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プシュカル その1

2009/12/28 月

「プシュカル!プシュカル!」という叫び声で目を覚ます。
激しい振動にもかかわらずけっこう熟睡できたようだ。
時計を見るとまだ夜中の2:30だ。4:00到着と聞いていたのだが・・・。

扉を開けると、ここから自分の寝てた席に座るらしい兄ちゃんが既に待っていた。
どうやらプシュカルが終点ではないらしい。
ワイヤーロックの番号が見えずもたもたしてたら、兄ちゃんが親切に懐中電灯で照らしてくれた。

プシュカルで降りたのは数人だけだった。
予定よりかなり早く着いてしまってさてどうするか・・・。
チャイ屋がいたのでひとまずチャイでも飲んでみる。

チャイ屋のおっちゃんが親切に「どこのホテルに行くんだ?」と聞くので、第一候補に考えてたShree Palaceと答えると、歩いて2分だと言う。
よく見るとすぐそこに看板も立っているが、田舎なので当然こんな時間に開いてないだろう。
別のホテルの客引きのおっちゃんも一人いたが、プシュカルには5泊くらいする予定のため、妥協せずじっくり選びたいのでひとまず断った。何よりこんな時間にチェックインすると1泊分余計に払わねばならない。

幸いそんなに寒くもないので明るくなるまでここで待とうと思ってたのだが、親切なインド人が次々現れてそうも言ってられなくなった。
「Shree Palaceの横のホテルが開いてるから、見るだけでも見てみろ」と言う。
せっかくの親切なので、あまり気は進まないが見るだけ見てみることにする。どうせ暇だし・・・。

おっちゃんに連れられて歩いていくと、確かにShree Palaceのすぐ横のPraffulだけ明かりが点いている。
豪勢なホテルで見るからに高そうだったのだが、聞いたら300R(570円)なのでそれほどでもない。
が、やはり一泊分余計に取られるので、200R(380円)にまけてくれると言ったが、とりあえず断って外に出た。

案内してくれたおっちゃんにも礼を言い、明るくなるまで待つ旨伝えて別れた。
Shree Palaceの近くの電灯の下に座って明るくなるのを待つ。時間はようやく4:00を回ったところ、あと3時間は待たねばならない。
こんなに早くから外を歩いている人がけっこういる。

少しするとホテルの方から散歩?のおっちゃんが鼻歌を歌いながら歩いてきた。
「ナマステ」と声を掛けると、「どうした?ホテルか?」「Shree Palaceか?ちょっと待ってろ」と言ってホテルの方に引き返していった。なんと、親切なことにShree Palaceの兄ちゃんを起こして連れてきてくれた。
兄ちゃんの方も不機嫌な様子はなく、部屋もあると言う。
なんて親切な人たちなんだ、インドの人たちは!人が困っているのを放っておけない性質らしい。

おっちゃんに丁寧に礼を言って兄ちゃんとホテルに行く。
おっちゃんに起こされただけだと思うのだが、「今開いたとこなんだよ」などと言ってくれる。
部屋を見せてもらうと悪くない。何より1泊150R(285円)ということで即決!
チェックインの手続きをしてもらって眠りにつく。

9:00頃起きて、部屋のすぐ外のカフェテラスで朝食。
Shree Palaceも素晴らしいホテルだ。カフェテラスは快適だし、プール(今は水を張ってないが)と中庭に、当然屋上もある。何よりマネージャーのおっちゃんがいい人だ。


Shree Palace外観_サイズ変更
Shree Palace


Shree Palace 207_サイズ変更
Shree Palace 207


Shree Palaceの屋上から1 サーヴィトリ寺院方面_サイズ変更
Shree Palaceの屋上から・・・サーヴィトリ寺院方面


Shree Palaceの屋上から2_サイズ変更
同じく屋上から・・・近くの岩山(山頂に寺院がある)


プシュカルはヒンドゥー教の聖地である。
ガートに囲まれた聖なる湖、プシュカル湖があるはずが・・・なんと、異常気象か今年は雨が降らなかったためプシュカル湖が干上がっている。
後で話を聞いた聖職者のじいちゃんは、「72年生きてきてこんなのは初めてだ」と言っていた。


Sadar Bazaar_サイズ変更
Sadar Bazaar


町中にサルがいっぱいいる_サイズ変更
町中にサルがいっぱいいる


インドは12/31まで休日らしい。
外国人旅行者もさることながら、多くのインド人巡礼者がプシュカルを訪れている。
自分らもそんなインド人に混じって、サーヴィトリ・ガートで聖職者に教わるまま祈りを捧げてみた。
祈りの儀式を終えると、額に赤い浄めの印と右手首に紐を巻いてくれる。
さて、祈りの後でインド人は寄付をしている。当然自分らも寄付を求められ、「そんな奴はいない」と聖職者に罵倒されつつ二人で100R(190円)で勘弁してもらった。


水のないプシュカル湖5_サイズ変更
水のないプシュカル湖


水がないのでここで沐浴3_サイズ変更
辛うじてガートの沐浴場にだけ水がためられている


水のないプシュカル湖7 ガンディー・ガート_サイズ変更
ガンディー・ガートもこのありさま


聖職者のじいちゃんと_サイズ変更
いろいろ教えてくれた聖職者のじいちゃん・・・さすがに72年生きてきてこんなのは初めてとか


ガートで浄めた後、ブラフマー寺院を参拝。
ブラフマー寺院は世界創造神ブラフマーをご本尊とする唯一の寺院で、インド人の参拝者でごった返している。日本で言えばお伊勢参りといったところだろうか。
カメラの持ち込みは禁止で、荷物は靴と一緒に階段の下で預ける。


ブラフマー寺院2_サイズ変更
ブラフマー寺院


お布施を集めるじいちゃんと_サイズ変更
お布施を集めるじいちゃんと


プシュカルは小さな町で、長居をするのに申し分ない。
年末年始はプシュカルで迎えるつもりだ。



2009/12/29 火

今日は珍しく午前中は雲が多く風が強かった。
屋上のカフェでトーストとチャイの朝食をとる。
ジャイサルメールもそうだったがどの家にも屋上があり、子供たちが凧揚げをしている。今日は風が強いので調子よく揚がるようだ。

屋上でのんびりしてから外に出る。
今日は散歩がてら町の外れにあるアジメール・バススタンドの先まで行ってみた。
Sadar Bazaarの周りはいかにも観光地といった感じで外国人も多いが、ちょっと外れると目につかなくなりローカルないい感じになる。
それにしても、インドに入ってから日本人を見ないなぁ。


アジメール・バススタンド_サイズ変更
アジメール・バススタンド


町外れの風景1_サイズ変更
町外れの風景


町外れの風景5_サイズ変更
町外れの風景


町外れの風景3 イノシシも多い_サイズ変更
イノブタだかブタもたくさん見かける


判を彫る人_サイズ変更
判を彫る人


ガートのサル1_サイズ変更
ガートのサル


宿でアーグラ行きの夜行バスのチケットを取った、もちろんSleeper。
1/1の夜行でアーグラに移動する予定。

夕方、宿から程近い岩山の頂上にある寺院に行ってみた。
プシュカル湖とプシュカルの町、周りの砂漠が見渡せ、静かで落ち着くいい場所だ。寺院には聖職者のじいちゃんと一匹の番犬が仲良く住んでいる。
夕日に染まり刻々と変わっていく空と雲を何時間見ていても飽きることはない。


岩山頂上からの眺め1 水のないプシュカル湖_サイズ変更
岩山頂上からの眺め・・・プシュカルの町と水のないプシュカル湖


聖職者のじいちゃんと犬_サイズ変更
聖職者のじいちゃんと犬


岩山頂上の寺院3_サイズ変更
寺院の周りで遊んでいた近所の子ども・・・カメラを向けるとガチガチに


今日は安くて美味しいローカル食堂を見つけた。
もちろんベジタリアンだ。
地球の歩き方にはプシュカルで食事を安く上げるのは厳しいなどと書いてあるが、必ずしもそんなことはないと思う。
カレー:20~40R(38~76円)/一品、チャパティー:3R(6円)/一枚で腹いっぱい食べられる。
安くて美味しいレストランが見つかると、俄然滞在するのが楽しくなる。



余談 5 インド人は早口で議論(話)好き

インドに来た当初、インド人の話す英語が聞き取りにくくて仕方なかった・・・今ではすっかり慣れたけど、英語を話しているのかヒンディーを話しているのかわからないことすらあった。
彼らの発音とイントネーションが独特なのに加え、何より息もつかぬマシンガントークのためだ。
どうもヒンディーがまくし立てるように話す言語のためそうなるらしい。
スペイン語などにも思うことだが、よくもまあ息もつかずそこまで次から次にポンポン言葉が出てくるものだと感心してしまう。

日本語は世界的に見てかなりスローな言語だ。しかも、話さずともわかるというのがバックボーンにあり、どちらかと言えば言葉数の少ないことに美徳を感じる文化であり、この点インド人とは真逆な気がする。

最近富みに思うのだが、他の言語を話す際の話しっぷりには実は母国語がかなり強く影響するのではないだろうか。
言語中枢の発達の仕方が異なっているのではないかとすら思えるのだが、どうなんでしょう?


余談 6 インドの物価

ATMで引き出す際のレートからすると、1ルピーは2円に満たない。
1R=2円と考えてもインドの物価はかなり安く、特に食べ物や飲み物は安い。
1Lのペットボトル入りの水が10R(19円)、チャイが一杯3~5R(6~10円)くらい。食事は25~50R(48~95円)くらいのターリーでも食べれば腹いっぱいになる。
宿はWで一泊200~300R(380~570円)くらいのところを目安にしている。ドミトリーなら一泊30R(57円)くらいで泊まることができる。ネットは20R(38円)/1時間くらいだ。

ちなみに、インドはアルコールと縁が薄い。ムスリムは飲酒を禁じているし、ヒンドゥーも好まないためだ。
インドに入ってからアルコールを口にしたのはサファリでの一回きりだ。普段からそんなに飲まないのでなんとも思わないが、酒好きにとっては厳しい国かもしれない。
タバコを吸う人も少ないのだが、アルコールに比べればまだ普通にいる。
列車やバスの中はもちろん、駅やレストランも基本的には禁煙だ。


余談 7 中国人?韓国人?

インド人はかなりフレンドリーに声を掛けてくれる。店の人ばかりでなく普通に道を歩いている人がだ。
アマダバッドのような外国人の少ないところでは、よく「中国」と声を掛けられた・・・特に子供たちに。
呼び方は人により様々で、「チャイナ」ではなく「チナ」とか「チン」と言われることが多い。
インド人が中国人に対しどのような感情を抱いているのか実のところ分からないが、国境紛争などもあって良い印象は持ってないような気がするので、言われる度に強く否定しておく。

ジョードプルやジャイサルメールのようなラジャスタンの観光地では第一声に「韓国」と言われる。
どうも最近は韓国人旅行者が多いらしい・・・日本人旅行者が多かったのは70年代後半から80年代くらいまでだろうか?単に韓国人旅行者が遅れてやって来たということだと思う。
日本人としてのプライドがあるので、これも言われる度に「日本」と訂正しておく。


余談 8 一番多い外国人はフランス人?

ラオスやベトナムもそうであったが、フランス人はどこに行ってもたくさんいる。
サファリのときのキャメル・ドライバーのおっちゃんも「フランス人は休みが多いのかどうか知らんが・・・」と言ってたし、サファリで一緒だったオーストリア人カップルも、「フランスからか?」といつも聞かれるとうんざりしていた。
フランスってヨーロッパの中でも特に休みが多いのだろうか?



2009/12/30 水

昨晩発った人が多かったのか、今朝はホテルが貸し切り状態?と思えるほど閑散としていた。
午前中はやはり雲が多いが、この時季のプシュカルの天気はこんな感じなのかもしれない。

今日は初日に会った聖職者のじいちゃんのいるガートに寄ってから、のんびりプシュカル湖を一周してみた。
どうやら28日が巡礼のピークだったようで、今日などかなりゆったりした感じであった。
自分らには珍しく、銀製品を扱う店などをのぞいて買い物も楽しんだ。


聖職者のじいちゃんのいるガート_サイズ変更
聖職者のじいちゃんのいるガート


水のないプシュカル湖10_サイズ変更
水のないプシュカル湖


午後はサーヴィトリ寺院に行った。
ホテルから見えるピラミダルな山の頂上にある寺院で、ブラフマー神の妻のサーヴィトリが祀られている。
標高は750mくらい。見晴らしはいいのだが、頂上にはカフェなどもあり半ば観光地化していてがっかりした。昨日の寺院の方がずっといい感じだ。


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サーヴィトリ寺院の参道・・・やはりサルがたくさんいる


サーヴィトリ寺院参道の少年1_サイズ変更
参道脇で芸をする子ども


サーヴィトリ寺院参道の少年2_サイズ変更


サーヴィトリ寺院からの眺め1_サイズ変更
サーヴィトリ寺院からの眺め


サーヴィトリ寺院からの眺め2_サイズ変更
プシュカルの町と水のないプシュカル湖


町にはブタもたくさんいる4_サイズ変更
寺院からの帰り道・・・町にはブタもたくさんいる


町にはブタもたくさんいる3_サイズ変更
ウリ坊も交じってる(笑)


夕食は昨日見つけたローカル食堂へ。
食べ終わったあと店の子にマユミが折り鶴をあげたら、私も私もとゾロゾロ出てきて結局マユミは即興で十羽近く鶴を折ることになった。



余談 9 ホテルやレストランは家族経営

インド人は大家族で、5人兄弟、6人兄弟が当たり前。家族は大変仲がよく、同じ家で一緒に暮らすのが通例のようだ。
兄弟や家族で仲良くホテルやレストランを経営していることが多く、たいていアットホームな雰囲気である。


余談 10 インド国旗を目にしない

東南アジア諸国はどの国も鬱陶しいほど街中に自国の国旗を掲げていたのだが、インドではインド国旗を目にしない。
どうやら国が広すぎて国の概念よりラジャスタンとかグジャラートといったような州の概念が先行するのではないかと思われる。多民族国家でもあるわけだし。



2009/12/31 木

大晦日の今日は朝からすっきり晴れ、風もなく穏やかな日だった。
洗濯したり、年賀状を書いたり、町をブラブラしたりしてのんびり過ごした。


快適な屋上のカフェ1_サイズ変更
快適な屋上のカフェ


ヒンドゥーの聖地プシュカルはインド人も大勢訪れる観光地ゆえ、小さな町に驚くほどたくさんのホテルがある。
Sadar Bazaarの周りにかたまってあるが、今いるShree PalaceはBazaarから少し離れた好立地だ。夜になれば付近はとても静か。大声で話す欧米人と従業員がいなければ部屋もとても静かなはずなのだが・・・。
今いる安い部屋はレセプション&カフェのすぐ脇なので、部屋の外がけっこううるさい。もっと上の階の部屋なら問題ないとは思うのだが、まぁ150R(285円)でこれだけの設備なのだから文句は言えまい。ホットシャワーも24H勢いよく出て快適だし。
難点は夜になると(このホテルだけ)やたらと停電しまくることくらいだろうか。


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町中ではラクダもよく見かける(働かされている)


夕方、また住職と愛犬のいる近くの岩山の頂上にある寺院に行った。
日が沈んで暗くなるまで2時間ほど、犬とじゃれたりしながら静かに過ごす。
日没後、紅に染まった空と灯りのともったプシュカルの街並のコントラストが実に神秘的だった。今日は満月でもあり、東の空に昇る月が神秘的な雰囲気をいっそう盛り上げていた。


頂上の寺院から見る夕日_サイズ変更
頂上の寺院から見る夕日


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住職も犬も夕景を楽しむ、他にも夕日を見に来る人がちらほら


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思わず遠吠えしてしまう(笑)


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日没後のプシュカル


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今日は満月だ


夕食は行きつけの食堂へ。
ここのカレーは本当に美味しくて、この世にこんな旨いものがあったのかと目から鱗が落ちる思いだ。
今日食べたガーリックの効いたカレーも絶品で、何と言ったらよいか、これまで生きてきてこんな旨いものは食べたことがないという感じの未体験ゾーンだ。

夕食を食べ終えて19:30ともなると、いつもに増して町の中はひっそりしていた。どうやら大晦日は家で静かに過ごすのが通例のようだ。
ノーテンキにバカ騒ぎしてるのは、ホテルの屋上カフェのフランス人だけ・・・静かに年の瀬を迎えるということがどうしてもできないらしい。郷に入っては郷に従うということが苦手なのだ、彼らは・・・遥か帝国主義の昔から。
と、辛口コメントで2009年を締めておく。


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