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空身でベオグラード観光

2011/12/28 水
始:9:40 ~ 終:16:50 走行:34km
Zemun ~ Beograd ~ Zemun

あいにく一日中霧雨の舞う天気だった。おそらくこの時季のベオグラードのごく普通の天気。
ベオグラードまで、Zemunで22.1号を離れた後は交通量の多い車道を走ることなく快適。特にベオグラード市内は自転車道が整備されていて、丘の上に建つ要塞の基部まで快適に行くことができる。
要塞の跡は今はカレメグダン公園となっていて、市民の憩いの場。
公園のある丘はちょうどドナウ川とサヴァ川が交わる場所にある。ベオグラードはその川の合流点に古くから開けた町。

カレメグダンの要塞は規模としてはかなりデカイ。が、古くから数々の戦の舞台となった場所だけに特にこれといったものが残っていない。
ちょっと観光客を呼ぶのは辛いよなぁ・・・。
要塞跡もそうだし、ベオグラード自体もそう。さらにはセルビア自体が観光資源に乏しく、同じ旧ユーゴの国でありながらスロヴェニアやクロアチアのように観光客を集める魅力に欠けている。観光客はここには来ないだろうな、きっと。

広大なカレメグダン公園の中に軍事博物館がある。戦車や自走砲が要塞の城壁に沿ってズラリと並べられていて、博物館に入らずとも間近で見られてしまう。
ここの展示はすごかった・・・。マニアックな話になるけど・・・。
ドイツ軍のⅠ号戦車からⅣ号戦車までが驚きの状態で保管されていた。おぉぉ・・・もちろん実物を見るのは初めて。いろいろあったんだけど、余りにもマニアックな話になってしまうのでここに書くのは割愛しよう。
可愛いのはもっと初期の戦車。今どきの戦車と違ってめちゃくちゃ小さいから、どう見ても子供のおもちゃにしか見えない。威圧感ゼロ。現代の大型農業機械の方がよっぽど威圧感がある。間違いなく今の大型トラクターの方が強い。
ちなみに戦車(タンク)というのは、第一次大戦中に塹壕を突破する兵器として開発されたものである。
自分以外にもう一組、かぶりつきで戦車を見て回っている白人のカップルがいた。この二人はかなりのマニアと見た。ああだこうだと話しながら一台一台かぶりつきで見入っていた。

ベオグラードの市街地は自転車道もなく、歩道は人でごった返している。車も多くとても自転車で走れる状況にないから、公園からは自転車を押して町中をブラブラした。
それにしても自転車がいないなぁ。本当に一台もいない。自転車道の整備されている市街地の外でもまず見かけない。ヨーロッパでここまで自転車を見かけない町というのも他にないんじゃないかなぁ・・・。
ベオグラードの市街は混沌とした感じがあって面白い。ツーリスティックというのとは違ってベオグラードの人たちでごった返している。
自転車を押して歩いていたら、おっちゃんに声をかけられた。
「ヤパンスキー?キルギスタン?」
ん?キルギスタン?これまでベトナムとかボリビアとか言われることはあったけど、キルギスタンってのは初めてだった。まだ行ったことないけどキルギスの人ってのはこんな顔をしてるのか?

クネズ・ミロシュ通りには政府系の建物が多く、'99年のNATOの空爆で破壊された建物がいくつかそのままの状態で残っている。
通りに兵士がいたけどまさかこの廃墟を警備しているわけではあるまいと写真をパシャパシャ撮っていたら、笑顔でダメだと注意された。撮影禁止とも何とも書かれていないけど、どうやらこのあたりの廃墟は撮影禁止であるらしい。
ちなみに米軍主体で行われたこの空爆、完全なる内政干渉だと当時思っていたし、今でもそう思っている。多くの民間人も巻き込まれて犠牲になったし、確か米軍は劣化ウラン弾まで使用して後々問題になった。
要するに自国から遠く離れた地での戦争というのは、暴れん坊将軍にとって兵器の実験場でしかない。
これは戦争相手が白人の国以外だとさらにエスカレートする。ご存知の通り広島と長崎に強引に原爆を落とした、どうしても落としたかったわけだけど、これは相手がモンゴロイドの国だったからだ。どんなに泥沼化してもアメリカがドイツに原爆を落とすことは絶対あり得なかった。
湾岸戦争やイラク戦争、アフガン戦争もまったく一緒だ。世界の警察を自負した暴れん坊将軍の暴挙に他ならない。
それに盲従しちゃう日本が情けない・・・。
中東の国々は基本的に親日である。せっかく親日でいてくれているのに、こんなことばかりしていると取り返しのつかないことになるぞ・・・。

圧倒的な兵力でもって内政干渉するのは簡単だ。簡単だが、それで問題が解決した例は歴史上ただの一度もない。
コソボもいまだ問題を引きずったままだし、イラクとアフガンは惨憺たる状況だ。
「アフガニスタンで地雷の撤去にこんなに苦労してます」みたいな番組がナショナル・ジオグラフィックでやっていたりするけど、見ていて吐き気がする。自分で蒔いた種だろ・・・。

さて、市街地の外れにある聖サヴァ教会は、東方正教系の教会としては世界最大のものである。
イスタンブールのブルーモスクを思わせるその教会は、内部を大々的に改修している最中だった。
工事のためばかりではないと思うのだが、なにか敬虔とか神聖とか、あまりそんな空気を感じられないところだった。

市街地を出たところから行きと同じ自転車道を走って快適にZemunまで帰ってきた。
ちなみに、サヴァ川に架かる巨大な橋にはエレベーターがついていて、このエレベーターで橋の上と下の自転車道を行き来することができる。
エレベーターはボタンを押すだけでは動かず、係のおっちゃんを呼んで動かしてもらう必要がある。係のおっちゃんは詰め所にはおらず、サヴァ川で他のおっちゃんたちと一緒に釣りをしていることが多い。

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市街地の外は自転車道が整備されていて快適    要塞の中まで自転車で行ける

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ロシアのカチューシャ                    T34-'43年型

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Ⅳ号戦車-H型                        Ⅱ号戦車-C型

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めちゃくちゃ小さくて威圧感ゼロ              子供のおもちゃにしか見えない

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'99年NATOの空爆で破壊された建物          聖サヴァ教会

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写真ではごちゃごちゃした感じが伝わらん・・・     サヴァ川の橋を上下するエレベーター

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サヴァ川から見るベオグラード市街           宿の近く
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