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起伏に富んだ(富みすぎた)美しい国チェコ その2

2011/11/5 土
始:9:20 ~ 終:15:20 走行:61km
~ Sněžné ~ Milovy ~ Křižánky ~ Svratka ~ Kameničky ~ Jeníkov ~ Blatno ~ Hlinsko ~ Vysočina ~ Hor. Bradlo ~ Proseč ~ Seč ~ Žd´árec u Seče ~ Stary Dvur ~ Třemošnice

昨晩は上空で風がゴーゴー唸っていた。が、森の中はほぼ無風。やっぱ森はありがたい。
昨日着いた時は寒かったのだが、夜は意外と暖かかった。夜が明けると曇り。今朝も暖かい。風もいくぶん収まったように思える。
テントが乾いているから撤収は楽チン。昨日擦り切れたズボンの膝をマユミに補修してもらっていて出発がちょっと遅くなった。

一歩森を出ると風が強い。改めて森のありがたさを実感。風は昨日のように冷たくはない。
今日も上り下りが続き、一向に標高が下がらない。連日上りでしごかれてヘロヘロだ。そろそろ疲れが溜まってきた。

Sněžnéから354号を辿り、Svratkaからは343号に入ってSečまで。Sečでまだ標高が600mほどもある。Sečには古いダムがあった。
チェコはかなり大きな町に行かないと大型チェーンのスーパーがない。小さな町や村にはたいていcoopがあるのだが、今日は土曜で11:00に閉まってしまった。ここまでルート上にスーパーらしきものはなし。

チェコは面白い国だ。決して貧しいわけではなく必要なものはなんでも揃っているのだが、必要以上に物がない。
国全体が必要以上に物質的な豊かさを求めていないような印象を受ける。何と言うか、金儲けとかそういうこととは無縁で、ガツガツしたところがない。昔ながらの生活スタイルを守って暮しているように見える。
つまり一言で言うとひっそりとしているのだ、国全体が。どこかマイペースで力の抜けた感じが心地よい。
「いいんじゃないの俺たちは今のままで。別にこれで困ってないし」そんな感じ。

もう二十年くらい不景気だ不景気だと騒いでいる日本。その解決の糸口は案外こんなところにあるのかもしれない。
おそらく物質的にはもうこれ以上豊かになる必要がないのだ。(そんなことを言っているとそこで発展が終わってしまうのだろうけど・・・)
世界的に見て日本ほど物質的に豊かな国は他にない。日本のスーパーの品揃えはちょっと異常だ。しかも24時間年中無休で営業していたりする。そんな必要がどこにあるのか・・・。
常に右肩上がりの経済成長を期待しているところに土台無理がある。ここらでそろそろ国の政策も個人の考え方も修正した方がいいのではないか・・・。
チェコの美しい景色を眺めながらそんなこと考えていた。
脱線ついでに言うと、少子化云々の話もそうだ。少子化大いに結構ではないか、と個人的には思っている。食料自給率も相対的に上がるし、何よりヨーロッパの国々を見ていて思うのだけれど、日本は明らかに人口が多すぎる・・・適正な人口は今の半分以下ではないのか。

チェコの人はちょっとシャイなのかな、とも思う。
町中で自転車を止めて地図を見ていたりすると、皆心配そうにこちらを見てくれたりはするのだが、声をかけてくれるところまではいかない。もちろんこちらから声をかければ何でも親切に教えてくれる。

チェコは水が豊富で、決して湿度が高いわけではないのだが、地面が湿っている。よって乾燥を好む松はほとんど姿を消し、針葉樹はほぼ100%杉である。

Sečからようやく下り始める。スーパーは依然見当たらず。水だけは途中のGSでもらった。
今晩はポーランドで買った手持ちの「親方ラーメン」で済ますか、と思い始めた矢先のTřemošniceで忽然とスーパーが現れ、買い出しができた。
その先の小川の畔にテン場もすぐ見つかって幕営。
Třemošniceの標高は350mほど。だいぶ暖かくなった。

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曇っていても美しいチェコの景色

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5IMGP8109_サイズ変更 511/5の野営地 牧草地の脇の小川の畔_サイズ変更
                                 牧草地脇の小川の畔

2011/11/6 日
始:8:35 ~ 終:16:15 走行:73km
~ Ronov n. Doubr. ~ Žleby ~ Čáslav ~ Cirkvice ~ Kutná Hora ~ Vrchlice ~ Malešov ~ Košice ~ Onomyšl ~ Mančice ~ Uhlířské Janovice ~ Staňkovice ~ Radvanice ~ Sázava ~ Střibrná Skalice ~ Hradové Střimelice

晴れ。標高が下がったせいもありだいぶ暖かくなった。昨晩などシュラフに入っていて暑いくらいだった。今朝もまったく寒くない。
小川沿いであったが露も降りずフライもカラカラ。チェーンに注油して出発。

Čáslavまでさらに下る。Čáslavの標高は300m弱。
このあたりまで来ると昨日まで走っていた山々は後方に消え去り、だいぶ平坦になる。ボヘミアの大地だ。
平坦とは言ってもまっ平らなわけではなく、それなりに起伏があって、相変らず絵のような景色が広がっている。
日曜の今日は人影も疎ら。ただでさえ人影の薄いチェコの町なのに、なお一層人の姿が見えない。Čáslavほどの町でもガランとしている。
町中にLiDLを見つけて早速食料の買い出し。
ここからプラハまでは幹線で直行すれば70km強ほどの距離である。

Kutná Horaの近くを通るので寄ってみることにした。
クトナー・ホラは13世紀後半に良質の銀が発見されて以降グロシュ銀貨の生産で豊かになった町である。世界遺産にも登録されている。要するに観光地だ。
とは言えこの時季は驚くほど空いている。日曜の今日は町中の店もほとんど閉まっているからなおさらだ。こういうツーリスティックなところに人がいないと逆に妙に物寂しかったりする。
ゴシック建築の聖バルバラ大聖堂は見事だった。大聖堂から見下ろす町並みも美しい。
が、やはり観光地っぽい雰囲気は否めない。見事であると同時に、やはり観光地ってつまらんなぁと思ったりもする。クトナー・ホラのような「どうだ!」って町よりも、山間にひっそりと佇んでいる小さな町や村にこそチェコの真髄があるように思う。

クトナー・ホラを後にして、126号→337号→125号→335号と繋いで西へ走る。
途中Uhlířské JanoviceのGSで5Lのボトルに水をもらった。ここまでは順調。
ここまでテン場に事欠かない感じだったから適当に走って切り上げようと思っていたのだが、Uhlířské Janoviceから先は集落が途切れなくなった。
さらに誤算だったのは、Sázavaの先で山岳ステージに突入したこと。一日の最後に予想もしなかった山岳ステージ・・・なんか力が抜ける。もうプラハまで下るだけかと思っていたのに・・・。チェコの起伏にやられっぱなし。
テン場はなかなか見当たらず日没が迫る。
Hradové Střimeliceを出てすぐのところにようやく期待できそうな小山を見つけた。牧草地の脇のトレールをバイクを押して小山の中腹まで行ってみると、木陰に一ヶ所平坦地があった。日没も迫っていてあまり贅沢なことは言っておられず、速攻でテントを張る。
GSで水をもらってから軽く20km以上走らされた。
テン場の標高は480mほど。日が暮れてからも寒くなかった。

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Čáslav中心の広場 誰もいねぇ・・・           クトナー・ホラの聖バルバラ大聖堂

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クトナー・ホラの旧市街もこの通り・・・

611/6の野営地 牧草地の丘の上の木陰_サイズ変更
小山の上の平坦地

2011/11/7 月
始:8:45 ~ 終:16:30 走行:68km
~ Ondřejov ~ Mnichovice ~ Všestary ~ Světice ~ Říčany ~ Krabošíce ~ Čestlice ~ Dobřejovice ~ Jesenice ~ Zlatníky ~ Dolní Břežany ~ Modřany ~ Zbraslav

晴れ。露も降りずテントもカラカラ。昨晩も暖かく、シュラフカバーは不要だった。
今日はプラハまで走ってのんびり泊まるところを探すだけのはずだったのだが・・・。

ひとまずŘíčanyまで走ってATMでお金を下ろす。もうプラハは目と鼻の先で、車がだいぶ増えた。
Říčanyからダイレクトにプラハに入ることもできるが、モルダウ川沿いに真南からアプローチすべく迂回する。101号を辿ろうと思っていたのだが、アウトバーンを渡るところが通れなくなっていて北側から大きく迂回。
ČestliceからDobřejoviceと迷いながら迂回して、Dobřejoviceの先で101号に復帰。なんかプラハを目の前にしてすごいタイム・ロス。
キャンプ場の看板があったので101号を外れて行ってみたが、惜しくも閉まっていた。中にオーナーはいたのだが、今シーズンはもう閉まったという話。
さらに101号を辿る。Dolní Břežanyから先は峠道となっていて、こちら側からだとずっと下りで気持ちいい。
峠道を下り切ったところにペンシオンがあったのでこれ幸いと行ってみたが、ここも閉まっていた。オーナーはいるのだが、やはり今シーズンはもう閉まったという話。
プラハの市街地まで行かないとダメか?できればこんな荷物で行きたくないけど・・・。

そのまま101号をちょっと走るとモルダウ川に出る。
橋のところにキャンプ場の看板があり、看板に従って川沿いを南に遡ってみたが、一向に現れないので諦めて引き返した。そもそも今の時季やってない可能性大だし。
気が進まないけど仕方なく101号を北上してプラハ市街に向かう。
道はプラハ郊外をズドンと走る大通り。うぅぅむ、無理だ。車が増えてきて不快だし、このままこの道を走り続けても宿などまったくありそうにない。時間も14:00を過ぎてうかうかしていられなくなってきた。
モルダウ川を渡った先のZbraslavに宿がありそうな予感がして、走ってきた101号を戻る。
で、行ってみたもののまず宿自体がない。町の中心にあるホテルを二軒ほどのぞいてみたが、どちらも営業していなかった。

ふ~ぼちぼちタイムアウト。プラハを目の前にまさかの野営を決め込む、
激坂を上った先のスーパーで買い出しをしてからモルダウ川を渡り直して右岸へ。水を調達している時間もなく、今日は水も3Lほどスーパーで買った。
いいテン場に見えて抜かりなく目をつけておいた川岸も、もう一度行ってみると今ひとつだった。が、今日はもう仕方ない。道路からも見えちゃう場所だけど、半分ビバークの調子で川岸の柳の木陰に幕営した。
どっと疲れた・・・なんだかんだで上りが多かったから肉体的にはもちろん、それ以上に精神的に疲れた。
今日はどこかに泊まれると思っていたのに・・・宿が見つからないとは思ってもみなかった。とにかく疲れた・・・。

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小山を後にして                       いざプラハへ!

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                                迂回するのに迷いまくって疲労困憊の図

7IMGP8165_サイズ変更 711/7の野営地 モルダウ川の川原の木陰 暗くなってしまったため翌朝撮影_サイズ変更
                                プラハを目の前にまさかの野営@モルダウ川右岸(翌朝撮影)
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