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イースター島

2010/11/21 日
サンティアゴの宿の2階はビストロ・タレスというバー兼レストランとなっている。で、昨晩はサタデーナイト・フィーバー!うるさくて全く眠れなかったぞ、バカヤロー!
「今夜はスペシャル・パーティーがあって3時まで騒がしいけどゴメンネ」とスコットが言ってはいたが、予想以上にうるさくてまいった。音楽ガンガンはまだしも、踊り狂ってでもいるのかとにかく床がドンドンうるさくてかなわん。
ビクトリア・フォールズでのオーバーランド・ツアーのバカどもの乱痴気騒ぎを超えたかもしれん。4時過ぎになってようやく静かになった。
結局ほとんど眠れず、6:00過ぎに宿を出てバスで空港へ向かう。
朝は道路が空いていて空港まで30分ほど。運賃は1,400$C。
空港で20分ほど待つとイースター行きのチェックインが始まったので早速カウンターへ。
やはりLANチリはクソだった。
「予約が入ってない」などと言い出す始末。そんなわけねぇだろ、ここにちゃんと予約した時のプリントアウトがあるんだから・・・。だいたい予約したのはキトのLANオフィスだぞ。予約が入ってないならお前らのミスじゃねーか。
そもそもスタッフの態度がよくないんだよ、LANチリは!まったくなってない。それが客に対する態度か???ホント、腹立たしいことこの上ない。
しかも、国際空港なのに係のバカ女はまったく英語が話せないし・・・。
最悪のエアラインだ。金輪際絶対使わねーぞ、こんな糞エアライン。
時間はかかったけど、粘りに粘ってようやくチケットは発券された。やりゃできるじゃねーかよ!
席はバラバラになってしまったがこの際飛べれば御の字だ、悔しいけど。
ちなみに追加料金の話は一切出なかったから、昨日オフィスで一人$45も払ってたら大損こくところだった。ホントにどうなってんだか、この糞エアライン。
イースター島から無事帰れるのかがちょっと心配。加えてカラカスへの便も同じ状況に陥ることは目に見えている。あぁぁ面倒くせぇ・・・早いとこLANのフライト全部終わらんかな。
イースター島までは5時間のフライト。機体はB767だった。
ガラパゴスの時と同じように飛行機から直接滑走路に降り立つ。晴れてはいるけど遠くの雲から雨が飛んできている。
空港の外には迎えの人たちがいっぱい。
宿は海沿いのキャンプ・サイトであるミヒノアにしようと思っていたのだが、テント持込で一人一泊5,000$Cもするので却下。テント、シュラフ、マット一式を借りても5,500$Cで泊まれるのに、これではテント持込の意味がまったくないではないか・・・。
どうしようか考えていると、強面のおばちゃんに声をかけられた。予約の客を迎えに来たのだが見当たらないらしい。
聞くと一泊4,000$Cでキャンプできるらしいので、とりあえず車で一緒におばちゃんの宿へ。
場所はタハ・タイという高級ホテルの隣で、海に面している。宿の名はオスタル・アピナ・トゥプナ。お湯はガンガン出るし、広い共用スペースがあって快適そう。何より空いてるのが気に入ってひとまず泊まってみることに。
ミヒノアの方がよりロケーションはいいのだけれど、けっこうなテントが張ってある。なんでイースターまで来てわざわざこんな密度でテント張らにゃならんの?といった感じ。テントを持ってない人がキャンプするにはメリットがあるのだろうけど、テント持込の人には強面のおばちゃんの宿をオススメする。
海に面した宿の正面は人や車の出入りがあってうるさいよ、ということなので宿の裏手に幕営させてもらった。テントから海が見えないのはちと痛いが、静かなことに越したことはない。
宿が空いているからできる芸当だが、貴重品を置いておくのに客室を一室貸してくれた。
旅立つ前、イースター島はどうしても行ってみたい場所ではなかった。ワンワールドなら行けるから、それじゃせっかくだから・・・というのが正直なところだ。おそらく現地でわざわざチケットを買ってまで行くことはしなかっただろう。
が、イースターいいですわぁ・・・。島に着いてすぐにそう感じた。
何がいいのかと言うと、正直モアイなどはどうでもよく、のんびりしたこのゆる~い空気がたまらんですわ。
海はキレイだし、風は心地いいし、島の人は陽気だし。ここはせかせか観光などせず、ゆったりたっぷりのーんびり滞在するのがよろしいかと・・・モアイは島生活のアクセントの一つくらいに考えて。
幕営して落ち着いてから近くの小さな漁港、というか船着場へ行ってみる。陽気な地元の人がたくさんいて、泳いだりボーっと海を眺めたりしている。皆さんビールを飲みながらとても楽しそう。
ここは波が立たないためかウミガメがたくさんいて、なんと!ガラパゴス以上に間近で見られる。しかもガラパゴスのやつよりデカイ。面白いなぁウミガメ・・・。
それからサヨリのような妙に細長い魚とか、熱帯魚っぽいちょっとキレイな魚とか、ハリセンボンなど・・・海がキレイなのでよく見える。ハリセンボンなど手づかみできそうなところまで寄ってくる。
その辺にいる犬たちも体はデカイがおとなしくてとても可愛い。
地元の人たちに交じって犬をかまったりウミガメを眺めたりしていると、「ビール飲む?」ってな話になる。一本飲み終わるとまた一本。イースターは物価が高く、ビールも決して安くないはずだが、結局二人で4、5本もご馳走になってしまった。
夕飯のおかずに魚を売ってくれないかなぁと思っておっちゃんに話すと、これも一匹タダでくれた。
「タバコ吸うか?」とか「クラッカー食うか?」とか、ビールが入っているからか皆さんとにかく陽気で親切。
最終的には「今晩釣りに行くけど、行くか?」ってな話になった。たくさん釣れるらしい。スゲー行きたい・・・ここで魚が手に入れば暫く夕飯のおかずに困らなくて済むし・・・。
が、19:00に出て帰ってくるのが0:00と言うので(22:00頃まで明るいのだけれど)、迷いに迷った挙句今日のところは後ろ髪を引かれつつ断った。昨晩眠れなかったからゆっくり寝たいし、ビールも入ってゲロゲロになることは目に見えていたし。
いったん宿に戻ってもらった魚を夕飯にする。ちょうど年配のドイツ人四人組(めちゃフレンドリー)が宿で同じ魚を食べていた。
旨い!実に旨い!醤油で煮てご飯のおかずにしたのだが、こいつは感動的に旨かった。何という魚か知らないが、小型の鯛くらいの大きさで、身が締まっていてとても旨い。
魚の骨や頭は、食べ終わるのを静かに待っていた犬にあげると全部キレイに食べてくれる。生ゴミが出ないのでとても便利。
20:00過ぎに夕飯を終えてもまだまだ外は明るい。
夕日を見にちょっと歩いてミヒノアの近くまで。あいにく日の沈むあたりは雲が厚く、今日のところは水平線に沈む夕日にお目にかかることはできなかったが、それでも十分。
海岸線に打ち寄せる波をボーっと眺めているだけで幸せだ。
初日にしてイースターの素晴らしさに十二分に浸った一日だった。
ちなみにチリ本土とイースターの間には時差があり、-2時間となる。
朝も早かったし、時差の所為もあって異様に長い一日であった。

21nov2010 おばちゃんの家の裏手に幕営 21nov2010 隣の家のおぼっちゃま君
おばちゃんちの裏手に幕営               隣の家のおぼっちゃま君(別名:アザラシ君)

21nov2010 陽気なイースターの人たち 21nov2010 釣りに誘ってくれたおっちゃん
陽気なイースターの人たち               真ん中が釣りに誘ってくれたおっちゃん

21nov2010 漁港にいたウミガメ 21nov2010 人も気にせず悠々と泳いでいる
漁港にはウミガメがいて・・・              人を気にせず悠々と泳いでいる

2010/11/22 月
ちょっと長めの草が生えているところを選んで幕営したため、マットなしでもフカフカで快適だった。
昨日も一時的に雨が降ったりしていたが、今朝も暗いうちにちょっと雨が降った。
明るくなっても雲が多くて薄暗い。サンティアゴを発つ前の晩に宿で再会したエータロウ君とショーコさんも今ひとつ天気が良くなかったと言っていたが、この時季のイースターの天気はこんな感じなのだろうか?
イースター島はスペイン語ではイスラ・デ・パスクア、そして現地の言葉ではラパ・ヌイという。南太平洋にポツンと浮かぶ絶海の孤島で、チリの海岸から3,700km、タヒチから4,000km、一番近い島からでも1,900kmもある。
晴れると日差しは強烈だが、所謂南国の島とは違ってカラッとしておりとても過ごしやすい。いつも心地いい風が吹いている。
海岸沿いは波が意外と高く、海は驚くほどキレイだ。白く泡立って崩壊する波はちょうどパタゴニアの氷河のような色をしている。
気候もさることながら、イースターの素晴らしいのは人が少ないところ。観光で成り立っている島だから観光客はそれなりにいるのだが、ごった返しているということはない。
物価は物によってサンティアゴの2倍くらいするものもあるけど、驚くほどは高くない。実のところ、米や水などを本土から持ち込めば生活費はそれほどかからない。キャンプなら宿代は本土より安いわけだし。
朝食後にひとまずアフ・タハイまでブラブラ歩いてみた。ここは一帯が儀式村の跡となっていて、モアイも何体か立っている。
初めて目にするモアイだが、思いのほか小さくて特に感動することもなかった。
ちなみに、「アフ」というのはモアイが立っている台座(祭壇)のことで、島には「アフ○○」という名の場所がたくさんある。
アフ・タハイからの帰りに、島唯一の村であるハンガ・ロア村の中心部をブラブラ。明日からの足を物色して回った。
ツアー以外に個人で島を回るには、車、スクーター、MTBなどをレンタルすることになる。もちろん歩いて回ることも可能だが、村以外ではキャンプ禁止なので、宿泊のために必ず村まで戻ってこなければならない。
レンタルの相場は、MTBが10,000$C/24H、バイクは100ccのスクーターが20,000$C/24H、オフ車が25,000$C/24H、車は一番小さい3人乗りのジムニーが30,000$C/24Hといったところ。
イースター島は周囲58kmしかない小さな島で、スケール的には完全に自転車の守備範囲。
自分の感覚からすると、車で回るのはちょっと大袈裟でもったいない気がする。心地いい風を感じながら二輪で回るのがオススメだ(時々雨に降られるけど・・・)。
道は思いのほか悪くなく、ダートといってもフラットで、アップ・ダウンもあまりない。
明日一日スクーターの2ケツでぐるりと島を回ってみて、残りの4日はMTBを借りることにした。MTBなら2日以上借りると割引きしてくれる店があったので、スクーターを1台借りるよりお得。ちなみに4日で28,000$C也。
宿に戻ってシエスタの後、晩のおかずの魚をゲットすべく港へ行ってみたが、今日はほとんど人がいなかった・・・。思えば昨日は日曜だからあんなに人がいたのか。
たむろしている漁師っぽいおっちゃんらに聞いてみたら、もう魚は全部出てしまったという話、残念!
がっかりしていたら、そこで焼いてるやつを食べていいよと言ってくれた。焚き火にかけられた網の上では、大きな魚の頭と臓物が焼かれていた。
つまませてもらうとこれが旨い。誠に惜しい!今ここに炊いた米があればこれで夕飯が済んでしまうのに・・・。
宿に余韻だけ持ち帰り、クノールのスープと塩をふったご飯だけという昨日と打って変わって侘しい夕飯をいただいた。
夕飯の後で夕日を見に出てみたが、今日も厚い雲に遮られてまったく見られず。

22nov2010 アフ・コテリクのモアイ 22nov2010 アフ・タハイの隣にある墓地
初モアイ・・・                        アフ・タハイの隣の墓地・・・花がいっぱい
アフ・コテリクのモアイにはイミテーションの目が埋め込まれている

2010/11/23 火
今日も雲が多くて天気はパッとしない。おそらく滞在中はずっとこんな天気だろう。
24Hのレンタルだと借りるタイミングが難しい。のんびり朝日を見に行くには昼頃借りるのがよかろう、ということで昼にスクーターを借りた。スクーターは懐かしいヤマハのBWS(100cc)。今回は満タン返しなので細々したことを考える必要がなくて楽だ。
早速2ケツでツーリング。島の南岸の海沿いの道を行く。気持ちいい~!道はガラガラでほとんど車に会わないし、景色はいいし。
が、天気はよくない。イースター島はものすごく局地的に雨が降る。ちょうどナミビアのような感じで、雲から海や陸地に白く煙った縦の筋が延びているから、雨の降っているところはすぐにわかる。
雨に遭うと、身を隠すところがないから雨の降っていないところまで避難するしかない。
島の東にあるアフ・トンガリキまで2/3ほど来たところで雨に見舞われ、雨の降っていないところまでちょっと戻る。
見ると、東の半島も西の半島も雨で煙っている。南面ではちょうど自分らの今いるところだけ雨が降っていない。なんかちょっと不思議な気分。
1時間ほどやり過ごして雲が引いたところでアフ・トンガリキへ。
途中に、山一つが丸ごとモアイの製造工場跡になっているラノ・ララクがあるのだが、今年の何月かから入園料が値上がりして、何と一人$60!迷わずパス。興味がないことはないのだが、遠目に眺めるだけでよしとした。
アフ・トンガリキは日本のクレーン会社であるタダノが立てた15体のモアイが立つ島最大の祭壇。ツアーでは皆寄るから、タイミングが悪いと観光客でいっぱい。
で、今がその悪いタイミング。ちょうど団体ツアーのバスが何台も着いたところで、せっかくのモアイも台無し。
ちなみに、モアイは海に向かって立っていると勝手に思い込んでいたのだが、実は全て内陸を向くように立てられている。そして、今アフの上に立っているモアイは20世紀中盤以降に立て直されたものだ。モアイ倒し戦争(嘘のようなホントの話)や天災によってモアイが倒されてしまったためだ。
アフ・トンガリキの後はアナケナビーチやアフ・アキビのモアイなどを見て宿まで帰ってきた。
さて、夕飯の話。
島の南面やアナケナビーチの岩場にはウニがいる。が、食用にされているのとは別の種類で、紫色で棘が長い。
試しに一つ捕って割ってみたところ、一応ウニの味はするのだが、中身が少なすぎる。これでウニ丼を作るにはバケツ何杯分ものウニが必要だ。波が高くて捕るのも大変なので、要する労力を考えると割に合わない。
岩場には、ガラパゴスでウミイグアナが食べていたやつだと思うが、ワカメと海苔の中間のようなやつが生えている。
「海苔みたいな味がする」とマユミは前向きなことを言っているが、自分が食べてみるとちょっとカメムシ臭い。今ひとつ食用には適していない。
だんだん「いきなり黄金伝説」のようになってきたが、イースターの海は生き物が少なくてなかなか食材が手に入らない。
もっとも、「何か食べられるものいないかなぁ・・・」などと考えながらイースターの海を眺めているのは自分らだけかもしれないが・・・。
今日は昼頃市場へ行ったら魚はなかったので、買った玉子で玉子丼風にして夕飯終了。
夕飯の後はお決まりの夕日を見に出てみたが、今日は最悪で雲以外何も見えなかった。

23nov2010 イースター島の南面 雨の降っていない場所でやり過す 23nov2010 レンタルしたBWS
ダイナミックなイースター島の天気          レンタルしたヤマハのBWS

23nov2010 アフ・トンガリキ 23nov2010 離れたところにある一体 過去に来日したことがあるとか
アフ・トンガリキのモアイ               離れたところにある一体は過去に来日したことがあるとか

23nov2010 アナケナビーチのモアイ 23nov2010 ヘルメット越しの眺め
アナケナビーチのモアイ                 走るスクーターからの眺め

2010/11/24 水
今日も夜中に一時パッと雨が降った。
めげずに5:00起きで準備してアフ・トンガリキまで朝日を見に行く。
5:30に出発、暗い夜道をスクーターで40分ほどでアフ・トンガリキに着く。さすがにまだ誰もいない。
そのうちパラパラと人が集まり始めるが、雲が多くて天気は今ひとつ。水平線から昇るお日さまこそ見られなかったものの、雲の隙間から太陽が現れると・・・。
おぉぉ・・・!アフ・トンガリキでは、ちょうど立ち並ぶ15体のモアイの背後から日が昇る。これはなかなか神秘的な光景であった。一時はダメかと思ったが、めげずに待った甲斐があった。
日の出のショーが終わると皆サッサと帰ってゆく。皆さんけっこう現金なようで・・・余韻に浸ったりはしないのね。
誰もいなくなった海岸でモアイを独り占め。スバラシイ・・・青空をバックに静かに佇むモアイは神秘的だ。
個人的には下から見上げるのが良いと思う。モアイの顔が立体的に浮かび上がり、どこか感慨深げに見える。
十二分に堪能してから村へ帰る。
「朝なら市場に魚があるんじゃないの?」ということで、試しにのぞいてみると・・・あった!けっこうたくさん売っているではないか!
値段はそれなりなんだけど、初日の晩に食べたくらいの小さめのやつなら2,500$Cほどで買える。サンティアゴあたりで外食することを思えば安いもんだ。
今日の兄ちゃんはお釣りがないということで2,000$Cにまけてくれた。
(毎日かどうかはわからないが)市場で魚が買える!これで夕飯のおかずの心配はなくなった。
昼にスクーターを返したその足でMTBを借りに行った。ちなみにガソリン代は1,800$Cだったから思いのほか安かった。
今回借りたMTBはフロント・サス付きのトレック。欧米人向けに19.5inとフレーム・サイズがデカイ上、やたらとアップライトなポジションだが、状態は良くてゴキゲンだ。
MTBに乗ってまずは郵便局へ。イースターでは郵便局でモアイのスタンプがもらえる。別にスタンプ・ラリーをやっているわけではないが、ここは是非もらっておかねば。
スタンプは全部で4種類ある。一つ押してもらうだけなら無料だが、残りの3ヶを押してもらうにはチップが必要。一人$1(500$C)くらいではないかと思う。
郵便局の後、まだ行ってなかった島の博物館へ行ってみたが、休館日でもないのに閉まっていた・・・。
理由は貼り紙に"land occupation"とあるのだが、何のことやら。近所のおばちゃんの話だと、今日だけでなく毎日閉まっているとか・・・どうやらここ暫くは閉まっている模様。
今日はじっくり博物館を観よう、特に博物館で観られるらしい"Rapa Nui"という映画を観たい、と思っていたのだが、出鼻をくじかれてしまった。まぁいいか。
そのまま近くのハンガ・キオエというちょっとした岬まで出てシエスタにした。今日はこれで一日お終い・・・なんと贅沢な。
ところで、島には犬がたくさんいて、どいつもとてもおとなしいのだが、何故かここの宿で飼われている犬だけが凶暴だ。宿の人も近づくなと言う。宿の人が餌をやるときからして放り投げている状態だ。
散歩に連れて行ってもらってる様子も一切なく、他の犬が自由に歩き回っている中でちょっと気の毒だ。餌を入れる器を転がして一人で遊んでいる姿はちょっと切ない。
ちょっとずつ餌付けをしているのだが、滞在中に頭くらい触らせてくれるようになるだろうか?
昨日あたりからガリガリ君も遊びに来るようになった。実はメスなのだが、どの国でも痩せこけた犬を見つけるとガリガリ君と呼ぶようにしている。後ろ足の一方が悪いらしく3本足でピョコピョコ歩いている。
島の犬はどれもだいたいそこまで痩せてないのに、ガリガリ君はうまく餌にありつけないのか異様に痩せていて、呼び名の通りガリガリである。
夕飯に食べた魚の骨と皮をガリガリ君にあげたら、汁の一滴も残さずキレイに平らげてくれた。
飼われているのか否か定かではないが、どの家にもたいてい犬がいて残飯は犬がキレイにしてくれるシステムになっている。理想的な共存の姿だ。
昔は日本もそうだったのであろうが、今の日本にこそ必要なシステムであるような気がする。膨大な量の残飯を無駄にせずに済むはずだ。
犬たちには縄張りがあって、どの家から餌をもらうのかだいたい決まっている。ガリガリ君は何らかの理由でつまはじきになってしまったのだろう。
この家と隣の家の飼い犬とはいじめられずにうまくやっているから、自分らが去った後もここで無事に生きていければいいのだけれど・・・。
ちなみに隣の家の一匹はアザラシに似ている・・・この家の犬と姿格好は似ているからおそらく血縁関係にあるのだろうけど、目が違う。そのつぶらな目はどう見てもアザラシだ。
何不自由なく食べられているおぼっちゃま君で、とてもおっとりしている。ガリガリ君の食べものを奪ったりはしないのでちょっとホッとしている。
今日は自転車があるのでアフ・タハイまで夕日を見に行った。相変らず雲は多いが、これまでで一番まともな夕日であった。

24nov2010 モアイの背後から日が昇る 24nov2010 浮かび上がるモアイ
モアイの背後から日が昇る               朝日に浮かび上がるモアイ

24nov2010 晴天のテントの前で 24nov2010 ガリガリ君
晴天のテン場                       ガリガリ君

24nov2010 イースターの海@ハンガ・キオエ
イースターの海@ハンガ・キオエ

2010/11/25 木
島での生活がだんだんパターン化してきた。だいたいこんな感じ・・・
朝起きて8:00過ぎに市場へ買い物に行く。買い物から帰ると朝食とシャワー、そして10:00過ぎに出かける。今の足は自転車なので、見て回るのは一日一つのエリアだけ。
シエスタを交えながらのんびり観光して、16:00頃いったん宿に戻ってくる。宿でも半分シエスタで、海を見ながら日記を書いたり本を読んだり。
19:00過ぎに夕飯を食べて、犬と遊んだりしていると20:00を過ぎる。近場へ夕日を見に出かける。
帰ってくると22:00近くになっていて、これで一日終了。テントに戻って寝る。
・・・のんびりとした島の一日。
今日も市場で魚をゲットした後、島の南西端にあるラノ・カウへ出かけた。宿から1時間弱の緩やかなダートのヒルクライム。
島は火山岩から成っていて全体的に土壌が乏しいのだが、ラノ・カウの付近には土があり、20mほどの高木が林を形成している。
ラノ・カウには火口湖があり、その少し先にオロンゴの遺跡がある。
オロンゴに入るには入園料がかかる。自分らの見たかったのはここからの眺めであって遺跡ではないので、オロンゴもパス。
オロンゴとちょうど火口を挟んで反対側にミラドール・モトゥという展望所がある。オロンゴからダートを2kmちょっと戻り、枝道に入ると行くことができる。この枝道は車やバイクは進入禁止だが、自転車なら入ることができる。
歩きなら、オロンゴから火口の周りを歩いてミラドール・モティへ行くこともできる。
ここからの眺めはなかなかスバラシイ。絶壁の下にコバルトブルーの海が広がっている。波はなく海は穏やか。
すぐ近くにとても小さな三つの島がある。一番大きな島がモトゥ・ヌイで、ここにはグンカンドリの巣があるようである。火口のはるか上空を一羽のグンカンドリが飛んでいた。
相変らずのプテラノドンのようなシルエット、全く羽ばたかずに大空を滑空している姿は実にカッコイイ。
オロンゴには時間帯によってどっと観光客が押し寄せるが、こちらに来る人は稀なので静かでオススメのスポットだ。
かなり時間が経ってから火口の周りを歩いて一組のカップルがやって来た。彼らにくっついて犬も一匹。
自分らが帰り始めると、今度は自分らにくっついてきた。片目の周りがただれた彼を「タダレメ君」と名付けた。
帰りはスーパー・ダウンヒルなので、タダレメ君もついてくるのが大変だ。途中ではぐれると迷子になりかねないので一所懸命ついてくる。
途中でアナ・カイ・タンガタという洞窟にも寄ったのだが、その間もずっと健気についてきた。
結局宿までついてきたのだが、その後どこかへ去ってしまった。
今日も夕飯の魚のかすはガリガリ君へ。ちょっと大きめの魚だったのでガリガリ君も満足しただろう。
今日は島に来て初めて丸一日一度も雨に降られなかった。
夕日はアフ・タハイへ。太陽がまだ高いうちは夕日を背にしたモアイがキレイだったが、イースターでは何故か日暮れ時になると水平線上に雲が溜まり、相変らず海に沈む夕日は見られない。惜しい・・・。

25nov2010 ミラドール・モトゥへの道 25nov2010 途中の平原
ミラドール・モトゥへの道                 ミラドール・モトゥの東側は心地いい平原

25nov2010 ミラドール・モトゥ
ミラドール・モトゥ

25nov2010 モアイの背後に沈む夕日 25nov2010 この日が一番まともな夕日だった
モアイの背後に日が沈む                この日の夕日が一番キレイだった

2010/11/26 金
晴れているのに朝のうちはよく雨が降った。
今日も市場で魚をゲット。おそらく前の晩に捕った魚を売りに来るので、毎日違う人がピックアップの荷台で魚を売っている。
昨日の魚はちょっと大きすぎたので、今日は小さめのやつに。魚を売りに来るおっちゃんやおばちゃんは細かいお金を持ってないので、たいていおまけしてくれる。
魚は重さで売っていて、今日も2,580$Cのところを(お釣りがないので)2,000$Cにおまけしてくれた。ありがとう、おばちゃん!
今日はアナ・テ・パフという洞窟へ。気持ちいい海沿いのダートを1時間半ほど走ると着く。
今日は三匹もお供がついた。アフ・タハイの先から一番最初についてきたのが「クロブチ君」。暫らくしてからクロブチ君の仲間らしい二匹、動きがちょっとスローな「ジイサマ」とシェパードの血が濃い「カール」が合流。二人と三匹の珍道中となった。
島ではたくさんの馬が飼われている。牛ではなく何故馬なのか、馬をどのように利用しているのか謎であるが、とにかくそこかしこにいる。
ジイサマとカールは馬を見つけると走っていって吠え立てる。角もなく反撃の術がない馬を見るとかまいたくなるのか、どうやら体が自然に反応してしまうらしい。吠え立てられてる馬の方もちょっと鬱陶しそうである。
その横を自転車で走り抜けるとまたついてくる。食べ物をもらえるわけでもないし、特に何があるわけでもないのだが、とにかくついてくる。
要するに暇なのだ。小さな島での生活は、人も犬ものんびりしていると言えば聞こえはいいが、きっと毎日退屈であるには違いない。
アナ・テ・パフに着くと、ヘッドランプを装着して洞窟内を探検。暗闇にはついてこないだろうと思ったのだが、律儀に三匹ともついてきた。
アナ・テ・パフは910mあると書かれていたのだが、200~300mほど進むと行き止まり。暫し洞窟内で涼んでから来た道を戻る。
ここでジイサマとカールの二匹は、ちょうど車でやって来た観光客の方へ。クロブチ君だけが引き続きついてきた。
テレバカという島の北にある山の中腹まで行ってシエスタ。
風は心地いいのだが、日差しは強烈。ビニール・シートを敷いて横になっていたら真っ赤チンになってしまった。
帰りはダウンヒル。最高に気持ちいい~自転車最高!時間のある人には是非とも自転車で島を回ることをオススメする。
暫らく走ったところでくたびれたのか、クロブチ君もどこかへ行ってしまった。まぁここまで来れば彼のテリトリーだろうから特に問題なかろう。
夕日を見に、人のいないハンガ・キオエまで足を延ばしてみたのだが、例によって今日も水平線に沈む夕日は見られず。

26nov2010 クロブチ君 26nov2010 三匹の供を連れて
最初についてきたクロブチ君              三匹の供を引き連れて・・・うぬらゆくぞ!

26nov2010 気持ちいい海沿いの道
気持ちいい海沿いの道

26nov2010 律儀に洞窟内にもついてきた三匹 26nov2010 恐る恐るついてくるカールとジイサマ
洞窟内もお供する                     恐る恐るついてくるカールとジイサマ

2010/11/27 土
朝のうちはどんよりと曇っていて時々雨が降ったり。一日どうなることかと思ったが、昼前からは晴れて日差しが痛かった。
市場へ魚を買いに行くのも今日が最後。
最終日の今日は島の最高峰(といっても511mだけど・・・)のテレバカへ行ってきた。なだらかな丘といった趣で、自転車で上れる。
イースター島は二等辺三角形に近い形をしていて、三方の角にそれぞれ休火山がある。
南西端にあるのが一昨日上ったラノ・カウ(324m)、東にプア・カティキ(410m)があり、北にあるのが最高峰のテレバカ(511m)である。
向かい風の中自転車を走らせること1時間半でアフ・アキビ、そこから(その名の通り)1時間強のヒル・クライムでテレバカの山頂に至る。
山頂に着く頃ちょうど晴れて、眼下に絶景が広がる。
360°海!限りなく透明に近いコバルトブルーの海が広がっている。ここが絶海の孤島であることをしみじみと噛み締める。
511mといってもやはり山、手に届きそうなところにある雲がものすごい勢いで複雑な動きをしている。
山全体が芝生のような草で覆われていて、寝転ぶのにちょうどよい。山頂で雲を眺めながら暫しお決まりのシエスタ。
帰りはお待ちかねのスーパー・ダウンヒル(その名の通り)。海に向かって緑の斜面をひたすら下る、下る、下る・・・気持ちよすぎてトリップしそうだ。
上りに1時間ちょっと要した斜面を、下りはたったの15分。
誰もいないアフ・アキビで三たびモアイを眺める。ここにある7体のモアイは海を見つめて立っていて、青空の下だととても映える。
お気に入りの北西岸のトレールを、海を眺めながらのんびり村まで下る。
限りなく透明に近いブルー・・・まさにその通り。イースターの海はとにかくキレイだ。
のんびり海を眺めるのも今日で最後だが、もう思い残すことは何もない。自転車が大活躍のイースター・ライフであった。
夕日を見に、今日もハンガ・キオエまで足を延ばしたが、今日はことさらに海上の雲が厚く、あっけない幕切れとなった。水平線に沈む15分くらい前に太陽が雲の中に消えてしまった。
結局、イースターの海に沈む夕日は滞在中見られず・・・このことだけが心残りと言えば心残りか。

27nov2010 テレバカ山頂 511m 27nov2010 テレバカ山頂
テレバカ山頂                        511mでもイースターの最高峰

27nov2010 山頂でシエスタ 27nov2010 帰りは海に向かってスーパー・ダウンヒル!
山頂でシエスタ・・・                    帰りは海に向かってスーパー・ダウンヒル!

27nov2010 テレバカ遠景 27nov2010 海に向かって立つアフ・アキビのモアイ
テレバカ遠景                       海を見つめて佇むアフ・アキビのモアイ

27nov2010 限りなく透明に近いブルー 24nov2010 最後にガリガリ君
限りなく透明に近いブルー!              ガリガリ君、元気でね!
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