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バルデス半島

2010/11/6 土
快晴というわけにはいかないが、昨日聞いたとおりまずまずのツアー日和。
8:00過ぎに宿の前でミニ・バスにピックアップしてもらう。この時間、他にもツアーのミニバスが町中を走り回って客をピックアップしている。
自分らのツアーは総勢15人ほど。内訳はアルヘンティーノがほとんどで、外国人は自分らのほか同じ宿のフランス人カップルだけ。
アルヘンティーノのおばちゃん一人が妙にマイペースだった。常に誰かしらを捕まえてマシンガン・トーク、面白いからそれはいいとして、行動がマイペースなのは団体行動ではちと困る。この日は朝から一日中、バスの出発は常におばちゃん待ちの状態だった・・・。
ガイドは珍しく女性だったが、英語は上手だしフレンドリーでとてもいい感じだった。
世界遺産でもあるバルデス半島は全体が国の保護区となっていて、ツアー料金以外に入園料がかかる。アルヘンティーノは20$Aだが外国人は70$A。
バルデス半島は島になり損ねた半島といった感じで、大陸との接合部分の一番狭い部分は5kmほどしかない。
半島に入り、まずは北端のプンタ・ノルテへ向かう。周りの原野には放牧されている羊に交じって野生動物がいくつか見られる。
一番たくさんいるのはグアナコ。南米大陸に4種いる(リャマ、アルパカ、ビクーニャ、グアナコ)ラクダ科の一つで、エクアドルあたりで見かけたビクーニャに良く似ている。絶滅が危惧されているビクーニャと違い、こちらはパタゴニア全域にやたらといる。やはりラクダのような顔をしていてとても可愛い。
面白いのはマーラという動物。ウサギの仲間?カピバラくらいの大きさで、顔や後ろ脚の感じは完全にウサギといった感じなのだけれど、ウサギのように飛び跳ねるのではなくシカのように歩き回る。歩く姿を見ているとどこか不思議な感じがしてくる。
10:30近くにプンタ・ノルテに到着。ここの海岸にはゾウアザラシがハレムを作っている。かなり期待していたのだが・・・ちょっと数が少ないなぁ。これは時季的な問題で、もう少し早い時季だと海岸を埋め尽くすようなゾウアザラシを見られるらしい。
それでも砂浜には大人も子供もマグロのように並んでいる。仰向けになっていたりうつ伏せだったり横を向いていたり・・・。野生のゾウアザラシを見るのは初めてだ。これまで日本のどこかの水族館でミナゾウ君を見たことしかない。
一頭だけいるオスはさすがにデカイ!双眼鏡で見てみると、目が充血していてけっこう怖い・・・。
プンタ・ノルテでは運がいいとシャチも見られる。時季的に今は来ていてもおかしくない時季なのだが、残念ながら見られず・・・。ひょっとして、と思っていたのだが残念。
シャチはスペイン語でオルカ。英語だとキラー・ホエールなんだけど、もっと気の利いた名前はないのだろうか???
ツアーの欠点は慌しいところ。ここも滞在は30分ほどで、すぐに次のカレタ・バルデスへ移動。例のおばちゃんを待って出発!
途中、ペンギンの営巣地に寄る。ここの滞在は5分だけ。
数は少ないが、海岸の崖の上に巣があってマゼラン・ペンギンを間近に見られる。やっぱ可愛いなぁ・・・その短い足でこの崖を登ってくるのかと思うとちょっと可笑しい。
前のパタゴニア旅行のときに見たプンタ・アレーナスにほど近いオトウェイ湾の営巣地を思い出す。
ちなみにこのあたりでは、プエルト・マドリンから180kmほど南のプンタ・トンボというところに行けばたくさんのペンギンを見ることができる。
カレタ・バルデスは入り江になっている。強い風と波の影響で入り江の形が常に変わる。今は湾曲して見えるところも3日前は直線だったとガイドが言っていた。
砂浜はやはりゾウアザラシのハレムになっている。ゴロゴロ転がっていて死んでいるようにも見えるが寝ているだけだ。時々シャチホコのような動きをしたり、前足で体に砂をかけたりしている。それにしてもこの光景・・・ちょっと油断しすぎではなかろうか。
カレタ・バルデスでも運がいいとシャチが見られるのだが、目を凝らして海を眺めてみたもののやはり見られず、残念!
ここも滞在時間が1時間ほどなので、昼食もそっちのけでゾウアザラシを観察。
ゾウアザラシもそっちのけでのんびりレストランで昼食を食べていたおばちゃんを待ってプエルト・ピラミデへ。
いよいよホエール・ウォッチングだ。実のところ最初はあまり期待していなかったのだが・・・。
ライフジャケットを着て小型のボートに乗船。乗船といっても砂浜で埠頭もないから陸上で乗り込む。船を一回一回トラクターで浜に引き上げるのだ。
大型のトラクターに押されて牽引のトレーラーごと海に進水。ボートの船外機が始動してトレーラーから離脱、なんか合体ロボのようだ。
他のツアーの人たちと合流しボートには40人ほど乗っている。そして操舵手以外にガイドが3人。
船首の方向が12時の方向、船首に向かって右手側が3時の方向。ボートにはクジラ探知用にソナーが装備されていて、クジラに遭遇すると操舵手が9時の方向とか7時の方向とか教えてくれる。
自分らが座ったのは8時の位置あたり。例えば9時の方向にクジラがいた場合、自分らは座ってクジラを眺め、船の逆側にいる人たちは中央のベンチに立って眺めるといった調子。
バルデス半島で見られるクジラは英語名がサザン・ライト・ホエールで、成体は17mほどになる。日本語名はおそらくセミクジラだと思う。この時季、子供をつれてヌエボ湾に回遊してくる。
浜を離れてしばらく進むと操舵手が静かに船を止めて叫ぶ。「9時の方向」・・・自分らの座っている側だ。海の方に向き直って水面を眺めていると、潜水艦のように水中からクジラが現れた。おぉぉ・・・デカイ!しかも近い!一組の親子のクジラだ。
クジラをこの目で見るのは生まれて初めてで、この感動は筆舌に尽くしがたい。ボツワナでピックアップトラックの荷台から唐突に、初めて野生のアフリカ・ゾウを見たとき以来の感動だ。
人が何もしないのを知っているのだろう、何度も水面に現れてはボートに寄ってきてくれたりする。時々潮を噴き上げたりしながら・・・。
「7時の方向」「10時の方向」・・・操舵手の声に合わせて全員が身構える。
ホエール・ウォッチングってこんなに間近でクジラを見られるのかぁ・・・一回の遭遇だけで十二分に満足してしまった。
しばらくしてからさらに船を進める。今度は3時の側になるように操舵、自分らは中央のベンチに立ち上がって海を眺める。
今度は親子連れが何頭かいて、時々子クジラがジャンプしてくれたり、潜水に入るときに尾びれを見せてくれたり・・・もう言葉にならんですわ。
遠くの方でもしきりにクジラがジャンプしていたり、尾びれを見せていたり・・・湾内にはけっこうな数のクジラがいるように思われる。
ガイド連中も底抜けに明るく、「ワォ!」とか「オー・マイ・ゴッド!」とか「今日はとてもラッキーだ」などと連発。毎回なんだろうけど、盛り上がった気分をさらに盛り上げてくれる。近くのおばちゃんなど興奮のあまり笑いっぱなしだ。うんうん、その気持ちはよくわかる。もう笑わずにはいられない。
ずっと見ていたい気分だが、ツアーは1.5時間ほどで終了。でも、十分満足。これだけ満足したツアーは久しぶりだ。正直、半島ツアーの方はちょっと空振りの感じだったのだけれど、ホエール・ウォッチングで帳消しになってお釣りが来た感じ。時季による部分もあるけど、絶対にオススメのツアーだ。
浜まで帰り、上手いこと迎えのトレーラに収まって合体!ホント、合体ロボみたい・・・トラクターに船ごと浜まで引き上げられてホエール・ウォッチングは終了。
付近をブラブラしてからバスに乗り込み、帰路に着く。帰りに保護区の入り口にある管理事務所に立ち寄った。ここは小さな博物館になっていて、パタゴニアの自然についていろいろ学べてなかなか面白い。
18:30過ぎにプエルト・マドリンに帰ってきた。お腹いっぱいの一日。

6nov2010 プンタ・ノルテのゾウアザラシ
プンタ・ノルテのゾウアザラシ 左の巨大な塊がオス 右の子供のつぶらな瞳に注目!

6nov2010 マゼラン・ペンギン 6nov2010 カレタ・バルデスのゾウアザラシ
マゼラン・ペンギン                    マグロのように並ぶカレタ・バルデスのゾウアザラシ

6nov2010 カレタ・バルデスの海岸線 6nov2010 いざホエール・ウォッチングへ 乗船中の図
カレタ・バルデスの海岸線               いざホエール・ウォッチングへ 乗船中の図

6nov2010 いきなり現れたクジラの親子
いきなり姿を現したクジラの親子

6nov2010 クジラに釘付けの人たち
クジラに釘付けの人たち・・・

6nov2010 ボートに寄ってくるクジラ
ボートに寄ってくるクジラ

6nov2010 ホントに近くまで寄ってくる
ホントに近くまで寄ってくる・・・

6nov2010 比較物がないと大きさがわかりにくい
比較物がないと大きさがわかりにくい・・・これは子クジラ

6nov2010 潮を噴くクジラの親子
潮を噴くクジラの親子

6nov2010 クジラの尾びれ
時々尾びれも見せてくれるが・・・写真に撮るのはタイミングが難しい

6nov2010 ボートは大型トラクターで牽引される
ボートは大型トラクターで牽引される
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