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ベレン その1

2011/1/3 月
ここの宿、なかなか居心地がいいっす。
空いてるし、キッチンと洗濯場と広い共用スペースもあるし、何よりWiFiが快適に使えるというだけで快適度が数段アップする。
WiFiが使える宿というのは実に久しぶり、おそらくサンティアゴ以来なんだけれど、わざわざネット屋へ行かずに済むのでホントありがたい。
一夜明けたベレンは人通りの多い活気ある街に変貌していたので安心した。昨日着いたときのゴースト・タウンっぷりとのギャップがスゴイ。
ベレンには行ってみたい博物館と公園があったのだが、どちらも月曜は休み・・・よって今日は町中をブラブラしてのんびり。
グアジャラ湾沿いにあるヴェロペーゾ市場の一角に軽食コーナーがあり、その中に日本人の大谷さんが夫婦でやってる店がある。
1975年にブラジルへ来られたということだからもう35年にもなる。なかなか豪快な方で、商売そっちのけで面白い話を聞かせてくれるので、ベレンに来られた方は是非行ってみて。
大谷さんはコシーニャという日本のコロッケのようなものを市場の一角で売っているのだが、これが地元の人に大人気!小さな露店の前はいつも地元の人でいっぱいだ。
このコシーニャを一つ1Rで売っているのだが、これが一日に1,200~1,500個も売れるのだとか。一緒に飲み物も出しているから、それと合わせると一日の売り上げは相当なものになりそう。
「(ブラジルは)人は滅茶苦茶だけど、気候はいいから住むにはいいよ~」と笑顔で語っておられた。日本人が信用されるのはその昔移民の方たちがコツコツ頑張ったおかげだ、とも。
ベレンにはY.YAMADAという日系のスーパーがあり、ここがほとんど一人勝ちの状態である。どうして一人勝ちなのかと言うと、行ってみたら一目瞭然。
品揃えが豊富で、商品が整然と店内に並んでいる。明るい店内はとてもキレイで清潔。そして値段は一番安いというのだから、まぁ一人勝ちになるのも当然なわけだ。
店員は全員、Y.YAMADAとプリントされたサッカー選手のようなかっこいいユニフォームを着ている。
こういうことをやらしても日本人はスゴイなぁと感心してしまう。
細部まで気配りの行き届いた管理や運営ってのは、おそらくモノ造りにも通ずるものがあると思うのだけれど、簡単なようでいてなかなか他の国の人たち、特に大雑把な人たちには真似のできないことのようである。

3ja2011 グアジャラ湾
グアジャラ湾

2011/1/4 火
念願のエミリオ・ゴエルジ博物館に朝から行ってきた。宿から歩いて30分ほど、入場料は2R。
博物館と言っても通常の博物館とは違って、まぁ動物園のようなもんだ。広大な敷地内は植物園を兼ねたジャングルとなっていて、その中に動物園や研究所が点在している。アマゾンに関する博物学的研究機関として世界的にも有名らしい。
入場料を払って敷地内に入ると、早速クチーアがチョコチョコ動き回っている。クチーアはたぶんカピバラの仲間だと思うが、大きさはカピバラの半分くらい。地元の人たちはまとめてカピバラと呼んでいる。
動き回っている姿はマメジカのようであるが、前足を器用に使うことができ、ちょこんと座って物を食べている姿はネズミかリスといった感じ。
ここの動物園の面白いところは、檻や柵の中に入っている動物の他に園内を自由に動き回っている動物がいること。とても大らかな動物園なのだ。
先のクチーアの他に、ナマケモノやイグアナ、そしてサギやオウムといった鳥たちは園内で自由気ままにやっている。その他にも勝手に園内に棲みついている小鳥やトカゲなどがたくさんいる。
飼育されている動物たちの中で珍しいのは、オンサ(ジャガー)やアンタ(バク)、それから英名をハーピー・イーグルという絶滅危惧種の巨大なワシ。
このワシは頭部にインディアンの羽飾りのようなものがあって、前にTVで見たアマゾンの奥地に生息する幻のワシ、とか何とか言ってたやつと同種のワシだと思う。
国を問わず動物園で見て一番不憫に思うのは、ワシやコンドルといった巨大な鳥たち。ケージに入れられて自由に飛べない姿はあまりに不憫だ。野生にいれば気流に乗って羽ばたきもせず上空を舞っていることだろうに・・・。
そんなことを考えながらワシを見ていたら、上空を別種のワシが舞っていた・・・その姿を見て彼はどんなことを考えているのであろうか。
ナマケモノは園内で勝手気ままにやっているので、運がよければ見ることができる。
どうしたことか、ちょうど地上に降りてるやつが一匹いて運良く見ることができたのだが、これほど面白い動物もそうそういないだろう。
現生するナマケモノにはミユビナマケモノとフタユビナマケモノの2科がいて、フタユビの方が気性が荒くて動きが速い。確か日本の動物園で見られるのはフタユビの方で、ミユビの方は見られないと思う。
動きがスローなのは前にも書いた通りで、年を重ねた個体には苔の生えてるやつもいるとか。
彼らが食べているのは一日8gほどの木の葉だけ。基礎代謝量を極限まで抑えることで、ごく少量の食物摂取で生命活動が可能となっている。ちなみに彼らは変温動物だ。
今回見られたのもジャングル・ツアーで見たのも、全てミユビナマケモノ。とてもスローでおとなしい。
ただでさえ動きの遅いナマケモノだが、地上に降りるとさらに輪をかけて動けなくなってしまう。「何がしたいのぉ~?」と思わず心配になってしまうほどだ。
今回見て初めて知ったのだが、実は彼らは地上を歩けないのだ・・・。
ミユビと言うが、見たところ実際には指がない。腕の先から直接長いかぎ爪が生えているだけ。しかも後ろ足は短く、おそらく木に巻きつけるといった芸当以外にできそうにない。
よって地上では「産み落とされたアザラシの子」のような状態になってしまう。
歩けずにどうやって地上を移動するのかというと、とりあえず腕を伸ばして何かに爪を引っ掛ける。細い潅木でも草でも人工的なものでも、爪さえ引っ掛かれば何でもOK。爪を引っ掛けたら腕の力で体を引き寄せ、すぐに後ろ足の爪を絡ませる、といった具合。これを延々と繰り返して移動していく。
もし爪を引っ掛けるものが何もないようなところにポツンと置かれたら、おそらく死んでしまうと思う。
一度爪が引っ掛かったらしがみつく力は相当なもので、細い潅木にしがみついたところを引き剥がそうとしたらビクともしなかった。一日8gの木の葉しか食べてないとは思えない恐るべきパワー。
そんな彼らも、いったん木に張り付いたら別物の動きをする。ま、それでもスローはスローなんだけれども・・・。
おそらく世界最強のクライマーに違いない。片手でハングにぶら下がるなんてのは朝飯前、爪さえ引っ掛かればどこでも登れる。体はとてもしなやかで、首など270°も回転するから、「今どんな格好してんの???」と聞きたくなるようなアクロバティックなムーブでどこでも登ってしまう。
実は彼らの動きはとても美しい。平山ユージや小山田大といった精鋭クライマーを髣髴とさせる、しなやかで流れるようなムーブ。そんなことを考えながらナマケモノを見てるのは自分くらいかもしれんが、見ていて惚れ惚れするような動きをするのだ。
カカオの木に登り、実がたわわになっているのに、食べるのは木の葉だけ・・・なんてピースな生きものなんだ。
あまりの感動に、今日の日記はナマケモノだらけになってしまった。写真もナマケモノだらけ・・・。
サッと見るだけなら1時間あれば十分だろう動物園に6時間も釘付け。
帰りにナザレ大聖堂に寄っていたら夕立に遭った。

4jan2011 クチーア 4jan2011 何故か地上に降りていたナマケモノ
他の動物の餌を勝手に食べるクチーア       何故か地上に降りていたナマケモノ

4jan2011 意外に力は強い 4jan2011 フェンスをトラバース
しがみつく力は驚くほど強い              フェンスをトラバース

4jan2011 恐るべきクライマー 4jan2011 顔は浜崎あゆみに似ている
しなやかで流れるようなムーブ・・・          顔はどことなく浜崎あゆみに似ている・・・

4jan2011 アマゾンで一番大きいカメ 4jan2011 カメとカイマンは同じところで仲良く
アマゾン最大のカメはウミガメのサイズ       カメとカイマンは同じところで仲良く・・・
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