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そして山の国川の国森の国へ

2011/11/15 火
始:9:00 ~ 終:16:20 走行:66km
~ Zátoň ~ Rožmberk nad Vltavou ~ Vyšší Brod ⇔ Loučovice ⇔ Lipno湖 ~ Studánky ~ 国境 ~ Bad Leonfelden ~ Zwettl

無風快晴。日中は久々に日の光の暖かさを感じた。
テン場の標高500mほど、朝の気温-6.5℃。いったいこのあたりの1月、2月というのはどんなことになってしまうのだろう・・・。
霜が降りてテントも自転車も真っ白。もちろん目の前の池は凍っていて、夜中には諏訪湖に御神渡りができるときのような音が響いていた。最初は雷かと思ってビックリした・・・。

羽毛のシュラフは濡れる(湿る)と保温力がガクンと落ちる。しっとり湿ってペッタンコの今のシュラフに保温力はほとんどなく、寝ていてとにかく寒い。昨晩からいよいよダウン・ジャケットの登場となって上半身は温かかったが、足元がスースーしていた。

今朝もテントの撤収に手こずって9:00発。
引き続き160号を南下する。モルダウ川沿いを走る気持ちのいいルートで、今の時季は車も少ない。川沿いに別荘地や大きなキャンプ場が点在しているから夏のシーズン中はかなり賑わうと思われ、そんな意味で寒いけど今の時季に走るのはなかなかオススメ。
モルダウ川はここまで遡っても山間をゆったりと流れている。
途中に通ったRožmberkの集落は、統一感があってチェスキー・クルムロフのような美しさがあった。

Rožmberkからしばらく遡ると、それまで南から北に流れていたモルダウ川がクイッと西に向きを変える。道はそこで163号にぶつかって尚モルダウ川沿いを走る。
Vyšší Brodから161号を南下してオーストリア国境に向かうのが予定しているルート。が、ここまで来たらモルダウ川の水源を見てみたくなった。
Vyšší Brodから9kmほどのところにダムがあり、その上流にLipno湖が細長く続いている。これがモルダウ川の水源。
Lipno湖は人造湖であるから川はその上流にも続いているが、湖から上流の川はTepla Vltavaと名を変える。Tepla Vltavaは湖からさらに40~50kmほど北西まで遡り、1,200m級の山岳地に消える。よって、本当の水源はドイツ国境に近いどこかの山にある。

Vyšší Brodから、ひとまず161号には折れず川沿いにまっすぐ緩い上りを詰める。ダムの近くまで来るとさすがに渓流の様相を呈している。ただし水はきれいではなく抹茶色をしている。
そして忽然とダムが現れる。ダム湖の水はきれいではないが、景色は美しい。ダムの標高が750mほど。途中は昨晩雪が降ったようで、日陰には薄っすらと雪が残っていた。道路も濡れていて作業車が融雪剤を散布していたから、早朝はテカテカだったに違いない。

ダム湖の周りに自転車道が整備されていて、何人かのサイクリストと行き会った。オーストリア国境が近いこともあり、皆さんオーストラリア人のサイクリストだった。向こうから明るく声をかけてくる。
思えばチェコという国はとにかく美しかったけれど、人との絡みというのは驚くほどなかったなぁ・・・。

ダム湖の景色を満喫してVyšší Brodに下る。
残ったチェコのお金で食料の買い出しをし、ガソリンも買う。町にはcoopがあった。さらに余ったお金はタバコに化けた。
GSでガソリンを買ったついでにコーヒーを飲んでいざオーストリアへ。

161号を南下する。
Studánkyの付近まで来るとオーストリア・ナンバーの車がたくさん走っている。オーストリアのナンバーも国の紋章が入っていて、かつ赤く縁取りされている。単調なEU圏のナンバーの中ではピカイチのセンスの良さ。
小山を二、三越えると国境がある。手前に免税店があってチラッとのぞいてみたが、タバコはチェコ国内の方がまだ安かった。
チェコ側もオーストリア側も立派なイミグレの建物が残っているが、当然今は機能しておらず無人の廃墟となっている。標高800mほど、スルーしてもうしばらく坂を上る。
最高所の標高が850mほど。いきなりテン場に最適な森が広がっているが、如何せん標高が高過ぎる。標高を下げるべく126号と名を変えた道を下る。
美しい・・・実に美しい国だ。チェコよりさらに美しいかもしれない。チェコの美しさを見慣れた目で見て尚美しいと感じる。
路面の舗装もチェコより一段ときれいになって驚愕の滑らかさ。
何なんだろうこの美しさは・・・すべてが整然としている。まるで無駄のない美しさとでも言ったらいいのか・・・。
スラブ人の国から久々にゲルマン人の国にやって来た。好きだなぁ自分は。この整然とした言わばゲルマン的な美しさが。

オーストリアは北海道よりやや大きいくらいの国土を持つ。そこに僅か800万人ほどの人々が暮している。国土はチェコより大きいが、人口は、ひっそりしていたチェコより尚少ない。
山がちな国土で、スキーが盛んなことはご存知の通り。
公用語はドイツ語、通過はもちろんユーロだ。
森の国、川の国と言ってもいいかもしれない。テン場には事欠きそうにない。むしろあまりに整然としていてテン場にするのをためらってしまうほど。
ゴミは一つも落ちていない。日本以外にこんなに美しい国(あらゆる意味で)があろうとは・・・。

そんなことを考えながら美しい景色に見とれていたら、道路が滑らかなこともあって入ろうと思っていた枝道を通り過ぎてしまった。いや、枝道のところでいったん確認はしたのだが、標示されていた地名が地図になかったのでやり過ごしてしまった。
気付くとZwettlまで来ていた。道が滑らかなのでやたらと進む。
仕方なく126号沿いにテン場を求める。ちょっと走ると、道路から下ったところに牧草地があった。一日中日が当たらなかったようで、この時間になっても霜で真っ白。
いい時間になっていたので妥協して、地面の状態が一番マシだった牧草地と杉の山林の境界付近に幕営。
こりゃ明日の朝も辛そうだ。ずっと手前にいい森がいくらでもあったのに・・・。

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モルダウ川沿いに遡上                  モルダウ川の水源、Lipno湖

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オーストリア突入                      モア・ビューーーーーティフル!

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整然としたゲルマン的な美                ゴミは一つも落ちてない

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テン場の写真撮り忘れた・・・幕営したのは奥の牧草地(翌朝撮影)
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