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ポーランド横断 その1

2011/7/26 火
始:9:50 ~ 終:16:40 走行:75km
Stare Czamowo ~ Kobylanka ~ Stargard Szczeciński ~ Wegolzymoの先

今日も天気に恵まれた。
青い空、白い雲、木々の濃い緑と草の淡い緑、そして金色の麦畑。ちょうど日本の初夏のような空模様。

誰に起こされることもなく9:50に出発。
3号を昨日の分岐まで5kmほど戻る。で、問題の10号・・・意を決して車道を走る。自動車専用道の標識もなければ自転車進入禁止の標識もない。自転車で走っても問題はないはずであるが、かなり怖い。東名の3車線区間、かつ路側帯のないところを自転車で走っているようなものだ。
制限速度の標示はないからよくわからない。あくまで一般道であるからドイツのアウトバーンのように速度無制限ってことはないと思うけれど、いったい何キロ出してるんだ?この風切り音は・・・。「ヒューーーン」とものすごい風切り音を立てて横をすっ飛んでいく。
2kmほど走ると、唐突に車一台分はある広い路側帯が現れて救われた。特に自転車道の標示はないけれど、ゆくゆくはそうするつもりなのであろう。
しばらく行くと並行して走る道が現れたので、10号を離れてそっちの道に逃げ込んだ。この道は15kmほどでまた10号と合流するのだが、真新しい自転車道が車道の脇につけられていて、ポーランドに入って初めて安心して走れた。
10号に合流してからも、Stargard Szczecińskiの町まで自転車道は続いていた。所々工事中の所もあり、どうやら今道路の整備を進めているところらしい。もう何年かすれば、最悪だった昨日の区間も 快適に走れるようになるのかもしれない。

昨日ウンザリしたSzczecinの町を出ると、巨大なスーパーやショッピング・モールの類は姿を消した。もちろんマックやKFCもない。いいことだ。こういう類のものは町の景観を甚だしく損ねるから無闇に入れない方がいい、と個人的には思う。
Stargard Szczecińskiは今日通過する唯一の大きな町なので、小ぢんまりした町のスーパーで食料の買出し。
ずっしりと重い、穀物のたっぷり入ったドイツパンが何気に好きだったのだけれど、ポーランドに入った途端に姿を消した。この先食べられないのかと思うとちょっと残念だ。
ポーランドで困るのは水だ。どうやら水道水は飲めないらしい。飲める・飲めないの自分らの判断基準は、地元の人が飲んでいるかどうか。ポーランドでは皆さんスーパーで大量に水を買っていくから、少なくとも水道水をそのまま飲用することはしてないらしい。
わざわざ水を買わねばならないのは面倒だが、水道水の飲めない国の常で水は安い。5Lで1.5złほど、つまり0.4Eもしない。
水に限らず物価がだいぶ安くなったので助かる。

Stargard Szczecińskiからは昨日の状況に懲りて20号をとる。主要道ではあるものの、こちらは地図上赤ではなくオレンジで示された道路。多少はマシだろうとルートにとったが、果たしてその通りだった。
何もない田舎道。森と麦畑が交互に広がり、時々小さな町を通過する以外何もない。食料の買出しにはちょっと苦労するけれど、これなら距離が稼げる。
こんな道でも車はそれなりに走っていて、皆さん猛スピードでぶっ飛んでいく。
それはさておき、周りの景観は実に素晴らしい。青空の下、自分は何と素晴らしい道を走っていることか。こんなところを走れる機会はおそらく人生においてそうはないだろう。今この瞬間を大切にしよう・・・そんなことが頭に浮かんだりする。
ただひたすら自転車を漕ぐという一銭にもならないことを毎日毎日繰り返す。こんなことも短い一生においてそうそうできることではあるまい・・・。

ポーランドにはキャンプ場というものはほとんどないが、野営地には事欠かない。そこらじゅう格好のテン場だらけだ。
一つには土地が平坦であること。そしてドイツやオランダでは町以外のところにも満遍なく人が住んでいたけれど、ポーランドの場合町を出るとほとんど人が住んでいないということが大きい。
今日は、Wegolzymoの先にあった時々グラウンドとして使っているのかもしれない草地の隅に幕営。
ここ最近、司馬遼太郎の「草原の記」を読み返しているのだけれど、毎日こんな生活をしていると自分が遊牧民になったような気がしてくる。

26jul2011 ポーランドの田舎道を行く 26jul2011 素晴らしい景観
ポーランドの美しい田舎道を行く            こんなところを走れる機会はそうそうあるまい

26jul2011 グラウンドっぽいところの隅に幕営
グラウンドっぽいところの隅に幕営・・・夕日がキレイだった

2011/7/27 水
始:9:35 ~ 終:16:10 走行:66km
Wegolzymo ~ Drawsko Pom. ~ Złocieniec ~ Czaplinek ~ Łubowo ~ Silnowo

雲は多いが今日も晴れている。
出発して7kmほどでDrawsko Pom. に着き、GSでガソリンを買い、スーパーで食料の買出し。ちなみにポーランドでは普通にMSRのボトルに給油してくれた。
スーパーはDrawsko Pom. くらいのちょっと大きめの町にしかない。よって見つけたらすかさず買出し。
今日寄ったところはドイツにあったのと同じスーパーであったが、品数はだいぶ少なくなった。が、物価は安いので大助かりだ。ドイツも決して高くはなかったけれど、明らかにドイツより安い。オランダ、ドイツ、ポーランドと東に行くにつれ物価が下がってくる。
今日の夕飯はポーランド版餃子のピエロギだ。元々は中国からロシア経由で伝わったものらしい。

ルートはずっと20号を辿っているのであるが、細かなアップ・ダウンが連続してなかなか進まない。オランダはもちろんドイツももう少し平坦であったけれど、ポーランドに入ってから丘状の緩やかな起伏の連続する地形となった。
このあたりにも小さな湖が点在しているが、ドイツのように保養地のようになったりはしていない。ほとんど自然のまま。
人口が少ないことと、おそらく国の経済状態がまだそのような状態に達していないのだろう。
自然のままと言えば、ポーランドではコウノトリをよく目にする。ドイツでも見られたけど、ポーランドにはとにかくたくさんいる。自然と言ってもコウノトリの場合、ツバメと同じように人の住むところに巣を作るから、まるっきり手付かずの自然というのではダメなわけだけれど・・・。
使っていない煙突とか電柱の上に木の枝を重ねた大きな巣を作る。かつては日本でも見られたようであるが、今となっては信じ難い。

13:30頃、Czaplinekの湖畔で休んでいると雨が降り出した。
そのまま20号を走って隣のŁubowoの町で宿を探す。ポーランドでは[P]とベッドマークの描かれたモーテルのような宿泊施設を至るところで見かける。それなりの大きさの町には一軒か二軒あるものなのだけれど、Łubowoは小さすぎてその手の宿がなかった。
代わりにキャンプ場の標示を見つけ、これ幸いと砂地の道をひいこら自転車を押して行ってみたら、ただの野営地だった・・・。要するに、ここで勝手にキャンプしていいよというだけの場所で、シャワーや水道があるわけではない。はぁ・・・そうとわかっていればわざわざ自転車を押して来なかったのに・・・。野宿するだけなら道路沿いのもっと便利なところでするわい。
仕方なくもう少し20号を進む。自転車が砂まみれだ。
さらに隣のSilnowoにはバー兼ホテルのようなところが一軒、道沿いにあってのぞいてみたら二人で一泊100zł。高い!ポーランドの宿の相場は知らないのだけれど、食材なんかが安いから宿も安かろうと勝手に思い込んでいた。意外と高いのかもしれない。
おっちゃんと身振り手振りで話していたら、たまたま食事に来ていたドイツ人一家が助けてくれた。ここから20kmほどのところにいい場所があって、安い宿もあるという話。地図を見て行き方とか村の名前を教えてくれたけれど、雨の中20kmはちょっと遠過ぎる。
丁重に礼を言って彼らを見送ってから、もうしばらく20号を辿る。と、町を出てしばらくのところに一風変わったキャンプ場のようなところが現れた。特に看板もないし、キャンプ場にしてはちょっと狭くて周りをぐるりとフェンスで囲まれている。入口の門は閉まっているし、管理棟らしきところもない。いったいここは???
中にトレーラーハウスが二台止まっていて、人もいるので声をかけてみた。ポーランド語はまったくわからないが、どうやらプライベートのキャンプ場のようなところらしい。小さな湖に隣接していて、キャンプしながら釣りをする人たちが来るようなところであるようだ。
フェンスの向こうから対応してくれたおっちゃんが二人、どこかに電話をしてくれたが繋がらず、一泊なら問題なかろうということで中に招き入れてくれた。
素晴らしいことに屋根のついたスペースまである。そしてまったく期待していなかったのであるが、シャワーもあってお湯も出た。気持ちいい~唸り度指数120%。お湯のシャワーってこんなに気持ちのいいものだったのね・・・。

ポーランド語は難しい。挨拶とか数字すら覚えられん。
それにしても・・・去年地中海沿いを旅したときもそうだったけど、ヨーロッパって英語通じないなぁ・・・。どこが世界語なんだ???オランダを出てからまったく通じない。
オランダはすごかったなぁ・・・どこへ行っても道行くおっちゃんやおばちゃんが普通に話せたから・・・。
意外だったのはドイツだ。旅先で会うドイツ人が当たり前のように流暢に英語を話していたものだから、もっと通じるものかと思っていた。大都市に行けばそれなりに通じるのかもしれないけれど、田舎じゃ片言も通じない。
ある意味安心した。ドイツも田舎に行けば日本と同じなんだと・・・。
ポーランドでは英語などクソの役にも立たない。このあたりで強いのはドイツ語だ。Silnowoの宿のおっちゃんも、ドイツ語とロシア語ならわかるんだけどなぁ・・・と言っていた。
ま、世の中そんなもんだ。日本にいると英語が万能のように錯覚しがちであるが、そんなことはまったくない。むしろ英語などクソの役にも立たない場所の方が多い。世界は広いなぁ・・・。
ヨーロッパでは驚くほど英語が通じないのが逆に新鮮だったりする。身振り手振りによる完全ボディランゲージだから、ハッキリ言って英語で話しても日本語で話しても大差ない。

27jul2011 ポーランドではコウノトリをよく見かける 27jul2011 途中の湖 この後雨に降られる
ポーランドではコウノトリをよく見かける        Czaplinekの湖畔で休憩中の図・・・この後すぐ雨に降られる  

27jul2011 プライベート・キャンプ場?
何気に快適なプライベート・キャンプ場?のようなところ

2011/7/28 木
プライベート・キャンプ場?に停滞

昨晩から降っていた雨は夜中に一度やんだが、6:00頃から再び降り始めた。
停滞。昨日のおっちゃんに話をしてもう一泊させてもらうことに。
雨は13:00頃から1~2時間やんでいたが、その後また降り出した。明日は大丈夫であろうか?
雨がやんだ隙に自転車のチェック。ドーズのフロントキャリアがバッグとの当たりでだいぶ削れていた。クロモリ製だろうと思い込んでいたキャリアが実はアルミ製だったのだ。
こんなことでこの先日本までもつのかちょっと心配・・・。
チューブス製の頑丈なキャリアの着いたキャノンデールはもちろんなんともない。
ドーズのキャリアが削れたのは、キャリアとバッグの間に遊びがあったのが大きな原因。ちょっとしたギャップを越えるたびに後ろのドーズから「ドスンッ」と音がして気になっていたのであるが、まさかこんなことになっていようとは・・・。
バッグのフックの位置を調整して掛ける場所を変えた。
オルトリーブのバッグに比べてVAUDEのバッグは詰めが甘いような気がする。フックにせよバッグの裏面にせよ、こんなに頑丈である必要はない。キャリアの方が参ってしまうよ。
フックのギャップが変えられなかったり、今ひとつ詰めが甘いように思う。

2011/7/29 金
停滞二日目

今日も朝から一日中雨が降ったりやんだりの天気。
停滞。スマンねおっちゃん、もう一泊させてくれ。
夕暮れ時になってもどんよりと曇っていて回復の兆しはまったくない。明日は動けるだろうか?
いずれにしても今日で食料が尽きるから、明日は停滞するにしても食料の買出しには行かねばならない。しかも土曜だから二日分の買出しが必要だ。
それ以前に、ここにいつまでいられるのかもよくわからないのだが・・・。
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