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山とワインと陽気な人たち・・・クロアチア北部横断

2011/12/21 水
始:9:40 ~ 終:16:15 走行:76km
~ Đurđevac ~ Kloštar Podravski ~ Kladare ~ Pitomača ~ Stari Gradac ~ Lozan ~ Korija ~ Virovitica ~ Čememica ~ Suhopolje ~ Cabuna ~ Sladojevci ~ Slatina

昨晩の気温-5.5℃、今朝-3.5℃。久々に寒かった。
日の出は7:30頃。日の出前の朝焼けがとても幻想的だった。
朝は晴れていたが昼前には曇ってしまい、今日も一日雪がほとんど融けない・・・。

快適なテン場を後にしてひたすら2号を辿る。結局今日もほぼ一日中2号を走る。
ずっと雪景色が続く。時々追い越していく車やすれ違う車がクラクションを鳴らして挨拶してくれるのは嬉しいのだけれど、走っていてまったく楽しくないな、この道は・・・。
大型トレーラーが多く路側帯もないからけっこう危険だし、自転車を止めて休める場所もほとんどない。他に選択肢がないから我慢して走る。

Viroviticaで夕飯の買い出し。水は昨日の残りで事足りる。クロアチアで売っている水は6Lとか7Lのボトル。やたらとデカイから二日に一度買えば済んでしまう。
こういう水がどこにでも売っているということは、基本的に水道水は飲めないということなのだろうな。ミリエンコのところでも飲んでいなかったし・・・。

ルードブレクを出て以来テン場がなくて困っている。
昨日もほとんどなかったし、今朝も朝からずっとない。14:30頃から真剣に探し始めたがまったく見当たらない。
Slatinaから2号を離れ34号に入ったのだが、尚もテン場はない。
日没が迫る中、ようやく道から外れたところに雑木林を見つけた。が、雪の中バイクを押して近くまで行ってみると、林の周りに溝があって入れない。間もなく日没、少々焦る。
今日は是が非でもここに幕営するしかない。
自転車を置いてそこいらじゅうを偵察し、ようやくなんとか押して入れるルートを確保。二人がかりで自転車を押してようやく林の中に入れたときには日が落ちていた。そんな中でも日没後の夕焼けがきれいだった。
林の中は広くてなかなか快適だった。雪上に幕営するのは実に久しぶり。今後しばらく雪上キャンプが続くだろうなぁ・・・。

ヴラトゥコがお土産に持たせてくれた、ラズベリーやブラックベリーといった珍しい果実で造ったワインがめちゃくちゃ旨い。
飲む機会が多かったこともあるけれど、クロアチアはワインが旨かったなぁ・・・。

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朝焼けが幻想的だった                   快適なテン場を後にする

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町中には雪がない                      夕焼けがきれいだった・・・テントを張る前に日が沈んだ

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雑木林の中(翌朝撮影)・・・雪上に幕営したのは久しぶり

2011/12/22 木
始:10:20 ~ 終:15:40 走行:60km
~ Novi Senkovac ~ Cadavica ~ Gezenci ~ Moslavina Podravska ~ Viljevo ~ Donji Miholjac ~ Sveti Durad ~ Črnkovci ~ Valpovo

昨晩の気温-4℃、今朝も-4℃。
夜中に1時間ほどだろうか、雪が降った。半分停滞のつもりでいたが、朝になったら天気がよさそうなので走ることにした。
まずは林の中から自転車を出すのが大変。今日も二人がかりで一台ずつ出してようやく出発。
34号を辿る。2号に比べて交通量が減った。昼過ぎまでは日が出ていて暖かかった。
道はひたすら平坦。雪景色の中をひた走る。距離は伸びるけど変化に乏しく少々退屈な道ではある。

沿道で子供たちが手を振ってくれたり、すれ違う車がクラクションを鳴らして挨拶してくれたり、クロアチアの人たちも実に感じがいい。
スーパーに寄ったときなど必ず誰かしらに声をかけられる。年配の人は英語よりドイツ語を話せる人の方が多く、ドイツ語で声をかけられることが多い。残念ながら自分らの方には会話できるほどのドイツ語力がないのだけれど・・・。

Donji Miholjacで夕飯の買出し。水は1.5Lだけ買う。
Donji Miholjacは国境の町で、町の北にある湖の対岸はハンガリーである。
午後になると日が陰ってしまい寒くなった。今日もテン場には恵まれず、探すのに時間がかかった。
クロアチアの林はどういったわけか周りが深い溝で囲まれていて、道路から入れない。ま、それ以前にこのあたりには森や林がそれほどないのだけれど・・・。

テン場が見つからぬままValpovoに入ってしまった。時間的にそろそろ焦り始めた矢先、運良く雑木林が現れた。
と言っても、林が現れても溝があって容易に中に入ることはできず、テン場の選定にはさらに時間を要する。
道から外れたところに自転車を止め、テン場を求めて雪上を歩き回って右往左往。ようやく見つけたスペースまで自転車を押し入れて林の中に幕営した。
昨日はテントの底の雪が融けて濡れてしまい、撤収するとき不快だった。積雪は数cmしかないので、今日は幕営前に雪をどけてみた。

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元々変化に乏しい景色が雪原となってより単調に・・・少々退屈

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26inの太いタイヤが欲しくなる瞬間・・・         快適な雑木林の中

2011/12/23 金
始:9:55 ~ 終:16:30 走行:58km
~ Petrijevci ~ Josipovac ~ Visnjevac ~ Osijek ~ Sarvaš ~ Bijelo Brdo

昨晩の気温-2.5℃、今朝-0.5℃。曇っていて日中は-2℃くらいだったから、むしろ朝より寒かった。
テン場の林から自転車を押し出して34号に戻り、オシイェクを目指す。
今日も沿道から子供たちが手を振ってくれたり、すれ違う車がクラクション鳴らしながら手を振ってくれたり。
Josipovacではバス停で休憩していたところ、おばちゃんが「さよなら」と言ってレモンを二つくれた。
「さよなら」というのはおそらく日本語の挨拶の中で一番言いやすく、「こんにちは」のつもりで言っているのだと思う。これまで他の国でも会うなり「さよなら」と言われることが何度もあった。
いずれにしても日本語で声をかけられるなんてのはうれしいものだ。

オシイェクで買い出し。
クロアチアはカトリックが9割近くを占めるクリスチャンの国である。通常クリスチャンの国では12/25と26は祝日で、国によっては24日も祝日になっている。
クロアチアでも25日と26日は祝日で、この日はスーパーも休みである。今年は24日が土曜であるから三連休の人も多いに違いない。
24日はスーパーが開いていることを確認したあったので、明日の24日にクリスマス期間中の食料をまとめ買いしようと思っていた。が、どうも天気が怪しい・・・いつ雪が降ってもおかしくない雲行きだ。よって23日の今日、停滞に備えて26日まで4日分の食料を買い出ししておくことにした。

明日から休みの人が多いからか、スーパーはいつもより混んでいた。と言っても高が知れているのだけれど・・・。
そうなのだ、クロアチアに限った話ではないのだが、クリスマスだからと言って特別町の中がごった返したり、浮ついた雰囲気になったりすることはないのだ。もちろんクリスマス用の飾りなんかが売っていたりはするけれど、店内に派手なクリスマスの飾りをしているわけではないし、クリスマス・ソングがガンガン流れているわけでもない。
いたってひそやかに行われている。これがクリスマスの時季のヨーロッパの印象。
お祭騒ぎでクリスマス一色になる日本とはえらい違いだ。なんであんなに国中で盛り上がるのだろう?大多数の人にとって宗教的にはまったく無縁のイベントであるはずなのに・・・いや、無縁であるからこそ盛り上がっちゃうのか?何かにつけてイベント好きの国民性によるのかもしれない。

ケーキ屋が大忙し、なんてことも見た限りこちらではまずない。ケーキやクッキーは自宅で手作りする人がほとんどだからだ。リリアーナも「クリスマス用のクッキーを焼かなくちゃ」と言っていた。
ちなみに、ミリエンコのところはクリスチャンではなかったのであるが、「伝統的な行事だからクリスマスは祝うんだ」と言っていた。
いずれにせよ明日がクリスマス・イブなんてことは微塵も感じさせない、いつもと何ら変わるところのない金曜日であった。ひっそりしていて静かなもんだ。

オシイェクはDrava川沿いに開けた町。町の北側をDrava川が流れていて、町は川に沿って東西に細長い。町中をトラムが走っていて、広々として落ち着きのある感じのいい町である。
が、道路沿いの大きな建物にはいまだに生々しく弾痕の残っている建物が目立った。セルビアとの国境に近く、独立戦争の時には激戦地であったに違いない。
修復された建物も多かったが、道路沿いの建物に残る弾痕が妙に生々しく見えた。

オシイェクの市街地を走り抜けて213号に入る。このあたりはドナウ川がセルビアとの国境になっている。
このまま213号を東に走ればセルビアに入れるが、もうしばらくドナウ川沿いを走ってもう一つ南の国境ゲートからセルビアに越境することにした。
ルードブレクを出て以来ずっと困っているのがテン場だ。今日もない。とことんない。
本当に今日は最悪で、Dalj方面に分岐するところまで走ってみたがまるでテン場が見当たらず、時間切れとなって道路脇の草地に幕営した。
道路から丸見え・・・。ここまで道路に近いところに幕営するってのもさすがに初めてだわ。
たまたま雪の融けているところがあって、テントの下が雪じゃないことだけがせめてもの救いか・・・。

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オシイェクの聖ペトロ・パウロ教会            道路に近すぎ・・・

2011/12/24 土
始:9:30 ~ 終:14:30 走行:42km
~ Dalj ~ Borovo ~ Vukovar ~ Sotin ~ Opatovac

昨晩の気温-1℃、今朝も-1℃。朝は曇っていたが10:00過ぎには日が出た。
雪が減り、ヴコヴァルあたりまで来ると雪はほとんど姿を消した。
今日も道行く人や沿道の人たちの声援を受けながら走る。皆さん実に感じがいい。

ヴィルフリードのくれたEVマップによると、ドナウ川沿いにEV6が走っているはず。オーストリアやハンガリーで走ったあのEV6の続きだ。クロアチアからセルビアへと続いているはず。
そのEV6は確かに存在した。が、予想はしていたけど特に自転車道があるわけではなく、一般道がルートに指定されているだけ。昨日走った213号もその一部だし、Borovoからは2号がEV6に指定されている有様。国が変われば・・・ってやつですな。
ルート上には「Ruta Dunav」と書かれた標識が時々ある。

ヴコヴァルに入ってすぐスーパーで買い出し。昨日買った分では足りないような気がしてちょっと買い足し。
25、26日とスーパーが連休になるからさすがに賑わっていたけれど、それだけ。ちょっと賑わっている点を除けばいつもと何ら変わらない土曜日。本当に今日はクリスマス・イブなのか?言われなきゃたぶんわからないだろう。
実は「クリスマス」ってことでちょっと身構えていたところがあったのだけれど、逆にこちらが肩透かしを食うほどの落ち着きっぷり。安心した。たんたんとした静かな雰囲気が好印象。
クリスマスってのは家族と静かに過ごすのが本来の姿です。日本の浮ついたお祭騒ぎはやはりどこかズレている。

国境のドナウ川沿いに開けたヴコヴァルは独立戦争当時最大の激戦地となったところであるが、今は町に平和が満ちている。町の修復もだいぶ進んで完全に生まれ変わりつつある。
平和であるということは何ものにも代えがたい。町の人たちと接していると、ほんの二十年前に戦争があったとは信じられない。
が、一部の古い建物の壁には今でも夥しい数の弾痕が残っていて、まだそう遠くない過去の出来事を静かに伝えている。痛々しい弾痕は見ているだけで寒気がしてくる。

町中を走る2号に沿って進むと、突然目の前に激しく破壊された穴だらけの塔が目に入る。何に使われていた塔なのか知らないが、当時の破壊された状態のまま保存されているようである。
道路のすぐ脇に建っているので真下まで行って写真を撮っていると、近所に住むおばちゃんがやって来て、おもむろにドナウ川でとれたものだという魚のフライとリンゴをくれた。
おばちゃんは何かを言ってくれたのだけれど、残念ながら言葉が解せない。おそらく旅の安全を祈ってくれたのだと思う。別れ際に抱きしめて頬にキスしてくれた。
おばちゃんのくれた魚のフライはめちゃくちゃ旨かった。

ヴコヴァルを過ぎると2号も交通量がめっきりと減って快適になる。クリスマスの時季だから余計に人出も少ないのだと思う。
元々クロアチアでもう一泊刻むつもりでいたし、昨日の二の舞にならないよう早めにテン場を探す。
道路脇にはブドウ畑が広がり、残念ながら森や林はなかったけれど、今日は最高のテン場を得た。道路からちょっと入ったところにある、ドナウ川を見下ろす東屋。
クリスマスに来る人もいなかろうと屋根の下に幕営することに決定。まだ真新しい東屋で、これからテーブルを置いたりするのだと思う。今晩は雨が降ろうと雪が降ろうと快適だ。

東屋に着いたとき、一匹の黒犬がいた。自分らが近づくと最初出迎えるように出てきたが、その後は特に寄りつきもせず地面にうずくまっていた。
腹が減っていないはずはないと思うのだが、特に痩せこけているわけでもない。
夕食後、食べものを分けてやろうと犬のいたところに行ってみたのだが、黒犬はいなくなっていた。どこへ行ってしまったのやら。

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ヴコヴァル・・・建物の壁に今でも弾痕が残る     夥しい数の弾痕に見ていて寒気がしてくる

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突然目の前に激しく破壊された塔が現れる      そこで会ったおばちゃん・・・魚のフライめちゃくちゃ旨かったです

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ヴコヴァルまで来ると雪が姿を消した         屋根付きの快適なテン場・・・下に見えるのはドナウ川
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