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チロエ島

2010/11/15 月
何もしてないのに異様に眠い。おそらく夜遅くまで明るい所為だ。
10:00のバスでチロエ島へ。
プエルト・モンの小さなバス・ターミナルはどことなくごちゃごちゃしている。
その場でバスのチケットを購入。チロエ島行きのバスは3社ほどが運行しており、10:00のバスはクルス・デル・スール(ペルーのとは別会社)のバスだった。このあたりでは最大手のバス会社で、オフィスの窓口も乗務員も態度が横柄な感じ。
運賃は通常片道5,300$Cのところ学割で4,000$C。忘れていたが、チリではだいたいどこでも学割が効く。こないだのフェリーでも効いたはずなのだが、チケットを買った後になってそのことを思い出した。
バスはプエルト・モンが始発ではなく、何本も本数がある割りに混んでいる。
1時間でフェリーの出るパルグアに着く。ここのフェリーは渡し舟的な感じで本数がけっこうある。船は小さく、バスが3、4台乗ればいっぱいだ。
バスの到着と同時に対岸からフェリーが着いた。驚いたことにフェリーも同じクルス・デル・スール、元々は船会社なのか?トラックもたくさん走らせているし、いずれにしてもかなり大きな会社であるらしい。
対岸のチャカオまでは30分ほど。カサ・グラディスの情報ノートに書いてあったのだが、ホントにペンギンがいた!2羽のペンギンが海から顔を出して船のすぐ脇を泳いでいた。何でこんなとこを???
結局いたのはその2羽だけだったのだけれど、あれはホントにペンギンだったのだろうか?顔を出していたのはほんの短い時間だし、イマイチ確信が持てない。
マユミは間違いないと言っているし、他の人も指差して見ていたから、まぁペンギンだったのだろう。アンクーの近くには実際いるわけだからここで見られても不思議はないわけだし。
チャカオからアンクーを通ってカストロまで1時間半ほど。
チロエ島は東西50km、南北250kmもある大きな島だから、車窓を眺めていても別段島にいるような気にならない。
カストロは想像以上に大きく活気のある町だった。クルス・デル・スール専用のバス・ターミナルに着く。
バスを降りると珍しく客引きが何人か・・・じいちゃんが五本指を出しながらセイス・ミル(6,000)と言っていたので思わずシンコ・ミル(5,000)と勘違いしてしまったが、ついて行ったら悪くなかったので泊まることにした。
6,000$Cと知って最初渋っていたら、じいちゃんが「何泊する?」と聞いてきた。通常だとこれは連泊値引きのパターンなのだけれど、「二泊」と聞いてもじいちゃんは「ふ~ん」と言ったきりだった・・・それで終わりかよ!
予想外のリアクションに力が抜けてしまった。まぁいいや。
チロエ島は長い間本土と隔絶した歴史を持っていて大陸側とは異質と言われている。うろこ状の板を張り合わせたパステルカラーの家々が有名だったりするのだけれど・・・う~ん、どうだろうかこれは・・・。
うろこ状の板壁の家ならプエルト・モンにもたくさんあったし、泊まっていたカサ・グラディスからしてそうだったから特に新鮮味はない。どこにそんなチロエ島らしい家々があるのかなぁとキョロキョロしながら歩いていて、後でインフォメーションでもらった地図にある典型的な家々の並ぶポイントを素通りしてしまったくらいだ。
チロエ島にある14の木造教会は世界遺産に指定されている。そのうちの一つ、サン・フランシスコ教会がアルマス広場に面して建っている。これがまた外見はパッとしない。くたびれたトタン張りの外壁で、田舎の古い工場のようにしか見えない。
が、中を見るとビックリ!今まで見たこともない木造の教会に思わず目を奪われる。木独特の温かみがあり、落ち着いた雰囲気を醸し出す美しい教会だ。やっぱ木はいいなぁ。
外見はともかく中はスゴイ!これは確かに世界遺産に違いない。一見の価値ある素敵な教会である。他の教会もいくつか見てみたいなぁ・・・散在していて回るの大変だけれど。
ちなみにこれらの教会はいかにも入場料を取られそうに思えるが、どこもタダで中に入ることができる。
じいちゃんの家のキッチンにはコンロがなく、薪ストーブの上で調理するようになっているのだけれど、これだと熱量不足で米がうまく炊けない・・・久方ぶりに米を炊くのに失敗した。
それ以外は快適なじいちゃんの宿だが、看板も何もない。一応宿名はオスペダッヘ・マンシージャ(どこにも書いてないけど・・・)。住所はサンマルティン941。

15nov2010 サン・フランシスコ教会 外見はパッとしないが・・・ 15nov2010 中身はスゴイ
サン・フランシスコ教会 外見はパッとしないが・・・  中身はスゴイ

15nov2010 温かみのある木造の教会 15nov2010 天井から吊るされたキリスト像
温かみのある木造の教会                天井から吊るされたキリスト像

2010/11/16 火
朝起きるとどんより曇っていた。プエルト・モンでも朝はいつも曇っていたから一緒かと思っていたのだが、丸一日あいにくの天気だった。
「雨は降らん」と朝じいちゃんも太鼓判を押していたのだが、15:00過ぎからは雨も降った。
今日は島の西岸にある国立公園へ。カストロからチョンチ経由で公園入口のクカオまで1時間ちょっと。運賃は片道だけ買うと1,500$Cだが、往復で買うと片道1,300$Cになる。バスを運行している会社が2、3社あるため、あらかじめ往復のチケットを買うと割引になるらしい。
カストロからしばらく海沿いを南下する。町をちょっと離れると、チロエ島らしい美しい景色が広がる。
海岸や小高い丘の斜面に木材で土台を組み、その上に木造の可愛らしい家が建っている。海岸はともかく、丘の斜面は整地すればすぐ平らになりそうなところに何故わざわざ木材の土台を組んでいるのか謎である。
何の花だかわからないが、小さな黄色い花が島中を覆っていてとてもキレイだ。
降水量は多いのだろう、荒涼と地肌がむき出しになっているようなところはなく、島全体が草や木の緑に覆われている。
チョンチから島を南北に走る幹線道路を外れて西進する。太平洋岸にある小さな集落がクカオである。
さて目的の国立公園であるが、特に目を引くものはなかった・・・。
別段眺めがいいわけでもなく、生き物がいるわけでもない。一部遊歩道が設けられているのだが、それも狭い範囲で非常に短い。
ハッキリ言って殺風景・・・何でこんなところが国立公園に指定されているのかよくわからない。キャンプ場が何箇所もあったのだが、夏のトップシーズンにはけっこうな人が来るのかな???
期待して最終17:00のバスのチケットを買っておいたのだが、大いに時間を持て余す結果となった。メンドーサでアコンカグアを見に行ったときの二の舞だ。
15:00過ぎからは雨も降ってきて踏んだり蹴ったり。屋根の下で時間をやり過ごし、17:00のバスでカストロへ帰ってきた。

16nov2010 島にある津波だ逃げろ!の看板
島にある「津波だ逃げろ!」の看板 ちなみに津波はスペイン語でも"TSUNAMIS"

2010/11/17 水
今日も天気はイマイチ。
朝食後、じいちゃんに場所を聞いて魚市場へ。魚市場と言ったってカストロのはとても小さい。初日に魚を求めて近くまで行きながら気付かなかったくらいだ。
あまり活気のない建物の中に野菜や民芸品を売る店がいくつか並び、その一角に魚や貝を商っているところがある。
魚は、アナゴやタラ、サケといったものが売られている。コングリオと呼ばれるアナゴはチリではメジャーな魚だが、日本で見慣れたヤツとはちょっと違っていてどう見てもアナゴには見えない。
貝はムール貝やハマグリなど。チロエ島は本来アワビが有名なのだが、今は時季でないのかアワビもウニも見当たらなかった。
アナゴ一匹(2,000$C)とムール貝1kg(500$C)を購入。魚は頼むと下ろしてくれる。
何はともあれチリに来てようやく魚を買うことができた。
プエルト・モンもカストロも漁港がありながら、日本と違って町中のスーパーや商店では魚が売ってない。数が少ないとかいうことではなく、ホントに全く売ってないのだ。
魚市場に行けば買えるのだが、カストロの魚市場など悲しいくらいに小さくて、しかもまったく賑わっていなかったりする。
チリはけっこうな漁業国でもあると思うのだが、チリの人たちはあまり魚を食べていないようである。捕った魚のほとんどは日本にでも輸出しちゃうのかな???
宿のじいちゃんも昨日会ったチレーノも皆が皆「アチャオはいい」と言うので、今日はアチャオへ行ってきた。
アチャオはチロエ本島とは別の小さな島にある町である。
カストロからバスで1時間ほど。バスは頻繁に出ていて運賃は1,600$Cくらい(バスによって多少差があるみたい)。
途中やはりバスごとフェリーに乗るが、これは完全に渡し舟といった感じでチロエ島へ渡るフェリーよりずっと小さい。対岸まではわずか5分ほど。
アチャオにも世界遺産の木造教会がある。外壁はトタン張りでなく、屋根から全部うろこ状の板を張り合わせたもの。古い木造校舎のようでなかなかいい味が出ている。
が、期待した中身は逆にあまりパッとしなかった。変に色など塗ってあるのがよくないし、造りがちょっと雑だ。
昼前に行ったらちょうど葬式をやっていて、(最初はミサかと思ったのだけれど)流れでそのまま参列してしまった。
アチャオは確かに静かでのんびりしていていいところだ。でも、絶賛するほどのところではないような気がする。
アチャオからの帰りに、フェリーで渡った対岸にあるダルカウエに寄った。ここにも木造教会があるからだ。
でも、ここの教会はトタン屋根で外見がパッとしない上、何故か閉まっていて中に入れなかった。教会の隣に住んでるおばちゃんが誰かに電話をしてくれて、15:30に開くと教えてくれたが、ずいぶん間があったので結局見ずに帰ってきてしまった。
むしろ、海辺で漁師の投げる魚のアラに群がるカモメを眺めているのが面白かった。ちょっと高い位置から眺めていたため目の前スレスレをカモメが飛行し、サッと身を翻したりして空中戦を展開している。ウミネコと違ってカモメはデカイので妙に迫力がある。
カストロのバス・ターミナルに着いたところで明日のサンティアゴ行きのチケットを取った。殿様商売で窓口の態度が横柄だったクルス・デル・スールはやめて、ケイレン社のバスにした。セミ・カマの学割運賃が15,000$C(通常16,000$C)。
さて夕飯である。
アナゴはバター焼きにして、ムール貝は塩茹でにして食べた。
アナゴはプリプリしていてとても旨い!見た目といい食感といいアナゴというよりは身の締まったタラに近い。
ムール貝も味が濃くて最高!味噌さえあれば・・・味噌汁にしたら絶品に違いない。これが1kg=500$C(およそ$1)なのだから安い。
チロエ島は特にこれといって何もない島であるが、のんびりしていて居心地はいい。初めから何もしないつもりで来れば、のんびりとチロエ・ライフを楽しめるかもしれない。
山小屋風のじいちゃんの宿も快適だ。初日はもう一組、チリ人の老夫婦が泊まっていたが、昨日今日と客引きに失敗したのか自分ら以外に客はなく、静かでいたって快適だ。
まぁ客引きと言ったってそうそう客は来ないだろうなぁ。それほど観光客が多いわけでもないし、宿は腐るほどあるのだから・・・。そもそも宿は初めから決めて来る人が多いだろうしなぁ・・・。
もし泊まりでチロエ島に来る人がいたら、じいちゃんの宿をオススメします。運良くじいちゃんに会わないと辿り着けないかもしれないが・・・。

17nov2010 アチャオの教会 17nov2010 教会の中
アチャオの教会はなかなか味がある         中はいまひとつパッとしない

17nov2010 目の前を飛来するカモメ@ダルカウエ 17n0v2010 じいちゃんちの薪ストーブ
目の前スレスレを飛行するカモメ@ダルカウエ   じいちゃんちの薪ストーブ兼調理台
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