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ローマ遺跡にテントを張る

2012/1/13 金
始:9:25 ~ 終:16:15 走行:57km
~ Podorljak ~ Marina ~ Seget Donji ~ Trogir ~ Kaštel Stari ~ K. Gomilica ~ Solin

昨晩の気温4.5℃、今朝8℃。曇りのち雨。毎日晴天なのかと思っていたら、さすがにこんな日もある。
テン場をあとにして8号線を東へ。しばらく岩だらけの不毛地帯が続く。ポツポツと集落があって人が住んでいるのだけれど、こんな痩せた土地で生活するのも大変であろう。

8号線はSplitに近づくにつれて交通量が増え、車線も増えて走りにくくなる。Seget Donjiから8号線を避け、並走する海沿いの道をゆく。
しばらくすると雨がパラついてきた。
Seget Donjiの先にあるTrogirに寄ってみる。トロギールは人為的に造られた水路によって本土と隔てられている。
町中には古い時代の狭い路地が残っていたりするのだけれど、恐ろしいほどツーリスティックで唖然としてしまった。シベニクとはえらい違いだ。
5分で観光終了、おそらくこれまでの最短記録である。聖ロヴロ大聖堂も補修中で中は見られなかった。

トロギールはCiovo島と橋で結ばれているのだけれど、このCiovo島ってのがまた見るからにトロギール以上にツーリスティックである。小さな島の海沿いに、小奇麗な建物がやたらと並んでいる。
橋を渡ることなくトロギールをあとにする。
数km先のLiDLで買い出しをしていたらその間に雨が強くなり、買い食いをしながらしばし雨宿り。

30分ほどで雨が上がり、走り始める。
こんな天気だし、今日は早めに幕営しようと思っていたのだが・・・トロギールから先は町が途切れなくなり、テン場がまったく見当たらない。
しばらくするとまた雨が降ってきた。やり過ごしたはずの雨雲に追いついてしまったらしい。
何度も枝道に入ってテン場を探してみたものの、まったくつけ入る隙がない。海からすぐのところに岩山が連なっていて、その岩山と海の間にビッシリと家が建っている状態。
そうこうするうちにSplitが見えてきた。スプリットはアドリア海沿岸最大の都市で、遠目に見ただけでパスしたくなるような大都市である。半島状に海に突き出した土地が、まだ真新しいビルで埋め尽くされている。

これ以上スプリットに近づくのは危険・・・本能に従ってK. Gomilicaの先で針路変更、Solinに向かう。
SolinはかつてSalonaと呼ばれていたところで、ローマ時代の遺跡がある。
ちょうど見たいと思っていた遺跡だし、スプリットに行くよりはマシだろうと思っていたわけであるが・・・やはりテン場は見当たらず。
スプリットよりはきっとマシなんだろうけど、行けども行けども人家が途切れない。遠望すると、かなり先までこんな状態が続いているように見える。
絶望的だ・・・。

そうこうするうちにSalona遺跡に着いてしまった。
入口にある駐車場に面して公園がある。「目立つな・・・目立つけど背に腹はかえられぬか」などと物色していると、おっちゃんが一人歩いてきて「自転車で遺跡の中まで入れるぞ」と教えてくれた。
えっ、そうなの?じゃあせっかくだから見ておくか・・・おっちゃんに続いて自転車を押して遺跡の中に入ってみた。一応門はあるのだけれど、特にチケットを売っているようなところはなくタダで入れるようである。
しばらく進むと、壮大なローマ遺跡が目に飛び込んできた。おぉぉ、これは・・・ここまでのものと思っていなかった(正直まったく期待していなかった)ので驚いた。
もっと驚いたのは広い敷地内が実にいいテン場に見えたこと。誰もいない広大な遺跡・・・人目につかないところに幕営していても問題ないのではないかと思えてくる。でもやっぱマズイだろうな・・・心の中でもう一人の自分がつぶやく。
オランダから自転車で来たと話すと、「おぉ、俺も昔ロッテルダムで働いてたんだよ」みたいなことになっておっちゃんとは意気投合した。が、さすがにここに幕営しても問題ないかとは聞けなかった。
「あっちがスタジアムで・・・」とか「そっちに1kmくらい行くと遺跡から出られるよ」とか、おっちゃんはいろいろ親切に教えてくれた。
近くに住んでいるおっちゃんは散歩の途中だったようである。

おっちゃんと別れて、教わったトレールをしばらく歩く。
こいつはすごいな・・・明日じっくり見てみねばなるまい。おっと、そんなことよりテン場だ。
遺跡の点在するトレールの脇は、唐突に藪になっていたりオリーブ畑になっていたりする。さすがに畑には柵があって中に入れないようになっているが、どこか外れのほうに幕営しても問題ないのではなかろうかとますます思えてくる。
ところどころ偵察しながらトレールをゆくと、唐突に人の住むエリアに出た。円形劇場のすぐ脇である。
なるほどそういうことか・・・つまりはここまでが遺跡という明確な境界は特になくて、入ってきたところに辛うじて門があったもののそれ以外は境界が曖昧なのだ。外れのほうに幕営していても問題ないと確信した。

そうと決まれば話は早い。既に目をつけておいた、枝道を入った先にあるオリーブの木の茂る草地にサッと幕営した。
テン場は厳密に言えばサロナ遺跡の敷地内だ。こんなの初めて・・・。
遺跡を下った先に8号線が走っていて、その向こうにスプリットの町が見える。
雨は夜になっても降り続いた。

余談45 アドリア海のシーフード?
クロアチアのアドリア海沿岸というと、シーフードを連想する人が多いに違いない。ガイドブックにも「アドリア海沿岸はシーフードが中心」などと書かれていたりするし、実際この地に来てレストランで味わった人も多いかもしれない。
が、これは確信を持って言えるのだけれど、そのシーフードってやつは完全に観光客向けのサービスである。地元の人たちはおそらくほとんど食べていない。
というのは、アドリア海に出てからここまで、小さな商店はもちろん大型スーパーにも魚介類など売っていないからだ。
それ以前に、そもそも漁港というものが一切ない。あるのはヨットハーバーだけであり、船の稼働しない今の時季はどの船も係留されたり陸揚げされたりしたままである。
季節営業のレストランなんかで出される魚介類は、いったい誰がどこで採ってきたものなのだろう?ヨットハーバーに係留されている船の持ち主が、お金になる夏場だけ漁をしているのだろうか?
いずれにしても日本のように一年を通じて漁業で生計をたてているような人はいないように思われる。
「シーフードが目玉」みたいに言われていて実は地元の人はほとんど食べていない、という国はこれまでいくつもあった。クロアチアもそんな国の一つに思える。
同時に、ガイドブックに書かれていることなんて当てにならないと実感する。嘘とは言わないが、現地の素の様子を表しているとはとても言いがたい。

余談46 食と肥満の関係
食と肥満の間には当然ながら密接な関係がある。
意外に思うかもしれないが、実はヨーロッパでは肥満した人をあまり見かけない。北米や中南米、南部アフリカの国々とはまったく事情が異なっている。
欧米=肥満というイメージはまったく正しくなくて、それはあくまで「欧米」ではなく「米」に限った話である。アメリカ以外にもメキシコやアルゼンチン、チリ、南アフリカといった国々は肥満が激しかった。メキシコなど今やアメリカを抜いて世界一の肥満大国である。
感じ方は人それぞれなので断定する気はないが、ヨーロッパに肥満の人が少ないのは食と関係している。ジャンクフードの類をほとんど食べていないし、実は肉食でもない。彼らの主食はパンと乳製品、それからジャガイモであろう。あくまで主観であるが、感覚的には今やヨーロッパの人たちより日本人のほうが肉を食べている。スーパーの品揃えを見ても生肉は多くなく、ハムやサラミといった加工肉のほうが多い。
そして意外なことに、これまた主観であるが食事の量が少ない。それしか食べないの?という場面がたびたびあった。
当然ながら食べなきゃ太らないわけだ。
それは買い物の仕方にも現れていて、大型スーパーに行ってもアメリカやメキシコのように「どんだけ買うんだよ!」という人はまずいない。必要な分だけ買っている人がほとんどで、そのあたりは日本の感覚に近いように思う。

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こんなとこにイノシシなんているのか?        トロギール

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いいテン場・・・じゃなくてサロナのローマ遺跡    厳密にはサロナ遺跡の敷地内、に幕営
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