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フォルトゥーナ

2011/3/10 木
朝8:40のバスで北西のフォルトゥーナへ移動。久しぶりに外国人ツーリストの多いバスだった。
フォルトゥーナまでサン・ホセから4時間ちょっと、運賃は2,070C。
フォルトゥーナは、火山国コスタリカの中でも最も活動の激しいアレナル火山のお膝元。お膝元もお膝元、まさか火山にこんなに近いとは思わなかった。
アレナル火山は常に噴火を繰り返している活動の激しい火山である。噴火しているのは山の北側で、町とは反対側。
山の北側から、運がよければ真っ赤な溶岩が噴き上げられたり山の斜面を流れ落ちる様を見ることができる。写真で見る限り、暗闇に赤々と溶岩が怪しく浮かび上がっている様はにわかには信じ難い光景だ。でも、宿のおっちゃんの話だと、今現在は溶岩が流れていないという話。ケッつぁんの例もあるから、過度の期待はしないでおこう。

アレナル火山は標高こそ1,633mしかないものの、フォルトゥーナの標高が300mに満たないため威風堂々とした山容をしている。富士山のような、いかにも活火山という円錐形をした巨大な山だ。やっぱ山は標高じゃないんだね~。巨大で均整のとれた山容はただそれだけで神々しい。

フォルトゥーナの町はかなりツーリスティック。ここへきて観光立国コスタリカの本領発揮といった感じがする。
物価はサン・ホセに比べても尚高いが、宿は供給過剰気味なこともあって意外と安いところがある。バスから降りて客引きに取り囲まれるのもなんか久しぶり。
宿は結局自分の足で歩いて決めた。町の中心からちょっと外れた、道路沿いにある安宿、その名もポサーダ・イン(訳すと宿宿)。
シャワー、トイレ共同、朝食付きで一人$8(朝食なしなら一人$5)。部屋はWでWiFiフリー。中庭にキッチンのあるなかなか雰囲気のいい宿。部屋数は多くないけど、場所が場所ならパッカーでごった返していそうな宿である。ま、でもこの町は宿が供給過剰気味だから空いている。町の中心の方にも似たような宿がいくつもあるから・・・。

さて、どうやって山の北側を見に行くか・・・。
町から見える山の南斜面は木々に覆われて青々としており、とても反対側で噴火が起きているようには見えない。
山の北側にはアレナル火山国立公園があり、入り口まで町から17mの距離。
バスが一日一往復しているらしいが、昼過ぎには帰ってきてしまうので暗闇に浮かび上がる溶岩(もしあればの話だが・・・)を見ることができない。しかも運賃は片道$4もするらしい。
帰りのことを考えるとタクシーも厳しい。
町中にはバイクやMTBのレンタルもあるが、レンタル料がバカ高い。半日(6時間)のレンタル料がそれぞれ、バイク:$45、MTB:$15もする。誰がそんなの借りるか!
結局、一番安くいけそうなのはツアーだ。町中にツアー会社も腐るほどあって、様々なツアーを催行している。温泉や滝の見物、キャノピーといってワイヤーに吊るされてスライディングするアトラクションなど、色々抱き合わせにしたお高いツアーを売りにしているのだけれど、火山を見に行くだけなら一人$25ほど。そもそも国立公園の入場料が$10もするから、往復の足代が$15という勘定だ。だいたい15:00ころ出発して20:00ころ町に戻ってくる。

もう一つの選択肢として、既に宿に入ってしまった後に気付いたのだが、フォルトゥーナの町には泊まらずに山の北側にあるリゾート・ホテルに泊まるという手もある。
山の北側は完全なツーリスト・エリアで、もちろん宿代もバカ高いのであるが、探せばWが一泊$55くらいのところもあるみたい。それでも$55ってのはべらぼうだが、山の北側に泊まると宿の窓から夜通し火山を眺められる。国立公園に入る必要がないから、トータルで考えるとトントンかむしろ安いくらいだ。

・・・とまぁ色々考えたのだが、ツアーにするか。
既に宿に二泊分払っちゃったし、フォルトゥーナから移動するときまた町に戻ってくるのも面倒だし・・・。

2011/3/11 金
7:30ころ朝食を食べに中庭にあるキッチンのテーブルへ行くと、準備を手伝っていたおっちゃんが開口一番、「日本が地震で大変なことになってるぞ!」。
TVでそのニュースが流れていた。
最初は、先日宮城であった震度5弱の地震の話なのかと思った。が、とてもそんな生易しい映像じゃない。延々と流れ続けるニュースに釘付けとなってしまった。
朝食後に部屋に戻ってネットのニュースを見ると、M8.8とか震度7とか・・・そんな数字聞いたことねぇ・・・観測史上最大の地震とか告げている。
10mの津波なんて、そんなのまるで映画の中の世界じゃねーか。
東京都心でも震度5強とか、宇都宮が震度6強とか、自分が今までとうてい体験したことのない揺れ。
とりあえず実家とは連絡が取れ、無事なことが確認できたので一安心。
夜になって再びネットを見ると、北信・中越地方でまた別の地震があったというニュース。
震度5とか6とか非日常的な数値がポンポン出てくる異常な状況。生まれてこの方震度4より大きい地震を体験したことのない自分は、その揺れを想像することすらできない。
あまりに衝撃的だ・・・。
日本のこの大惨事を外から傍観することになったわけであるが、巨大な津波に飲み込まれるその映像を目の当たりにしたとき、日本が沈没しちゃうんじゃないかとさえ思えてきた。
こないだニージーランドで大きな地震があって今回の日本の大地震。順番からして次は東南アジアか中南米なのではあるまいか・・・。

こんなときになんだが、今日はアレナル火山に行ってきた。またしても不発・・・。
曇って見えなきゃ元も子もないので、ギリギリまで様子を見てツアーの2時間前に申し込んだ。
昨日よりコンディションは悪そうだが、申し込んだ時点では山頂までクッキリ見えていた。が、それから1時間もしないうちに雲に包まれて見えなくなった・・・。
こりゃダメか?雲は厚く、周囲から絶えず流れ込んでいる状況。山ヤの感覚からするとちょっとやそっとじゃ晴れそうにない。
明日に変更してもらうか?ってことで一応準備をしてエージェントに行く。おっちゃんにその旨話すと、「大丈夫!いつもこんな天気なんだよ。夜になれば晴れる!昨日もそうだったんだよ。小さいけど溶岩も見られたぞ、昨日は。25年もここの天気を見続けてる俺が言うんだから間違いない」と太鼓判を押す。
そこまで言うなら行ってみるか、明日晴れるという保証もないし・・・。というわけで行ってみたのだが、自分らの判断の方が正しかったね。何も見えんかった・・・。

ツアーは14:30に出発。客は自分ら含めて9人、ガイドとサブが一人ずつ。
アレナル火山に来てるんだから火山さえ見られりゃいいわけだけど、いや他の人もそうかと思ってたら意外と違ったのかもしれないけど、少なくとも自分らはそのつもりで来たわけだが、トレールを歩いたり滝を見に行ったり温泉に行ったり、余計なアトラクションが盛りだくさん。むしろ火山の見物の方がオマケ的な扱いだ。
ま、別にいいんだけどさ、火山さえ見られりゃ。火山見物だけじゃツアーの間が持たんのだろうし・・・。
が、そりゃあくまで火山が見られた場合の話だ。火山が見えなきゃ何の意味もねぇ、こんなツアー。
最初に火山を展望できるロッジのテラスに行ったのだが、山裾がチラッと見えるだけ。でも、少なくとも山裾だけでも見えていたんだ、まだこの時は。その後、晴れるどころかますます雲に包まれ、最終的には完全に姿を消してしまった・・・。もはや火山がどこにあるのかさえわからない状態。
天気のことだから誰を恨むわけにもいかないんだけど、太鼓判を押したオッサンにだけは文句を言いたい。だから言ったじゃねぇかよ~!

コスタリカの国立公園や保護区はハッキリ言ってやりすぎなんだよねぇ・・・整備されすぎ。
公園内のトレールなんてひたすら造られた自然の中を歩かされてる感じ。どこかの庭園でも歩かされてるみたいだ。面白味がまるでない。カラフルな鳥はそれなりに見られるからバード・ウォッチャーにはたまらないのかもしれないけど、見ているのがこんな環境の中だし、場合によっては果物なんかでおびき寄せたりしている。
バード・ウォッチングの詳しいことは知らないけど、自然の中で鳥たちの素の姿を見るのが楽しいんじゃないのかなぁ・・・こんなとこで見てもあまり感動しないのではあるまいか。
見に行った滝にしても、日本ならどこにでもあるような何の変哲もない普通の滝。いや、日本の沢に行きゃもっとキレイでずっと大きくて神秘的な滝がいくらでもある。

うぅぅん、自分にはわからんのだ。何故コスタリカ、コスタリカとこんなにたくさんの人が集まるのか、まったく理解できん。
治安がいいからか?TVや雑誌の影響か?はたまたやりすぎなくらい整備されているのを逆に快適と感じるのか?
わ・か・ら・ん。
少なくとも日本人が特別に感じるようなものはないと思う。なぜなら日本の山に酷似しているから。いや、生えてる木の種類とか生息してる動物の種類はもちろん違うよ。でも、この鬱蒼とした緑の山はどう見たって日本の山と同じだ。むしろ日本の山の方が美しいと自分は思う。
わ・か・ら・ん。
むしろコスタリカを素通りしちゃう多くの(貧乏)長期旅行者の気持ちの方がよくわかる。コスタリカで見かけるのは国を問わず圧倒的に短期旅行者が多い。
確かに南部の方の手付かずの山々はよかったように思うのだけれど、コスタリカの真骨頂とも言うべき国立公園や野生保護区の魅力は自分にはわ・か・ら・ん。
自分の感覚がズレてるだけかもしれないけど・・・。

ツアーの最後は温泉。温泉といったって日本の温泉のように熱いわけじゃなく、水着を着て入るアレ。要するに温泉プールに近い。
タバコン・リゾートという入場料が$45も$65もするバカみたいな温泉があり、もちろん安いツアーだからそんな温泉に入るわけじゃなく、すぐ脇にある無料だか格安の温泉に入る。
入らねぇよ、そんな温泉・・・。
温泉の国から来ている人間としてそんな温泉に入れるか!だいたい水着を着て入るというところからして許せん。
ちなみに、自分は決して温泉が嫌いなわけではなく、日本では山の帰りに毎週行っていた温泉好き。放っておけば2、3時間入ってる超長風呂派だ。
気分が乗らないだけだ。
他の人たちが温泉に行ってる間じっと火山を見つめ続けるも何も見えず。火山がどこにあるのかさえわからん・・・。

そんなわけで、自分らとしては火山を見に行くならツアーはオススメしません。全ては天候次第なわけなのだけれど、天候を見極めて火山の北側に泊まるべし。ロッジでもキャンプでもよし。
まぁでも楽しい人には楽しいんだろうな、こういうツアー。自分らのグループ以外にも次から次からやって来た。

アレナル火山の真っ赤な溶岩を見に来てまったく見られなかったのは無念であるが、すっかりテンションも下がってしまってもう一度行く気も失せてしまった。
どうもコスタリカとは縁がないようで・・・。
明日発つことにした。
宿に戻ってコスタリカ人の宿泊客と話をしたら、「二ヶ月後、いつも五月に噴火が活発になるんだよ。今はショボショボなんだ」と言っていたのだが、アレナル火山の噴火って季節ものなの???

11mar2011 フォルトゥーナの町から見るアレナル火山 11mar2011 名前を忘れたけどカラスくらいの大きさで鳴き声の面白い鳥
フォルトゥーナの町から見るアレナル火山     カラスくらいの大きさで鳴き声の面白い鳥(名前忘れた)

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