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バラナシ その2

2010/1/18 月

今日も朝食後にガート沿いをぶらぶらする。
火葬場のガートを通るとやはり引きつけられる。
引力があるのか、どうにも素通りはできない。


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Harishchandraガート


火葬場では今日もひたすら死者を焼き続ける。
ガートの奥にあるEternal Flameから火種をとり、薪の上に乗せられた死者に喪主が火をつける。
喪主は死者によって異なるのだが、白装束を身に着け、その場で髪の毛を剃られる。
死者を覆う布は男女で異なり、赤が女性で白が男性だ。
子供や妊娠中の女性、コブラに咬まれて死んだ人など、天寿をまっとうできなかった人は焼かれずに重石をつけてガンガーに沈められる。
死んだ動物もガンガーに流されるらしい。
Manikarnikaガートの横にあるホスピスには、ここで焼かれるために死を待つ人たちが大勢いるとのことだ。

今日のManikarnikaガートには、勝手に説明を始めて薪代の寄付を要求する輩が少なからずいて、落ち着いて見ていることができなかった。

火葬場の印象は強烈だが、実を言うと火葬場以外、このバラナシには心を動かされるものがない。
バラナシはヒンドゥー最大の聖地であり、自分らも相当に想像を膨らませてやって来たのだが、何かピンと来るものがない。
感じ方は人によって様々で、バラナシに長期滞在する人も多いが、少なくとも自分らにとってはあまりグッとくる場所ではなかった。

何故だかはっきりとはわからないが、おそらく世俗的過ぎるのだ。
かと言って強烈な活気やバイタリティーを感じるわけでもない。
一言で言えば「淀んでいる」、そんな感じだ。この場所のガンガーのように・・・。
どことなく不健康な感じがするのだ。

時季的なものかもしれないが、沐浴している人も少ないし、ガート沿いや路地には「マリファナ」とか「葉っぱ」とか「マッシュルーム・チョコ」とか声をかけてくる輩がたくさんいて鬱陶しい。(インドでは場所により大麻は合法である。)
そんな空気の中で見ていると、ガートに座るサドゥーまでも嘘臭く見えてしまうのだ。


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今日もガート沿いを歩く


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ガート近くの路地


なかなかピンと来るローカル食堂にもめぐり合えなくて食べるところにも苦労してたのだが、ダラムサラで会ったNさんからメールで情報をもらい、行ってみたローカル食堂は美味しかった。
ここのDal Fryは絶品!プシュカルの食堂以来久々に唸ってしまった。


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夕方のDashashwamedh Rd


夕食後にメイン・ガートのプージャーをのぞいてみたら、祭壇にサイババの写真が飾られていて、フィナーレには「ラクシュミー」など神様の名前とともに「サイババ」と叫んでいた。


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毎晩行われるプージャー


プージャーのサイババの写真1_サイズ変更
一番右の写真がサイババ



2010/1/19 火

今朝は激しくガスっていた。
結局、バラナシでは一日もすっきり晴れず、ガンガーに昇る朝日を拝むことは叶わなかった。

泊まっているShiva GHでネパール行きのバスチケットを取る。
鉄道駅近くのツーリストバンガローを8:30に出発し、国境の町スノウリのネパール側で一泊、翌朝スノウリを出発して夕方ポカラに着く。
スノウリでの宿泊費込みで一人700R(1,330円)。VISAは国境で取得可能。

Shiva GHが使用するツアー会社はPaul Travels。
もう一つ、Nepal Tours Serviceというツアー会社がやはりツーリストバンガロー近くにあり、料金ともどもPaulと同じ内容を謳っているが、宿の主人の話ではこちらはよくないらしい。
なんでもスノウリからはローカルバスに乗せられるとか。
実際はどうだかわからないが、もし行く人がいたら注意した方がいいかも。

明日は7:00に宿を発たねばならない。
せっかくこの宿はチェックアウト・タイムが12:00なのに、こういうときに限って朝が早い。

当初は、ポカラの前にスノウリから程近いブッダ生誕の地ルンビニーに寄るつもりであったが、残りの日数を考えて泣く泣くカットすることにした。
残念だが、またそのうち行く機会があるだろう。

昼近くになって薄日がさしてきたので、沐浴に出かける。
問題は場所だ。どのガートで沐浴するか。
バラナシのガンガーはお世辞にもキレイとは言えないので、なるべく上流(南)で沐浴したい。

前日までに目をつけておいたのは最上流に近いTulsiガート。
最上流に位置するのはAssiガートであるが、乾季のため水がガートのかなり下まで引いていて、川底の泥が露出していてよろしくない。今ベストなポイントはTulsiガートだ。


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Tulsiガート


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インド人も同じ考えなのか、他のガートには沐浴してる人などほとんどいないが、ここにはポツポツと人が来て沐浴していく。
それにしても沐浴する人のなんと少ないことか。むしろ自分が沐浴するのを寒そうにしながら好奇の目で見ている有様だ。
インド人にしてこの有様で、ツーリストに関しては皆無である。
ハルドワールでもそうだったのだが、西洋人、東洋人を問わずガンガーで沐浴しているツーリストを見たことがない。
せっかく母なる大河にまで来て、一度くらいガンガーに抱かれてみてはどうかと思うのだが・・・寒いし、バラナシに関して言えば水も汚いから、何かを振り切らないとできないのだろうけど。

火葬場はここより下流だけど、遠くを牛の死体がプカプカ流れていくし、インド人は石鹸で頭や体を洗っているし、釣りであろうか紐につけた肉片のようなものを投げ込んでる人はいるし・・・挙げだすと切りがないが、そういうものを振り切らないとガンガーには入れない。

しばらく人が沐浴するのを眺めてからガンガーに浸かる。
当たり前だが水はかなり冷たい。
一度ガンガーに浸かると、今まで不審そうに見ていた一見怖そうな敬虔なおっちゃんも素敵な笑顔を見せてくれる。
あがった後はフレンドリーに接してくれ、不思議と仲間意識が湧く。


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水は冷たい以前に死ぬほど汚い


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ガンガーに抱かれる


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バラナシのガンガーはまさしく大河!


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ガンガーに抱かれたあとは不思議と仲間意識が湧く?


水はこんなに冷たく空気も冷たいのに、ガンガーからあがった後は不思議と寒くない。いつまでもパンツ一丁でいられる感じだ。
これはハルドワールでも体験した感覚だ。聖河ガンガーのお浄めの効果であろうか?
いつまでもパンツ一丁でいると、おっちゃんが「この布を使って着替えろ」と言ってくれたりもする。
ちなみに、今回も沐浴したのは自分だけ。マユミには荷物番をしていてもらった。

こんなに汚れて見える(実際に汚い)ガンガーであるが、水は臭わないから不思議だ。
沐浴後にドブのような臭いがしたり、日本の川によくあるような所謂「川臭い」臭いがすることはまったくない。
完全に無臭・・・こんなに汚いのにホントに不思議だ。

聖地プシュカルで買った御守代わりを、聖地ハルドワールのガンガーに浸け、聖地バラナシのガンガーにも浸けた。
沐浴できてもうバラナシにも思い残すことはない。


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メインガートの方を見る


ガートには色んな人がいる。
Shiva GHから路地を抜け、急な階段を下りてガートに出たところに昨日から座っているサドゥーと思しき一人の男がいる。
素っ裸で全身真っ白。
チ○ポの先に大きな鈴がついているのが昨日は座っていてわからなかったが、今日は脇の人の笛に合わせて「チリン、チリン」と鳴らしていた。
インドは果てしなく奥が深い。


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