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アスタラにて・・・イラン入国

★★★ イランの日記をアップします ★★★
最近の日記をアップし終えたところでイランの日記をちょっとアップします。
時系列がグチャグチャになってしまいますがご勘弁を。
キルギスはネガティブな日記ばかりでしたので、ここらで気分転換に・・・

2012/5/24 木
始:9:20(アゼル時間) ~ 終:19:30(イラン時間) 走行:38km
~ Avrora ~ Pensər ~ Ərçivan ~ Astara ~ 国境 ~ Astara

曇り時々雨、時々日が差す。
昼に国境が閉まることは知っていたから、昼前に越境すべくアスタラを目指す。途中でチャイを飲み、アスタラの町で余ったお金を食料に替える。
アスタラの国境は非常にわかりにくい。通常幹線を走っているとそのまま自動的にイミグレに導かれるはずなのだが、ここは唐突に道路が終わってしまう。
人に聞いて最初に連れて行ってもらったところは、人しか通れない鉄扉の前。鉄扉は閉ざされていて、15:00に開くと言っている。
イランのトラックが国境を越えているはずだからそんなわけはない。別のところに車の通れる国境がないのか聞いてみると、「テルミナルのことか?」と教えてくれた。
最後は自転車に乗った人がテルミナルまで案内してくれた。イランのナンバーのトラックもいるから間違いない。どうやら塀に囲まれた一角が越境ポイントになっているようだ。

そこに着いたのは13:00過ぎ。予想通り昼休みになっていた。ゲートで聞いてみると13:30と言っているので、てっきり13:30に開くのかとちょっと待って出直すと、実は13:30~14:30の間が昼休みということだった。
トラックの並ぶエリアで運ちゃんたちと一緒にさらに1時間待つ。14:30をちょっと過ぎるとゲートが開き、すかさず手続き。
アゼルの方は係官が来るのをちょっと待っただけで、荷物検査もなくスムーズに出国。
そのままトラックの流れに沿ってイラン側のゲートへ行ってみたけれど・・・。
係官にパスポートを手渡してすぐに用が済むと思いきや、向こうの建物で指紋を採らないといけないという話。
両替商か何かの英語を話せる兄ちゃんが、「日本はアメリカの友達だから向こうで指紋を採らないといけない」と教えてくれた。ま、そのことは知っていた。

その兄ちゃんがキャノンデールについている星条旗を目ざとく見つける。「なんでアメリカの国旗がついている?」ときた。面倒くせぇ・・・。
そんなこともあろうかと、イランに入る前に星条旗にテープを貼って隠しておこうと思っていたのだが、すっかり忘れていた。
面倒なので無視を決め込んで、係官についてそそくさと向かいの建物へ。
「ヒロシマ、ナガサキを忘れるな~」と後ろから兄ちゃんが叫んでいる。バカヤロウ!そんなの一時たりと忘れたことないわ!

ちなみにイランでは外国人にも服装の規定がある。
男は短パンは論外だが普通にしている分にはTシャツでもOKで、何ら普段と変わらないが、女は少々面倒。
頭髪を隠し、体の線が出ない服を着なければならない。
今朝テン場を出るときからマユミはトラブゾンで買った長袖のだぼっとした服を着ていた。そしてイランの国境でスカーフをかぶれと促され、すかさずかぶる。

指紋を採ってすぐに越境だとその建物に行ってみると、黒山の人だかり。まだ閉まっていて、扉の前にどやどやと人が押し寄せている。
どうやら大半はアゼル人。女性の身なり(スカーフ)がとってつけたようで板についてないからすぐにわかる。
どやどやと節操なく扉の前に詰めかけているのがアゼル人。後ろで座って待っているのがイラン人。
まったく節操のないアゼル人。アゼル人のことが一瞬で嫌いになった。

建物の扉が時々開いて、一人ずつ中に入れている。見てるとどうやらアゼル人を後回しにしているようで、イラン人を一人ずつ優先して入れている。
建物の中にはイミグレの窓口がいくつかあって広いスペースもあるのに、なんでそんなやり方をしているのか・・・節操のないアゼル人もアゼル人だが、イランのイミグレも仕事が遅くてまったく話にならない。
これじゃいつまでたっても入れそうにない。トラックと同じところで処置できないか戻って頼んでみるが、「ダメ」「向こうに行け」の一点張り。
仕方なくアゼル人の押し寄せている扉の前に戻る。

たぶんアゼル人以外は優先して入れる、そう踏んで扉が開いた隙に係官にパスポートを差し出すと、その通り。アゼル人が後回しにされているだけで、アゼル人以外は優先してもらえる。
が、アゼル人が邪魔で扉に近づけない。そうこうするうちに扉が開いて、アゼル人がなだれ込む。
並ぶということをまったく知らず、今度は窓口に押し寄せるアゼル人。
一列に並ばせりゃいいのに・・・窓口が複数あるんだから、アゼル人とそれ以外で窓口を分けりゃいいのに・・・アゼル人もアゼル人だが、イランのイミグレもホントに使えねぇ。

自分らのパスポートは係官が預かって窓口に持って行ってくれたので、イスに座って順番を待つ。
待てど暮せど順番が来ない。
「イラン、ダメだろう」と隣の人に声をかけられ、てっきりアゼル人かと思ったらイラン人だった。テヘランに住む人で、母国語はアーザリー。もちろんファルシーも話せるのだが、ファルシーは好きではないと言っていた。
「テヘランに来たら電話して」と、電話番号を教えてくれた。

その人の順番が来て、窓口を通っていった。さらに待つこと小一時間。一向に順番が来そうにない。窓口に押し寄せているアゼル人もまったくはけない。
どうなっているのかとアゼル人の頭越しに窓口を覗くと、自分らのパスポートは端末の脇に放っておかれていた。係官のおっちゃんは、自分らのパスポートを放ったまま次々差し出されるアゼル人のパスポートを先に処置していた。
愕然・・・さすがに堪忍袋の緒が切れて、「こっちを先に処置しろ」とアゼル人の頭越しに怒鳴る。ようやく自分らのパスポートを処置するおっちゃん。

自転車共々ようやく窓口の向こうに通れたが、まだ終わらない。隣のポリスの窓口に行けと言われる。
そこでも待たされる、待たされる・・・「まだかよ!」と怒鳴りまくり。
ポリスもアゼル人のパスポートを先に処置している。
自分らのが後回しにされているのは、決して自分らの態度が悪いからではないと思う。おそらく単に面倒なのだ。

それにしても仕事が遅い。アゼル人の群れといったって、高々200人に満たない人数だ。パスポートを読み込んでスタンプを押すだけの作業にいったい何時間かかっているんだか・・・。
一番最後かと諦めムードになったところでようやく別室に呼ばれる。
左右の五本指すべての指紋を二回ずつ採られて、ようやく終了。
自転車のところに戻って「荷物検査は必要か?」と怒鳴ると、不要という話。ようやく越境。
イランのイミグレを通るのに要した時間、3時間半。アスタラの国境に着いてから5時間以上経過、時間は既に18:30。
疲れたわ・・・。

アスタラの町中の両替所で両替え。
イランの通貨はリアル(R)で、レートは$1=16,000R、1E=21,500Rといったところ。目下レアルの価値が急速に下がっている。
久々にお金の単位が大きくて、ちょっと戸惑う。
これをさらに複雑にしているのが、日常生活では誰もレアルという正規単位は使ってなくて、トマーン(T)という単位を使っている。
1T=10Rで、つまり実際の額よりゼロが一つ少ない額を誰もが使っている。
デノミをして2、3桁落とすべきところなのだろうが、すっかりトマーンが定着しているのでそうもいかないらしい。
ちなみに「ホメイニー」という言い方もあるらしいが、これはイラン滞在中に結局一度も聞いたことがない。
1ホメイニーというのは10,000Rのこと。10,000R札の絵柄がホメイニー師であるところからきていて(それ以外の札もすべてホメイニーの絵柄であるが・・・)、日本で一万円を一諭吉と呼ぶようなものだ。
ちなみにATMはどこにでもあるが、VISAとかMASTERといった米系のカードはイランでは一切使えない。

イランとアゼルの間には時差があり、東に位置するイランの方が何故か時間が30分遅い。ともにサマータイムも実施しているのであるが・・・。
時計を30分遅らせる。

両替所でラシュトに向かう道路にはどうやって出ればいいのか尋ねたら、親切にもそこに居合わせた一人が小型バイクでその道路に出るところまで案内してくれた。
とにかく腹が減ったので、食事を済ませて幕営するだけにしようとレストランに入った。
イランに入って飯が断然美味くなった。種類も豊富だし、米を食べているところが何よりいい。
レストランにいたおっちゃん(ヤゼール)に声をかけられた。よかったらうちに泊まらないかと。
ありがたくお言葉に甘えさせてもらう。ヤゼールの乗るタクシーについてヤゼールの家へ。広くて立派な家。絨毯が敷いてあり、床に座って生活するスタイル。
シャワーも浴びさせてもらった。自分が浴び終わったところで水道管が破裂。ヤゼールが応急処置をしてどうにかマユミも浴びられた。

家にはヤゼールの他に奥さんのホルシッドと息子さんのエイバット・アラーが住んでいて、この日はちょうど娘さん一家も遊びに来ていた。とても感じのいい家族である。
家では衛星放送でアメリカのTV番組なんかも普通に見られていた。

「アゼルでも誰かの家に泊めてもらってたのか?」と聞かれたから、「いやいや、チャドル(テント)です」と身振り手振りで答えると、「アゼルの奴等は頭がおかしいんだ」と言っていた。
本宅と連結した隣の別館で悠々と寝させていただいた。

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この先が越境ポイント                  5時間以上かかってようやくイランに入国

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入国早々、アスタラのヤゼールの家にお世話になった

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娘さん一家も遊びに来た
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