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丘の国から馬車の国へ・・・

2011/9/29 木
始:10:00 ~ 終:16:20 走行:42km
~ Costeşti ~ 国境 ~ Ştefăneşti

マルガリータの持たせてくれたワインを昨日開けてみた。
たぶんチェリーのワインだ。モルドバのワインは甘いものが多く、このワインも甘め。独特の風味がある絶品のワイン(いやホントに)だった。

今朝の天気は薄曇り。風もあって寒い。無風快晴だった一昨日までのポカポカ陽気はどこへやら・・・。
夜露で濡れたテントを乾かしてから出発。曇っていても乾燥しているから風があればそれなりに乾く。

モルドバのラスト・ラン。相変らず上っては下り上っては下りの、その名の通りのヒルクライム。強い風にも阻まれて一向に進まない。
30kmほど走るとCosteştiの町。想像していたよりかなり小さな町だった。
ここで食料の買い出し。モルドバのお金はもう必要なかろうときれいに使い切る。今日は寒くて、余ったお金で飲んだコーヒーがとても旨かった。
モルドバで一目で外国人とわかるアジア系の顔は珍しい。自転車で旅する人なんてのはもっと珍しく、注目度が半端ない。町に入れば全員からじっと見られている感じだ。

地図ではCosteştiから国境までさらに7、8kmありそうなのだが、ルーマニアとの国境を形成するプルート川がすぐそこに見えているような気がする。
半信半疑のまま自転車を走らせると、すぐそこに国境のゲートがあった。相変らず地図がだいぶ違っているなぁ・・・。
ゲートの前に窓口があり、てっきりイミグレかと思ってのぞいてみたら、出国税支払いの窓口だった。どうやら出国税を払わねばならないらしい。
一人20MDL・・・うぅぅむ、こんなことなら残しておいたのに・・・ついさっき使い切ってしまったぞ。
ダメもとで聞いてみたらユーロでも払えると言う。コインがないので5E札で払うと、お釣りは当然モルドバ・レイ。せっかくきれいに使いきったのに・・・。

国境ゲートはその先にあった。妙に閑散とした国境・・・。
時々逆方向からルーマニア・ナンバーの車が来るが、ゲートで止まらずスルー。ルーマニアから来るとモルドバ側での手続きは不要なのか?
ルーマニアに抜ける車は一台もおらず、係官は暇そうだった。そんなこともあってかけっこういろいろ聞かれた、いやたぶん職務としてではなく単に係官の個人的な興味で・・・。

出国印をもらってモルドバとお別れ。
国境ゲートのあるところはちょうどダムになっていて、プルート川の川幅がかなり広くなっている。ダムの上を走って越境するという一風変わった国境越え。
この立派なダムはルーマニアとモルドバが共同で建造したものであるらしい。

ルーマニア側のイミグレはまだ真新しい立派な建物だった。ゲートのところには監視カメラも設置されている。何人かいた係官は全員英語が話せた。いやーなんかEUに帰ってきたという気がする。
実はシェンゲン協定のことがちょっとだけ気になっていたのだが、特に細かなことは聞かれず一人の係官が自分らのパスポートを持って建物の中へ。
手続き待ちの間、やはり手続き待ちのルーマニア人のおっちゃんに「ベトナム人?中国人?」と聞かれた。そう言えば昨日、Riscaniの井戸で水を汲ませてもらっているときに話しかけられたおっちゃんにも「ベトナム人か?」と聞かれた。
タイとかマレーシアではなくベトナムと言われるのは、ちょっと前まで同じ社会主義国だったもの同士、ベトナムがアジアで最も身近な国だったということだろうか?国内にベトナム人がけっこう住んでいるのかもしれない。
ま、それはそれとして、根本的には日焼けした小汚い自分らがとても日本人には見えないというだけの話なのだけれど・・・。

イミグレの手続きにかなり時間を要していた。
やっぱシェンゲン協定ってやつに引っ掛かってるんじゃ・・・とちょっと不安になりながら待っていると、別の係官が説明してくれた。
曰く、「日本人がこの国境通るの初めてなんだよねぇ」と。
しばらくすると手続きに行った係官が戻ってきて笑顔でパスポートを返してくれた。特にシェンゲン協定のシェの字にも触れられず。
パラパラとページをめくってスタンプの確認をしていると、スタンプは不要だと教えてくれた。そうなの?EU圏から出るとき問題にならないでしょうねぇ?と聞き返してみても、やはり不要だと言う。何の問題もないと。
でもウクライナに入るときEU圏の出国スタンプはもらっちゃってるしなぁ・・・大丈夫なのかなぁ・・・と考えていると、その係官が何か思いついたというように、
「ははぁそうか。コレクションしてるんなら押してあげるよ」と。
別にスタンプ・ラリーをやっているわけじゃないけれど、念のため入国スタンプを押してもらうことにした。同じ係官がもう一度建屋に戻ってやけに丁寧にスタンプを押してきてくれた。

礼を言ってイミグレを後にする。晴れてルーマニア入国!EU圏に戻ってきた。
EU圏に入ったことはすぐに実感できた。車が違う・・・乗用車もトラックもロシア製のものは姿を消し、小奇麗な欧州車に変わった。
馬車がたくさん走っているのどかな風景に変わりはないが、店に置かれている品も格段に豊富になった。
ルーマニアの人たちもとても明るく親切で、道に自転車を止めようものなら「どうかしたか?どこへ行きたいんだ?」とすかさず声がかかる。
井戸はルーマニアにもたくさんある。さっそく5Lのペットボトルに汲ませてもらって水もOK、これでいつでも幕営可能。

地図もないので、ひとまず最寄の大きな町であるBotosaniを目指す。
モルドバから一変、丘は消え去り、一面平らな畑となった(少なくともこのあたりは・・・)。広い、広い。
ルーマニアはヨーロッパの中では大きな国で、本州と同じくらいの大きさがある。
よく日本は小さいと言うけれど、あくまで面積だけならヨーロッパに持ってくるとかなりデカイ。日本より大きな国はヨーロッパには三つか四つしかない。面積だけならドイツよりデカイ。ま、あくまで面積だけの話だけれど・・・国土の七割近くが山林ということは置いといて。

Botosaniまで行かなきゃないだろうと思っていたATMが途中のŞtefăneştiにあり、ひとまずお金を下ろす。
ルーマニアの通貨はルーマニア・レイ(RON)で、レートは1E=4.2RONといったところ。
下ろしたついでに隣のパン屋でパンとコーヒーをいただく。旨い・・・旨いというかなんか文明の味がしてちょっと感激した。

Ştefăneştiを出てしばらく走った道路脇にテン場を見つけた。
収穫を終えた麦畑で、畑の隅に格好の小山がある。風が強くて風除けのあるところを探していたので好都合。さっそく小山の陰に幕営した。道路からも見えないから一石二鳥。

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丘の国は連日ヒルクライム天国             ダムの上を走って越境する

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ルーマニア突入(まだダムの上)             さっそく水を汲ませてもらう

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麦畑の中
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