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コヒーマル

2011/4/12 火
朝食をいただいて、ハバナからバスで30分ほどのところにある漁村コヒーマルへ。
ロサに行き方を聞いたら、265番のバスで行けるってことと、近くのバス停の場所を教えてくれた。
キューバのバスは基本的にバス停にしか止まらない。バス停には標示板が立っていて、止まるバスの番号も書かれているのであるが、場所によってどこがバス停なのかわかりにくかったりする。たくさんの人でごった返しているところがたいていバス停だ。

路線によってはバスの本数が少なく、たいてい30分ほど待つことになる。
今日も待つこと30分、ようやくお目当ての265番のバスが来て乗り込む。運賃はやはり0.4CUP、つまり1.5円ほど。
コヒーマルまでタクシーだと20CUCくらいかかる。20CUC、つまりは1,770円。バスだと二人で3円。この差には毎度ながら愕然とさせられる。

運河の下の海底トンネルをくぐり、カバーニャ要塞の脇を通って海沿いに進む。
どこでバスを降りればいいのか?初めてのところに行くときはこれが最大の問題だ。近くにいたばあちゃんに聞く。
コヒーマルは小さな漁村だろうと思っていたのだが、けっこう大きな町のようで、「コヒーマルのどこに行きたいの?」とばあちゃんに聞かれた。どこと聞かれても答えようがないのであるが、マユミが「ラ・テラサ」と答えると、それならってことでばあちゃんは事細かに教えてくれた。
ばあちゃんは途中でバスを降りたのであるが、降りる前に車内で自分らと同じところで降りる人を探してくれ、「この子達はラ・テラサに行くから、よろしく面倒を見てやって」とその人に託してくれた。インドやエチオピア並みのホスピタリティに感激。ありがとう、ばあちゃん!

託された兄ちゃんもとても親切な人で、途中の分岐まで一緒に来てくれた。
コヒーマルは予想を遥かに超える大きな町だった。ビニャーレスなんかよりずっとデカイ。団地のような建物がドドーンと建っていたりしてちょっとイメージと違う。
バスを降りたところからラ・テラサのあたりまでは意外と遠く、結局1時間近く歩いた。
海沿いの、小さな要塞のある、所謂自分らがコヒーマルと認識していたところまで来ると、だいぶ落ち着いた感じになる。

コヒーマルはヘミングウェイの「老人と海」の舞台となったところで、その頃とはだいぶ様子も変わっているのであろうが、「老人と海」にも登場する「ラ・テラサ」というバーなどは今でも残っている。
コヒーマルに愛艇ピラール号を係留していたヘミングウェイ自身も、コヒーマルに来るたびにこの店に寄り、ラムのカクテルを飲んでいたそうである。
ラ・テラサから海沿いにちょっと歩いたところに小さな要塞があり、その背後にヘミングウェイの胸像がある。

そんなヘミングウェイゆかりの地コヒーマルは、おそらく「ヘミングウェイ・ツアー」みたいなやつのコースにもなっていて、昼前の短い時間にドドドーッとツアーバスが押し寄せる。それでも観光でここまで来る人はごく一部であるが、その瞬間だけはちょっと興醒めする。
でもご安心あれ。ツアーバスが来るのはホントに昼前の限られた時間だけだから。しかもラ・テラサとヘミングウェイの胸像だけ足早に見て嵐のように去っていくから。
その後はまた静けさを取り戻す。ラ・テラサだってツアーバスが来た瞬間は大変なことになっているが、それ以外のときは地元の人がパラパラと飲んだり飯を食ったりしている程度の静かなバーだ。

自分らにとってコヒーマルは、ヘミングウェイ抜きで最高に心地いい場所だった。バラコアと並んでキューバのフェイバリット・スポット。
とにかく海が素晴らしい。水が最高にキレイで、かつ波がなく驚くほど静か。ここでは波の音というものは聞こえない。
ラ・テラサから要塞と逆の方へ少し歩き、そこから左へ折れて海沿いに行くと跳ね上げ式の小さな橋がある。その橋を渡った先が、自分らのお気に入りの場所。
なだらかな丘状のところに木が疎らに生えている。木陰に座ってボーっと海を眺めるのが最高だ。
地元の人がけっこう行き来していて、中には家族連れで釣りに来る人がいたり、ヤギの群れを連れたじいちゃんが目の前を通り過ぎたり。のんびりした時間が流れている。
キューバっていい国だなぁとしみじみ思う瞬間。

ラ・テラサの目の前の立ち食いスタンドで昼食を食べ、ラ・テラサのカウンターでモヒート(ハーブの葉が入ったラムのカクテル)を飲んでからずっと、お気に入りのスポットで本を読んだり海を眺めてボーっとしていた。
充実の一日。

帰りは、人に聞いたらもっと近くにバス停があり、58番のバスでハバナのセントロまで帰ってきた。
バス停でおばちゃんに聞いたら親切に58番のバスだと教えてくれたのであるが、おばちゃんはすかさず「どこから来たの?ボリビア?ペルー?」ときた。
「日本」と答えると、「日本人はもっと色が白いでしょ?」と切り返された。さすがにタイとかマレーシアとは言われないんだなぁ・・・もっともボリビアやペルーの方が顔が近いだろうけど。
本来自分は色白の方である。日焼けしても赤くなるだけで色素が定着せず、すぐ元に戻るという感じであったのだが、この旅に出て以来元に戻る暇がなく、顔や腕や脚といった常に露出している部分は日焼けで真っ黒。思えば、よく日に焼けたもんだよなぁ・・・。

夕飯は結局残りの二日ともカサで頼むことにしていた。
今日は魚のフライで、最高に旨かった。ロサ、というかお手伝いのおばちゃん?の作る料理は最高に旨い。

12apr2011 コヒーマルの海 12apr2011 ヘミングウェイの胸像
美しいコヒーマルの海                  村の人が建てたヘミングウェイの胸像

12apr2011 ラ・テラサ 12apr2011 ラ・テラサの店内
ラ・テラサの外観と                    味のある店内

12apr2011 モヒート
ラムのカクテル、モヒート
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