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クロアチアの光と陰・・・BIH国境沿い横断 その2

2012/1/4 水
始:9:20 ~ 終:15:50 走行:72km
~ Trebež ~ Lonja ~ Kratečko ~ Čigoč ~ Gušće ~ Preloščica ~ Topolovac ~ Sisak ~ Odra ~ Sela

朝のうち霧が残っていたが、日が昇ると晴れた。昨晩の気温2℃、今朝0℃。
Krapjeの可愛らしい木造家屋をもう一度見てから、Sava川沿いを遡る。Krapjeより先では家屋の壁に弾痕が見られなくなり、地雷の警告もなくなる。
車のほとんど通らない快適な道。道沿いには小さな集落がいくつも現れ退屈しない。集落同士は接していないから、テン場にもまったく困りそうにない。どうしてこの道がRuta Savaに指定されていないのか不思議な思いだ。

午後になると雲が出て薄暗くなった。西風も吹き始め、これが向かい風となって少々辛い。
いつ泣き出してもおかしくない暗い空に強い西風・・・これまでそんなコンディションだと凍える寒さだったが、今日は様子が違っていてまったく寒くない。風が生ぬるいの一歩手前。
とても一月とは思えず気持ち悪い。日陰には雪も残っているというのに、いったいどうしてしまったのだ、この天気は。

ザグレブに寄るつもりはないから、SisakでSava川沿いの道を離れた。
川を渡り、Sisakの町で買い出し。朝から60km以上走ってようやくGSを発見、待望のガソリンも購入。ちなみにクロアチアもスロヴェニア同様、ハイオクは100オクタンであったりするから驚きだ。

15:00を過ぎてもまったく寒くない。ホント、気持ちの悪い天気だ。
Sisakからテン場を探しながら走り、Selaを抜けた先で道路脇の雑木林の中に幕営。
17:30から二時間ほど雨に見舞われた。

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朝の森は気持ちいい!                木造家屋が可愛らしい

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Sava川沿いの道                    小さな集落をいくつも通る

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今宵のテン場

2012/1/5 木
始:9:15 ~ 終:15:15 走行:63km
~ Letovanić ~ St. Farkašić ~ Pokupsko ~ Jamnicka Kiselice ~ Pisarovina ~ D. Kupčina ~ Šišljavić

昨晩、気温は6.5℃もあった。今朝は-1℃。
今日も一日くもっていたが、昨日同様まったく寒くない。

テン場を出て少し走ると36号線に出た。現在地はKarlovacの手前80kmほどのところ。Karlovacで二日分の買い出しをし、その先に幕営したいところであるが、行動時間を考えると微妙な距離か。
1月6日はキリスト教国では祝日のところが多い。クロアチアも公現祭となっていて祝日、もちろんスーパーその他も休みである。

36号線も車が少なく、森の中を走る気持ちのいいルートだ。
途中ちょっとした峠があり、St. Farkašićの先で上りに差し掛かる。ダートの峠道は昨日の雨でグチャグチャ。セルビアを出てようやくきれいになりかけていた自転車がまた泥だらけだ。
グチャグチャの道を6km上り、上り切ったところで舗装路に出た。峠から下ったところがPokupsko、既に昼近い。Karlovacまではどうやら届きそうにない。Pokupskoにあったミニスーパーで買い出しを済ませた。
買ったものを積み込んでいると、買い物客の夫婦に声をかけられた。
なぜだかこの人たちも「さよなら」という日本語を知っていた・・・しかも別れ際に、まさに「さよなら」のシチュエーションで言ってくれたのだからきちんと意味まで理解している。
些細なことでもうれしいものだ。やっぱ言葉ってのは大事だなぁと実感する瞬間。
「こんにちは」の意味で「さよなら」と言ってくれる人も多いのだけれど、意味はともかく、外国で一番知られている日本語は「さよなら」に違いない。

PokupskoからJamnicka Kiseliceへ続く道も快適だ。森の中を走るルートで、そこらじゅう快適そうなテン場だらけ。
一変、Jamnicka Kiseliceから先は車が増える。そしていつものマーフィーの法則が発動・・・そろそろ幕営という時間になると途端にテン場が見当たらなくなる。森が遠のいてしまい、張るなら牧草地にある藪の陰か、という状況。
しばらく走ってみたもののルート沿いに快適なテン場は得られそうになく、本能に従ってルートを外れてみる。小さな集落を抜けてダートの道を詰めると・・・あった!天国のようなところに出た。そこは巨木の茂る広葉樹の森。森の中は明るく、広くて平ら。キャンプ場でもこんな快適なところはそうそうあるまい。

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木造家屋が続く                    教会も木造

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ダートの峠道                       爆撃された建物が忽然と現れる

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幕営の時間になるとテン場がなくなる・・・      巨木の茂る快適なテン場

2012/1/6 金
始:9:20 ~ 終:15:50 走行:70km
~ Luka Pokupska ~ Rečica ~ Karlovac ~ Duga Resa ~ Belavići ~ Zvečaj ~ Generalski Stol ~ Poteok Tounjski ~ Zdenac ~ Skradnik ~ Josipdol ~ Modruš

昨晩の気温4℃、今朝-1℃。薄っすらとかかっていた霧が日が昇るとともに晴れ、その後は快晴になった。
今日と明日は久々の山岳ステージ、ディナル・アルプス越えだ。ずっと心配していた雪もこの感じだとおそらく問題なかろう。

巨木の森を後にして36号線に戻る。
と、7~8kmも走ると道は森の中へ・・・巨木の茂る快適な森、そこらじゅうテン場だらけ。まさかKarlovacの直前にこんな森が広がっていようとは夢にも思わなかった。昨日もう少し走っていれば労せず快適なテン場が得られたということか・・・このあたりの判断が難しい。
その昔流行ったマーフィーの法則ってやつを日々実感させられている。

Karlovacはこのあたりでは一番大きな町である。
驚いたことに祝日にもかかわらずスーパーが開いていた。うれしい誤算で、さっそく食料の買い出し。
ちなみに、いくつかあるスーパーの中では馴染みのあるLiDLが一番買い物がしやすく、複数のスーパーがあれば必ずLiDLに行くことにしている。

Karlovacから1号線、3号線とつなぎ、Duga Resaから23号線に入った。ここから山岳路のはじまり。
久々に坂バカの血が騒ぐ。
路面はきれいで走りやすく、サクサクとアップ・ダウンをこなしてゆく。
それにしても暖かい、暖かすぎる。途中でカッパを着ていられなくなり、グローブも指切りに交換。ずーーっと雪の心配をしていたのに、まさかこんな格好でディナル・アルプスに向かうことになろうとは・・・。
ここのところの雨でチェーンの油が落ちてしまい、キリキリ鳴いて気になるので途中で注油。万全の態勢で山岳路を詰める。

山中を走っているから山ヤにとってはホームグラウンド。気が向いたらどこでも幕営できる・・・途中まではまさにそんな感じだったのだけれど、Skradnikから先は人家が途切れなくなった。またかよ・・・
峠には届きそうになかったから早めに幕営しようと思っていたのだけれど、テン場を求めて坂を上り続けているうちにその峠っぽいところが稜線の向こうに見えてきてしまった。
Kapela峠の手前には古城があり、その古城が谷を挟んでよく見える。
結局、峠の手前の最後の集落に入るところ、道路からちょっと入ったところにスペースを見つけ幕営。
快適な森の中というわけにはいかなかった。標高600mほど。

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ディナル・アルプスへの道               地味に山へ向かう

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日が出ると気持ちいい                 Kapela峠の手前で行動を切る

2012/1/7 土
始:9:15 ~ 終:13:45 走行:43km
~ Kapela峠(888m) ~ Jezerane ~ Križpolje ~ Brinje ~ Prokike ~ Žuta Lokva ~ Melnice ~ Vratnik峠(700m)

昨晩の気温-2℃、今朝-5℃。無風快晴!核心の日に最高の天気に恵まれるという幸運。
テン場から少し戻ったところに水場があり、そこで水を補給してからスタート。Kapela峠まで残り10km弱、300mほどの上り。
標示によると勾配は8%、体感的にもちょうど乗鞍、八ヶ岳といったヒルクライムと同程度である。違うところは荷物満載でフロント30Tを回しているところ。

さすがに峠の付近には雪が残っていた。かなりきわどいところだったのだと思う。天気によってはやはり越えられなかったであろう。
今年は雪の降り出しが遅いようであるが、天が味方してくれたことは誠に幸運であった。

峠は山中にあってまったく見晴らしが得られず、カッパを着込んで早々に下りに移る。
Jezeraneまで一気に400m下る。峠の南側は盆地状になっていて北側より寒く、雪もまだ残っている。
Jezeraneからしばらくアップ・ダウンが続き、Žuta Lokvaで50号線が分岐してから200mの上り返し。
Vratnik峠までの上りは緩い。峠に上り詰めると、その先にアドリア海の絶景が広がっていた。おぉぉ・・・海を見て感動したのは久しぶりな気がする。
海と断崖のコントラストがどことなく喜望峰のあたりの海岸線を髣髴とさせる。峠には見張塔と思われる遺跡があり、そこからの眺めは最高だ。
今の時季に訪れる観光客など一人もおらず、道ゆく車は皆素通り。アドリア海の絶景を独り占めだ。

さて、峠には松林があり、格好のテン場になっている。見下ろすSenjの町ではテン場に困るのが火を見るより明らか。
微妙な時間に海沿いに出て途方に暮れてもしようがない。まだ早すぎるが、今日はここで行動を打ち切ることに決定。
見張塔の奥、アドリア海を見晴らせる松林の中に幕営した。オーシャンビューのテン場とはなんとも贅沢だ。

アドリア海に沈む夕日、そして日没後に刻々と表情を変える夕焼け・・・実に素晴らしかった。紅色と表現すればいいのだろうか、なんともいえない赤い色をしていたのであるが、残念ながら写真には写らなかった。
日没後は風が出てけっこう寒かった。

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峠に近づくと雪が出てくる               こんなところにも地雷がある

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一つ目のKapela峠                   峠の南側には雪が残っていた

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二つ目の峠への上り                   二つ目のVratnik峠

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峠の向こうにアドリア海が広がっている        こんな時間に早々に幕営

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アドリア海に沈む夕日                 日没後の空がとても美しかった・・・
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