FC2ブログ

馬車の国ルーマニア その4 トランシルヴァニアの大地

2011/10/4 火
始:9:40 ~ 終:16:45 走行:90km
~ Toplita ~ Stânceni ~ Lunca Bradului ~ Răstolita ~ Deda ~ Morăreni ~ Brâncovenesti ~ Suseni ~ Reghin ~ Breaza ~ Filpişu Mareの手前

朝はけっこう冷え込んだ。昨晩は久々にシュラフカバーとフリースを出した。
ここは明るく日当たりのいい峠で、7:00過ぎにはテントに日が当たった。(すぐに当たらなくなったけど・・・)
今日も快晴である。

1,105mのBorsec峠から700m付近まで一気に下る。道はきれいで九十九折りのスーパーダウンヒル。寒い・・・空気が冷たい・・・。
緩い坂をさらに下ったToplitaの標高が600mほど。
Toplitaから先の15号は舗装したてで路面がとてもきれいだった。ずっと山間を走る道だけれど勾配はほとんどない。車も少なくて実に快適。
道はMureş川に沿って伸びている。周りの景色はまるっきり日本の山村といった風だ。
林業が盛んで、山の斜面に建つ家々もみな木造。どこか木曽路でも走っているような、そんな感覚になる。もしくは渡良瀬川の上流部か上州の南牧あたりといったところか。
どちらにしてもこっちの方がもう少し開けていて明るい。そして寂れた感じはまったくない。実にのどかなところだ。
余計な看板が一切ないというのもいい。看板というのはつくづくアジアの文化なんだなぁと勝手に納得。
山間の道をこれだけの距離走ってもトンネルというものは一つもない。山がなだらかだから、トンネルを造らずともちょっと回り込めばスムーズに道が通せてしまう。
ヨーロッパに限らず世界中どこへ行っても日本のようにトンネルのある国というのはまずない。きっとトンネルだらけの日本の道路や鉄道は、諸外国の人たちにとってかなり新鮮に映るに違いない。

Răstolitaで行動食を買い足す。
午後になるとだいぶ気温が上がり、一日のうちで最も暖かいのは15:00~16:00頃である。
さらに走ってReghinの近くまで来ると、カルパチア山脈から抜け出た観がある。山々が後方に去り、視界が広がる。
Reghinのミニマーケットで食料の買い出し。
Reghin まで来ると暖かいを通り越して暑い。標高が下がったせいもあるが(Reghinの標高は400mほど)、朝と日中の気温差がかなりあるのだと思う。

Reghinから16号に入る。町中こそ車が多かったが、16号に入ったら減った。今日も道路沿いのGSで5Lのペットボトルに水をもらう。
テン場を探しながら16号を西に走って、Breaza付近で見つけたPの奥の林の脇に幕営。
テントを張っていると巨大なブタが歩いてきた。ブタも自然の中で見るとけっこう迫力がある。

さて、カルパチア山脈とアプセニ山脈の間にある盆地上の広い土地がトランシルヴァニアと呼ばれているところで(今その入口付近にいる)、第一次大戦前はオーストリア・ハンガリー帝国の領土だったところだ。当時強国だったルーマニアは三国協商側について参戦し、広大な領土を手に入れた。
ちなみに、ルーマニアは第二次大戦はドイツ側について参戦し敗戦国となった。
第二次大戦後はソ連の共産圏に組み込まれ、民主化のスタートを切ったのは1989年。チャウシェスク夫妻の処刑という形で共産党の独裁に幕が下ろされた。(これって自分の感覚ではまだつい最近って感じなんだけど、よく考えるともう20年以上も前の話なんだよねぇ。年をとったもんだ・・・)
このチャウシェスクの処刑は衝撃的だった。当時、新聞に処刑されたチャウシェスクの写真がデカデカと掲載されていたことを今でもよく覚えている。
当時の日本はバブルのまっただ中。海の向こうのヨーロッパという地でフランス革命を思わせる事件が起こったことに驚いたものだった。

4IMGP7339_サイズ変更 4IMGP7344_サイズ変更
日本の山と似ている                    明るく開けていて寂れた感じはない

4エナジードリンクをくれた少年_サイズ変更 4P1110596_サイズ変更
エナジードリンクをちょっともらった           Pの奥の林の脇

2011/10/5 水
始:10:00 ~ 終:15:00 走行:42km
~ Filpişu Mare ~ Fărăgău ~ Crăiesti ~ Urmenis ~ Silivasu de Câmpie ~ Sărmăsel Gară

今日も快晴。
朝はやはりそれなりに冷え込んで、日が出ないと行動する気にならない=起き出すのが遅くなる=出発が遅くなる、という構図が出来上がる。濡れたテントを乾かしてからのんびり出発。
今日はマユミが絶不調。そろそろ疲れが溜まっているのと、夕べ食べ過ぎたのが原因だろうと思われる。朝から騙し騙し走る。

カルパチア山脈を越えた先はまた丘の国だった。トランシルヴァニアと呼ばれているところは、なだらかな丘が幾重にも連なる広大な土地だった。
広い、広い・・・自分の存在が丘の波間に浮かぶ小舟のように思えてくる。(目の前の丘に遮られてあまり遠くまで見通しは利かない)

マユミがかなり辛そう。自転車の乗り降りをするのもフラフラで年寄りみたいになっている。こんな日は早めに幕営するに限る。
Silivasu de Câmpieのカフェで外のテーブルに横になって大休止した後、ちょっと走ったSărmăsel Garăの手前にテン場によさそうな牧草地の丘を見つけた。偵察してみてここに幕営することに決定。
そこから2kmほど下ったところがSărmăsel Gară村。水も食料もないのでひとまずこれらの調達へ。
GSでガソリンを買い、マガジンで食料の買い出し。(モルドバやルーマニアでお店のことはマガジンと言う。食品と雑貨が売っているお店はMagazin Mixt)
水はGSにはなく、近くの家のばあちゃんにもらおうと思ったらそこにもなく、共用井戸の場所を教えてくれた。
井戸で水を汲ませてもらってから丘を上り返し、道路からバイクを押して丘をさらに上り、木陰の平坦地に幕営。
マユミはシートを敷いて木陰で横になり、まだ時間が早かったので自分は今しがた汲んできた水で小物の洗濯。16:30頃になってテントを張った。
マユミは体調不良で夕飯も食べられず、自分だけご飯とソーセージをしこたま食べたのであるが・・・

5IMGP7352_サイズ変更 5IMGP7354_サイズ変更
また丘の国                          丘の連なるトランシルヴァニアの大地

5IMGP7367_サイズ変更 5マユミがダウン_サイズ変更
学校帰りの子供たち                    マユミがダウン

5P1110602_サイズ変更 5P1110603_サイズ変更
眺めのいい丘の上                     夕日もきれい

2011/10/6 木
体調不良(マユミではなく自分の・・・)により丘の上に停滞。
昨晩からどうにも胃がもたれていた。で、夜が明けると、あろうことか今度は自分の方が絶不調。なにやってるんだか・・・。ちなみにマユミは回復。
ここのところ暑かったり寒かったりで胃腸の機能が低下していたのかもしれん。そこに来て食べ過ぎたのが間違いなく原因だ。
吐き気が止まらず、テントの外に嘔吐を繰り返す。明らかにマユミのときより重症。なにやってるんだか、ホントに・・・。
一日中動けず、何も食べられず、丘の上でダウンしていた。

それはそうとして、丘の上で野営するというのは実に気持ちがいい。
遥か遠くを牛を連れた人が歩いているだけで、近くには誰もいない。今日は晴れていて見晴らしも最高。たまにこ
んなところでのんびりするのも悪くはない。
体調は最悪で夜になっても吐き気が止まらず、結局今日は何も飲み食いできなかった。

610/6 ヨシがダウン 停滞_サイズ変更
入れ代わりでダウン・・・なにやってるんだか

2011/10/7 金
始:9:40 ~ 終:16:40 走行:76km
~ Geaca ~ Sucutard ~ Taga ~ Sântloana ~ Fizeşu Gherlii ~ Gherla ~ Dej ~ Maia

朝起きるとどうにか動けそうなので移動することに。さすがにもう一日丘の上にいるのは暇すぎる。
朝食は薄いお茶と、何もつけずにパンを二、三切れ。

ひとまずSărmăsel Garăまで下ってバナナとエナジードリンクを腹に入れる。
今日はバナナとエナジードリンクに救われた・・・。もちろんレッドブルは高いからその類似品。類似品が2.5leiのところ、レッドブルは7leiもする。成分も味もたいして変わらん。
道が平坦だったことにも救われた。まともに食べてないからまったく力がわかず、ちょっとした上りが異様に辛い。

Sărmăsel Garăを過ぎたところから16号を離れ109Cに入る。久々にセンターラインのない細い田舎道。こういった道の方がリラックスできるし、走っていて気分がよい。
Ţaga湖とFizeş川沿いを走る気持ちのいい道だ。釣りをしている人がたくさんいる。
Gherlaで1Cに合流し、Dejまで北上。1Cは所謂幹線。車が増え、不快かつ危険なだけで走っていて楽しいことは一つもない。
Dejから108Bに入る。Dejの町外れで食料の買い出し。本当は市街地で買い出しをしようと思っていたのだけれど、ごみごみしてたので速攻で抜けた。
108Bはまたのどかな田舎道。途中の民家で5Lのペットボトルに水をもらい、Maiaを過ぎた道路脇の丘の裾野に幕営。地面が芝生のようで快適なテン場。

7IMGP7383_サイズ変更 7IMGP7390_サイズ変更
乾燥した丘が連なる                    羊の群れが通過中

7IMGP7394_サイズ変更 7P1110605_サイズ変更
Ţaga湖とFizeş川沿いを走る気持ちいい道       道路脇の丘の裾野
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment