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プエルト・オバルディア その1

2011/2/4 金
プエルト・オバルディアは、北側に白波の立つカリブ海、背後に緑深いジャングルの山が控えた完全なる陸の孤島である。村の外に通ずる陸路はない。
よって村には車が一台もない。
イースター島よりのんびりしていて隔絶間も高い。
こんな静かでのんびりした村の中を迷彩服を着て自動小銃を持った警備兵が歩いているのは、ここが国境の村だからだろう。今朝もUH-1タイプのヘリが飛来してきて、昼前に飛び去っていった。あぁあのヘリでパナマ・シティまで連れてってくれんかなぁ・・・。
村には空港、というか滑走路が一本あって、小型機がパナマ・シティとの間を週3便往復している。次の飛行機は日曜に出るらしい。
通常あるべき空港関係の建物は一切なく、ホントに短い滑走路が一本あるだけ。勝手に滑走路に出入りすることができ、滑走路を横切って水浴びに行ったりする。
村には小さな商店が3軒と、食事のできるところが2軒ほどある。
食堂にメニューはなく、その日準備できるものを作ってもらって食べるといった具合。まだ食事できるだけ御の字だ。2軒が同時に閉まっていたらピンチになるわけで、日曜は間違いなく困ったことになりそう。宿に自炊の設備はないから何とかせんといかん。
商店はあっても肉や魚、野菜や穀物、果物といった食材はまったく売ってない。村の人たちがどうやって食材を入手しているのか、不思議だ。おそらく船とか飛行機で外部から持ち込まれるのだと思う。
不思議と言えば、村の人たちが何をやって生活しているのかも実に不思議だ。ミリタリー関係やイミグレの職員、店を商っている人以外はいったいどうやって生計を立てているのか?
一見して農業や漁業、林業をやっている様子はなく、牛やヤギを放牧しているわけでもない。もちろん工場なんかがあるわけでもないし・・・不思議だ。
もしかして国から補助金が出ていたりするのか?そう思わせるほど皆見事に何もやってない。
昼間はたいてい軒先で涼んでいる・・・そんなのんびりした村である。
犬もたくさんいて、どいつも例外なくおっとりした性格。
上空にはグンカンドリやワシが舞い、時折りペリカンが編隊を組んで飛んでいく。ちなみにペリカンも上空を編隊飛行する姿はなかなかカッコイイ。あんなに高いところを飛べるのかぁと思わず感心してしまった。
何と言うか、世界から取り残されたような・・・とにかくのんびりしていて実にいいところだ。
宿も毎日ほとんど貸切で居心地がいい。宿の人もおらず、宿代はどうやって払うんだ?と心配になるほど。
昼間電気が使えないのだけがちょっと不便だが、近くに山があるため水は豊富。水道水はおそらく飲める、村の中に水は売ってないから・・・。
中庭には茅葺の屋根があって、その下にテーブルとイスもある。洗濯場もあるし、実に快適だ。
来るときのボートで荷物が海水まみれになってしまい、今日はその洗濯場をフル活用してザック以下あらゆる物を洗いまくった。

さて、プエルト・オバルディアから脱出する足であるが、サン・ブラス諸島行きの船を捕まえて乗せてもらおうと思っている。
せっかくここまで来たのだからできれば飛びたくない。サン・ブラス諸島のカルティ・スグトゥプ島まで5日ほどかかるが、幸い時間はある。ちなみに飛行機ならパナマ・シティまで$80で飛べる。
その船がいつ来るのか・・・わからない。
昨日イミグレの人に聞いたらたぶん今日の午後と言っていたのだが、今日は来なかった。荷物検査を受けたところに行ってミリタリーの人に聞いてみたら、たぶん明日という話。来たら教えてくれるということになった。
が、他のおっちゃんたちに聞くと、たぶん日曜だと言う。おそらくこの線が濃厚だと思う。日曜に着けば、おそらく火曜あたりに出港できるだろう。
昨日同じボートで来たコロンビア人の女の子3人のうちの2人も、やはりサン・ブラス諸島行きの船を待っているらしい。
その女の子2人と地元のおっちゃんたちと連れ立って、夕方から近くの川へ水浴びに行ってきた。滑走路を横切ってすぐのところに川がある。
プエルト・オバルディアの日差しは強烈で、水浴びが実に気持ちよかった。

4feb2011 村の広場 4feb2011 村には滑走路がある・・・なかなかのロケーション
ピースな風景                       村には滑走路がある・・・なかなかのロケーション

2011/2/5 土
船は今日も来なかった・・・。ま、気長に待つしかなかろう。
飛行機は予定通り明日着くようで、今日はそれに合わせてけっこうな人がコロンビアのカプルガナから渡ってきた。宿の部屋もかなり埋まった。
渡ってきた人たちの中に一人のバスク人がいた。彼も船での北上を考えていて、一緒に船を待つことになった。パナマから先も船を乗り継いでメキシコの友達のところまで行くと言っていた。それはそれでけっこう面白そう。
ちなみにバスク(スペイン語ではバスコ?)はスペインから独立したがっていて、バスク人はスペインと一緒にされることを嫌う。
彼にどこから来たのか聞いたら「バスコ」と言っていた。最初「バスコ」というのがどこのことかわからず首をかしげていると、「スペインの北にある・・・」と彼が説明してくれ、ピンと来たところで「あぁスペインの・・・」と返すと、明確に「No!」と言っていた。
詳細を知らない日本人にとっては「スペインのバスク地方」程度の認識しかないが、彼らバスク人にとって「バスク」は「バスク」。決してスペインの一部とは考えていない。
これでもまだ自分は日本人の中ではバスクについて知っている方だ(行ったことはないけど・・・)。と言うのは、バスクはミゲル・インドゥラインを筆頭に優秀な自転車選手を数多く輩出している土地だからだ。
バスクには有力な自転車チームもあって、バスク人に支えられたチームはツール・ド・フランスにも出場している。選手の大半はバスク人。
ピレネーという土地柄からか、細身で上りにめっぽう強いクライマーが多く、山岳ステージになると急に目立ち始める。
一部の過激なバスク人が、バスクの独立を掲げて時々ピレネー・ステージでレースを妨害するのはちょっといただけないけど・・・。
そんな自転車絡みの背景もあって、不思議とバスク人にはスペイン人とは違った親しみがわく。

村に2軒ある食堂のうち初日に夕飯を食べた方の店は何故か昨日から閉まっていて、昨日も今日も昼、夜同じ店で食べている。
今日の昼に食べた肉は淡白で美味しかったのだが、牛とか豚の肉ではなさそう。マユミが食べてた肉には小石のようなものがいくつか入っていて、よく見てみたら散弾だった・・・。
試しに何の肉か聞いてみたら、「サイーノ」という動物らしい。山で獲れるのだとか・・・あっやっぱりね。
このあたりではよく知られた動物のようで、一緒に食事していたコロンビア人は皆知っていた。
身振り手振りで説明してくれたんだけど、どんな動物なのかよくわからず。角はないみたいだから、イノシシか何か???

午前中に宿の中庭でマユミに散髪してもらった。

5feb2011 プエルト・オバルディアの海岸線 5feb2011 ようこそプエルト・オバルディアへ!
プエルト・オバルディアの海岸線           ようこそプエルト・オバルディアへ!
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