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バラコア

2011/4/5 火
この時季、6:00のキューバはまだ暗い。こんな時間に朝食の準備をしてもらって申し訳ない・・・と思っていたのだが、後でしっかり一人2.5CUC請求されたからお互い様だ。
6:30過ぎに宿を出てターミナルまで30分歩く。既にセントロにはけっこう人がいて、町は動き出していた。と言っても、サンティアゴに限らずキューバで働いている人というのは多く見積もって1/3くらいだろう。
思うに、とにかく仕事がないのだ。真っ昼間から公園や通りにはたくさんの人がいて、おしゃべりしていたり木陰で涼んでいたり、ただボーっと座っていたりといった具合。
決してキューバ人が怠惰なわけではない。仕事がないのだ。
でも、誰も彼も楽しそうに見える。悲壮感が漂っていたり、暗く落ち込んでいる人は見かけない。
物はなくてもこれはこれでアリなのかなと思う。人の幸せは物質的な豊かさだけでは量れない。

ジャスト・イン・タイムにターミナルに到着。10分も待たずに出発となった。預け荷物代としてやはり1CUC取られる。
バラコアまでは山越えの道。これまでと違って変化に富んでいて面白かった。
同じバスにカナダ人らしい二人のチャリダーがいた。自転車を預けてバスで移動していたわけだが、ここを自転車で走らないでどうする・・・。
眺めがよくて気持ちいい山越えの道。道も広くて舗装もキレイだというのに、ここを走らずにいったいどこを走ると言うのだ・・・。バスが自転車を運んでくれるってのにもビックリしたけど。
途中休憩した峠にはハチドリなんかもいた。

5時間ちょっとでバラコアに到着。バラコアはキューバの東端にある、カリブ海に面した小さな町だ。
バスがターミナルに入ると、客引きの人たちが群がっているのが見えた。「さてと宿はどうするかなぁ・・・」と思って何の気なしに外を見ていたら、何故か自分らの名前を掲げたおばちゃんがいる。
そう言えば・・・サンティアゴ・デ・クーバのアルシーデスが他の町の知り合いのカサもまとめて教えてくれていた。彼が予め連絡しておいたのかな???
バラコアは他と比べて物価が安いらしく、客引きの人たちが掲げているボードには15CUCの数字が踊っている。
せっかくだからということで、自分らの名前を掲げていたおばちゃんのところに行って話を聞く。とても陽気で人のよさそうなおばちゃんなんだけれど、宿代が朝食込みで20CUC。
うぅぅん・・・きっといいカサなんだろうけどな。これだけ15CUCと掲げられている中で20CUCはちょっと高いな。サンティアゴと違ってここにいる客引きの人たちはみんな信用できそうだし・・・。
渋っていたら、二泊すると聞いて17CUCにまけてくれたので、おばちゃんのカサに案内してもらうことにした。というか、もたもたしてたら他の客引きたちは蜘蛛の子を散らすようにどこかへ消えてしまった。
おばちゃんはアルシーデスの紹介してくれたミリアンではなく、ミリアンの姉妹のイサベルであった。どうやらミリアンのところには先客がいて、ミリアンから紹介されて迎えに来てくれたらしい。
一緒に歩いてカサまで行ってみると、もちろんキレイで何の不満もない。屋上からは海が見えるし、町の中心にも近いし。そのまま即決。
夕飯も準備できると言う。一食一人5CUC、ランゴスタ(伊勢海老)だけ8CUC。「キューバに行ったら是非、伊勢海老を!」というのを情報ノートでたくさん見かけていたので、ここはちょっと贅沢して伊勢海老をお願いした。

荷物を置いて町中をブラブラしてみる。
バラコアは小ぢんまりとした海沿いの田舎町。のんびりしていて明らかに自分ら好み。
働いているのはやはり多く見積もって1/3といったところだろう。町中には自転車タクシーがやたらといる。
キューバの交通手段は、ハバナやサンティアゴといった大きな町では路線バスもあるが、小さな町に行くとトラクターの牽引する荷台かトラックの荷台、そして自転車タクシーや普通の車のタクシー、馬車といったところになる。バラコアでは牛車もけっこう見かけた。
自転車タクシーや馬車は1CUP程度で乗れるのだが、小ぢんまりとしたバラコアは徒歩で十分事足りてしまう。町の様子を知るには歩くのが一番!と常々思っている。
今日は特に何もせず町中をブラブラして終了。

そしてお待ちかねの夕飯。
う、旨い。旨いっす、イサベル!海老だけで腹いっぱいになりそうな伊勢海老のトマトソース煮。ココナッツとニンニクが効いていて味付けは抜群。この汁だけでご飯三杯はいけるなぁ・・・。
考えてみりゃまともに伊勢海老を食べるのなんて二人とも初めて。この旅始まって以来の贅沢をしている気がする、しかもキューバで。
ちょっと高いけど(自分らにとっては・・・)、これは試してみる価値大有り。

5apr2011 ネームカードを持ってターミナルにいたイサベル
ネームカードを持ってターミナルに来ていたイサベル

2011/4/6 水
朝食を食べ、今日はアレハンドロ・フンボルト公園へ。
バラコアの町から30kmほどあり、昨日イサベルに聞いたらタクシーで行くかツアーに参加するしかないという話。ちなみに、イサベルは行ったことがないらしい。
ツアーはせかせか回るだけでつまらないことが目に見えている。というか、どうも自分ら二人はツアーというやつが性に合わない。安く上げるにはツアーなんだろうけど、ひとまずインフォメーションで話を聞いてみることにした。
インフォメーションに行く途中、自転車タクシーの運ちゃんに声を掛けられた。彼の名はフレディリス。町の道場で空手をやっているらしく、流派のこととか形のことかいろいろ詳しかった。沖縄出身の日本人が師範であるらしい。
17:00から道場で稽古をしているから見においでよ、ということで後で見に行くつもりであったのだが、結局この日は帰りが遅くなって見に行けなかった。

インフォメーションの女性はとても親切だった。フンボルト公園までタクシーで往復40~45CUC、入場料が一人8CUCだからツアー(一人24CUC)の方が安いわね、ということであったが、二人ならプライベート・カーを使えばツアーと同じくらいで行けるわ、と教えてくれた。
そして知り合いのところに電話してくれた。
公園の入場料8CUCをその場で払ってバウチャーをもらい、暫らく待つとドライバーのエルメルが迎えに来た。公園までの往復30CUC。公園で何時間待っていてくれるのか最初は不安であったが、結局一日連れまわして30CUC・・・破格だと思う。もっとも、エルメルも半分遊んでいたようなものだが・・・。

走り出してすぐ、道端のポリスに止められた。最初はただの検問だけかと思ったのだが、どうやら違ったらしい。
要するにエルメルは捕まったのだ。ホントは外国人を乗せちゃいけないらしい。違反切符を見せてくれた。罰金は250CUP、つまりは$11ほど。彼らにしたらけっこうな大金だ。
こんなことは一月に一回あるかないかであるらしい。「あぁ今日はついてないなぁ」と嘆いていた。「まったく酷い話だよ、でもこれがキューバさ!」とすぐに明るく開き直っていたけど。
最初に言っちゃうと、だからと言ってエルメルは最後にお金を余分に請求したりはしなかった。ま、運悪くこういう日もあるけど、それでも外国人を乗せるってのはまたとない稼ぎ時なんだろうな。

エルメルの車は旧ソ連製で、メーカーも車名もわからない。
公園での待ち時間が長いということを承知していたのだろう、途中で「彼女を乗せてっていい?」という話になった。もちろん異存なし。
途中にある彼女の家に寄ってみるが、どうやら不在であるらしい。行き先を聞いてさらに2、3箇所寄ってみてようやく捕まった・・・。
道も悪いし、そんなこんなでフンボルト公園まで1時間半ほどかかった。

公園には3kmのショート・トレイルと7kmのロング・トレイルがあって、7kmのトレイルを歩くつもりだったので、「4時間くらいで戻るから」とエルメルに告げて早速受付らしきところへ。
ここで衝撃の事実が判明。行けば公園内を勝手に歩き回れると思っていたのだが、ガイド同伴でないとダメらしい。どうりで入場料が高いわけだ。
それは別にかまわないのだが、困ったことにガイドがいない・・・。元々2、3人しかいないらしく、全員引き払ってしまっている。
受付の人があちこち聞きまわってくれたのだが、結局、「今日はダメだね。払い戻しが効くから明日出直して。朝8:00に来ればきっとガイドがいるから」。
う、嘘・・・?そりゃあんまりだ。往復のタクシー代30CUCもかかるのに、明日出直すなんてそりゃできない。
ああだこうだと泣きついてたら、「仕方ない、じゃあ俺が案内するよ」と神の声が聞こえた。
彼の名はロイ、動植物に詳しいところから見て、おそらく彼もガイド。思惑と違って3kmのトレイルを行くことになったが、この際行けるだけで御の字だ。

エルメルの車でトレイルの入口まで移動し、「2時間くらいで戻るから」とロイがエルメルに告げて歩き始める。
フンボルト公園に来た目的の半分は、「ポリミータ」と総称されるカラフルなカタツムリを見ること。そのほとんどは世界中でここだけに生息している。
「ポリミータ見られるかな?」とロイに聞くと、「ポリミータはこの山の中にはいないよ。もっと海沿いの湿ったところにいるから、後で受付の近くで見られるよ」とバッサリ。あぁそうなのね・・・。
そんなわけでポリミータだけを目的にするのであれば、わざわざ山の中のトレイルを歩かずとも(入場料を払わずとも)、受付の近くでたくさん見られます。
「動物も朝の涼しいうちじゃないと見られない」とロイの言った通り、特に何が見られたというわけじゃないけど、それでもキューバの国鳥と教えてくれたキレイな鳥(名前忘れた・・・)やハチドリ、土の中で寝てるカエルや小さな魚やエビなどを見られて楽しかった。何よりロイがいいやつで、細かくいろいろ説明してくれたし。

2時間より前に車のところへ帰ってくると、エルメルと彼女がいない。ロイが近くの人に聞くと、どこかへ散歩に行ってしまったらしい。
まぁいいや。乗り合いトラックの乗り場らしいところで土地の人と雑談しながらロイと一緒に暫らく待つ。
楽しかったなぁ、じいちゃんやおばちゃんたちとの雑談は。こういうところがツアーじゃなくてよかったところ。
仲良くなると、あれも食えこれも食えとタダで売り物をいろいろくれる。ココナッツとグァバから作るらしい羊羹みたいな甘いお菓子(これでもかというくらいの量)とか、すり潰したバナナと何かから作る蒸し物とか、マンジョーカのパンとか、どれもとても美味しかった。
じいちゃんに冗談半分で「靴を交換してくれよ」と言われた。見るとじいちゃんの靴はボロボロ。自分の今履いている靴はそろそろ捨てようかと思っていたもの。こないだ買った靴(もったいなくてまだ山でしか履いてない)を今持っていたらこの靴をあげられたのに・・・。カンクンにおいてきたことを悔やんだ。
代わりに、じいちゃんにはビジネスクラスにグレードアップされたときに貰ったラン・チリのポシェットをあげた。これとて自分らには不要なものだ。旅先で誰かにあげようとずっと持ち歩いていたのだが、中南米は意外と物が豊富であげる機会を逸していた。

そうこうするうちに、エルメルが彼女と帰ってきた。じいちゃんたちに別れを告げて、車で受付まで戻る。
その受付のすぐ裏の木々にポリミータがたくさんいた。黄色のやつとか茶色のやつとか白いやつ、カラフルで実に愛らしい。顔を出すとけっこうグロテスクなんだけれど、殻だけ見てる分にはとてもキレイ。
「朝ならもっとたくさんいるんだけどねぇ」とロイは言っていたが、見られただけで御の字だ。
ロイに心ばかりのチップと、やはり不要になったナイロビで買った古着のジャケットをあげたらとても喜んでくれた。

エルメルの車で帰路に着く。
帰りがけに「ビーチに寄ってくか?」とエルメルが言ってくれたので寄ってもらうことに。
「キレイだけど人がたくさんいるビーチと、もっとキレイで人がいないビーチがあるけどどっちがいい?両方行ってもいいけど」とエルメルに言われ、人のいないビーチに行ってもらうことにした。
民家の前に車を止めて15分ほど歩く。
エルメルは「俺たちは何時になっても大丈夫だから目いっぱい楽しんでよ」と言ってくれた。ま、半分は本人がビーチで彼女といちゃいちゃしたかっただけっていう話もあるんだけれど・・・。
このビーチはホントにキレイだった。砂が粗いので浜の近くでも水が濁ってない。そしてホントに人がいない。近くの家で飼われているらしいブタしかいない。
こんなキレイなビーチを自分ら4人とブタたちで独占だ。
カラフルな貝殻や珊瑚が浜に打ち上げられていて、これを拾っているだけで宝探しをしているようで楽しい。
サンキュー、エルメル!
結局、エルメルたちはなかなか帰りそうな気配がなく、こちらから声を掛けて帰路に着く。

バラコアのセントロに着いたのはすっかり暗くなった20:00近く。
エルメルのお陰でとても楽しい一日だった。行くときポリスに捕まって料金を多めに請求してくるどころか、心ばかりのチップを渡したらとても喜んでくれた。
こういうのは生きたお金の使い方だなぁと実感する。金は天下の回り物、キューバに来てどんどんお金を落としてあげましょう!

夕飯は、考えた挙句に今日も宿に頼んであった。どうしても家で食べて欲しい空気がビンビン伝わってきて、聞かれるとどうも断りきれないのよねぇ。もちろんイサベラの料理が抜群に旨いってのもあるのだけれど。
今日のメニューはリクエスト通りエビ。伊勢海老じゃなくてカマロンと呼ばれる小型のエビ。昨日と同じトマトソースの煮込みだが、何度食べても旨いものは旨い。エビもプリプリで、何もわざわざ伊勢海老じゃなくてもいいんじゃないの?というくらい旨かった。

6apr2011 アレハンドロ・フンボルト公園 6apr2011 ポリミータ
アレハンドロ・フンボルト公園              これがポリミータ

6apr2011 黄色いやつ 6apr2011 茶色いやつ
黄色いやつとか                      茶色いやつとかいろいろいる

6apr2011 バス乗り場にいたおばちゃんたち 6apr2011 靴を交換してくれよ~と言ってたじいちゃん
バス乗り場にいたおばちゃんたち           靴を交換してくれよ~と言ってたじいちゃん

6apr2011 エルメルの連れてってくれた静かなビーチ 6apr2011 ブタしかいない
エルメルの連れてってくれた静かなビーチ      ブタしかいない・・・

6apr2011 キューバも犬がたくさんいる
キューバにも犬がたくさんいる・・・どいつもおとなしい

2011/4/7 木
美味しい朝食を食べ、結局今日も断りきれずに夕飯をお願いする。今晩は魚らしい。
珍しく昼をまともに食べた。バラコアには人民ペソ立てのレストランがあって、そこでチキンの煮込みを食べた。チキンはあまり食べるところがないのだけれど、それでも十分美味しかった。
これが13.4CUP、つまり50円ほどなのであるが、それでもレストランで食べてる人はほとんどいない。立ち食いスタンドのピザパンなら5CUPで食べられるわけだからねぇ。
自分らの食べている夕飯が5CUC、つまり440円ほどであるから、改めて外国人とキューバ人の経済格差に愕然とする。

今日は町の近郊をブラブラするつもり。
最初に明日のバスを確認しにターミナルへ行くと、昨日会った自転車タクシーのフレディリスがいた。あれこれ立ち話していたら、「町の中を案内するよ」と言ってタダで愛車に乗せてくれた。
途中、中央公園に差し掛かったところで「ヨシ!マユミ!」と声を掛けられた。見るとエルメルが手を振っていた。やっぱ昨日みたいな仕事ってなかなかないんだなぁ・・・。
フレディリスは空手の話をしたり、自分らに日本のことをいろいろ聞いたりしながら、自分が稽古している道場とかコロンブスの像とか、元?野球のスタジアムなどに案内してくれた。
空手をやっているくらいだから、フレディリスは大の親日家だ。さすがに空手の流派の話などは自分らの方がついていけなかった。宮本武蔵とか座頭市とか何故か「あずみ」とかいろいろ知っている。自分の娘も柔道と空手をやっていると言っていた。
ちなみに、キューバは野球が人気でバレーなども強いが、格闘技も盛んだ。以前オリンピックで田村亮子が決勝戦で負けたのも確かキューバの選手だった。サンティアゴ・デ・クーバにも町中に柔道場があった。
フレディリスは、今日は道場が休みらしく、「夕方スタジアムで稽古するから見に来てよ」とうれしそうに話していた。今日こそは見に行くつもり。

アドレスを交換し、夕方スタジアムで再会することを約束してフレディリスと別れる。日本語の入ったTシャツか何か持ってないかと言われたが、あいにく持ってない。唯一マユミが持っていた日本手拭いをあげたらとても喜んでくれた。
(自転車タクシーの)お金はいいと言っていたが、心ばかりのチップを渡したら申し訳なさそうにしていた。自分らにしてみたら、たったの$1にも満たないお金だ。
現実には難しい話だが、いつかフレディリスが日本に来られたらいいなぁ。

昼食後、岬の方角へ町の外まで歩いてみる。
人は明るく、のんびりしていてホントいい国だなぁ。相変らず働いている人は1/3くらいで、あとの人は何をやっているのかよくわからないけれど、それでも国はちゃんと回っている。
考えたら働きアリだって、確か1割か2割ほどは働いてないのだ。いや、何も働かないことを美化しているわけではない。彼らとて働きたくても仕事がないだけの話だろう。ただ、現実としてこういう国も存在しているってこと。
道端でカニを売るおっちゃんとその仲間たちの一人が連れていたシェパードが、なかなか賢く芸をするやつで面白かった。ある命令をすると、ゴロンと横になって顔を隠す仕草をする。この芸、いったいどうやって教えたんだ???
それから、他にも飲んでいる国があるけど、一杯1CUPで飲めるサトウキビのジュースはなかなか旨い。
自転車タクシーは、ある意味画期的な交通システムではないかと思う。日本の都市部だって、これで十分なところがけっこうあるのではなかろうか。

夕方、スタジアムの近くの浜辺でのんびりする。カリブ海の波の音を聞きながらヘミングウェイの「老人と海」を読む。なんという贅沢・・・。
17:30過ぎにスタジアムへ行ってみたら、ちょうどフレディリスたちが稽古を始めたところだった。フレディリスのほかに若者が4人。空手をやっているフレディリスの次女メレッサもついてきていた。おとなしくてとても可愛いメレッサは今年6歳ということであったが、もうちょっと幼く見える。
ちゃんとした観客席もある立派なスタジアムであるが、今は野球場としては正式には使われていないようである。海沿いに建っているのであるが、フレディリスの話では以前高波があったときに外壁の一部が破壊されたということであった。
今は町の人たちに開放されていて、誰でもいつでも自由に使うことができるようであった。
夕方日が陰ると、たくさんの人たちがスタジアムに集まってくる。野球やソフトボールをする人、体操する人、スタジアムの中を走っている人、思い思いに体を動かしている。なんかこういうのっていいよなぁ・・・。キューバはスポーツが盛んである。
フレディリスたちはそのスタジアムの一角で準備運動を始めたところだった。どうやら自主トレ?に近いらしい。師範のような人は特におらず、一番の経験者であるフレディリスが他の4人にあれこれ教えていた。
「ヤメ」とか「ジョーダン」「チューダン」「アシバライ」などなど、日本語の用語が飛び交っている。「サムライ」という掛け声が頻繁に聞こえてくるのだが、これだけは何のことだかよくわからなかった。自分らのことを「サムライ」と呼称しているのかな???
稽古は真剣そのもの。道着もないし、ちゃんとした道場でもないけど、フレディリスの指示に従って一心不乱に体を動かしていた。時々、近くを走っている人たちが突きの真似をしていたりするのが微笑ましい。

仕事帰りの人もいるから、稽古は17:30から19:00までの1時間半。短いけどダラダラしたところのない、締まった中味の濃い1時間半であったように思う。
いいものを見させてもらった。トヨタとかソニーではなく、こういった文化的な面で日本に興味を持ってくれてる人たちに会うのはうれしいものである。刺激ももらえる。
何か武道の一つでもやっておけばよかったなぁと思うのもこのときだ。空手でも柔道でも剣道でも何でもいい、何かやっていたらもう一歩踏み込んだ接し方ができるのだろうなぁ・・・。
19:00にあがり、皆で歩いて一緒に帰った。もちろんキューバの人たちも日本の津波のことは知っていて、彼らに限らず話をした人は誰も彼も心配してくれた。
フレディリスは「明日ターミナルまで送っていくよ、もちろんタダで」と言ってくれた。歩いても近いのだけれど、せっかくなので送ってもらうことにした。
何か日本的なものを持っていたらよかったんだけどなぁ・・・特にあげられるものがないなぁ・・・。

キューバに来てバラコアに来て本当によかったと思えた素晴らしい一日。
フレディリスと今後も連絡を取り合えればいいなぁ。もちろんe-mailってものはないのだけれど。
アメリカに倣ってキューバに何一つ物を供給していない日本のことをちょっと恨めしくも思った。

7apr2011 のんびりしたバラコアの町 7apr2011 スタジアム近くの海岸
のんびりしたバラコアの町               海はキレイだし

7apr2011 実にいい感じ 7apr2011 奇抜な芸をするシェパード
いいところだなぁ・・・                   奇抜な芸をするシェパード

7apr2011 道端でカニを売るおっちゃん 7apr2011 スタジアムの片隅で稽古中のフレディリスたち
道端でカニを売るおっちゃん              スタジアムの片隅で稽古するフレディリスたち

7apr2011 フレディリスについてきた次女のメレッサ 7apr2011 フレディリスと仲間たち
フレディリスについてきた次女のメレッサ       バラコアの空手家たち
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