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肥沃な穀倉ウクライナはこの世の楽園 その6 最後の最後まで優しい人たち

2011/9/22 木
始:9:45 ~ 終:16:30 走行:60km
~ Шаргород ~ Березівка

今日も無風快晴!いくらか夜露が降りたが、強い朝日に照らされて濡れたテントもすぐにカラカラ。コンクリートのように硬い大地に打ち込んだペグが抜けずに四苦八苦。
引き続き起伏の激しい道をゆく。10kmちょっと走ると幹線のP10にぶつかった。
P10を5kmほど北に走り、Шаргородからの道が右から合流してきたところでその道に折れる。道を折れると相変らずの激しい起伏。

途中の村でボトルに水を汲ませてもらった。家の外にいたおっちゃんに声をかけると、そこの井戸でいくらでも汲んでいいという返事・・・ありがたい。
ウクライナには井戸がたくさんある。個人の家にあることもあれば、共用の井戸が道沿いなんかにあったりもする。
この村は基本的に各家には井戸がないようで、道路沿いに共用の井戸がたくさんあった。とても冷たくて、店で売っている水なんかよりがぜん美味しい。
ウクライナも水は硬水である。沸かすとミネラルがけっこう浮いてくる。店で買うペットボトルの水も状況は一緒。おなかの弱い人はちょっと厳しいかもしれない。
幸い自分ら二人は胃腸が強靭で、これまで世界中水でおなかを壊したことは一度もない。

Шаргородで大休止。店に寄ってアイスを食べる。アイスは安いやつだと20円くらいだが、安くても決してチープな味ではない。ちょっと高級なチョコ・コーティングされた棒のアイスでも40円くらい。
ついでにコーヒーもいただく。奥にいたばあちゃんが隣の家で湯を沸かしてきてくれて、インスタント・コーヒーを入れてくれた。

Шаргородから先は道が地図とずいぶん違っていて、道行く人に聞きまくり。
ようやく目指していた小さな村であるБерезівкаに辿り着いた。
Березівкаに入ってすぐの家で5Lのペットボトルに水を分けてもらう。どの家も快く分けてくれるからありがたい。

次に目指すのはЧернівці。このまままっすぐ行くのかと思ったら、交差する道を左に入るよう標識に書いてある。信じていいのか、この標識・・・。
間違いのないよう自転車を止めてもう一度地図を確認していると、道を歩いていたじいちゃんとおっちゃんの二人組に声をかけられた。
「Чернівціに行って、それからモルドバへ行く」と地図を指差しながらジェスチャー・ゲーム。
二人は「モルドバ」ということだけ耳に残ったようで、「いやいや左じゃない、まっすぐだ」と教えてくれる。
標識を指差しながら、「Чернівціは左になっているけど・・・」とジェスチャーを返すと、「ニェ、ニェ」と首を横に振ってまっすぐだと言い張る。
まっすぐ行くのがメイン・ルートで、それだと自分らの目指しているのとは違うもう一つの国境へ行ってしまうように思えるが・・・ま、地図も当てにならんけど・・・。

道が変わったに違いない、と思ってまっすぐ行こうとしたところ、ちょうど道の交差するところに店があったので食料の買い出しに立ち寄る。
と、店から出てきたおっちゃんに声をかけられたので、地図を見せながら「Чернівціに行く」とジェスチャーすると、「こっちだ」と標識通りの道を指す。
やっぱりЧернівціはこっちか・・・?
「その後は?」みたいなことを続けて聞かれたので、「こうやってこの道でモルドバへ行く」とジェスチャーする。
するとおっちゃん、「何?モルドバ?モルドバに行くならこっちじゃない、あっちの道だ!」とさっきのじいちゃんと同じ道を教えてくれる。
どうやらБерезівкаから最も近い(かつ大きい)国境への行き方を教えてくれているようである。

そうこうするうちに、さっきのじいちゃんとおっちゃんが一人の可愛い女の子を連れてやって来た。
「この子が英語を話せるから・・・」と、わざわざ学校まで行って連れてきてくれたのだ。
いやはや・・・面白いな、ウクライナの人たちは。ビックリするほど親切だ。
その子に事情を説明して一件落着・・・「そういうことならこっちだ」と標識通りの道を全員で指差してくれた。
記念にみんなで写真を撮る。

買い物を終えて店の外にいると、さっきの可愛い子が走って戻ってきた。
「クラスのみんなに見せるから一緒に写真を撮って」と、自分の携帯を持って戻ってきた。
店にいた女性にシャッターを押してもらって一緒に写真を撮る。ついでに自分らのカメラでも撮ってもらった。

水も食料も調達できたのでテン場探し。標識通りの道でЧернівці方面へ。
幸い今日はБерезівкаを出てすぐに格好のテン場を発見。道路脇の木立ちの向こうにある、既に使い終わった牧草地に幕営。
ここは何故か毛虫が大発生していて、そこいらじゅう毛虫だらけだった。気付くとテントの中にも入っていたりするから不思議だ・・・どこから入ってきたの?
ここのところ毎日、夕日と星空がとてもきれいだ。

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すっかり秋っぽくなった                  どこまでも続く道・・・

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ウクライナ製のトラック(カマスじゃないよ)      井戸で水を汲ませてもらう

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ネコバスも走っている・・・

22皆で道を教えてくれる 英語を話せる女の子まで連れてきてくれた_サイズ変更
親身になって道を教えてくれたおっちゃんたちと、連れて来られた可愛い子

22戻ってきた女の子ともう一度写真を撮る_サイズ変更
携帯を持って戻ってきた女の子ともう一度写真を撮る

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既に使い終わった牧草地に幕営・・・毛虫が大発生していた

2011/9/23 金
始:9:35 ~ 終:15:15 走行:32km
~ Чернівці ~ Бабчинці

今日は珍しく空に薄く雲がかかっていた。朝日もいつもより弱々しい。夜露は降りず今日も撤収は楽チン。
ここまで来ると、Ямпільの国境まで50kmほどしかない。が、道が悪いから一日では届くまい。行って行けないことはないが、あまり遅い時間に越境するのもなんなのでウクライナでもう一日刻むことにした。あまり国境に近づき過ぎないようにして、今日は適当なところで早めに幕営するつもり。

昨日のテン場から3kmも走るとЧернівціの町だった。小さなGSがあったのでガソリンを買う。
Чернівціから先の道は驚異的な悪さだった。表面のアスファルトが剥がれてしまって下の粗い石畳が露出している。
このあたりの道路は石畳の上にアスファルトを被せているようである。
起伏が比較的少なくなったにもかかわらず、下りも含めて10km/h以下でしか走れない。さもないと自転車がバラバラになりそうな感じ。
今日も下りが一番辛い。ブレーキをかけっぱなしの手が攣りそう・・・。
ある程度予想していたが、予想していたよりはるかに悪い。
所々完全な未舗装路になるのだけれど、むしろ未舗装路の方が走りやすいのだから皮肉なもんだ。

標識がほとんどなく、道を間違えると戻るのが地獄だから道行く人に逐次確認しながら走る。
Бабчинціで食料の買い出し。
最初に寄った店ではちょうどパンが焼きあがったところだった。手に取るとまだ温かい・・・焼きたてのパンなんて実に久しぶり。
買い物を終えて荷物を積んでいると、車でパンを買いに来たおっちゃんに声をかけられた。おっちゃんは帰り際、車の中から手を伸ばして買ったばかりのパンをくれようとした。
「自分らも買ったから・・・」とジェスチャーしてみたのだが、おっちゃんが「いいから取っとけ」と言い張るのでありがたくいただいた。
まったくウクライナの人たちはどこまで優しいんだ・・・。
「もう一つ買えばよかったかなぁ・・・」とマユミとちょうど話していたところだったので、実にありがたかった。

次に寄った店のばあちゃんがとても可愛らしくて、一緒に写真を撮らせてもらった。
店を切り盛りしている娘さんにばあちゃんが写真を見せに行くと、「私もお願い」ということになって娘さんとも一緒にパシャリ。
去り際にばあちゃんに水をもらえないか聞いてみたら、すぐそこの井戸で汲めると教えてくれた。
見るとそこには共用の井戸があり、今日もありがたく汲ませてもらった。
水を汲んでいると少年が二人やって来て、そこから先ちょっとの間一緒に自転車でついてきた。

三軒目に寄った店にようやくタバコがあった。
EU圏に入るとタバコが5~10倍に跳ね上がるから、ウクライナを出る前にまとめ買い。3カートン買ったからこの先しばらくもつだろう。

Бабчинціを出ると人気がなくなり、いやこれまでも少なかったけどパッタリいなくなり、まさに辺境という感じになった。
周りは収穫を終えた畑。まったく人気のない畑。森や原野にいるよりむしろ寂しく感じるのは何故だろう・・・。
道の悪さは相変らずで、平坦なところを7、8km/hでひたすら走る。

15:00過ぎ、道の脇に絶好のテン場を発見。
そこは見晴らしのよい、寒々とした原野の高台。どことなくウクライナ最後のテン場に相応しいような気がした。
もう少し走るつもりでいたのだけれど、早々に幕営することにした。どこにテントを張ろうか迷うほど広い。
張る場所を決めてのんびり荷を解いていると、三人の親子がたくさんの牛を追いながらやって来た。明るく手を振って挨拶を交わす。
どこか近くにいい牧草地があるのかな?
このあたりにはもう目ぼしい牧草はなくて、牛たちは移動しながら木の葉もむしゃむしゃ食べていた。
のんびりと牛のペースで高台を下りていった。

239/23出発の朝_サイズ変更 23IMGP6903_サイズ変更
牧草地の朝                         道行く人に逐次道の確認

23道端にあったMig21_サイズ変更 23IMGP6908_サイズ変更
道端にあったMig21                    こんな道がずっと続く・・・

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気持ちのいい田舎道                   可愛らしいばあちゃんと写真を撮ったら・・・

23その娘さん_サイズ変更 23井戸で水を汲ませてもらう_サイズ変更
娘さんにも写真をせがまれた              今日も井戸で水を汲ませてもらう

23近所の少年_サイズ変更 23IMGP6917_サイズ変更
その井戸にやって来た近所の少年二人        途中まで一緒に自転車でついてきた

23IMGP6920_サイズ変更 23焼きたてのパン_サイズ変更
人気のない収穫後の畑は妙に寂しい          おっちゃんがくれた焼きたてのパン

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親子に追われて牛がたくさんやって来た       やはりペットボトル入りのビールが激安

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ウクライナ最後のテン場に相応しい
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