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アジア系遊牧民の末裔たちの国ハンガリー その4 ブダとペストでブダペスト

2011/10/17 月
始:10:00 ~ 終:19:30 走行:76km
Szentendre ~ Budapest ~ Szentendre

快晴。今朝も冷え込んだ。
朝のドナウ川は川面から水煙が立ち昇っていて幻想的。滞在しているホステルはドナウ川に面したところに建っているから悠々と流れるドナウ川が窓からよく見える。

ブダペストにおける第一の任務はドーズのリア・ホイールを手に入れること。観光は二の次だ。
ウクライナでユルジンに弁償してもらったホイールが恐ろしく弱く、現時点でスポークが4本も折れている。相変らず振れまくっていて、時々ブレーキとも干渉している様子。そもそもホイールがフレームの中心にきてないことが大問題で、この状態で走り続けるのはいい加減に限界。
これから行く予定をしている国でまともなホイールが手に入りそうなのは、ハンガリー、チェコ、オーストリアってところだろう。おそらく一番安く入手できるのがハンガリー。
ブダペスト近郊まで来るとさすがにロードバイクもたくさん走っていて、これなら専門店がいくつもありそう。

朝レセプションにいた人に情報をもらって、まずはセンテンドレの自転車屋に行ってみる。
センテンドレは小さな町だがけっこう有名な観光地で、朝からたくさんの観光客が来ていた。
苦労して辿り着いた店には28in-36Hのリムが置いてなかった。取り寄せに10日もかかるということで諦めて、別の店へ。
センテンドレにはここ一軒しか自転車屋がなく、店の兄ちゃんが隣町のPomázの自転車屋を紹介してくれた。ブダペストに向かう途中にあるからひとまずその店をのぞいてみることに。
と、これまた苦労して辿り着いてみたら店が閉まっていた・・・。月曜は定休日か?

そのまま南下してブダペストに向かう。
ブダペストに近づくと交通量が凄まじく、車道を走るのはあまりに危険。基本的には自転車道を繋いで行けるのであるが、あちこち錯綜していてわかりにくく、唐突に道が消滅したりする。
ようやく一番北の鉄道橋まで辿り着き、これを渡って東岸のペスト地区へ。
ブダペストはオーブダ、ブダ、ペストの三市が合併してできたヨーロッパでも指折りの大都市。
王宮があるのが西岸のブダ地区、商業や政治の中心となっているのが東岸のペスト地区。観光で主に訪れるのはブダ側であるが、あらゆる店の類はペスト側に集中している。

それにしてもデカイ町だ・・・。
ブダペストとされているエリアはかなり広い。いったん市内に足を踏み入れると、どこがどうなっているのかさっぱりわからない。言ってみれば田舎から初めて東京に出てきて、丸腰で山手線内にポーンと放り込まれた感じ。右も左もさっぱりわからん。
自転車屋なんて、「歩いて適当に探そう」などと言ってたら一生見つからない。道行く人に聞きまくって自転車屋を巡る。
ドナウ川を離れると自転車道というものは存在せず、車道は車、歩道は人でごった返して市内は非常に走りにくい。

ブダペストで最初に行った自転車屋にはシマノのカセットが組み付くホイールがなかった。36Hでクイック・リリース、でもシマノのカセットが着かない・・・惜しい。
別にシマノのカセットにこだわっているわけじゃないけど、これだとおそらくまたホイールがフレームの中心に来ない。
店のおっちゃんが教えてくれた近所の店は見当たらず、またさまよい歩く。
次に立ち寄った店には26inのホイールしかなく、店の人が教えてくれた近所の店へ。この店にはロードレーサーも置かれていて期待を持たせてくれたのだが、やはりシマノのカセットが組み付くホイールがない。
はぁ・・・なんか疲れてきた。町中にこれだけロードバイクが走ってるんだから世界のシマノのユーザーもごまんといるだろうに・・・なんでどこにも売ってないんだ???
ブダペストじゃ目当てのホイールが手に入らないかもしれん、と途方に暮れかけたとき、救世主が現れた。たまたまその店にやって来た客の兄ちゃんで、彼は英語が話せた。渡りに舟とはこのことで、オススメの専門店を教えてくれた。たぶんここならお目当てのホイールがあるだろうと。

その店はちょっと離れたところにあり、期待に胸を膨らませてさっそく向かう。店は英雄広場の近くにある。
ここはこれまでの店とは次元の違う専門店だった。広くはない店内に、最新のロードレーサーが所狭しと並んでいる。
おぉぉすごいな最近のカーボン・テクノロジーは。どんな形にも思い通りにできてしまうのか・・・などとホイールそっちのけで思わず見入ってしまう。ちなみにビアンキが多かった。
最初に対応してくれた兄ちゃんには今ひとつこちらの意図が伝わらない。そんなホイールはないと言っている。店の奥にはホイールがたくさん吊るしてあるし、そんなことはないと思うのだけれど・・・。
困り果てていると、いかにも腕のよさそうなメカニックのおっちゃんが奥から現れた。英語も話せた。こちらの意図がスムーズに伝わる。
「あるよ」と言って奥からホイールを出してきてくれた。
完組として今店にあるのは、シマノのカセットの着かない36Hかシマノ用のフリーホイールの着いた32H。32Hじゃもたないだろうなぁ・・・。
持参したハブ&カセットを使ってホイールを組めないか相談してみる。
おっちゃんが奥に行ってリムの在庫を確認すると・・・あった!幸運にも36Hのリムが。
「今日は時間が遅いから明日まで待てれば組めるよ」・・・神の声!待ちます、待ちますとも。
「明日なら何時に来ても大丈夫なように組んでおくから」・・・心強いお言葉。
まったく知らないメーカのリムだが、「こいつは丈夫だ」とおっちゃんが太鼓判を押す代物。

ハブ&カセットをおっちゃんに託し、安心して帰路に着く。
店からドナウ川に出、くさり橋を渡ってブダ側へ。黄昏時、金色に輝くブダペストの町がきれいだった。
自転車道を繋いでセンテンドレまで帰ってきた。途中でとっぷりと日が暮れてナイトランとなった。
暗くなってからもドナウ川沿いには、ジョギングをする人、犬の散歩をする人などがたくさんいる。治安はすこぶるいいようである。

キャンプ場の近くで買い出しをして帰ってみると、泊まっている建屋の水道がどこも出なくなっていた。
敷地内のカフェにいたおっちゃんに相談すると、管理人のおばちゃんに電話してくれた。これまたご好意で、きれいなロッジのシャワーを使わせてもらえることに。
このロッジは一晩中ヒーターがつきっぱなしの別天地。さらにロッジの部屋に泊まっていいとも言ってくれたのだけれど、いろいろ荷物を移動するのが面倒でシャワーだけ借りることにした。
熱々で、生まれてこの方浴びたシャワーで一番気持ちよかったかも。

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ホイールを頼んだ自転車屋                くさり橋

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国会議事堂

2011/10/18 火
始:10:10 ~ 終:19:10 走行:56km
Szentendre ~ Budapest ~ Szentendre

今日も快晴。朝のドナウ川は今日も白く煙っていて幻想的。この煙は10:00頃になると消えてしまうから、9:00頃までの時間限定で見られる現象である。
西岸の自転車道を繋いで一路ブダペストを目指す。

ドナウ川には朝から晩までいろいろな人たちが集う。ジョギングする人、犬の散歩をする人、ベンチに座って本を読む人、日向ぼっこする人、サイクリングする人、カヌーに乗る人、レガッタの練習をする学生などなど。
川岸にはシーズン中だけ営業しているホテルやレストランがたくさん並んでいるが、今の時季は閉まっていてひっそりしている。
艇庫やクルーザーの置き場も川岸にたくさんあり、日暮れ時にはレガッタの練習を終えた学生たちが艇庫に艇を運び入れたりしている。
センテンドレからブダペストの中心部まで自転車道を繋いで25kmほど。ダートがあったり道路を渡ったり、サイクリングがてらのんびり走ると2時間以上かかる。

くさり橋の一本北にあるマルギット橋でペスト側へ渡る。
マルギット橋はドナウ川の中島のマルギット島の南端と接する大きな橋で、マルギット島の接点のところで「く」の字に曲がっている。その「く」の字に曲がるところには信号もあり、橋の上をトラムも走っている。

昼食を食べてから昨日の自転車屋へ。
用はすぐに済むはずであったが、昨日ホイール組みを頼んだメカのおっちゃんが店にいない。若い店員が二人いたのだが、二人は自転車のことにもそれほど明るくないし、どうにも話が伝わらない。
昨日却下したホイールを奥から出してくる始末。あぁぁなんで振り出しに戻っちゃうんだ?昨日オーダーしたホイールは何処へ?
ようやく聞き出せたところによると、メカのおっちゃんは今日休みらしい。そいつは困った・・・。この二人にはおっちゃんからまったく話が伝わっていない。
メカのおっちゃんのところに電話してもらったのだが、電話が繋がらないらしい。いよいよ困った、どうしたらいいものやら・・・。誰かおっちゃんから話を伝え聞いている人はいないのか?
言葉が通じないからまったく埒が明かない。
しまいには、明日はおっちゃんがいるから明日また来てくれと言い出す始末。自分らだってそんなに暇じゃない(ま、暇な旅行者ですけど・・・)。はぁ・・・どうすりゃいいんだ。だんだん力が抜けてきた・・・。

店内で途方に暮れていると、救世主登場!上下ジャージでビシッときめて真新しいビアンキに乗るローディーのおっちゃん。
「よかったら通訳するよ」と買って出てくれた。ありがとう、ビアンキのおっちゃん!
一瞬で話が伝わる。が、やはり店員の二人は何も聞いてないということだった。
はぁ・・・そうですか・・・。ハブをあずけてホイールを組んでもらったはずなんだけど・・・。
と、店員の女性がおもむろに店の奥に探しに行き、「これかしら?」と一本のホイールを持って戻ってきた。
おぉぉそれ、それ!それこそまさに昨日頼んだホイール!ちゃんとカセットまでついてるじゃないの。
このホイールを今着いてるホイールと交換して欲しいと頼むと、別なメカニックが来るから自転車を置いて二時間後に引き取りに来てくれ、ということだった(ビアンキのおっちゃんの通訳による)。
もちろんホイールの交換なんて自分でできちゃうわけであるが、一つ心配なことがあった。ユルジンにぶつけられたときに実はフレームが歪んでいるのではないか?という疑いが払拭できていない。
組んでもらったホイールが果たして問題なくフレームに着くのか?フレームが歪んでいて実は着かないのではないか?そんな心配があったのでメカの人に見てもらうことにした。昨日のおっちゃんがいれば話が早かったのに・・・。

ビアンキのおっちゃんに礼を言い、ドーズを置いて店を出る。
人に聞いたらマックでWiFiが使えると教えてくれたので、久々にメールのチェックなどして時間を潰した。
で、ドキドキしながら二時間後に店に戻ってみると・・・
おぉぉ着いてる!何の問題もなく着いてる!もちろんホイールは振れてないし、変速もスムーズ、ブレーキの動作も問題ない。パーフェクト!
フレームには異常がなかったということだ。よかった~。
ウクライナのホイールがフレームのセンターに来なかったのはやはりホイール側の問題だったということか。シマノやカンパのカセットを装着したスポーツ・バイクとママチャリでは規格が違うということだ。初めて知った。

よく見ると、タイヤが回転方向と逆向きに着いていた。ちゃんと確認してから組みつけろよ・・・。
後で自分でつけ替えりゃ済むことなんだけど、面倒なのでこの場でつけ替えてもらうことにした。
逆でも問題ないとのたまうメカの兄ちゃん・・・ま、大きな問題はないんだろうけどさ。雨の日の水切りなんかに差があるでしょ?メーカがわざわざ指定してるんだから逆向きに履いていては気分が悪いではないか。
タイヤの向きを替えてもらって、これで正真正銘のパーフェクト!

交換済みの古いホイールを見ると、まだ真新しいはずのリムフラップがビリビリになっていた。これでよくパンクせずにここまでもったもんだ・・・。
大荷物を積んでの悪路走行はバイクにとって想像以上に過酷なものらしい。(ま、当たり前だけど・・・)
かなり気遣って乗っているはずだが、キャノンデールのリア・ホイールもスポークが三本ほど軽く変形している。
予備のリムフラップも追加で一本買っておいた。で、工賃込みのトータル費用が11,880Ft。ハブやらカセットを持ち込んだお陰でだいぶ安く上がった。もちろん日本に比べりゃかなり安い。

そんなこんなで早めに帰るつもりが結局昨日と似たような時間になってしまい、最後はライトを点けてナイトランとなった。
往復50kmのブダペストまで二日も通いながら、まだほとんど何も見てない・・・。明日こそ観光に繰り出す。
昨日も今日も管理人のおばちゃんがおらず、朝掃除のおばちゃんに身振り手振りでもう二泊したい旨話しておいたのだが、どうやら話はちゃんと伝わっていたらしい。水道関係も修理済みで、今日は問題なく水が使えた。

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自転車道を繋いでブダペストへ             川沿いは爽快

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大型船の行き来する国際河川              自転車屋の店内

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ドーズ復活!

2011/10/19 水
始:10:15 ~ 終:19:15 走行:66km
Szentendre ~ Budapest ~ Szentendre

朝のうちは晴れていたが午後から曇った。今朝は冷え込みが弱く、川面も白く煙っていなかった。
ここのキャンプ場は管理人がいないことが多いのだが、今朝はおばちゃんがいたのでもう一泊したい旨話しをし、ついでに払えるときに未払いの二日分の宿代を払っておいた。
と、「寒いからこっちのロッジに泊まっていいわよ」てなことを言ってくれた。一昨日熱々のシャワーを浴びさせてもらったヒーター完備のロッジである。
テント泊の料金でこんなロッジに泊めてもらえるなんて・・・ありがたや~。お言葉に甘えさせてもらうことにして、即引越し。

今日は早めに出ようと思っていたのだが、そんなこんなで結局出発は10:00過ぎ。
勝手知ったる自転車道を繋いで一路ブダペストへ。
三日目にしてようやく王宮の丘に上る。朝からちょっと霞掛かっていてコンディションは今ひとつだが、それでもドナウ川の眺めはなかなかよかった。
驚いたのは、王宮があるだけかと思っていた丘の上が一つの町のようになっていたことだ。観光客もたくさんいる。こんな時季でもいるところにはいるんだねぇ。日本人とか中国人とか、アジア系の人たちを久々に見たわ。

王宮の丘を後にしてその隣にあるゲッレールトの丘へ。自転車があると非常に便利だわ。
ゲッレールトの丘は王宮の丘よりずっと高く、標高が235mある。麓から標高差200mのちょっとしたヒルクライム。
空身なので進む、進む。荷物がないとこんなにも軽いものか。30Tなんて軟弱なギアはもちろん必要なく、39Tでグングン上がる、上がる。
丘の上からの眺めは・・・まぁこんなもんか。これで古い建物が破壊されず残っていたら、さぞかし素晴らしい眺めだったことだろう。
丘の一番高いところにシュロの葉を掲げた女神像がある。ナチスからの解放を記念してソ連軍が建てたものらしい。で、以前はここに戦死したソ連兵の名を刻んだ慰霊碑やソ連兵の像もあったらしいのだが、ソ連崩壊後に撤去されたという話。所詮そんなもんだよなぁ・・・現金なもんです。

丘から下りてエルジェーベト橋を渡りペスト側へ。
ちょっとだけ持っていたウクライナのお金をようやく両替えできた。
そのままネットをしにマックへ。久々に為替レートを調べてぶっ飛んだ。1ユーロ=105円、1ドル=76円・・・なんじゃこりゃあああ、嬉しすぎる。日本で観光業や輸出産業に携わっている人には申し訳ないが、海外旅行中の者にとっては嬉しい限り。昨日買ったホイールだって公定レート上は工賃込みで4,200円ってことになっちゃう。驚きの安さ。

ブダペストのドナウ川沿いの一部、エルジェーベト橋~アールパード橋あたりまでの自転車道はきれいに整備されていて爽快だ。
17:00過ぎ、ちょうど多くの人が会社から帰宅する時間帯には地元のローディーたちがかなりのスピードで流している。地元のローディーたちに交じってこの自転車道を集団走行するのが毎日楽しかった。楽しいだけでなく、集団走行していた方が目立つから安全だ。

先ほどマックへ行く途中、すぐ目の前でスクーターがタクシーに引っ掛けられて宙を舞った。幸いライダーは大事には至っていない様子だったが、かなり痛そうだった。久々に嫌なものを見てしまった。
自転車も、地元の人たちは4車線とか5車線の道路をスイスイと水すましのように軽快に走っているが、車道を走ることにはやはりそういったリスクがある。明日は我が身・・・気を緩めず安全第一でいこう、ヨシ!

今日も途中でとっぷりと日が暮れてナイトランになった。狭いダートのナイトランにもすっかり慣れてしまった。

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勝手知ったる自転車道で今日もブダペストへ    王宮からの眺め・・・白っ茶けててまったくパッとしない
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