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ポーランド横断 その3

2011/8/3 水
始:10:00 ~ 終:17:30 走行:82km
Malbork ~ Dzierzgon ~ Pasłek ~ Burdajny

今日も朝から快晴。キャンプ場には日陰がなくてとにかく暑い。9:00を過ぎると雲が湧いてきて、時々日を遮ってくれるようになった。
一昨日マルボルクに着いてからというもの、やたらと戦闘機を目にする。近くに基地でもあるのか?今日も朝から轟音を発てて上がっていく。

デス・ロードの22号をちょっと走って515号に折れる。のどかで気持ちのいい田舎道だ。
また編隊が上空を飛び去っていく。・・・と、突然ドッグ・ファイトもどきの飛行を始めたり、アクロバティックな飛行を始めたりした。双発の大型の機影二機と、単発の機影二機。
間近でこんなアクロバティックな飛行を見るのは初めてで、自転車を止めて暫し釘付けとなった。
ずいぶん地上に近いところでやっているなぁ・・・演習?それとも航空ショー?
昔、T2時代のブルーインパルスの演技を見たことがあるけれど、その時はずいぶん上空高くでやっていた。
黒煙を噴きながら急旋回したり、垂直上昇したり、背面飛行したりしている姿を興奮しながら見つめていてふと思った・・・ひょっとしてロシアの飛行機じゃないの?双発の方の巨体はどう見てもSu-27に見える。単発の方はよくわからないが、米軍のF20のような機影だ。
マルボルクの北西80kmほどのところに、ポーランドとリトアニアに挟まれる形でロシアの飛び地がある。面積はオランダの半分くらい、第二次大戦中まではドイツ領で、ケーニヒスベルクのあったところだ。
次々と飛来する戦闘機が皆北へ向かうのを見て確信を強めた・・・やはりロシアの戦闘機だ。
それにしても・・・あのドッグ・ファイトもどきの飛行が行われていたのは明らかにポーランド領空だったと思うけどなぁ・・・どうなっているんだか。

Dzierzgonから527号に折れた。ここは酷い道だった。アスファルト舗装がひび割れだらけで、とにかくガッタガタ。まぁ道路標示には20kmほどこんな道が続くときちんと書かれていたわけであるが・・・。
Pasłekの手前10kmほどのところで、ようやく舗装がきれいになった。走りやすくて思わず顔がほころぶ。
Pasłekでちょっとルートを外れ、町の中心部にあるスーパーで買出し。このスーパーには5Lの水が売っておらず、どこか先の商店で買えばいいか、と思っていたのだが・・・。
513号沿いには何もなかった。仕方なく途中の民家で水をもらう。おばちゃんが快く水をくれた。
路面はきれいで走りやすいが、テン場が見当たらない。だいたいいつも見つける時間になると見当たらなくなってしまう・・・マーフィーの法則。
結局Pasłekから20km以上走り、道路脇にあった休憩所のような空き地に幕営。蚊がうじゃうじゃいてなかなか不快なところだ。

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快晴のマルボルクを出発

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ここは蚊が多かった・・・

2011/8/4 木
始:9:35 ~ 終:16:05 走行:78km
Burdajny ~ Ometa ~ Babiak ~ Lidzbark Warm. ~ Wozławki ~ Bisztynek ~ Sątopy手前

今日も快晴。一昨日あたりから季節が変わった感じだ。
513号を東に走る。今走っているところの30kmほど北には、ロシア(飛び地)との国境が東西に走っている。
今日はルート上に極端に路面の悪い箇所もなく、比較的快適だった。アップ・ダウンが多いのは相変らず。
日差しは強烈だが、森や林の中を走ることも多いし、街路樹の木陰になっているところも多いからさほど気にならない。湿度が低くカラッとしているから、大汗をかくということもない。

Lidzbark Warm.にて食料と水5Lの買出し。ここのところ毎日、スーパーに寄ったときにアイスを食べるのが何よりの楽しみになっている。
ポーランドはアイスも安い。そして質はヨーロッパ基準。この頃は二人で1Lのアイスをペロリと平らげるようになった。いよいよリットル単位でアイスを食べるようになってしまったか・・・。
1Lのアイスといったって安っぽいバニラのみというわけではなく、チョコチップの入っているものやキャラメルソースの入っているものなどいろいろ。
今日食べたのはバニラとチェリーのマーブルで、疲れたときに食べると死ぬほど旨い。

Wozławkiまで513号を辿り、そこでいったん57号に出て、Bisztynekから594号に入った。ちなみに、57号を240kmほど真南に向かうとワルシャワである。
毎日16:00を過ぎるとテン場を探し始める。今日は幸運にもすぐに見つかった。道路脇のパーキングの奥の松の森。ポーランドのパーキングにはたいてい屋根つきのテーブルとイスがある。トイレは男も女も関係なくその辺の森の中で済ますのがポーランド流。よってパーキングには用足しで立ち寄る車が多く、パーキングの東屋の裏とか奥の森の中はたいていキジ場と化している。
急に暖かくなって大発生したのか、昨日から蚊がすごい。

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                                コウノトリのいる風景・・・平和だ

8048/4の野営地 Bisztynekの先のパーキングの横の松林の中_サイズ変更
昨日に続いて蚊がすごい・・・

2011/8/5 金
始:9:50 ~ 終:17:00 走行:84km
Sątopy ~ Reszel ~ Świeta Lipka ~ Kętrzyn ~ Giżycko ~ Kap ~ Wydminy

今日も快晴。テン場を出て数km走ると森を抜け、あたり一面麦畑となる。起伏のある大地に延々と麦畑が広がっていて、麦の大波の中に浮かぶ小舟のように自分のことが思えてくる。気持ちのよい田舎道がずっと続く。
Reszelの先のŚwieta Lipkaというところはちょっとした観光地のようになっていた。大型バスが何台も止まっていたから、きっとポーランドでは名の通った場所なのだろう。道路からもよく見える教会が呼び物のようであったが、ちょうど補修中であった。
その先のKętrzynのGSでガソリンを買う。
Kętrzynからは道が592号に変わった。ここからGiżyckoまでは湖の点在するエリア。珍しく何人かのサイクリストとすれ違った。
Giżyckoの付近は、湖にヨットハーバーなんかもありいかにも観光地っぽい。このどことなく浮ついた雰囲気はちょっといただけないなぁ・・・。
Giżyckoから少しだけ63号を走る。幹線は車が多くて走りにくい。
道路沿いの大型スーパーで食料と水5Lの買出し。今日も二人で1Lのアイスを平らげてしまった・・・。
Kapから655号に入ったところからテン場を探し始める。この道は、麦畑の中を延々と行く気持ちのよい道。が、テン場探しには苦労する。
またまた道路脇のパーキングにお世話になった。
あと二日ほどでリトアニアに入れると思う。

805IMGP5727_サイズ変更 8058/5の野営地 Wydminy手前のP_サイズ変更

2011/8/6 土
始:9:20 ~ 終:16:05 走行:80km
Wydminy ~ Olecko ~ Suwałki ~ Stary Folwark

高曇り。晴れてはいるが空全体が薄っすらと雲に覆われている。自転車で走る分には快晴よりむしろ好コンディション。
今日走った655号や653号は、もしかするとツーリングマップのようなものに出ているツーリング・ルートなのかもしれない。モーターバイクや自転車のツーリストを何人か見た。まぁ何人かといっても数人だけれど・・・。自分らのように大荷物を持ったサイクリストともはじめてすれ違った。
今日は上りに加えて風にも苦しめられた。相変らずアップ・ダウンの連続だ。上りに比べて下りが少ないように感じるのは気のせいだろうか・・・。

Oleckoまで655号を辿り、ちょっと65号を走って653号に入った。
Suwałkiにて水と食料の買出し。土曜のため例によって二日分の食料を買出しする。
Suwałkiはリトアニア国境手前にある大きな町で、ショッピング・モールなんかもある。リトアニア国境までは直線距離で30kmほどだ。
653号をさらに東へ走る。10kmほど先にあるWigierskiというエリアは、例によって湖のあるちょっとした行楽地となっている。キャンプ場がふんだんにあり、その中の一つを今日のキャンプ地にした。
別に何があるわけでもない小さなキャンプ場だが、けっこう混んでいた。二人で一泊24zł。

ポーランドの余暇の過ごし方は、さすがにオランダやドイツのレベルには至っていない。トレーラーハウスやキャンピングカーを持っている人は少なく、皆乗用車でやって来てテントを張っている。今思ってもオランダとドイツはすごかったなぁ・・・。
ポーランドでも、オランダやドイツのナンバーのトレーラーハウスをたまに見かける。自転車を買ったのがユトレヒトということもあり、NLマークをつけたトレーラーなんかを見ると親近感がわく。

8068/6のキャンプ場 Lukowy Kat_サイズ変更

2011/8/7 日
停滞。
朝になって共用スペースでWiFiが使えることが判明。メールのチェックだけしてすぐに発つつもりでいたのだけれど・・・。
一ヶ月ぶりのネットはあまりに便利だった。今日も申し分のない天気だけれど、一日停滞することに予定変更。一日中溜まった写真の整理をしたり、ちょっとだけブログのアップをしたり、調べものをしたり。これまで一ヶ月の間ただの荷物と化していたpcだけれど、持っていてよかったと心底感じた瞬間。

大相撲名古屋場所は盛り上がっただろうね。ぜひリアルタイムで見たかったものだ。
気になっていたツールの結果もチェック。こちらもさぞ盛り上がっただろうね・・・シャンゼリゼ前日の個人TTでマイヨの行方が決したのだから。てっきりコンタドールかアンディ・シュレクのどちらかだろうと思っていたけど、カデル・エヴァンスだったか・・・オーストラリア人として初、戦後最年長34歳のチャンピオンの誕生だ。マイヨ・ジョーヌを着て走るのはシャンゼリゼ・ゴールの最終ステージのみというのも劇的だ。
マイヨを着て個人TTを走ったアンディ・シュレクにしても、マイヨを奪取したのはその前日のアルプス最終ステージ。今年のツールがいかに接戦だったかが想像できる。アンディが大逃げを打った山岳ステージもぜひリアルタイムで見たかったなぁ。まだ若いから来年以降またチャンスがあるだろう。
これまで総合2位が二回、おそらく最後のチャンスであったであろうエヴァンスに拍手を送りたい。
今年コンタドールが勝っていれば'98年のパンちゃん以来のダブル・ツールとなったようだが、これも来年以降に持ち越しだ。コンタドールもまだまだいけるだろう。あぁぁつくづくリアルタイムで見たかった。

ネットで日本語のサイトを見ていると、珍しいらしく、宿のオーナー夫婦がのぞき込んで声をかけてきた。釣られて客のポーランド人も二人、三人とやって来た。
ここのキャンプ場には、過去に一度だけ日本人が来たことがあるらしい。モーターバイクのライダーらしい。場所的にモーターバイクや自転車じゃない限り来ることはなかろう。
ノートを見せてくれたが、夫婦で旅するライダーだった。ここに泊まったのは2007年。自分ら以外にこんなところに来ている日本人がいるとは思わなかった。やはりリトアニアに抜けられたのだろうか?

昨日は混んでいてうるさかったキャンプ場であったが、今日は客も少なく静かで居心地がよい。昨日は週末のため特別だったようだ。
ガラーンと空いているのに、何故か自分らのテントのすぐ脇に別のテントが立っている。昨晩来たポーランド人のカップルだ。最初は車を挟んでテントを張るつもりだったようだが、その後何故か車を停めなおして真横にテントを張っていた。
大声で話しているわけじゃないのだけれど、如何せん真横に張られたので、暗くなってテントに入ってからの話し声がうるさかった。
彼らも今日は停滞。
後でテントを引っ越そうと思っていたのだけれど、面倒になって結局そのままにした。
ガラーンとしたキャンプ場に仲良くピッタリ並んで張られた二張りのテント。スペースがこんなにあるのに何が悲しくて今日も並んで寝なきゃならんのか・・・。

めっきり日が短くなった。ユトレヒトにいたときは23:00を過ぎても空が薄っすらと明るかったけれど、21:00を回ると暗くなるようになった。加速度的に日が短くなっている。

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ガラーンとしたキャンプ場に仲良く並んで張られたテントが二張り・・・

2011/8/8 月
昨晩はしこたま雨が降った。21:30頃から雷が鳴り出し、その後土砂降り。稲光がピカピカ眩しいし、雷鳴がバリバリ、雨音もボツボツとうるさくて眠れなかった。
・・・とまぁそんなことを言っていられたのも、我がエスパースがビクともしなかったからだ。豪雨、豪雪の日本の山でもまれて育ったエスパースが、これしきのことでどうにかなるはずがない。が、隣のテントは酷いことになっていたようで、夜中に大騒ぎしていた。
彼らのテントは、ケチュアという確かフランスの格安アウトドア・メーカのワンタッチ・テント。
このワンタッチ・テントというのは日本では馴染みがないように思うが、ヨーロッパではけっこう使っている人がいる。その名の通りワンタッチ。袋から出すと、ポンッとテントが開いて出来上がる。ポールを通してテントを立てるという作業が不要の、ある意味革命的なテントである。
このテントが収納されているバッグというのが、自転車のホイール・バッグにそっくり。大きさもちょうど700Cのホイール・バッグくらいであろう。
去年の夏だったか、はじめてイタリアで見たとき、何で自転車に乗ってない人がホイール・バッグを持っているんだ?と不思議に思った。どう見てもザックにホイール・バッグを括りつけているようにしか見えない。ひょっとしてヨーロッパではホイール・バッグに荷物を入れて持ち歩くのが流行っているのか?などと思っていたら、このテントだったのだ。アウトドア・ショップのようなところで普通に売っている。
安さと手軽さが売りのテントだから、性能の方は当然推して知るべしだ。昨日のような雨ではひとたまりもあるまい。

雨は夜中に一度やんだのであるが、夜が明けるとまた降り始め、7:00を過ぎても降り続いていた。完全に停滞ムード。
昼前になると雨は上がって、時折り青空も見えたりしたが、すっかり気分が萎えてしまったのでもう一日停滞することにした。
昨日に続き、この隙に溜まったブログをちょっとだけアップ。
夕方になってスイス・ナンバーのキャンピングカーが一台やって来た。とてもフレンドリーなおばちゃん二人組みと、爺ちゃんみたいな顔をした犬一匹。こんな自由気ままな旅もいいよなぁ。
隣のテントも依然動かず。今日もガラーンとしたキャンプ場に仲良く二張りだけテントが張られている。
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