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トゥラチチュカ

2011/5/4 水
プエブラのバス・ターミナルは巨大だ。
市内を走る路線バス以外は全てこのターミナルに発着するからとにかく巨大。下手な空港よりずっと大きくて壮観だ。
プラットフォームがズラリと並んでいて、チケットを買ったはいいが乗り場がわからん・・・。
9:25発のバスでトゥラチチュカへ。こんな田舎行きのバスでも日に20本も運行しているから、旅行者には助かる。相変らずバスはガラガラだ。ガラガラだがキッチリ時間通りにバスは出る。

この日は天気が回復し、先日登ったマリンチェも、逆側にはポポカテペトルもイスタシワトルもよく見える。おぉぉ・・・なんかテンションが上がってくる。
乾燥した広大な畑の中を抜け、一路東に向かう。
ちょうど2時間でトゥラチチュカに到着。標高は2,500mほど。予想していたのとは違い、ずっと大きくて立派な町だった。食堂が2軒しかない小さな村ってのはどこのことだ???
日本からメキシコ・シティに入っていきなり来ると、そういう風に見えるのか?見る人によってこうも印象が違うものか・・・。
チリポの時のサン・ヘラルド村のようなところを想像していたが、キチンと中心に教会と広場のある立派な町だ、トゥラチチュカは。これなら期待が持てる・・・。

トゥラチチュカにはピエドラ・グランデまでの送迎を請け負っている人が何人かいる、ということは情報として知っていた。
バス・ターミナルを出てすぐに、自転車に乗ったおっちゃんに「オリサバに行きたいのですが・・・」と聞いてみる。おっちゃんの話だと送迎を請け負っているところが3軒あって、親切にもそのうちの1軒に案内してくれた。
連れて行ってくれたのはホアキンの家。おっちゃんがベルを鳴らすと、娘さんのマリベルが現れて敷地内に招き入れてくれた。おっちゃん、ありがとう!
敷地内には4WDのジープが並んでいる。期待が高まる・・・。
早速マリベルに聞いてみる。「オリサバに登りたいのですが、装備がないのです・・・」
すると、「ノープロブレムよ。何が必要なの?」ときた。
装備はあっさり借りられた。ピエドラ・グランデまでの片道送迎もOK。今晩はこのままここに泊まれる。
トントン拍子に事が運び、いきなり目の前に道が開けて小躍りしたいような気分だ。
そのうちホアキンも現れて、「そうか、そうか、日本から来たのか。何年か前にジュンコ・タベイが来たよ」などと言いながら、何故か持っている富士山の写真集などを見せてくれた。
どうやら田部井淳子さんを知っているらしい。
富士山の写真集と一緒にホアキンが見せてくれた「MEXICO'S VOLCANOES」というタイトルのクライミング・ガイドブックはとても役に立った。オリサバ他のクライミング・ルートのことが詳しく出ている。一般ルートからバリエーション・ルートまで、オリサバにはこんなにたくさんルートが引かれていたのね・・・。
今回登るのは、最も一般的な北東面のハマパ氷河を経るルート。一気に熟読させてもらった。

オリサバの標高は資料によってまちまちで、どれが本当なのかよくわからない。
プエブラのインフォメーションでもらった地図では5,747mだし、ホアキンに見せてもらったガイドブックでは5,610mとなっている。他にも5,700mとか5,611mとかいろいろ・・・。
いずれにしても、北米大陸ではマッキンリー(6,194m)、ローガン(6,050m)に次ぐ第3の高峰であり、メキシコ最高峰である。

早いとこ装備を確認したかったのであるが(こちらとしては費用も気になるし・・・)、「ノープロブレムよ。ここはあなたたちの家だからゆっくり寛いで」、とマリベルが言ってくれるのみで一向に話が進まない。こういうところは完全にラテンのノリだ。
ま、あまりガツガツしてもアレなんで気長に待つことに・・・。
どうやら装備関係はホアキンの担当のようなのであるが、その肝心のホアキンは、夕方になってやって来たメキシコ人のガイド・パーティーを送りに行ったっきり一向に帰ってこない。
19:00も過ぎたので、さすがにマリベルにお願いして装備の確認をさせてもらった。装備は、どこか別のところから持ってくるのかと思っていたら、建屋の2階にあった。だったらもっと早くに確認させてくれりゃよかったのに・・・。
客はアメリカ人が多いようで、置いてあるブーツがとにかくデカイのばかり。10とか11っていったいどんなやつが履くのよ・・・。
一番自分に近いのがコフラックのプラブーツだった。ちょっとデカイけど、靴下二枚履きでなんとかなるだろ・・・靴紐を通すところも一ヶ所欠落してるけど大きな問題はないだろ・・・。
一番まともそうだったシャルレもどきのアイゼンをブーツに合わせる。ピッケルも一番まともそうなカンプのやつをチョイスして、倉庫に中に一緒にあったスリングを借りてリーシュを作る。
なんだかんだで装備の確認には時間がかかる。終わる頃にはすっかり日が暮れてしまった。だからもっと早くにやらせてくれればよかったのに・・・。
グローブも化繊の厚手のやつを借りた。乾燥しているので防水性などはどうでもよい。

そして気になる費用であるが、装備のレンタルは意外と安かった。
日数に関係なく、ブーツ、アイゼン、ピッケルが150N$、グローブが50N$。二人合わせてトータル1,000N$、約7,000円であった。
ピエドラ・グランデまでの送迎が片道800N$、帰りは歩いて下山する予定。
宿の宿泊費が意外と高く、一泊240N$。下山したらここには泊まらずにプエブラまで帰るとしよう。
明日9:00に出られるか?ということもこの時点でようやく確認できた。
ラテンの人たちはホントに根っからおおらか、悪い言い方をすればノーテンキだ。

4may2011 ホアキンの家とジープ
ホアキンの家とジープ
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