人・・・映画のような話だが、なんとフェイスブックで知り合って結婚したんだとか。ビザを取ってアメリカで新しい生活を始める予定らしいのだが、ビザがなかなか下りずに苦労しているって話。奥さんの方は先にアメリカへ帰り、彼の方はビザ待ちでアルバニアに足止めの状態ってことらしい。
なんで否定的に書いているのかって言うと、ディクソンは見るからにいかがわしそうな奴なのだ。とても信用する気にならん。
ヒップホップのシンガーってことらしいが、要するにプー太郎ってことだ・・・働き者のルプリ一族にあって異色の存在。

ところで、アルバニアに入って以来疑問に思っていたことが今日一つ解明した。
それは地名の表記・・・例えばTIRANËと書いたりTIRANEと書いたりする。道路標示ではウムラウトのような記号が軒並み省略されているし、全般的にTIRANEと表記されることの方が多いように思われるが、これはどちらも同じらしい。特に違いはなく読み方も一緒とのことだ。なんで二種類の表記があるのかは依然といて謎なのだが・・・。

今日も一日エンドリと折り紙をやったり、ドミノをやったり・・・。
アルバニアの人たちの生活はとてもシンプルだ。冬場の今は石油やガスといった燃料はほとんど使っておらず、調理も薪ストーブで行っている。
調理に関しては、そもそも毎食きちんと調理するといった習慣はなさそうで、パンを中心にあるものを適当に食べているといった風だ。
特にアツィーフの家は、ダシュリアがちょっと面倒くさがりで大雑把なところがあるから、その傾向が強いのかもしれない。
国が貧しく物はないわけだけれど、貧しいからこそ工夫のしようがあるってものだと思うけれど・・・。
調理に限らず全般的に工夫ってものがないわな、この国には・・・外国から入ってきた便利なものを、よくはわからないけどそのまま垂れ流しで使っているといった感じだろうか。
人はいいんだけどなぁ・・・もったいないなぁ、アルバニア。人の良さというのは国の印象を決める最も大切な要素だけれど、人の良さだけで国は成り立たないのだな・・・。

夕方になって子供たちが気を利かせてネット屋に連れて行ってくれた。自pcの接続はできなかったけれど、メールのチェックだけはできた。
その帰りにアツィーフのキオスクに顔を出すと、またアツィーフがカフェでコーヒーをご馳走してくれた。アツィーフが呼んだのか途中からディクソンもやって来て、その通訳してくれたところによると、明日からまた天気が悪いらしい・・・「天気が回復するまで何泊でもしていけ」とアツィーフが言ってくれた。

リブラシュトゥでは雪の降らなかった今日も、アルバニアの山間部やコソボでは相変らずの大雪だ。バルカン地方を中心にヨーロッパの各地でも・・・。
この二、三日の雪でバルカン地方では130人以上が亡くなっている。

夜のニュースでは、イスラエルがイランを攻撃するというようなことを告げている・・・これからイランに行こうとしている時にやめて欲しい。無事イランに入れるのか、ちょっと心配。
ちなみに、アルバニアでは同じアルバニア人の住むコソボの情報はよく入ってくる。
TVのニュースでは必ずコソボのことをやっているし、天気予報もアルバニアとコソボの天気を流している。

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雪かきを始める先生

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2012/2/4 土
相変らず朝はどんより曇っていて、9:00頃唐突に雷が鳴ったと思ったらすぐに大雨となった。
朝のうちはまだ寒くなかったのだけれど、みるみる気温が下がって雨は雪に・・・ボタン雪がドカドカ降って、またまた子供たちは大はしゃぎ。
せっかく融けた雪がまた積もりだす・・・。

TVのニュースでは連日雪のニュースをやっている。今日はイタリアでも雪が降ったようだ。ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、スロヴァキア、オーストリア、etc・・・中欧、東欧を中心にヨーロッパ中で荒れた天気となっている。
ロマ(ジプシー)の人たちが、この雪でどこかの仮設テントのようなところに集団で避難していた。
ちなみに、アルバニアでもロマの人たちが大きな問題となっているようで、よくその関連のニュースが流れている。
そしてゴミのことも一部の人たちが認識はしているようで、よくニュースでやっている・・・けれど、景観の美化のような感覚はこの国の人たちから完全に欠落しているな・・・。

今日も一日エンドリとトランプをしたり、折り紙をしたり・・・エンドリのペースで毎日生活している自分らは、エンドリのことを「先生」と呼んでいる。
アツィーフ一家はとても仲がよく、見ていて微笑ましい。
子供たちの中でも特にダイアナは偉い!仕事から帰ったアツィーフの足をマッサージしてあげたりしている。今どきの日本だったら、年頃の女の子が父親の足をマッサージするなどよもやあるまい・・・。部屋の掃除をしたり、食器を洗ったり・・・本当によくできた子だ。とてもしっかりしていて、アンディー&アルディーの双子と一つ違いとはとても思えない。
6歳のエンドリとほとんど同じレベルで遊んでいるこの二人は、お互いのことを「こいつはクレイジーだ」「こいつはクレイジーだ」と自分らに告げる。そんな二人のことを、自分らは「クレイジーボーイ」と呼んでいる。

子供たちから少しずつアルバニア語を教えてもらっている。
どこの国でも最初に覚える「こんにちは」と「ありがとう」は、アルバニア語では長くてなかなか覚えられない・・・「ありがとう」は「Faleminderif」、「こんにちは」は「Përshëndetje」と言う。「Yes」が「Po」、「No」が「Jo」、「Good」が「Mirë」。
ちなみに、アルバニア語で人を呼ぶときの呼び方が面白くて、「オイ○○」と言う。例えば母親を呼ぶときは「オイ・マー」という具合。
ママとダイアナが大好きなエンドリなど、よく「オイ・マー」「オイ・ダイアン」と叫んでいる。

雪は昼過ぎには上がったが、夕方になってまた雨が降った。

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三兄弟と

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仕事から戻ったラティーフ・・・せっかく融けた雪がまた積もりだす

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先生作:ソファーで寝るママ

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先生作:食器を洗うダイアナ

2012/2/5 日
今日も朝から曇っていて、昼過ぎから雨となった。山間部では雪だろう。
今晩は自分らが何か日本食を作ると昨晩約束したので、昼前にダシュリア、エンドリと一緒にミニ・マーケットに買い出しに出かけた。
どこの子も日曜も家の手伝いをしている。アルマンドもダイアナもキオスクの店番。この間、ディクソンなんぞに「こいつはアホだ」と言われていたアルビーも近くの店で店番をしていた。
アルバニアの人たちは、大人も子供もとても無邪気で純粋に見える。

買い物から戻ると、ダシュリアは家中の大掃除。週に一度はこんな感じで大掃除をしている風である。
その間に自分らはガレージで自転車の整備をさせてもらう。適当なネジが手に入ってリア・ブレーキも復活した。

大掃除の後キオスクに戻ったダシュリアは、夜になってアツィーフと一緒に帰ってきた。アツィーフは今日仕事でマケドニアへ行っていたらしい。
ダシュリアがケーキを持っていたので何事かと思ったら、今日はアツィーフの(おそらく53歳の)誕生日とのことだった。牛肉も大量に買ってきて、ストーブについているオーブンで豪快に焼き始めた。マユミの作る玉子丼とタコウインナーも合わせ、今晩は食べ切れないほどのご馳走となった。
ちなみに、アルバニアではどこの家も(少なくともルプリ一族の家ではどこも)、家族揃って食事をするという習慣はなさそうである。おなかの空いた人、その場にいる人が適当に食事をするというのが普通のようである。それはアツィーフの誕生日の今日でも変わらない。
ソファーで寝てしまったアツィーフ(ダシュリアもアツィーフもソファーで寝るのが好きである)抜きで食事を始め、アツィーフが起きたところでケーキをいただいた。

明日天気が悪くなければ発とうと思っていたのだけれど、予報によるとバルカン地方はまだまだ荒天が続きそう。
昼間キオスクで会ったおっちゃんは、「ブルガリアはダメだよ~腰まで雪があるぞ~」みたいなことを言っていた。
だんだんいつ発てるのかわからなくなってきた・・・。

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アツィーフ一家のキオスク

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豪華な夕食と、寝るアツィーフ

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今日はアツィーフの誕生日・・・悪代官のような顔をしているが、いい人である

2012/2/6 月
毎朝アツィーフは6:30頃仕事に出かける。(それで毎晩寝るのも早い)
アルマンドとダイアナは7:30頃学校へ。いつもならその後、8:00過ぎにダシュリアがエンドリを連れてキオスクに出かけるところなのであろうが、今日は自分らがいるのでエンドリを置いて一人でキオスクへ。

朝のうちリブラシュトゥは雨も雪も降っていなかったが、その後雨となった。ちょっと奥の山は朝からずっと白くガスっていたからおそらく雪だろう。
昼頃ディクソンがやって来て、「明日は天気がいい」だとか、「明日、この家の人は親戚の見舞いに早朝からデゥーレスに出かける」だとか言って去って行った。
アツィーフもダシュリアも何も言ってなかったけれど、そうなのか?だとしたら自分らも明朝、一家の人たちと同じ時間に発たねばなるまい。

夕方、ダシュリアが家に帰ってきたところで、借りていた服を返しにドゥシーラの家へ顔を出す。
またまたドゥシーラの作ってくれた夕飯と、何故かラティーフが買ってきたケーキをご馳走になり、自分はちゃっかりシャワーまで浴びさせてもらった。
明朝発つ腹積もりでお別れをしてアツィーフの家に戻ると、ディクソンから聞いたのかラティーフから聞いたのか、しばらくして帰ってきたアツィーフとダシュリアが自分らの顔を見るなり「明日は雪だからここにいろ」と言う。
ありがたくそうさてもらうことに・・・。

アツィーフの家でも夕飯を出してくれたのだけれど、ドゥシーラのところで腹いっぱい食べてしまったのでもう食べられん・・・悪いので、自分らのために買ってきてくれたであろうホウレン草と、肉をちょっとだけいただき、珍しく家でアルコールを口にするアツィーフと一緒にラキアとワインもちょっとだけいただいた。

それにしても・・・夜もいつもと変わらないし、明朝6:00に一家でデゥーレスに発つ素振りなんて微塵もない。いったいディクソンの野郎の言っていたことは何だったのか???
この間から、まったく関係のないディクソンだけが何故か自分らを早く発たせたがっているように感じられて仕方ない。天気についてもTVの予報とまったく違う滅茶苦茶なことを言っているし・・・。
いったいお前は何なんだ、ディクソンよ。

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肝っ玉母さんといった風のドゥシーラ

2012/2/7 火
くもり。やはり早朝に一家でデゥーレスへ出かけるなんてことはなかった・・・あの野郎・・・。
アツィーフ、マンディー、ダイアナはいつもの時間に出かけた。マンディーとダイアナは寝るのが遅く、毎朝ダシュリアに起こされている。
朝起きると、トイレが詰まって使えなくなっていた。「ドゥシーラのところに借りに行って」と身振り手振りで言い残しダシュリアも出かけた。

しばらくしてから、ドゥシーラのところにトイレを借りに行こうと思って外に出かけると、「トアレット?トアレット?」と先生に呼び止められた。おそらく、「トイレに行きたいと言ったら連れて行ってあげなさい」とママに言われていたのだろう、先生が先頭に立ってドゥシーラの家に連れて行ってくれた。

ドゥシーラの家には近所の友達が来ていて、トイレを借りた後で一緒にコーヒーをいただいた。
ひとまずドゥシーラのところはすぐにおいとまする。
家に戻るとすぐ、先生が外出の準備をしている。おそらくママに言われた通り、厚手の上着を着て、靴を履いて・・・。
どこかに遊びに行くのかなぁと思っていたら、自分らにも「ヘイ!ヘイ!」と指図している。どうやら自分らも一緒に出かけるらしい。
先生について家を出る。昨晩あたりから喉が痛くて風邪のひきはじめのような兆候があったのだが、ちょっと出るだけだろうと思い薄着で出かける。
どこに行くのかなぁと思っていたら、ママのキオスクだった。いつもと違うルートを歩いたのは単に先生の気分だったみたい。

キオスクの前で焚き火にあたり、先生と一緒にスーパーをのぞいてから帰る。
ちなみに、今日は雨も雪も降らなかったが、寒気が入っているようで風が冷たい。早く家に入って横にならせてもらおうと門に手をかけると、「ノー!ノー!」と言いながら先生が人差し指を横に振っている。どうやらまだ家には戻らないらしい・・・ママは「ハウス」と言っていたから、おそらく先生の一存であろう。ちょっと上のイメルダの家に行くらしい。
おそらく先生は時々ここにも顔を出していて、慣れた様子で家の中に入っていく。ばあちゃんのラーヘがいた。寒かろうと言って、暖炉のある古い家に通してくれた。
ラーヘが暖炉で入れてくれたコーヒーをいただき、暖炉の火に当たりながら先生と一緒に幼児番組を見る。ラーヘは毛糸の靴下を編んでいるところだった。ドゥシーラが自分らに貸してくれた靴下もラーヘが編んでくれたものだ。
ちなみに、先生が毎日よくテレビを見ているので、幼児番組のいくつかを覚えてしまった。ピングー、カニマルズ、カンブー、アストロ・ペシュ、etc・・・いつしか主題歌が耳に残って頭の中に鳴り響いている。
しばらくするとイメルダも顔を出した。あれ?もう学校が終わったのか?
先生まだ帰らないのかなぁ・・・先生、もう限界ですよ!
暖炉の火に当たっていると、ようやく先生が帰る気になった。「ヘイ!ヘイ!」(家に帰るから準備しろ)と言っているので、靴を履いてラーヘのところをおいとまする。

ようやく家でソファーに座ってのんびりする。
先生が薪割りをしたくなったり、トランプをしたくなったりと忙しいのだが、時間を見つけて日記を書かせてもらったりした。
マユミがもう一度トイレを借りに行こうとすると、先生がまた「ヘイ!ヘイ!」と言って外に出た。また先生が引率していってくれるのかなぁと思っていたら、マユミに向かってドゥシーラの家を指図しているだけだった。「ヘイ!ヘイ!」(一度行ったからもうわかるだろ。その家だから一人で行ってこい)ということらしい。
昼頃ラティーフがやって来て詰まったトイレを直してくれた。

何故か今日は学校が終わるのが早いらしく、昼過ぎには隣のクレイジーボーイもマンディーも帰ってきた。
エンドリと取っ組み合いを始めるクレイジーボーイの二人・・・6歳のエンドリとほぼ同じレベルで遊んでいるこいつら二人はとても幼いな・・・。
学校には部活動などはないらしく、とにかくみんな体力が有り余っている。途中からマンディーまで参戦して四人で大暴れ。アンディーが泣かされてしまったり・・・男どもは本当に幼いな・・・。

しばらくして落ち着くと、クレイジーボーイの家に行くと言う。全員行くらしいので、後についていく。
ダメだ、もう限界・・・暖炉に当たりながらソファーの上で横にならせてもらう。
いつの間にかダイアナも来ている。マンディーと店番を交代したのだろう。
夕方になってまたドゥシーラが美味しい食事を出してくれた。ジャムのようなデザート付きで・・・料理好きのドゥシーラの作ってくれる料理はとても美味しい。

しばらくしてからダイアナに促されて一緒に家に帰る。
ダメだ、寒い・・・家でもソファーの上で横にならせてもらう。気を利かせてすぐに毛布を持ってきてくれるダイアナ・・・本当にいい子だな・・・。
クレイジーボーイの二人も、人の異変を察知して「横になっていろ」と言ってくれたり、実はよく気の利くいい子達である。
アルディーの方はすぐに家に戻って薬を持ってきてくれた。何の薬だかわからないが(おそらく解熱剤だろう)、せっかくなので飲ませてもらう。

しばらくしてから帰ってきたダシュリアとアツィーフ、マンディーもいろいろと心配してくれた。
体温計を出してくれたので測ってみると、38℃弱と熱はたいしたことなかった。アルディーの持ってきてくれた解熱剤が効いたのか、そのうちに寒気もひいた。
食事をいただき、夜はマユミの折り紙講座で子供たち三人が大盛り上がり。
「ヘイ!ヘイ!」日本語で折り方の描かれた紙と自分自身を指差しながら・・・(その紙は、オレのもの)
「イエス!」と親指を立てて答えると、先生は「ヒャー」「オイ・ダイアン」「オイ・マー」と大騒ぎである・・・。
先生、それもう百回くらい聞きました・・・。
ここのところ先生は自分らと遊ぶのが忙しく、おそらく寝不足だ。先生、目の下に隈ができてますよ・・・。
寝る前に、ママが自分らの分まで洗濯をしてくれた。

この家はなんだかすごい。自分らのような外国人が家にいても、まるでいないかのごとく普段と変わらない生活をしている。誰一人として自分らがいつ出発するのかなんて気にしている様子もない。
ママも自分らの目の前で普通に大声を出して子供を叱ったりしているし・・・何と言うか、裏表がない感じでとても居心地がいい。
年頃のマンディーもダイアナも部屋に篭ることもなく、変な外国人のいるリビングで普通に生活いしている。変なのがいつまでも家にいて気にならないのかな?日本ではちょっと考えられないシチュエーションのように思える。
この家の生活があまりに居心地よく、まただんだんと発つタイミングを失いつつある自分たち・・・。

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先生に連れられてママのキオスクへ・・・

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ラーヘばあちゃんの家

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ドゥシーラの手伝いをするアルディー・・・どの子も本当に家の手伝いをよくしていた

2012/2/8 水
朝のうち晴れ間も見えたが、すぐに曇った。
今日も先生のペースで一日過ごす。体調は朝までにほぼ回復。
ママは9時になったらキオスクに来いと言っていたが、先生は8時を過ぎると早々に準備を始め、自分らにも出発の準備を促す。先生には抗えないので、ぼちぼちと準備を整えママのキオスクへ。
先生は、ママに言われたとおり近くのブレック屋で三人分のブレックを買い、ミニ・マーケットでお菓子を買う。もちろん自分らがお供をする。
先生クラスになると、ミニ・マーケットでお菓子を買うときはツケである。欲しいお菓子(たぶん限度額はママに決められている)をレジのおばちゃんに見せ、値段を聞いてママのところに帰る。後でママが代金を払うという寸法だ。

ママが「ハウス」と言っていたので今日こそまっすぐ家に帰られるのかと思ったら、今日もラーヘばあちゃんの家へ。
今日のばあちゃんは暖炉の前でブレックを作っているところだった。
先生が先ほど買ったブレックを配ってくれたので、暖炉の火に当たりながらいただく。
しばらくしてブレック作りが終わると、今度はばあちゃんがポップコーンを作ってくれたのでこれも美味しくいただく。
今日はばあちゃんの家にいる間に何度か停電があった。
ちなみに、確かアルバニアの電力は全て水力発電でまかなわれているはずだ。
そのうちにイメルダが顔を出し、マユミが折り紙を始める。9歳のイメルダもとてもしっかりして落ち着きがある・・・アルバニアに限った話じゃないけれど、やはり女のこの方がずっとしっかりしているなぁ・・・。英語もクレイジーボーイより確実にできる。
先生が家の中でガラス片を踏んで足の裏を負傷。ばあちゃんに手当てしてもらってようやく家に帰る運びとなった。

家でのんびりしながら時間を見つけて日記を書く。
ママが昼過ぎに昼食の準備をしに帰ってきてくれた。今日はアツィーフも14時頃帰ってきた。その後ママはキオスクに戻り、アツィーフはソファーの上で昼寝。

夜はダイアナも一緒に、ひたすら先生とトランプをした。
それにしてもダイアナは本当に偉い!アツィーフの背中を流してあげたり、先生にシャワーを浴びさせたり・・・その分ママは楽だろうな。
先生は今日も絶好調で夜更かしをし、目の下に隈を作っていた・・・。

毎回そうなのだけれど、こういうところに泊めてもらうと発つタイミングというのが難しい・・・いつまでも長居させてもらっているのも悪い気がするし、かと言ってきちんと挨拶をしてから発ちたい。今回は天気のこともあるからなおさらだ。晴れたから突然バイバイでは失礼だろうし。
土曜なら子供たちも家にいるから土曜に発とうか、と今日のところはマユミと相談した。長居をしていて悪いので、明日はまた自分らが夕飯を準備することにしよう。ついでに自分らのせいでいつも以上に消費しているであろうマーガリンなんかも一緒に買ってくることにしよう。

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今日も先生に連れられて・・・

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ラーヘばあちゃんはブレックを作っていた

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イメルダ

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先生は薪割りもできる

2012/2/9 木
久々に晴れた!昨日は土曜に発とうと話していたけれど、こんな晴れた日にいつまでも長居させてもらっているのも悪い気がしてきた。
今日は先生がおとなしかった。ママがキオスクに行った後もしばらくソファーで静かに寝ていた。たぶん疲れが溜まっているのだろうな・・・おそらく寝不足だろうし。

この隙に日記を書いていると、ママがディクソンと一緒に帰ってきた。おそらく通訳を頼んだのだろうけど、よりによってコイツかよ・・・ま、暇なのがコイツだけだったんだろうけど・・・。
たぶんママは自分らの発つ予定を聞いて欲しかっただけだろうと思う。が、コイツを通すと余計な前置きがつく。
「わかっていると思うけど、子供がたくさんいるからお金が余計にかかって大変なんだ」とか「一日10ユーロしか稼げない」とか「お前らのように仕事をやめて旅をするなんてこの国じゃ難しい」とかなんとか・・・ダシュリアが本人を前にそんな前口上を述べてくれと頼んでいるとは到底思えない。
いつ発つんだと聞くので、昨日マユミと話していた通り土曜と答えると、「そいつはタイミングが悪い」とか言い出す。「天気が悪くなる」と・・・お前は天気予報士か?なんでいつもそんなに天気に詳しいんだよ?
「それなら明日発つよ」と言うと今度は、「実は今晩ダシュリアの母親がこの家に来るんだ」とか言い出す・・・お前はどこの探偵だ?なんでこの家の事情にそんなに詳しいんだよ?すぐにバレるような嘘つくんじゃねーよ。
コイツの言うことは100%信用できないが、残念ながらダシュリアとは言葉が通じない・・・。
だったら時間も早いし天気もいいし、今日これから発っちゃうか・・・マユミと相談してそうすることにした。
買い物に行って戻ってからパッキングして出発する、そうダシュリアに伝えてもらった。
そもそもコイツ、自分らの真意をちゃんと伝えてくれているんだろうな???

というわけで、即座に買出しへ。もちろん自分たちの食料ではなく、ダシュリアのところとドゥシーラのところに置いていく物の買い出しだ。
レクの手持ちが乏しかったので、ATMで下ろしてからいつものミニ・マーケットへ。
パパッと買い物をしてマーケットを出るとキオスクにアツィーフがいたので、今日発つ旨とこれまでのお礼を述べた。
そこには何故かディクソンもいた。いったいなんなんだよ、お前・・・お前の方こそ27歳にもなって仕事もせず毎日プラプラいったい何をやってるんだ?

まずはドゥシーラの家に挨拶をしに行ってみたが、鍵がかかっていて誰もいない様子だったので、買ってきたものをドアノブにかけてダシュリアの家に戻った。
さぁさぁ急いでパッキング・・・。
ダシュリアはいろいろ気にかけてくれて、あれを持って行けこれも持って行けと言ってくれる。毛布とか靴下とかマフラーとか・・・今渡したものも、いいからお前らが持って行けと・・・。どうにも断りきれず、二人分の毛糸の靴下と、記念にと言ってマユミにくれたピアスだけもらっておいた。
先生なんてドミノにトランプ、手帳まで餞にくれた。最初、パッキングの最中に控え目にドミノやらトランプを差し出すから、いつも通り「やろう、やろう」と言っているのかと思ったら、「持って行って」ということだったのだ。なんて健気な・・・荷物になっちゃうけどありがたくもらってきた。

パッキングをしている最中にドゥシーラがやって来た。風邪をひいて寝込んでいたらしい。
そしてディクソンが、「じゃあオレは行かなきゃならないから・・・」と言って帰って行った。誰もいてくれなんて頼んでねーよ。
「気をつけてよい旅を」なんて最後に一丁前のことを言っていたけど、一番気をつけなきゃならないのはお前のような奴だっちゅーの。

パッキングを終えて荷物を外に出すとき、先生が小さな体で抱えて運んでくれた。
はぁ慌しくなってしまった・・・急にバタバタと準備をしたから、忘れ物をしていないかちょっと心配。
マンディーとダイアナ、それからアンディーとアルディーに最後にお別れを言えなかったのが心残りだ。いつの日か、子供たちだけでも日本に来られるといいなぁ・・・これを機会に日本に興味を持って、大きくなってから来られるチャンスがあるといいけどなぁ・・・。その時はうちに何泊でもしてくれ・・・もちろんディクソン、お前は抜きだ。

ダシュリア、ドゥシーラ、そして先生と最後に写真を撮り、お礼を言って家を後にした。
アツィーフのいるキオスクにももう一度寄って、一緒に写真を撮り、お礼を言ってリブラシュトゥを後にした。
走り出してすぐ、ママに手を引かれてキオスクに向かう先生とすれ違って、手を振る。遊び相手がいなくなってしまうからか、先生は寂しげで元気がなかった。
あぁ皆いい人たちだったなぁ・・・もちろんディクソン、お前を除いてだ。お前のせいでなんだか後味が悪くなっちゃったじゃねーか。
何はともあれ、また旅の再開だ。

(アルバニアは3~4泊で抜けるつもりでいたのだけれど、悪天のためと素晴らしい人々との出会いのために思わぬ長居をすることになった。このルプリ一族は本当に素敵な人たちで(もちろんディクソン、お前を除いてな!)毎日がとても楽しかった。特に先生(エンドリ・6歳)は無邪気でかわいくて、毎日たっぷりと遊んでしまった。そしてお姉さんのダイアナはしっかりしていて働き者。学校の勉強をしながら家や店の手伝いをし、そしてエンドリの世話までする。お兄さんのマンディーも店の手伝いをよくやっていた。えらいなぁ、子供たち。感心感心。そして、子供だけでなく大人も素直で純粋な人が多く、私たちの面倒をよくみてくれた。とてもありがたいことだった。楽しい思い出がたくさんできた。いつかまた再会したい。難しいとは思うけれど日本にも来て欲しい。そんな日が訪れますように。 マユミ)

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いよいよ出発のとき・・・先生は餞にドミノをくれた

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ありがとう、アツィーフ!

始:12:00 ~ 終:16:00 33km
~ Qukes ~ Prrenjas ~ 峠の手前(標高800mほど)

リブラシュトゥからの道はずっと上りで、久々の体にこたえた。
山から吹き下ろす風が冷たい。このあたりはまだ晴れているけれど、山には雪雲がかかっていて、山の向こうは確実に雪である。
川を遡るにつれ雪が増え、気温も下がってきた。道路脇にはガレた崖が続き、相変らずパラパラと崩れている。時間的に今日国境を越えるのは無理だ。こりゃテン場探しに苦労するなぁ・・・見渡す限り幕営できそうな場所などどこにもない。

すれ違う車の人や沿道の人たちがしきりに手を振ってくれる・・・アルバニアも本当に人がいいなぁ。なのにディクソン、なんでお前だけひねくれているんだ???
奴の場合は完全にひがみ根性だ。道楽で旅をしているのにタダで人の家に泊めてもらっているのが、そしてその家の家族と仲良く楽しそうにしているのが気に入らなかったのだろう。あー嫌だ、嫌だ、ひがみっぽくて心の狭い人間は・・・。

Qukesで最初の買い出し。ミニ・マーケットに寄ってみたが夕食になりそうなものは何も置いてなかったので、ひとまずパンと行動食だけ買う。
国境手前にある最後の町Prrenjasでミニ・マーケットに寄って、もう一度買い出し。残りのお金をきれいに使い切った。
Prrenjasの先から本格的な山岳ステージとなった。雲の勢力圏内にかすり出し、雪も舞い始めた。
峠の手前、延々と続く九十九折りの道の途中で道路脇の高台の上に幕営スペースを見つけた。コル状のその場所は吹きっさらしで風がちょっと強いけれど、先の状況を考えるとこれ以上のテン場は望めまい。
幕営することに決定。ルート工作をして二人がかりで一台ずつ自転車を高台の上に上げる。高台の上は雪がなくて平ら・・・風さえなければ最高のテン場だ。
風で雪が舞う中、場所を選定してテントを張る。下の道路から見える場所で、幹線だから少ないながら車もそれなりに通る。車の人から見たら、このクソ寒い中いったい何をやってるんだ?という感じだろうな、きっと。人目につくところにテントを張るってのはけっこう恥ずかしいもんだ。ま、恥ずかしいのは設営中だけで、張ってしまえばこっちのもんなのだが。

気温は-4℃ほどなのだけれど、風があるのと、しばらく暖炉や薪ストーブのある部屋でぬくぬくしていたのと、加えて風邪気味なのとでやたらと寒く感じた。

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久々に走る                         高台のコルに幕営
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