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起伏に富んだ(富みすぎた)美しい国チェコ その3

2011/11/11 金
始:9:35 ~ 終:15:30 走行:56km
~ Davle ~ Štěchovice ~ Křižov ~ Chotilska ~ Prostí. Lhota ~ Mokrsko ~ Čelina ~ Křepenice ~ Sedlčany ~ Libíň

寒い!寒い!今朝は久々に冷え込んだ。急に冬になった感じ。
宿の中は暖房が効いていて半袖、外に出たらボトルの水が完全に凍ってた。建物の中と外の気温差がすごい。
ブダペストで見たドナウ川のように、今朝はモルダウ川の川面も白く煙っていた。
朝早くから仕事しているバーのおっちゃんに挨拶して出発。

4kmほど戻って橋を渡り、モルダウ川の西岸を南下する。
102号は最初のうちこそ車が多かったが、10kmも走ると疎らになり、Štěchoviceで上りに差し掛かる頃にはほとんどいなくなった。プラハから僅か30kmのところでこんなにひっそりしてしまう。それがチェコのいいところ。
モルダウ川は流れは緩やかなのだがやたらと険しいところを流れていて、場所によっては川から絶壁がそそり立っている。こういう険しいところを川がゆったりと流れていることにちょっと違和感を覚える。

いずれにしてもモルダウ川は山間の険しいところを蛇行しながら流れていて、ドナウ川と違って川沿いに道がない。
102号も、プラハから僅か30kmほどのŠtěchoviceから川岸を離れてしまう。ここからはまた上り下りが続く。相変らずの山岳ステージに戻った。
こういう寒い日は上りがあると体が温まる。けどやっぱキツイ。

Čelinaの先で道はモルダウ川を渡り、東岸に出てなお川から離れていく。
起伏のある大地に森や牧草地が広がっている。小さな村や町も美しい。お馴染みのひっそりとしたチェコの風景。チェコの本当のよさはこういった小さな村や町にあるのだと思う。

Čelinaから119号に入り、上り下りを繰り返してSedlčanyに出る。
Sedlčanyは今日通る中で唯一スーパーのあるそこそこ大きな町。ここで食料の買い出しをし、GSで5Lのボトルに水をもらった。
Sedlčanyから道は105号となり、Libíňの先で道路脇の牧草地の隅に幕営。
寒い一日だった・・・。これから南下するとは言え、この先がちょっと心配になってきた。

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散髪してもらってスッキリ                 道路脇にクライミング・ジムがあった

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牧草地の隅・・・手に持っているのは立派な長ネギ

2011/11/12 土
始:8:40 ~ 終:15:30 走行:59km
~ Vápanice ~ Počepice ~ Petrovice ~ Kojetín ~ Březí ~ Milevsko ~ Okrouhlá ~ Veselíčko ~ Bílina ~ Svatkovice ~ Nemějice ~ Dražíč ~ Chráštány ~ Koloměřice ~ Koloděje n. Lužnicí ~ Týn n. Vlt. ~ Malá Strana ~ Zvěrkovice

曇りのち晴れ。今日も寒い!
テン場の標高は200mほど。日が出るのは7:30頃。その時の気温-4.5℃。
もちろんボトルの水は凍り、フライもバリンバリンの状態。
こうなるとテントの撤収も素手ではできない。凍傷になる。だんだん冬山のようになってきた。
晴れても南からの冷たい風で気温は上がらず、ボトルの水は一日中凍ったままだし、フライも夕方張るときまで凍ったまま。ホント、冬山のようになってきた。

まだ寝るときダウン・ジャケットは着てないけど、さすがに昨晩は寝ていて寒さを感じた。
フライのジッパーが完全に壊れ、夜中にトイレに起きて以来まったく閉まらなくなったことにも原因がある。
ちなみに、シュラフは冬用のスペシャルなものを使っているわけではなくて、羽毛量400gの3シーズン用。でも、厳冬期の北鎌(槍ヶ岳の北鎌尾根です)をこれで乗り切ったことを考えると、たぶん外気温-20℃くらいまではこれで大丈夫。
北鎌が大丈夫だったから・・・というのが自分の場合すべての冬用装備の基準になっている。

凍ったテントを撤収するのは少々厄介だ。基布にはりついてポールが抜けなくなるし、ポール自体も凍って折りたためなくなる。冬山のように接続部にハァーハァー息を吹きかけて地道に折りたたむ。
苦労して撤収しても行動できるのは6時間ほどしかないのだから、誠に効率が悪い。22:00過ぎまで明るかった頃が懐かしい・・・。

今日はずっと105号を南下した。テン場を出てから標高が上がり、300~400mほどのところを行ったり来たり。
今日の山越えと言うか丘越えも例によってキツかった。もはや5、6%の上りは上りと感じなくなった。12%の上りが随所に現れるから・・・。
この12%というのは道を通す際の基準にでもなっているのか?12%という数字をやたらと見かける。
それにしても寒い。カッパを着て激坂を上っているのにまったく汗をかかない。
牧草地では朝から牛が平然と草を食んでいる。牛ってのはけっこう寒さに強いんだな・・・知らなかった。

10:30頃Milevskoに到着。今日通る一番大きそうな町であるし、土曜でもあるから早々に食料の買い出し。
買い物をしている間に唐突に晴れた。日が出ると多少なりとも暖かい。が、すべては冷たい風に打ち消され、昼過ぎになってもとにかく寒い。
南風は南下する自分らにとって向かい風。正面からもろに風が当たってひたすら寒い。特に髪の毛を切った頭がスースーする。

Milevskoから先は起伏が緩やかになり、路面も滑らかになった。寒いけど順調に距離は稼げる。
Týn n. Vlt.で久々にモルダウ川とご対面。が、橋を渡って西岸に出てすぐに川からは離れてしまう。
橋を渡った先から道が広くなり、少々車が増えた。そして長い急坂・・・一日の最後にとどめを刺された感じ。
突如前方にモクモクと噴煙を上げる巨大建造物が姿を現す。火力発電所の煙突・・・か?
車が増えても広い路側帯があるから安心だ。ポーランドとは違う。

坂をほぼ上り切ったあたりからテン場を探し始める。
138号とぶつかる手前、火力発電所のあるところで脇道に入ってみる。ちょっと行ったところに格好の草地を見つけて幕営。
発電所の巨大な四本の煙突の目の前というロケーション。煙突からモクモクと雲のように湧きあがる白煙が夕日に照らされてきれいだった。まさか発電所の煙突を見て感動しようとは・・・。

さて、差し当たりチェスキー・クルムロフ経由でウィーンに向かっている。勝手に中欧三都物語の最後を飾るウィーン、ここだけは外せない。
本格的な冬が来る前に一日も早くバルカン半島に南下したいところであるが、ちょっとだけ寄り道。

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                                 自然と調和した人工美

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                                 久々にモルダウ川とご対面

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噴煙を上げる巨大建造物                 正体は火力発電所の煙突

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意外にも白煙が夕日に照らされてきれいだった    テン場からもこの通り、よく見える

2011/11/13 日
始:9:00 ~ 終:15:45 走行:36km
~ Nová Ves ~ Hluboká n. Vlt. ~ Bavorovice ~ Ceské Budějovice ~ Včelná

満月に近い月夜の下、そして夜明け前の薄明かりの中で見る火力発電所の巨大な四本の煙突は、噴煙を上げる火山かもしくは雲に煙るバベルの塔のように見えて驚くほど幻想的だった。
自然美とはまさに正反対にある発電所の煙突、そんなものを見てここまで感動している自分にビックリ。

夜が明けても無風快晴!
テン場の標高は300m、日の出る7:30頃の気温が-4.5℃。今朝も冷え込んだ。
もちろんフライはバリンバリン、自転車も真っ白。どっちも触りたくねぇ・・・。
プロトレックで外気温を計測するのは時間がかかるし電池も消耗するから温度計が欲しい・・・。ニット帽だとヘルメットをかぶりにくいからイヤーバンドが欲しい・・・。

今日も鈍い動きでテントを撤収し、9:00スタート。
道路に出て真下から見上げる煙突も大迫力だった。登れねぇな、これ。上の方かぶってるように見えるし・・・。
チェスケー・ブディヨヴィツェを目指して105号を南下する。空気はピリッと冷たいが、風がないから太陽光線で暖かくなるだろう、そう思っていたのであるが・・・。
30分ほど走ってとある小山を越えたところから唐突に霧に包まれた。寒~い・・・この寒さはちょっと尋常じゃない。
冬用グローブをした指先が痛い。足の指先が痛い。耳が痛い。顔が痛い・・・。止まっているともちろん寒いのだけれど、自転車に乗っていると風が当たってもっと寒い。体が温まるどころか寒すぎて乗っていられない。動けねぇ・・・こんなのはじめて。
視界は50~60mあったと思うけど、視界以前に寒くて思うように進めない。

Hluboká n. Vlt.の先で20号と合流すると、路側帯はないわ車は飛ばしているわで高速道路みたいになってしまい、とてもこの霧の中自転車では走れない状態になってしまった。迂回、迂回・・・。
迂回路を拾いながら苦労の末チェスケー・ブディヨヴィツェに入ると、霧の彼方に大きなスポーツ店が見えた。緊急避難の意味も込めて寄ってみる。
そこは巨大なスポーツ用品店で、およそ思いつくスポーツに関するものなら何でも売っていた。欲しかったイヤーバンドも何種類もあった。見てるとあれこれ欲しいものが出てくる。こう寒いと高機能のインナータイツやシャツも衝動買いしそうになる。が、ここはグッとこらえてイヤーバンドだけ購入、すぐに装着。
温度計もありそうだったので店員に聞いてみると、ここにはないけど道を渡った向こうの店ならあると思うという話。さっそく行ってみると、そこは巨大なショッピング・モールだった。
こりゃ確かに何でも売っていそうだ・・・。この手の場所が苦手な自分らにとってもこのときばかりはありがたかった。
広すぎて目が回りそうだったけど温度計もゲット、ついでに食料の買い出しも済ませた。残念ながらフライ補修用のジッパーは、さすがに目的の長さのものがなかった。
ウクライナでまとめ買いしたタバコがいよいよ切れて、2E以上するタバコを買う・・・。

13:00を過ぎてようやく霧が晴れてきた。
町中を南北に走る3号はとても自転車が走れる道路ではなく、モルダウ川沿いの自転車道を繋いだりしてようやくチェスケー・ブディヨヴィツェの旧市街に出た。
途中GSでガソリンを買い、ついでに5Lのボトルに水ももらった。旧市街からは3号の東側を並走している迂回路があるはず。
旧市街の中心にあるプジェミスル・オタカル2世広場の近くを通りかかり、せっかくなのでちょっと寄ってみた。
シーズン中がどんなだか知らないけれど、クトナー・ホラ同様観光客などほとんどいない。日曜ということもあってむしろ郊外のショッピング・モールの方がずっと賑わっていた。

広場を後にして目的の迂回路に出て南下、テン場を探しながら走る。できれば森の中に幕営したい。
Včelnáを出たところで道路脇に念願の森があった。自転車を乗り入れて森の中を偵察していたら、鹿が三頭慌てて逃げていった。
念願の森の中でじっくり場所を選定して幕営。
夕飯はしばらく前からずっと鍋をしている。やっぱ冬は鍋だよねぇ。外は氷点下でもテントの中は10℃以上ある。

夕飯のメニューにはマイ・ブームがあって、秋のはじめ頃までは具材を替えて毎日炊き込みご飯を食べていた。その後は玉子丼や親子丼、豚玉丼といった玉子丼のバリエーション、そして鍋だ。飽きると時々パスタを食べている。ちなみに、調理しているのはマユミです。
朝食は毎日パンを食べていて、余ったパンが行動食になる。
パンに塗るネタにもマイ・ブームがある。ルーマニアあたりまでは毎日チョコクリームを食べていたが、体調を崩した日からパタッと体が受け付けなくなった。最近は毎日ジャム&バターで美味しくいただいている。
ちなみに、米というのは今どきほぼ世界中どこでも手に入る。もちろん日本のようなもちもちの米はないけれど、白米でも十分食べられる(少なくとも自分らは)。

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夜明け前の煙突・・・その姿は噴煙を上げる火山か雲に煙るバベルの塔か(夜はもっと幻想的だったけど写真に撮れず)

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自転車も真っ白                       朝は快晴だった

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うぉぉぉこいつは登れねぇ・・・               このあたりもまだ晴れていてよかった

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とある小山を越えたらガスって滅茶苦茶寒い     Ceské Budějoviceに到着・・・午後からスッキリ晴れた

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プジェミスル・オタカル2世広場              念願の森の中!
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