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「紅の豚」の世界

2012/1/8 日
始:9:20 ~ 終:15:25 走行:57km
~ Senjska Draga ~ Senj ~ Sv. Juraj ~ Lukovo ~ Klada ~ Stinica ~ Dušikrava

昨晩の気温0.5℃、今朝-1.5℃。今日も晴れている。早朝は風が強かったが、9:00頃になってピタッとやんだ。
このあたりは地質が石灰岩質で、アドリア海の島々が雪でも降ったかのように真っ白に見える。

Vratnik峠からSenjの海岸まで一気に下る。標高差700m、14kmのダウンヒル。
アドリア海に向かって下るのは最高の気分だが、反面、一月のこの時季はけっこう辛かったりもする。
日陰はところどころ路面が凍っているから性質が悪い。ただでさえ寒さで指が痛いのに、ブレーキを握る手がパンプしそうである。

Senjの海岸まで下ると、そこは9℃もあった。まずは凍った体を日に当てて解凍。
SenjにはKONZUMという大きなスーパーがあったのだが、行ってみたら閉まっていた。いや、定休日というわけではなくて、たまたま棚卸かなにかで休みであるらしい。地元の人たちもやって来ては首を振って帰っていった。
お金はATMで下ろせたものの、結局今日は使いみちなし。

さて、アドリア海であるが・・・ビューーーティフル!知ってはいたけど、とにかくビューーーティフル!
そこは紅の豚の世界だった。
水の透明度にまず驚く。陳腐な言い方になるけれど、青い海と白い大地のコントラストが実に見事である。海からいきなりガレた岩山がそそり立っている。
地質のせいかアドリア海に浮かぶ島々には木がほとんど生えておらず、殺伐とした印象ではあるのだが、それはそれとして美しい。
海沿いを走るのは8号線一本のみ。シーズン中の状況は知らないけれど、今の時季はとても空いている。
その8号線をのんびりと流す。
道路地図からはまったく読み取れないのだけれど、けっこうアップ・ダウンがある。Sv. Jurajからは400mの上り返しだった。
海のすぐ近くでありながら標高300mほどのところをずっと走っている。道路の右側はところどころスッパリ切れ落ちていて、左側には石灰岩の白い岩山が連なっている。海岸線を走っていながら山中を走っているような・・・ちょっと不思議な感覚。

今日はSenjのスーパーで買い出しできなかったのが運のつき。この先いくらでも店があるだろうと思っていたのだけれど、Sv. Jurajにミニスーパーが一軒あったきりでその後はまったくなし。
それもそのはずで、このあたりの集落は(地図にもしっかり載っているのだけれど)どこも家がニ、三軒しかないのだ。店などあろうはずがない。店どころか一年中人が住んでいるのかどうかすら怪しい。
そんなわけで、今日は食料の補給に失敗。辛うじて水5Lと夕食のパスタだけはSv. Jurajのミニスーパーで買うことができたけれど、行動食はほとんど手持ちがなく、途中から電池切れでまったく力が出なかった。

意外にもテン場はわりとある。山裾や山の中腹に、何のために築かれたものなのかわからないけれど、石垣で囲まれた箱庭のような草地が点在している。そこがテン場に使える。
やたらにあるこの石垣、何かに使っているようには見えないのだけれど、いったい何のために、いつ築かれたものなのか・・・謎である。
いずれにしてもテン場に使えるのだからありがたい。
すっかり電池が切れた頃、そのような石垣に囲まれた箱庭の一つに幕営した。

海がすぐそこなのに標高は300m以上ある。海からいかに急に山がそそり立っているかを如実にあらわしている。
残念ながら今日はテントから夕日を拝むことはできず。
夕食は久々にひもじく、茹でたパスタに塩とバターをからめて食べた。

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アドリア海に向かってダウンヒル          下界は暖かかった

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ビューーーティフル!なアドリア海         海からいきなり岩山がそそり立っている

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「紅の豚」の世界が広がる

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海岸線にいながらにして山中を走っているような不思議な感覚     石垣に囲まれた草地

2012/1/9 月
始:9:35 ~ 終:14:50 走行:54km
~ Prizna ~ Cesarina ~ Karlobag ~ Lukovo Šugarje ~ Baric Draga ~ Tribanj

昨晩の気温5℃、今朝2℃。氷点下になることはしばらくあるまい。
今日も晴れ。暖かいことももちろんだが、乾燥しているのがありがたい。地面もテントもカラカラに乾いている。昨日からそうであるが、撤収時にテントがこんなに乾いているってのはいつ以来だろうか。

バッグの中に一つだけ残っていたスープを飲んで出発。
相変らずビューーーティフル!
青い海と青い空、白い岩肌にどこまでも続く海沿いのワインディングロード。路面はキレイだし、車はほとんど走ってない。トリップしそうである。

20kmほど走ったKarlobagでミニスーパーとGSを発見。地図を見ながらこの町になかったらピンチだろうと話していたその町に、辛うじてミニスーパーがあった。
小躍りしながら店に吸い込まれる。
物があまりないのだけれど、食べられるものが手に入るだけでありがたい。店にあったパンをほとんど買い占めることになってしまった。
さっそく心ゆくまでパンを食べて腹ごしらえ。そして隣のGSへ。ガソリンを買い、水も5Lわけてもらった。
それにしても・・・このあたりは物が乏しい。住んでいる人も少ないのだけれど、山間の寒村より物がないように感じる。
アドリア海沿いとはいえ、どうやらツーリスティックになるのはザダールより南であるらしい。
それでもホテルやレストラン、キャンプ場といったものを道路脇に時々見かけるから(今はもちろん閉まっているけれど・・・)、シーズン中はそれなりに人が訪れるのであろう。
オフ・シーズンのリゾート地というものには独特の寂しさがある。

Karlobagで海岸線に出て以来、テン場が乏しくなった。今日は早めにテン場を探すことにして、道路から一段上がったところにあるオリーブの木の茂る棚に幕営した。厳密には誰かが管理しているところであろうが、寝るだけなら特に問題なかろうと一泊させてもらうことにした。
テントから海とPag島から連なる陸地が見える。Pag島の向こうに沈む夕日がキレイだった。

今日はKarlobagを出てからしばらくして、キャノンデールのBB付近からキコキコと異音がするのが気になった。そろそろグリスアップが必要か・・・。

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テン場はこのような石垣に囲まれている       ビューーーティフル!トリップしそうだ

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海にいるのか山にいるのかよくわからない

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オリーブの茂る棚を拝借                今日も夕日に染まる雲がキレイだった

2012/1/10 火
始:9:20 ~ 終:15:10 走行:56km
~ Starigrad ~ Seline ~ Posedarje ~ Islam Latinski ~ Poličnik ~ Murvica ~ Zadar

昨晩の気温5℃、今朝4.5℃。今日も晴れ。いやー暖かい。一月のヨーロッパとはとても思えない。
暖かく乾燥したこのあたりは一見住むのに最適そうに思えるのだけれど、別の要因でおそらく暮らすのは厳しい・・・。
平坦地が少ないってのもあるが、それ以前にまず土がない。岩だらけで土がないから、作物を育てるのはさぞ大変だろう。

海岸沿いを南東に走ってきた8号線はSelineのしばらく先、アウトバーンと出合ったところで北西方向に直角に向きを変える。ザダールのあるところは、これまで走ってきた海岸線から半島のように突き出している。
北西方向に向きを変えて山から離れると、手前の山に遮られてこれまで見えなかったディナル・アルプスの主脈が見えてくる。ちょっと中央アルプスを思わせる峰々が連なっている。さすがに薄っすらと雪化粧していた。
地図を見ると、この付近で一番高いのはVaganski vrh(1,757m)。標高でいえば1,700mほどの峰々なのであるが、海面から1,700m分丸々見えているから、もっとずっと高い山に見える。

道がガラガラだったのは直角に向きを変えるところまでで、そこから先はザダールに近づくにつれ如実に車が増えてくる。
古都ザダールは海沿いに開けた町で、8号線はまたそこで南東方向に直角に向きを変える。
ザダールまでの道沿いはテン場の宝庫。山から離れて平坦地が多くなり、松林がそこかしこにある。

ザダールには13:30過ぎという微妙な時間に着いた。旧市街をちょっと見たいと思っているのだが、買出しのあとではほとんど見ている時間がない。
やむをえん。観光は明日のんびりすることにしよう。買い出しをして今日は(今日も?)早々に幕営だ。
ザダールには大型スーパーがズラリと揃っている。わざわざちょっと遠くのLiDLまで足を延ばして夕食の買出しを済ませる。水も7L買った。

さてテン場であるが、もちろんザダール市内にあろうはずはない。面倒だが来た道を4kmほど戻り、ザダールを出てすぐの松林に幕営。
テン場の話であるが・・・
森や林の中が最適ということをこれまで何度か書いたことがあるけれど、もちろん森や林ならどんなところでもよいというわけではない。向き不向きがあって、低木の藪の中に幕営するのは困難だ。
一等地は松林である。
理由はいくつかある。まず乾燥している。松林が乾燥しているというよりは松が乾燥したところを好むといったほうが正しいが。
そして松は下枝がすぐに落ちてしまうから、林の中が広くて明るい。にもかかわらず下草は生えないから、整地も楽チンである。地面は松の枯れ葉でフカフカだから、寝心地もいい。
下枝がなくまっすぐ伸びる松は、自転車を縛りつけるにも好都合。
もちろん風も防げるし、さらには食料が乏しいから、比較的他の動物も少ない(ような気がする)。
これほどテン場に適したところは他にないのではあるまいか。
ちなみに、このあたりのまつぼっくりはとにかく巨大で、日本で見かけるまつぼっくりの5~6倍はありそうである。

今日もキャノンデールはBB周りからギーギーうるさい。摩擦音がフレームの中でギーギー反響している。ま、致命的なトラブルに陥りそうな音ではないからしばらく放っておこう。

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岩山の向こうに真っ白な山が見える          今日もトリップしそう・・・

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                           後ろの白い峰々がディナル・アルプスの主脈(写真が小さすぎるか・・・)

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無風・・・                         一等地のテン場=松林

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まつぼっくりがやけにデカイ
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