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ビシュケクの日々 その1

2012/9/6 木
朝一に自転車でカザフ大使館へ。
開館の30分ほど前に着いたのだが、既に20人くらいの人がいた。
やはり順番は大使館側が管理するのではなく、訪れた人が自発的に紙に名前を書いて順番待ちしている。
ビザ代は種類によって通常30ドルとか60ドルとかかかるのだけれど、日本人とトルコ人だけは無料。無料であらゆる種類のビザが取得できる。
通過するだけの予定の自分らはそれほど長いビザは不要であったが、先の細かい日程を考えるのが面倒で、二ヶ月・ダブルのビザを申請した。
持参したパスポートのコピーがA4サイズではなかったのでコピー屋に行かねばならなかったのだが、窓口のある部屋を一度出ると、もう一回紙に名前を書いて順番待ちになる。
そんなこともあって、たかが申請するだけのことに結局半日要した。

コピー屋に向かう途中、ポーランド人のマット&アナと三度目の再会。もうとっくにビシュケクなど後にしていると思っていたが、こんなところで再会しようとは・・・。
ブログの写真を見て一度痩せたかに思えたベジタリアンのマットであったが、イランで会ったときと変わってなかったな・・・そうとうビールが好きなんだろうな。

予定では、ビシュケクの後ウスク湖の南岸を走ってケゲンの国境からカザフに入ろうと思っていた。
果たして国境が開いているのかどうか、詳しい情報を持っていなかったのであるが、ビザの申請時に確認すると、恐れていた通りその国境は閉じているという話。
予定変更を余儀なくされる。
ビザ待ちの間にバスで行ってくるかパスしちゃうか・・・ウスク湖は見てみたいと思っていたのだが、人の話を聞いているうちにそこまでして行くほどでもないかという気もしてきた。

2012/9/7 金
中国ビザも取らねばならない。
通常日本人はビザなしで15日間滞在できる。その間に中国国内でビザを取るという方法が旅行者の間では一般的だったのだけれど(一部の都市で可能)、最近になってこれが難しくなったという噂を耳にする。
状況は流動的で、自転車の場合ビザなしで入国するのはあまりにリスクが高い。
何らかのビザさえ持っていれば延長自体は入国後に可能みたいなので(最低一回は)、ビシュケクで取っておくことにした。
ちなみに、ビザの取得もけっこう難しくなっていて、招聘状が必要なのはもちろん、出国のための航空券だとかホテルの予約だとか写真のフォーマット(顔の幅が何ミリとか横のスペースが何ミリとか・・・きちがいじみたフォーマット)だとかうるさいことを言われる。
中国ビザは海外で取ろうとするとかなり面倒である。

何度も大使館に足を運ぶ労をいとわなければ個人での申請も可能であろうが、今回自分らにはそんな気力はなかった。
ビザの申請を受け付けているのは月・水・金の午前中だけ。申請に手間取ると滞在日数が増えて結局宿代が嵩むし、何より一日でも早くキルギスから脱出したかった。
端からエージェントを通すことに。

宿にはビシュケクで中国ビザを取ったヨーロピアンが何人もいて、彼らからいろいろと情報収集。
ビザの取得を代行しているエージェントはたくさんあり、どこで取っても大差なさそうなのであるが、カザフビザを待っている間に時間があるのでエージェントを回って話を聞いてみることにした。

人から聞いたエージェントを三軒ほど回ってみた。
取得に一週間ほど要し、費用は120~140ドルほど。今回は多少費用が高くても確実性の高いエージェントに依頼するつもり。
取得できるのは一ヶ月のビザのみ。恐れていたようにビザの申請時もしくは受領日からビザがスタートするのではなく、入国日から30日間滞在することが可能。申請日から一ヵ月以内に入国すればよい。

もう一つ頭の痛い問題が浮上。
10/1~10/7まで中国は国慶節で連休。カザフとの国境は、両国どちらかの祝日と日曜は閉じている。つまり9/30もしくは9/29から一週間以上、国境が閉ざされてしまう。
カザフのビザが月曜の夕方に取れる見通しだから、それから申請したとして中国ビザが取得できるのは早くて9/19。それから出発したとして、連休前に越境できるかどうか日程的にかなり微妙なところ。
カザフのレギ・・・これも面倒でネックになる。レギを取るためだけにアルマトゥに滞在せねばならない・・・。
はぁ~面倒くせぇ・・・。

エージェントを回った後で自転車屋を探してみたものの見当たらず、明日出直すことにした。
その後で立ち寄った中華系のスーパーでまたまた問題発生。
電池交換をしてもらおうと思ったプロトレックを壊された・・・。
おそらく微妙に電圧の違う電池を入れられて死亡してしまったものと思われる。元の電池に戻してもうんともすんとも言わなくなってしまった。
手つきからして怪しかったのだけれど、電池交換すらまともにできないとは・・・。できると言うから頼んだのに、どうしてできもしないことをできると言うんだか・・・。
こんなところに依頼した自分らも愚かだった。

もちろん口論になるが、言葉も通じないから埒が明かない。腹立たしいことこの上ない。
百万歩譲って壊されたのは仕方ないとしても、納得いかないのはキルギス人の態度。
キルギス人はキレやすく、こういった場合必ず逆ギレする。これまでにも何度手が出そうになったことか・・・。
最初から時計が壊れていたとか、わざと壊れた時計を持ってきたんだろうとか、そんなことを言い出す始末。こちらが言葉がわからないことをいいことに、どうしたんだと仲裁に入る人たちに自分の都合のいい説明ばかりする。
客に対してそんな態度があるか!しかも人の時計をものの見事に壊しておいて。

もうキルギスにはうんざり。一日も早くここを脱出したい。
ウスク湖などもうどうでもよい。ビザが取れ次第とにかく一日でも早くキルギスを脱出するつもり。

2012/9/8 土
ポーランド人サイクリストのヤンが懇切丁寧にビシュケクの自転車屋のことを教えてくれた。
教わったショップを三軒ハシゴ。
ビシュケクにはまともな自転車屋がたったの一軒しかなかった。他のショップは皆スポーツ用品として自転車を置いているだけで、部品を扱っていなけりゃメカニックもいない。
唯一のまともな自転車屋であった”ベロ・リーダー”というショップも、28inの部品は扱っていなかった。

最後の望みを託してバザールへ。
バザール内には自転車の部品を扱っている店がいくつかある。扱っているのはツーリング・バイクとは程遠い規格の中国製部品だけだし、部品を扱っているだけで修理ができるわけではないのだが、どうにか使えそうなスポークを入手した。
バザール内にホイールを修理できる店が一軒あるというので、今しがた買ったスポークを持ってそのオヤジのところへ。
一見してこんなところでスポーツバイクをメンテできそうになかったが、またもオヤジができると言うので一応見てもらうことにした。

シマノのソケットなどもちろんあろうはずもなく、カセットを外そうとオヤジは金槌を持ち出してきた。勘弁してくれよ・・・。
プロトレックみたいに壊されてしまってはたまらない。
「もういい」と慌てて作業を中止してもらった。
すると、ここでも逆ギレするオヤジ・・・はぁもう本当にうんざりだ、こんなウ○コ国。
もしビシュケクだったら自分のキャノンデールは直らなかったかもしれない・・・。

使えない自分のソケットだけでカセットを外すのはかなり大変な作業。
先ほどのベロ・リーダーは28inの部品がないだけで、まともなメカニックがちゃんといて作業スペースもあった。
買ったスポークを持ってベロ・リーダーに舞い戻る。
ロシア系のメカニックの兄ちゃんがいたってまともな工具を使い、ちょちょいとドーズのスポークを二本交換してくれた。振れとりもちょちょいと完了。
よかったわ、一軒だけでもこんな店があって。

待っている間にキャノンデールをチェックしてみると、リアのニップルが5、6個死亡していた。
リムとスポークは特に割れたり折れたりしていなかったが、マースからビシュケクまで走っただけでこのダメージ。
もちろん悪いのはニップルやスポークではなく、あくまでもリム自体。手の施しようなし。
振れだけでも調整してもらおうと思ったのが、ニップルが死んでいてそれさえできず。
果たしてこの先どこまでもつのか、このリア・ホイール。

908P1160841_サイズ変更
唯一のまともな自転車屋=ベロ・リーダー

2012/9/9 日
宿は連日満員御礼状態。
ビザ待ちで長期滞在している人も少なくないが、毎日入れ代わり立ち代り人がやって来る。

日本人もそれなりにいる。
話をしていて楽しいのが、キヨハルさんやニッキ君、ユウヘイ君にキヨハラ君、タイラ君、アイコちゃんといった面々。
キヨハルさんとニッキ君は船員で、自分の知らない世界の話を聞けるのがとても興味深い。

2012/9/10 月
中国ビザ取得の代行をしている、宿にほど近いもう一軒のエージェントに行って話を聞いてみた。
で、結局このエージェント、Baimaに依頼することにした。
最も確実そうであったからだ。
他では必要だと言われる中国のスペシャル・フォーマットの写真も何故かここでは必要ないし、申請書の記入もすべて代行してくれる。パスポートと写真二枚を渡すだけという簡単さ。
費用が他より10ドルほど高いのであるが、宿にいる他のヨーロピアンもほとんどがここでビザを取得していて最近の実績もある。

カザフビザの受け取りは18:30と遅い。
30分ほど前に大使館へ行ってみたが、既に来ている人が何人かいた。そうするうちに来るわ、来るわ・・・60人くらい集まっただろうか。
並ぶということを一切知らない中国系の人が多く、窓口が開くと人が殺到。押し合い圧し合いの騒ぎとなる。
混乱を招かないように大使館側が少し考えるべきだ。名前を呼んで一人ずつ渡すとか、そうでなければ一列に並ばせるとか・・・そんな些細なことすらどうしてできないのだろうといつも不思議に思う。
結局窓口が開いたのが19:00過ぎ、無事にビザを受け取れたのが19:30頃であった。

トルコのトラブゾンで一緒にイランビザを取ったルーマニア人夫婦、アドリアン&ラウラが宿にやって来た。
まさかこんなところで会おうとは思ってもみなかったからお互いビックリ。
話をしてみると、アドリアンの方は二年ほど日本で仕事をしていたことがあるという。ラウラの方も二度来日したことがあるらしい。さらにビックリ。
金融関係の仕事というから、ルーマニアではかなりハイソな二人である。

2012/9/11 火
約束の11時にバイマで中国ビザの申請をしてきた。
パスポートと写真二枚を渡すだけで予定では19日にビザを受け取れる。

宿は連日満員御礼状態である。入れ代わり立ち代りよくこんなに人が来るなぁと感心する。
ビシュケクという地の利のせいか、放っておいても客が来る。
で、書こうかどうか迷ったのだけれど、一言書いておこう。
キッチンが狭くて至極不便だけれど、ハード的には悪くないこの宿。が、ソフト的にはまったくダメだね、特に奥さんが・・・。
奥さんはキルギス人である。黙っていても客が来るからなにか勘違いされているのか、それとも元々そうなのか、非常に無礼である。
日本語はうまいけれど接客態度は0点。客に対してそんな態度はありえないだろ。
キルギス人てのは皆こうなのかね・・・。

2012/9/12 水
キヨハルさんの出発を宿にいた人たちで見送った。
ホンダのスーパーブラックバードで旅をされているキヨハルさん。キルギスで転倒して肋骨を三本骨折。療養のため50日以上宿にいた人である。
とても面白い人だったので、旅立たれてしまうのがちょっと寂しい。

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キヨハルさん出発                   スーパーブラックバードでいきなりダートですけど・・・
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