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レズヴァンシャーの日々 その1

2012/5/27 日
晴れ。
朝食は玉子とパン、バター、チーズにチャイ。これが定番といったところ。
ファルフードと一緒に美味しくいただく。

ファルフードは行動が突飛である。
近所に障害児の学校があって、ファルフードはその学校を支援している。
昨晩、唐突に明日学校を見に行こうという話になった。

洗濯してからファヒメが学校に連れて行ってくれた。言いだしっぺの本人は仕事で行けない。
残念ながらちょうど夏休み前の試験期間中で、子供たちは家に帰ってしまった後だった。
校長先生をはじめ、先生方が皆さんいかにも優しそうな感じのいい人たちだった。
教室を見せてもらったり、職員室でフルーツをご馳走になったり。

昼食はたいてい14:00とか15:00頃に食べる。イランでは、一日のうちで昼食が最も大切とされていて、家族揃ってしっかり食べる。
奥さんのフィルゼは料理が上手い。
この日は、ミールザー・ガーセミーというギーラーンの郷土料理を作ってくれた。激ウマ!

ファルフードの口癖は、「日本人とオーストラリア人とノルウェー人は素晴らしい」。
で、その彼がちょうど日本への自転車旅行を計画していた。
頼まれてビザについてテヘランの日本大使館へ電話で問い合わせ。
現在、イラン人が日本のビザを取得するのは極めて難しい。日本人がロシアのビザを取るときのような所謂バウチャー方式で、日本からのインビテーション・レターと宿泊先の予約票を含む旅程表の提出が必要。日本人の知り合いでもいなければほとんど不可能な状況である。
ファルフードのインビテーション・レターは、先のジュンコさんが準備してくれるらしい。
一ヶ月のビザしか取れないという情報を彼が持っていて、日本でビザの延長が可能かどうかを頼まれて大使館に確認した。
結果、最初から三ヶ月のビザを申請すれば?という話。申請者の資産なんかを確認したりすることもあるようだが、どうやら上手くすれば三ヶ月のビザが取れるらしい。
ちなみに、彼は最初イランから自転車で日本へ行こうとしていたのだが、ビザの関係で諦め、日本までは飛行機で往復することに変更した。

夕方、ファルフードについて近所をブラブラ。
英会話学校に行き、そこの先生たちといろいろおしゃべり。
いつまでいるのかと聞かれ、明日発つつもりと答えると、「明日はマースーレに行くぞ」とファルフード。どうやら彼の中ではそういうことになっている。
英会話学校を後にして、そのまま車を拾ってどこかへ向かう。
ファルフードのところには車がなくて、移動はもっぱらヒッチハイクとタクシー。
顔の広い彼は、レズバンシャー近辺ならほとんど無料で車に乗せてもらえている。
途中で親類のペイマンの車に乗り換えた。
30歳のペイマンは最近結婚したばかり。相手のナイードは18歳であるが、ペイマンよりしっかりしている。

最初は、なにやらきれいな滝が近くにあるとかでそこに行くと言っていたのだが、ペイマンの車で到着したところはマスの養殖場。
そこを営んでいる親父さん一家がペイマンの血縁者であるらしい。
ちなみに、イランの親類縁者の数は膨大である。今でこそ子供はニ、三人という家が多いが、ファルフードくらいの年代だと兄弟姉妹が10人も20人もいたりする。
まだまだ一夫多妻も普通だったようである。
ちなみに、これも後に人に聞いて判明するのだが、今でも一夫多妻は合法である。当人同士が合意すれば可能であるらしい。もっとも、経済的にもかなり難しいのであろうが・・・。
そんなわけで、とにかく親類の数が多い。
「この人は父親の弟の娘さんの旦那さん」とか紹介されるのだが、数が多すぎて誰が誰だかわからない状態。
中には、そりゃもうほとんど他人じゃないのか?という人までいるから複雑だ。

マスの養殖場でチャイをいただいたりフルーツをいただいたりしてしばらくのんびり。
そのうち、「今日はこっちの家でみんなで食事をするから、お前らはそっちに行け」と言ってファルフードだけペイマンに送られて帰ってしまった。
うぅぅむ、行動が突飛でまったく読めん。ま、別にいいんだけど・・・。

暗くなりかけた頃、養殖場を後にしてどこかへ向かう。
どこかの家に行ってそこで夕食をよばれるのかと思っていたのだが・・・。
タレシュの町と思われるところでキャバーブを焼く屋台の前に車を止め、ペイマンたちがなにやら買い出し。キャバーブを買って帰って家で食べるのかな???
買い出しに出たペイマンたちはなかなか戻ってこない。
ようやく戻ってきたペイマンが買ってきたのは生の鶏肉。これから焼くのかよ!

そのまま車で移動した先はカスピ海。どうやら海辺でBBQをするらしい。
ピクニックの大好きなイラン人たちはこういったことに手馴れていて、準備も撤収もとても手際がよくて早い。
ササッと敷物を敷いて座の出来上がり。
先発してた人たちが火を起こしていたのかと思ったが、火もこれから起こす。が、これも手馴れていてとても早い。
肉を焼き始めたのが23:00過ぎ・・・これがイランのスタンダードである。

肉を焼いている間、ペイマンたちがゲリヤーン(水タバコ)を始めたので呼ばれる。一人がどこかで缶入りのウォッカを手に入れてきたので、これもちょっといただく。
そこに養殖場の親父さん登場。グラスに注がれたウォッカを一気にあけた。すごい飲みっぷりだなぁと思ったのもつかの間・・・親父さん一発でノックアウト。
普段酒と縁のない人たちなのだから無理もない。
敷物の上に仰向けになる親父さん。座り込んで頭を抱えたり、そのうちあまりの苦しさに泣き出してしまった。
やはりアッラーの教えは正しいということか・・・。
苦しそうにしている親父さんを見てペイマンたちは大喜び。写真を撮れ撮れと合図するのでパシャリ。
奥さんや娘さんをはじめ、女性陣も笑ってしまっている。アッラーの教えを破るからよと半分呆れ顔。
そんなわけで、親父さんは結局キャバーブなど一口も食べずに苦しみぬいて終了。
ちなみに、キャバーブは相変らず激ウマだった。

0:00を過ぎて撤収。
手馴れていて撤収作業もとても早い。
車のところに戻ってみたものの、親父さんがいない。
何人かが探しに行ってしばらく後、両脇を抱えられて捕らえられた宇宙人状態で親父さんが戻ってきた。
ちなみに、駐車場にはサイパの同じ車が何台も並んでいて、名前でも書いてないとどれがペイマンの車だかわからない状態。
1:00に帰宅。

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ファルフードの支援している近所の学校         職員室にて・・・中央が校長先生

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ファルフードの家・・・広いテラス?がお気に入りの場所だった

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フィルゼの作る料理は激ウマ!            家族揃っていただくのが基本

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マスの養殖場にて                     左:新婚のペイマン&ナイード

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明るく働き者のおばちゃんたち             カメラを向けるとコチコチに固まってしまう子供たち

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寡黙で渋かった親父さんが・・・             ウォッカを一気にあけてノックアウト

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見ていて気の毒なほど辛そうだった           最後はトイレに連れて行かれた・・・

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ちなみに夜中の0:00過ぎです・・・これがイランのスタンダード

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この募金箱がどこにでもある               同じサイパばかりでどれだかわからなくなる
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