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韓国斜め縦断(仁川~釜山) その2

2013/1/4 金
始:9:20 ~ 終:17:30 走行:76km
~ テジョン(大田) ~ オクチョン(沃川) ~ ヨンドン(永同)

晴れ。今日も低温注意報発令中。
クリスマスから年末にかけて降った雪で国中が雪に埋もれている。気温が低いので雪がまったく融けない。
予報では今日あたりまで寒いらしく、ここのところ最低-19℃/最高-7℃くらいの日が続いている。
例年、韓国ではこれほど雪が降ることはないらしく、今年は特別だとみなが口をそろえる。TVも新聞も、連日雪の話題で持ち切りだ。

韓国でTVニュースや新聞を見ていて思うのだが、外国のことがあまり報じられていない。こりゃ情報音痴になりゃせんか???
これに関しちゃ他人の国のことをとやかく言えたもんじゃないけど・・・自国を貶める報道を垂れ流しにされるよりはマシか。
それともう一つ。韓国人と接していて気付くのが、スマートフォンの依存症。若者から六十過ぎの人まで、もう全国民が依存症と言っても過言ではなかろう。
特に、年配の人までが何かにつけてスマートフォンをいじっている姿には驚く。こんな国は他になかった・・・もしかして日本も今こんな状況なのだろうか。

チュンさんちで朝食をいただく。いや~朝から温かいご飯を食べられるってのは幸せだ。
ご飯はやはり雑穀米で、これがまた旨い。味噌汁や海苔もあるから、軽く三杯くらいはいけちゃう感じ。大食いでスミマセン・・・。
自分たちの大食いは置いておくにしても、韓国人は驚くほど食べないように見受けられる。家庭でも外食でもどこでも。

出発前、チュンさん夫婦は、熱いお湯で満たしたテルモスと、みかんを餞別に持たせてくれた。さらには寒いからと、ネックウォーマーまでいただいた。
何から何まですっかりお世話になってしまい、なんだか恐縮です。
旅をしていて一番楽しくかつ感動するのは、こういった温かい人たちとの出会いだ。大切にしたいものです。そして、次は自分が世の中に恩返しするのが人の道。

テジョン~テグー間は山がちで雪が多い、と昨晩コウさんが教えてくれていた。遠回りになるが光州経由で迂回したほうがいいか、とルート選択に迷っていた。
チュンさん夫婦に見送られて出発後すぐ、分岐が現れる。分岐手前のGSに寄って状況を確認してみる。
たぶん韓国人はあまり遠出をしない。というのは、誰に聞いても道をよく知らず、答えがサッと返ってこない。
ま、今回は雪の状態を確認したかったのであるが、話が上手く通じず、GSのスタッフは地図とにらめっこ。親切に教えてくれようとしているわけで、ありがたいことには違いないのだが。
コーヒーをご馳走になりながらしぶとく聞いてみる。ようやく話が通じた!
結果、雪はどこも変わらないという話なので、予定通りテジョン~テグーの最短ルートをとることに決定。

分岐を36号線に入ってテジョンへ。雪の量が一段と増えた。路側帯はもちろん、3車線の一番右側の車線は雪に埋もれている。
車の走っている車線も、所々アイスバーン。車が多いし、とても怖い。いや、自分がコケる心配じゃなく、車に突っ込まれはしないかと・・・反対車線でスリップしている車も見かけたしね。
ちなみに、中国ほどではないにしろ、韓国もスタッドレスなど履いていない車の方が多い。

テジョンの先も町が途切れず、小便する場所にも困る。GSに寄ってトイレを借りることが通例になった。で、GSに寄るたびコーヒーをご馳走になる。
道は相変らずアップダウンの連続。気温が低く、顔と手足の指が痛い。特に下りは地獄だ。

さて、韓国は今トレッキングブームなのだろうか?アウトドアグッズの店がそこかしこにあるし、町中でもその手の格好をしている人をやたらと見かける。
青島にもトレッキングツアーのような韓国人の団体がいたな。

ヨンドンの25kmほど手前のところで、例によってGSでトイレを借りた。
コーヒーをご馳走になりながら、「どこに行くんだ」とか「どこに泊まるんだ」とか話していると、テントで寝ている(韓国ではここまでほとんど野宿をしていないが)ことを知ったおっちゃんの一人が、「ここに泊まれるよ」と言ってヨンドンにあるGSを紹介してくれた。住所を書いた紙をくれ、わざわざ電話までしてくれた。
実にありがたい。
テン場探しの労から開放され、軽やかにヨンドンへ向かう。

教えてもらったGSはルートからちょっと外れたところにあり、探すのに手間取った。
ようやく辿り着いたそこには、驚いたことに、先ほどここを教えてくれたおっちゃんがいた。どうやら自分の勤めているGSを教えてくれたようだ。
おっちゃんの名はイさん。GSのオーナーはヨウさんで、ヨウさん一家がGSに隣接した家に住んでいる。
ポカポカの事務所でさっそくコーヒーをご馳走になり、続いて餃子やお菓子をご馳走になる。さらには、ヨウさんの奥さんの作ってくれた雑煮とご飯までご馳走になった。
なんと親切な人たちであろうか。人の温かさに触れる毎日である。

GSからちょっと離れた、いつもはイさんが寝起きしていると思われる広い部屋を寝床に貸してくれた。
ここも床暖房でポカポカ。快適なことこの上ない。
今日こそ床暖房の上で温かく寝させてもらったわけであるが、これがまた温かすぎて意外と眠れなかったりする。

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チュンさん宅を後にする                  朝はまだ寒い

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GSで雪の状態を確認                   道は所々アイスバーン

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GSによくお世話になる                   バス停で休憩中

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これもGS・・・ヨンドンのGSを紹介してもらった      前:ヨウさん夫妻、後:イさん

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床暖房でポカポカ・・・

2013/1/5 土

昨晩も冷え込んだようだ。
自転車といらない荷物は広い倉庫に入れておいてもらったのであるが、パニールに入れてあった中国製のエナジードリンクもシャンプーもカチンコチンに凍っていた。
シャンプーってこんな温度で凍るんだな、とちょっと驚いた。
イさんとヨウさんから8:30に朝食と言われていたので、自転車と荷物はそのままにして、GSの事務所に顔を出す。

事務所にはイさんとヨウさんの他に、一組の親子連れがいた。
カン・スンヒョンさんと息子さんのキュウミン君。スンヒョンさんとヨウさんが知り合いであるらしい。
スンヒョンさんは養蜂家であるらしく、いきなり2kgの自家製ハチミツをお土産にくれた。
キュウミン君がちょっとだけ日本語を話せるため、通訳として来てくれたようである。スンヒョンさんの奥さんは日本人ということだった。

さっそくヨウさんの車に乗り、五人で町中へ繰り出して朝食をご馳走になった。
味噌汁の扱いが日本とちょっと違っていて、メインの味噌汁でご飯をいただくというスタイル。朝から熱々のご飯と味噌汁をいただけるのはとても幸せで、例によって自分だけおかわり。
「時間があればぜひうちに来てください」と、スンヒョンさんとキュウミン君からお誘いの言葉。
奥さんにも会ってみたかったし、ありがたく言葉に甘えることにした。

一度GSに戻ってから、スンヒョンさんの車に乗り換えてお宅に向かう。お宅は車で10分ほどの山間にあり、雪が一段と多い。
家には奥さんのケイコさんがいた。韓国に嫁いで丸21年、もちろんハングルはペラペラである。
数年前に帰化して今は韓国籍になっているということであったが、これはかなり勇気ある決断だ。

キュウミン君は今年度高校を卒業し、3月から大学に行く予定。ケイコさんによると日本語はまったく教えていないらしく、最近になって自発的に勉強しているということだった。
ちなみに、韓国の大学入試は日本とちょっと違っていて、アメリカの形式に近い。全員が同じ試験を受けて、成績順に希望の大学に入れる。
11月に試験を受け、願書を三校に出すらしい。結果発表は2月。
キュウミン君はコピーライターを目指していて、ソウル近郊にある大学が第一志望とのことだった。志望する大学に行けるといいね!
すねたところがなく、まっすぐ素直に育ったような、とても感じのいい子である。その分、日本の高校生と比べるとちょっと幼くも見える。

近くにアイスクライミングの有名なエリアがあるらしい。スンヒョンさんに誘われて、しばらくのんびりした後、車で案内してもらった。
明日オープンというその場所は、半ば人工のアイスエリア。ここで毎年アイスのコンペが行われているらしい。
岩壁の上からホースで水を流し、氷壁を作っている。右側の一番大きな氷壁は100mくらいあろうか。
とにかく気温が低いから、水をかければいくらでも凍る。一日中日も当たらないから、融けることもない。
面白そうなところではあるが、人工の氷を目の前にしてもあまり登攀意欲はそそられないな・・・。
氷壁の前を流れる川は30cm以上の氷が張っていて、そこで釣りができる。川面から切り出された見事な氷でイグルーも作られていた。

氷壁からの帰りに、ちょっとした名所であるらしいオンリュボン(月留峰)にも案内してくれた。付近一帯がトレッキングコースのようになっている。
その名の通り、月夜の晩に見ると綺麗なんだとスンヒョンさんが説明してくれた。確かに、晴れた満月の夜に見たら綺麗だろうな。
車の中でスンヒョンさんに毛皮の帽子ももらったのだが、これがめちゃくちゃ温かい。

家に帰ってからケイコさんの作ってくれた昼食をいただく。
すっかりいい時間になってしまった・・・。
もう一晩GSに頼んで泊めてもらおうかとマユミと話していたら、「よかったらここに泊まっていって」とケイコさんがおっしゃってくれた。
実にありがたい。喜んでお言葉に甘えさせてもらうことにした。
素敵な人たちとの出会いが続く。

さらにケイコさんからありがたいお誘いがあった。
ケイコさんはこれから外出する用事があり、「一緒に出かけて、その間銭湯でのんびりしてきたら」なんてことを言ってくれたのだ。
なんという嬉しいお誘い。断る理由などあろうはずもなく、お言葉に甘えさせてもらう。
風呂や温泉は対馬に行ってからのお楽しみ、ということにしていたのだが、ちょっとフライング。

ケイコさんの車で町中の銭湯まで送ってもらい、キュウミン君と一緒に極楽の時間を過ごした。いやーいつ以来だろうね、広い湯船に浸かるのって。
湯がちょっとぬるかったが、髭をそり、頭と体も思う存分洗ってリフレッシュ。
ちなみに、日本の銭湯とほとんど同じシステムである。
マユミによると、女風呂の方はこう、何人かが数珠繋ぎになって背中を流し合っていたという話で、後になってそれが韓国流だとケイコさんが教えてくれたが、男風呂の方では特にそんなことしてなかったな・・・。

近所のスーパーでケイコさんと合流し、家に帰ってから暫しのんびりさせてもらった。
キュウミン君の持っている本を一緒にいくつか見せてもらったが、そこですぐに気付いたのは、字がやたらと大きく、字数が極端に少ないこと。
これまで韓国の新聞も何度か見る機会があったが、やはり状況は一緒。やたらと字が大きくて、極端に字数が少ない。小学生の読み物か?と思うほど。
満足な情報が盛り込まれているとは到底思えない。やはり表記文字としてハングルには欠陥があるのだろうか。
歴史の捏造以前に、韓国人は他国の人間が当然持っている常識を持っていないのではないかと思わざるを得ない。これって恐ろしいことだ。
韓国の歴史の本も見せてもらったが、字数が少なく、もちろん何が書かれているのかはわからないのだけれど、薄っぺらな内容であることは簡単にわかる。
歴史の本であれば通常、偉人の写真なんかがたくさん載っているものだと思うのだけれど(たぶんどこの国でも一緒だと思う)、それがほとんど見当たらないことに一番驚いた。
ま、そんな人物がいないってことなんだけど・・・おそらく韓国で一番の英雄は、伊藤博文を暗殺した安重根。

ところで、韓国の受験勉強が熾烈であるのは周知の通り。
ケイコさんによると、高校に入ると寄宿舎生活も普通で、実際キュウミン君も寄宿舎に入っていた。
通えないほど遠くに高校があるわけではなく、通学時間がもったいないというのがその理由。
実際に朝から晩まで勉強漬けらしい。1、2年の頃は22:00まで、3年になると23:00まで学校で勉強しているのだとか。
そういう実態のようなのだが、この薄っぺらい本でいったい何の勉強をしているのだろう?と思わずにおれなかった・・・。

夕食にはヨウさん夫婦と新聞記者のコウさんが合流し、大人数で楽しくいただいた。
ケイコさんの料理は絶品だった。味付けが日本風であまり辛くないのが新鮮。

コウさんは自分らの取材のために来てくれたのであるが、スンヒョンさんとしばらくおしゃべりした後、唐突に帰って行った。
そのおしゃべりの内容ってのが・・・もちろん何を話しているのかサッパリわからないのだけれど、後片付けを終えてから合流したケイコさんが断片的に訳してくれたところによると、一部はベトナム戦争時の話のようだった。
武勇伝のように語るその話しっぷりには、嫌気というか寒気がしたね。
フォンニィ・フォンニャットの虐殺 のようなことに、この人も関わっていたのだろうか?
アメリカから補助金と韓国人移民枠を得るために、何の関係もないベトナムに軍を送って数十万人のベトナム人を殺し(しかもそのほとんどは民間人)、ベトナム人女性を強姦して数万人の混血児を残したってことを、当事者のこの人は当然知っているんだよな・・・。

コウさんは質問事項をキュウミン君に託したらしく、彼が帰った後、キュウミン君とケイコさんからニ、三インタビューされた。
で、このとき確信したことがある。
ハングルというのは表記文字として無理があるのではないかということ・・・コウさんが書き残した僅か一、二行の質問を、ケイコさんが読み取れないのだ。たぶんこれはケイコさんの語学力云々の話ではないと思う。

夜はまたキュウミン君の部屋のポカポカの床暖房の上で眠らせてもらった。
韓国のオンドルは、深夜電気で沸かしたお湯を床下に流す方式が一般的であるらしい。

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朝のGS                           朝食をご馳走になる・・・右がキュウミン君

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コンペにも使われる氷壁                 明日オープン

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イグルー                          月留峰

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賑やかな夕食                         スンヒョンさん&ケイコさん

2013/1/6 日
始:11:15 ~ 終:17:00 走行:70km
~ キムチョン(金泉) ~ ウェグワン(倭館)

昨日から寒気が和らぎ、今日もそれほど寒くない。ようやく現実的な寒さになった。
美味しい朝食をいただいた後、町に用事のあるケイコさんの車でGSまで送ってもらった。本当にお世話になりました。
荷物を自転車に積み、最後はヨウさんとスンヒョンさんに見送られて出発。
なんだかんだで今日もすっかり遅くなってしまった・・・。

ヨンドンを出てしばらく走ると、高速道路のようになった。車が少なくて走りやすいとケイコさんが言っていたが、その通り。
相変らず目を引くような景色は一つもないが、車が少なくて走りやすい。
キムチョンで昼食、その先のスーパーで少々買い出し。
ある意味すごいわ、この国・・・売っている商品をはじめ、何から何まで日本のコピー。これだけオリジナルのものがない国ってのも珍しい気がする。

食事をするところはちょっと小奇麗なクッパの店が多い。要するにスープ料理だ。韓国では味噌汁もメインディッシュになる。
これが韓国料理と言えばそうなのだが、平たく言うと、何と言ったらいいか、言葉は悪いが貧しい(乏しい)ということになろうか。

小刻みなアップダウンを繰り返して快調に走り、山間を抜けると如実に雪が少なくなる。野宿をするのにかなり現実的な状態になった。
ここまで走ってきて思うのは、韓国にはパッとしたテン場が少ないなってこと。雪のない時季に走っても、けっこうテン場には困るんじゃないかな。
人目につかない静かな場所で野宿ということに関して言えば、特筆ものの野宿のしにくさかもしれない。ま、今回はルート取りが悪いのかもしれないけど・・・。

ウェグワンの24H営業のコンビニの脇に休憩所があり、店の人に許可を得てその場所に幕営させてもらうことになった。
道路脇で騒々しく、店の明かりがまぶしいが、安全に眠れる場所には違いない。
明日はテグーの先まで進める。早く雪のないところへ行きたいもんだ。
19:30の気温-5.5℃。

ここまで韓国を走ってきた感想を述べると、一般の人は感じがよくて親切な人が多い。
が、国や財閥系企業のやっていることを見ると・・・
日本には先の併合による苦々しい経験(よかれと思って併合し、近代化の礎を築いてあげたというのに、敗戦後にないことないこといまだにブーブー言われている)があるわけで、国として無闇に近づくのは自殺行為、百害あって一利なし。
韓国政府はなにかにつけて歴史認識を合わせ云々と言ってくるが、まさにその通り。
100年前自分の国がどんな姿であったのか、きちんと見つめることができない限り、まともな話などできようはずがない。

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すっかりお世話になりました               スンヒョンさん、ヨウさんに見送られて出発

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こんなとこもあった                     コンビニ脇の休憩所に幕営させてもらった
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