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セルビアへ

2011/12/25 日
始:9:30 ~ 終:12:50 走行:26km
~ Sarengrad ~ Ilok ~ 国境 ~ Bačka Palanka

昨晩の気温2℃、今朝2.5℃。気温は低くないが川沿いのためか風があってテントから出ると寒かった。今にも泣き出しそうな空。
東屋の脇にレンガがふんだんにあり、テントもレンガで固定していたから撤収が楽チン。

Ilokの国境に向けて車のほとんど走っていない2号を東へ。人気がなくどことなくこの世の果てといった風である。
と、2kmほど走った道路脇で昨日の黒犬が死んでいた・・・。
外傷はなさそうだったけれど車にでも轢かれたのか?それとも昨日は死に場所でも探していたのだろうか?東屋の脇で静かに死を待っていたところを自分らが邪魔してしまったのだろうか?真相はわからない。
が、クリスマスの日に、こんなこの世の果てのような寒々とした場所で一人静かに道路脇で死を迎えた黒犬がとても不憫に思えた。
こんなことなら昨日東屋に着いたときすぐ頭を撫でてやればよかった。食べものを分けてあげればよかった・・・。
やりきれない思いにちょっと沈んだ。

国境の町であるIlokはワインが有名であるらしい。ミリエンコが「Ilokのワインは美味い」と言っていた。
緩やかに起伏した土地にブドウ畑が広がっている。

国境までは15kmほどだった。空いていてガラガラの国境。
クロアチア側は出国スタンプを省略していて、手続きをサッとして通してくれた。
係官が何故か日本語をいくつか知っていて、いきなり「こんにちは」と言われて驚いた。言った後で「こんにちははドバル・ダンの意味かい?」と確認された。マユミも「さよなら」と言われ、同じように「グッバイの意味かい?」と確認されていた。
セルビア側のイミグレもスムーズ。脇で10分ほど待たされただけで特に何も聞かれずスタンプをくれた。
イミグレの脇ではクリスマスの日曜だってのにおっちゃんたち数人が道路工事をしていて、明るく手を振ってくれた。

セルビアはまだEUに加盟していないが、車のナンバーは既に準備ができている。EU圏のナンバーに共通の青帯が左端に入っていて、そこに国籍を示すSRBと白抜きされている。
昨日ヴコヴァルでこのナンバーを見たとき、いつの間にかEUに加盟していたのか?と一寸思った。が、よく見たら通常その青帯に描かれているはずのEUマークがなかった。
来るべきEU加盟に備えて車のナンバーだけ予め準備してある・・・ということか。
しかもどの車のナンバーもピカピカだから、最近になって一斉にナンバーを交換したのだろう。ボロボロの古いLADAなんかにもピカピカのナンバープレートがついている。以前のナンバーより大きくなったらしく、車によっては車体側のフレームからナンバーが飛び出してしまっていたりする。
オーストリアにいるときヴィルフリードが、「クロアチアはまだEUに入ってないけど、車のナンバーだけはいつ入っても大丈夫なように左端にスペースがとってある」と何かの拍子に教えてくれたことがあった。
クロアチアに入って車のナンバーを見ると、なるほど確かに文字全体が不自然に右側に寄っている。左端に青帯の入るスペースをとってあるように見える。
これを見たときも面白いと思ったけど、セルビアはさらに先走っていた。既に青帯まで入っていて、後はEUマークを入れるだけ・・・。
EU加盟もそう遠くないことなのかもしれない。順番から言ってクロアチアの方が先だろうけど・・・。

セルビア側の国境の町はBačka Palanka。驚いたことに店が普通に開いている、クリスマスの日に・・・。
スーパーも普通に開いていて、都合よくATMもあったのでお金を下ろして中をのぞいてみた。
セルビアの通貨はノヴィ・ディナール(RSD)で、レートは1E=104RSDほど。物価はクロアチアよりかなり安い。タバコまで安いのは大助かり、一箱1ユーロもしない。
ちなみに水は6Lとか7Lの大ボトルが普通に売っているから、セルビアも基本的に水道水は飲んでいないようである。

それにしても・・・今日は本当にクリスマスなのか?町中にもスーパーの店内にもそんな雰囲気は微塵もないが・・・。
イミグレでは道路工事のおっちゃんたちが日曜にもかかわらず普通に仕事してたし・・・。
クロアチアもクリスマスの雰囲気が希薄だったけれど、セルビアは尚一層希薄。セルビア正教だってクリスチャンには違いないはずだけど・・・。

セルビアに入ってもう一つ驚いたことがある。使われている文字だ。
てっきりキリル文字を使っているものと思い込んでいたのだけれど、意外にもラテン文字の方が目につく。町中の看板やスーパーに並ぶ商品の商品名、果てはレシートまで、キリル文字よりラテン文字の方が目立つ。実は徐々にラテン文字に移行しているのか?と思わせるほど。
道路標識も上段はキリル文字だけれど、下段にラテン文字が表記されている。これは助かった。使っている地図にキリル文字の表記がなく、もし標識がキリル文字だけだったら地名の同定にかなり苦労したはずだ。

クロアチアの2号から続く7号を走ってNovi Sadを目指す。幹線だけど交通量が少なくて快適。(たまたま今日が休日だからかもしれないけど)
セルビアはクロアチアと比べると素朴な感じで、スロヴェニア→クロアチア→セルビアとだんだん西欧の雰囲気から遠ざかる感じ。
無機質な建物が所々にあったりして、どことなく旧共産圏の国々に共通の暗さがある。が、人々はとても陽気でフレンドリー。どことなくウクライナを思わせる人のよさがある。
ちなみに、セルビア人とクロアチア人というのは人種や言語の違いではなく、ひとえに信仰する宗教の違いである。
言語は使っている文字が違うだけで発音や文法は基本的に一緒。一部に言い回しの異なるものもあるようだが、まぁ方言程度のことだろう。
コソボが独立したはずであるから(もちろんセルビアは認めていないが)、セルビア国内に住むのはセルビア人が8割以上になろうか。
国土は北部は平坦であるが、ベオグラード以南は山がちの地形になる。

幸運なことに、今日はBačka Palankaを出るとすぐに雑木林が現れた。セルビアに入って雪もまったく姿を消した。
「今日はテン場に困らないかもね~」などと話していたら雨がパラつき始め(雪ではなく雨!)、道路脇の雑木林の中に早々に幕営。
テントの撤収、設営の時間を考えるとこんな早い時間に幕営しては割に合わないのだが、毎回新しい国に入ってすぐは勝手もわからんし早めに幕営してのんびりすることにした。
雪のない林の中がなんと快適なことか。

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クロアチア側の国境の町Ilok               セルビア突入

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セルビア側の国境の町Bačka Palanka        先走ったセルビアのナンバー:もちろんEUマークはまだ入ってない

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クロアチアのナンバー:全体が不自然に右に寄ってる    雪のない快適な雑木林の中
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