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バルー火山(3,475m)

うぅぅむ、バルー火山・・・どうでしょうか???
人の感性はそれぞれであるが、自分らの感性に照らすとズバリ、登る価値ないかな・・・。
期待を完全に裏切られ、かつて経験したことないほどつまらん山だった。
まずダメなのは、あまりにも人間臭いってこと。
山頂部には巨大なアンテナが立ち並び、ルート上にも電線が走っている。
それから道が全くダメ。あまりに単調すぎる。
車が通れるほど広い林道が登り口から山頂まで延々と続き、事実下から車がガンガン上がってくる。
驚くことなかれ、なんとこの山、車で山頂まで行けてしまうのだ!はぁ~。
極論すればもはや山とも呼べない(少なくとも自分らは呼びたくない)、そんな感じの場所である。
以下、山の日記であるが、負のエネルギーで書いているのでネガティブ、かつ辛口のコメントになっている。

2011/2/25 金
もうちょっと早く出ようと思っていたのだが、朝起きられず、宿を出たのは7:15。
食料はパンとシリアル・バーのみ、炊事道具もないので荷は軽い。
ミニバス乗り場へ行くと、登り口方面に行くバスがない。昨日聞いたときは途中のエル・サルトまで行くバスがあると言ってたのに・・・。
「ヴォルカンへ行くならタクシーだよ」と言って、ミニバスの運ちゃんがタクシーを捕まえてくれた。運賃を聞くと$6ってことで、タクシーで登り口まで行くことにする。
昨日ビジター・センターの人が言ってた$25ってのはいったい何だったんだろう・・・$6なら最初からタクシーで行くわい。
10分ちょっとで登り口に到着。標高は1,700mくらい。
そこから100mほど登った入山口に小屋がある。バルー火山一帯は国立公園になっていて、入山料がかかる。一人$5(外国人料金)。
「キャンプする?」って聞かれたので素直に「Si」と答えたら、「じゃあ入山料の他にキャンプ代一人$6ね」ときた。
慌てて「いやいやキャンプしない。日帰り、日帰り」ってことにして、入山料の$5だけ払って入山する。
(ちなみに、行ってみてわかるのだが、山には整備されたテント場があるわけじゃなし、水場も一切ない。幕営はどこでも好きなところでOKだ。)
途中で水が取れるか聞いてみたら取れないと言うので、ここでもう一本のペットボトルにも水を汲んでいく。水は二人で3.5L。

7:50に歩き始める。
山頂まで一本道で、先日のピアニスタと違って迷いようがない。
それにしてもこの道は・・・あまりに退屈すぎる。
自分の嫌いなダラダラとした登りが山頂まで延々と続く。道幅は車一台が悠々通れるくらい広く、車に荒らされてしまって甚だ歩きにくい。
熱帯雲霧林の中にズドーンと道が通されていて見通しは全く利かない。
途中、四輪バギーで上ってきた、山頂にあるアンテナ施設の職員らしい二人組に抜かれ、下山してきた一人と三人組に出会った。記帳したノートによると、先行はアメリカ人の4人組だけ。

しばらく歩くと、頭上で「ブゥ~ン」と羽音がする。この音は日本の山なら100%、アブ(それも巨大なヤツ)かハチである。
いつもの癖で身構えてしまうが、ここの「ブゥ~ン」はハチドリだった。
カワイイ~!めっちゃカワイイ~!よく考えたら野生のものを見るのは初めてだ。
親指くらいしかない鳥が「ブゥ~ン」「ブゥ~ン」とやたらと飛んでいる。
その動きは完全に昆虫!「ブゥ~ン」と空中に静止していたと思ったら、そのままの翼の動きでクリオネのように上昇したり、急降下したり。動きが速くて目で追うのが大変。
このアブかハチ、はたまたカナブンのようなちっちゃいやつがグンカンドリやペリカンと同じ鳥とは到底思えん・・・。
それにしても花の蜜を吸って生きてるってのは、すごい進化をしたもんだ。一年中花の咲き乱れる熱帯雲霧林は、ハチドリにとってこの上ない楽園であろう。

入山口から5時間半で登頂。
途中に水を取れそうなところはホントに一切なかった。テントを張れそうなところはいくつもある。
今回ガスが手に入らなかったことで食料はパンだけとなったわけであるが、水が取れないことを考えると結果的には正解だった。下から6Lも7Lも水を担ぎ上げるのはちとしんどい。
そもそもこの山は十分日帰り可能なため、泊まりで登ろうって人は稀である。すれ違う人はどの人も皆、限りなく手ぶらに近い軽装である。

この山もけっこうゴミが多い。それも空き缶とかペットボトル、スナック菓子のポリ袋といったどうにもならないゴミが・・・。
ほとんど手ぶらで来てるんだから(手ぶらじゃなくても同じだけど)、ゴミくらい持ち帰れよ!まったく!

先行のアメリカ人4人組とは登頂前にすれ違ったため、頂上にいるのは設備の関係者3人ほどと自分らだけ。結局後から登ってくる人もいなかった。
周りは雲だらけだが、バルー火山は不思議と晴れている。
雲に覆われて、彼方に見えるはずのカリブ海も太平洋も見えない。ま、見えたところで高が知れている、それを言っちゃ元も子もないが、その程度の別段どうってことのない眺めである。
それにしてもまだ13:30である。完全に「このまま下っちゃうか」って気分なのだけれど、せっかくテントやシュラフを担いできた手前、山頂に一泊することにする。
最後の山頂部分だけは岩っぽく、幕営するにはちと厳しいので、そこから50mほど下ったアンテナ設備の脇にテントを張った。
それにしても暇だ。こんなことなら本か何か持ってくりゃよかった・・・。
夕日の時間にもう一度山頂へ登ってみたが、雲が多くて眺めは変わらず。

25feb2011 ATV四輪バギー 25feb2011 ハチドリ
四輪バギーで林道を上がってきた職員       ハチドリ(を探せ)

25feb2011 バルー山頂 25feb2011 最後の50mだけ岩っぽい
直下から見るバルー山頂部              最後の50mだけ岩っぽい

25feb2011 バルー火山登頂 一応パナマ最高峰 25feb2011 雲海に沈む夕日
バルー火山登頂・・・一応パナマ最高峰       雲海に沈む夕日

2011/2/26 土
5:00に起きてみると、周りは雲だらけだが山は晴れている。星がけっこうキレイ。
5:30になっても同じような状況。まだ日の出には早い。
が、6:00前になると完全にガスってしまった・・・。
山頂には今登頂してきたらしいヘッドランプの明かりがチラチラ見える。
ダメ元で山頂まで行ってみると、10人ほどの人がいた。前の晩に登り出して山頂でご来光を拝むってのもスタンダードな登り方のようである。なんか富士山みたいだな・・・。
が、やっぱダメだなこりゃ・・・完全にガスってやがる。
日の出は6:30ちょっと前だった模様。ガスが晴れた一瞬に全員ササッと写真を撮ってそれで終了。
他の人たちは足早に下って行った。昨晩からヘッドランプの明かりで何時間も登ってきて、その結末がこれとはあまりに悲しすぎる・・・。
自分らもテントに戻って二度寝。
8:00過ぎに外に出てみると、相変らずの雲であるがガスは晴れていた。
テントを干してる間にもう一度山頂へ行ってみる。西の方は雲がなくなっていて下界が望めたんだけど、太平洋は見えず。思ったより海は遠いなぁ・・・。

テントを撤収して9:10に下山開始。
今日は土曜日。下から人が登ってくるわ、登ってくるわ・・・一日ずれてたことだけが不幸中の幸いだった。
それも歩いて登ってくるならいざ知らず(歩いてる人もそれなりにいたけど)、車がガンガン上がってくる光景には目が点になってしまった。
下の方からエンジン音が聞こえてきて、最初のうちは珍しくて写真を撮ったりしていたが、そのうち嫌気が差してきた。ランクルやシボレーのトラックにランド・ローバー、そんなのが次々上がってくる。ツアー客を乗せた車もいれば、一般のパナマ人の車もいる。
つまらなかった山行に最後の最後で止めを刺された感じ・・・。
「歩いて登れ、歩いて!」と心の中でブーイングを浴びせながら、「ブエノス」などと挨拶されると笑顔で「ブエノス」と返してしまう・・・弱ぇ~なぁ・・・。
それにしても車で登っちゃマズイでしょ、ここ。国立公園内に無制限に車を入れてどうする?
こんなヤツらに自然を愛でたり、環境保護を謳ったりする資格はない。
パナマは運河のお陰で経済的に国は豊かになったけれど、メンタル面が全然追いついていないのだと思う。
おそらくもう何十年かすると、事の馬鹿さ加減に気付いて車を進入禁止にしたりするのだと思う。

下りは3時間半。
入山口の小屋の前で声をかけられたが、名前をチェックされただけで特にキャンプ代を請求されることはなかった。
まだまだたくさんの人が登っていく。今日の山頂は大変なことになっているに違いない。一日ズレててホントよかった~。
今後中米の山に土日に入るのは絶対やめよう・・・。
今しがた入山口に人を乗せてきたタクシーに運良く乗れて町まで戻ってきた。下りのタクシーは$3。

26feb2011 ガスが晴れた隙に渾身の一枚 26feb2011 山頂部のアンテナと朝日
ガスが晴れた隙に渾身の一枚             山頂部のアンテナと朝日

26feb2011 テントから見る雲海 26feb2011 こんな感じの林道が山頂まで続く
テントから見る雲海                    こんな感じの林道が山頂まで延々と続く

26feb2011 下から車が次々上がってくる 26feb2011 こんなのや・・・
下から続々と車が上がってくる             こんなのや・・・

26feb2011 こんなの・・・ 26feb2011 一般のパナマ人の車まで
こんなの・・・                        一般のパナマ人の車まで・・・
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