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山の国、川の国、森の国・・・美しい国土と優しい人たち オーストリア その1

2011/11/16 水
始:8:55 ~ 終:15:20 走行:62km
~ Hellmonsödt ~ Reichenau i.M. ~ Gallneukirchen ~ Engerwitzdorf ~ Katsdorf ~ Lungitz ~ Ried i.d.R. ~ Schwertberg ~ Naarn i.M. ~ Mitterkirchenの手前

曇り。朝のうちだけ晴れていたが10時前には曇ってしまった。寒い!寒い!日が出ないと昼間でも2℃くらいまでしか気温が上がらない。
テン場の標高700m弱、朝の気温-4.5℃。多少なりとも緯度が下がったお陰で標高の割りには暖かいように思われる。

もう下る一方かと思いきや、出だしから緩い上りが続く。
126号をちょっとだけ走ってHellmonsödtから枝道に入る。大都市であるLinzを迂回するためだ。
Reichenauの手前、標高850mほどまで上らされた。雪雲のような雲に飲まれ、このあたりから曇り始めた。
オーストリアもかなり標高の高いところに村や町がある。冬はさぞ寒いだろうな・・・。

Reichenauから川沿いを下る。この下りが地獄なのだ。寒いと言うか痛い。体が凍ってしまいそうだ。低体温症になりはしまいか・・・。
体が強張ってしまってうまく動かない。標高300mまで緩い下りを一気に下ったが、一向に気温が上がった気がしない。底冷えのする寒さで、体の芯まで冷えた。
横を流れている川の水は日本の渓流並みにきれい。これまであらゆる意味で日本ほどきれいな国は世界中にあるまいと思っていたが、オーストリアを走って初めて違うかもしれないと思った。
それはそうなんだけど、この寒さだけは如何ともしがたい。
オーストリアの人たちはとてもフレンドリーで親切で実に感じがいい。自転車を止めて地図など見ていようものならすぐに声がかかる。店の人なんかも実に感じがいい。
それにしても寒い。しつこいようだけど寒い。
冬用グローブをして自転車に乗っていても指が痛いのに、素手で自転車やスクーターに乗ってる人がいるから驚きだ。寒さに対する感覚が根本的に違う。そりゃ山で強いわけだよ・・・。

枝道を繋いでRiedまで南下したところでたまらずスーパーに避難。
物価がグーンと上がった。日本並みだ。この日本並みというのは世界規準で考えるとべらぼうな高さなわけで、要するにほぼ世界一高いということだ。それでもヨーロッパの国々は税率が10~20%であるから、それを考えると日本の物価高というのはズバ抜けている。
タバコは安いのが4Eくらい。おそらくオーストリアのブランドだと思うのだけれど、売っているタバコの中に「MURATTI」というのがある。なんだか自分のためのタバコのような気がして気になっている。

ところでオーストリアの車のナンバーについてだが、「赤く縁取りされている」と昨日の日記に書いたが、よく見たら赤白赤の国旗模様になっていた。そのストライプの線が上下に二本入っている。
そして「国の紋章」と書いたものも実は県の紋章であるらしい。地域ごとに紋章が異なっていて数種類存在する。
なんとセンスの良いナンバーであろうか。

Riedの先、Schwertbergからはルート探しに右往左往した。
原因は地図にある。細かいところがいい加減なのだ。
今使っているオーストリアの地図はスロヴァキアの地図と同様「CARTOGRARHIA」の地図であるが、この地図は細かいところがかなりいい加減。本当は町の手前で分岐しているのに町中で分岐することになっていたり、本当はその町を通らないのに通ることになっていたり・・・細かなところがかなりいい加減なのだ。スロヴァキアを走っているときからこの地図にはしてやられている。けっこういい値段する割りにまったくダメな地図だ。

というわけで、寒かったせいもあるが地図にも翻弄されて、Schwertbergから先は一向に進まなかった。
Mitterkirchenに向かう途中の修理工場兼GSのようなところで5Lのボトルに水をもらった。山の国、川の国、森の国であるオーストリアの水道水はもちろん飲める。
道路沿いにはなかなか森がないが、道からちょっと外れるといくらでもある。それもきちんと手入れされた森が多い。
森を目指して脇道に入り、明るい杉の森の中に幕営した。
今日はこの上ないテン場を得た。平らで明るく広い。何張りでもテントが張れそうな森だ。
冷たい南風にずっと正面から吹きつけられていたこともあり、森の中に入った瞬間温かみを感じた。やはりこういう日は森の中に限る。
乾燥していて霜など降りた形跡はまるでない。快適に停滞できるほどの質の高さだ。

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この後すぐ曇った・・・この日は寒くてこれ以降写真を撮ってない

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抜群にセンスのいいオーストリアのナンバー     上下に国旗をあしらった赤白赤のストライプ、紋章は県により異なる

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快適な杉の森

2011/11/17 木
始:9:00 ~ 終:15:55 走行:59km
~ Mitterkirchen i. Machland ~ Wallsee ~ Ardagger Markt ~ Willersbach ~ Ybbs a.d.Donau ~ Krummnußbaumの手前

快晴!昨晩はまったく寒くなかったし、コケの絨毯でふかふかだった。夜寝る前20:00頃(やることないので寝るのが異様に早い)の気温が2℃もあった。つまり昼間からほとんど気温が変動していない。まったくもって森はありがたい。
何より驚きなのは、一晩張っておくとテントが乾いてしまうこと。あれだけ濡れてバリンバリンだったフライが今朝はカラカラになっていた。森に感謝!本当に自然は偉大だ。

テン場の標高200mほど、朝の気温-2.5℃。昨日までと比べて数段暖かく感じる。
朝7:00頃からすぐ隣の森で山師が仕事をしている。チェコもオーストリアも林業が盛んで、そこかしこでチェーンソーの音がする。
快適な森を後にして出発。
Mitterkirchenの先で久々にドナウ川(Donau)とご対面。デカイな、ドナウ川は・・・モルダウ川とはスケールがまるで違う。
水門の上を走って対岸のWallseeに渡る。水門の上は片側通行となっていて、手前に信号機がある。
Wallseeの町も小ぢんまりとして可愛らしい感じだった。

さて、持っている地図からはまったく読み取れないが、ドナウ川沿いには期待通り自転車道があった。素晴らしい!
所々に情報板があり、休憩用のベンチやテーブルもいたるところにある。路面も実にきれい。この快適さはオランダ以来だ。
ドナウ川沿いの景色もビューーーーーティフル!すごいな、オーストリア。
すばらしく美しく、すばらしく快適。人もフレンドリーだし、非の打ち所がない。ウクライナと並んで文句なしに再訪したい国の筆頭。
物価が驚くほど高いけど、それを補って余りある美しさと快適さだ。もっとも野宿をしている限りお金がかかるのは食費くらいだけど・・・。
季節的にもルート的にも今回チロル地方には行けないが、これはまた次の機会に、必ずや。ぜひドイツから通して縦断してみたいものだ。

Donauradweg(EV6)というサイクリングルートをWallseeから辿った。
ありがたいことにこのルートはウィーンまで続いている様子。よってルートの標示を追っていけば自動的にウィーンまで行けてしまうというオートマチック走行。素晴らしい!
今回Linzは回避したわけであるが、情報板の地図によるとルートは少なくともLinzまでは続いているようであるから、きっとLinzを通っても快適に走れたことだろう。
素晴らしい景色。実に美しい国だ。これまで世界中でこれほどまでに美しい国を自分は知らない。(もうべた褒め)
道はどこまでもきれいで走りやすいのだけれど、変な話走ってしまうのがもったいないくらい美しい。

Donauradwegは自転車専用道と交通量の少ない道路を繋いでドナウ川沿いを走っている。今走っているのは川の右岸(南岸)であるが、情報板によると左岸にも同じように道がある。
このDonauradwegはオススメのルート。(今は閉まっているけど)ルート沿いにはキャンプ場やガストハウスが点在しているから、アンチ野宿派のバイカーでもシーズン中なら泊まるところに事欠かない。(シーズン中はけっこう賑わっていると思われる)
ルートを走っていると大きな町では自動的にスーパーやGSの前を通るし、テン場にもまず事欠かないという完全にストレス・フリーの素晴らしいルートである。
こんなに美しいドナウ川沿いのルートが、ハンガリー入るとどうしてあんなぶつ切り状態になってしまうのであろうか?
ちなみに、Donauradwegに限らずオーストリア国内にはサイクリングルートが縦横無尽に走っている。これはチェコもそうであった。

美しい景色にきれいな道、そしてルート探しの労から解放された嬉しさに浸りながら走る。
Ybbsのスーパーで食料の買い出しをし、近くのGSで5Lのボトルに水をもらった。どうでもいいことだが、Ybbsで買い物をしたスーパーのレジの女の子はすごい美人だった。
Ybbsからちょっと走り、Krummnußbaumの手前で道脇の林の陰の牧草地に幕営。
昨日みたいな針葉樹林を探していたのだけれど、さすがにドナウ川沿いに来たら深くて平らな森は見られなくなってしまった。ま、十分快適だから贅沢は言えまい。
一昨日あたりから夕飯の調理中にシュラフとシュラフカバーをストーブの火にかざしてまめに乾かしている。こうすることでその晩の安眠度がけっこう違う。

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水門の上を走ってドナウ川を渡る             見よ!この完璧な自転車用の道路標識を

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Donauradweg(EV6)の一部                道は川の両岸にある

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ドナウ川沿いに出た                    林の陰にある牧草地

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