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プエンテ・デル・インカ

2010/11/3 水
6:00のバスに乗るため5:00前に起きる。外はまだ真っ暗だ。
さすがのマユミも南京虫が気になって昨晩はほとんど眠れなかった様子。部屋の明かりをつけて南京虫探しを始めると・・・いるいる。ちっちゃいヤツがベッドや壁を歩いている。
ハンターと化したマユミが南京虫を駆除しまくる。
「この壁紙の裏に潜んでいるみたいよ・・・」と言うのだが、ホントにそうかもしれん。
いずれにしてもこの数は自分らが連れてきたヤツだけじゃないぞ、ラウル!元からこの部屋に棲みついているのはほぼ間違いない。
即部屋を変わりたいところだが、今日は朝早くから出掛けちゃうし、帰りも遅くなるし、あと一泊だけだから辛抱することにするか、南京虫の巣で・・・。
ターミナルには朝早くからけっこうな人がいる。
バスは10分前に来て、6:00ジャストに出発した。相変らずこの正確さはスゲーな・・・。
しかも、町中を走ってる路線バスみたいなのが来るのかと思っていたら、長距離バスと何ら変わらないダブル・デッカーのセミ・カマだったので驚いた。
4時間弱でプエンテ・デル・インカに到着。ここからチリ国境はすぐである。
メンドーサとチリのサンティアゴを結ぶ幹線道路沿いでバスを降りる。国際バスや大型のトラックが横をビュービュー走り抜けて行く。見てるとバスはどれもけっこうガラガラで、よくもまぁこれだけたくさんの会社が毎日何便も走らせているなぁとちょっと呆れる思いだ。
外は風が強くてけっこう寒い。その場で帰りのチケットを買い、オルコネス湖への行き方を聞いて歩き始める。
このままサンティアゴ方向に車道を1時間ほど歩くとあるらしい。こんなところを歩く人も稀なので、道行くトラックの運ちゃんがすれ違いざまにこちらを奇異の目で見る。
途中ですれ違ったイスラエル人の6人組に道を確認する。
イスラエル人は男女を問わず兵役があり、兵役を終えて金と時間のあるところで旅に出るのが通例のようなので世界中どこへ行ってもよく会うが、ここメンドーサは特に多いような気がする。国の政策や歴史はともかく、旅先で会うイズラエリーは皆明るくフレンドリーだ。
1時間弱歩いたところに公園入口がある。今はオフ・シーズンなので管理事務所も閉まっているし、入口のゲートも閉まったままだ。
ここから先のレンジャー小屋まで舗装路が続いていて、シーズン中ならそこまで車で入ることができる。レンジャー小屋から先にもずっと明確なトレールが続いている。
正面にアコンカグアが見える。思っていたよりずっと近くに見える。方角からしておそらく南壁が正面に見えているのだと思う。
・・・別に普通に登れそうだな、こりゃ。特に雪が多いようにも見えないし、状態も悪くなさそうである。しかも、今ならシーズン中は数百ドルかかる入山料も無料で登れる!
でも、「やっぱいいや」と一目見て思ってしまった。何故だかアコンカグアはあまり人を登る気にさせない山である。
理由はいくつかあるが、最たるものは「山が美しくない」ということ。特に厳しさも感じないし、均整の取れた形をしているわけでもない。
山も大きく見えない。3,000mくらいのところから眺めているのだが、とても6,962mもあるような山には見えない。
南壁を登るのでもない限り、アコンカグアは技術的には易しい山である。
もっと年取ってからでも十分登れるわ、とついつい思ってしまった。
・・・そう思いながらも、今回登らずにまたいつの日かアコンカグアに、いやアコンカグアのあるメンドーサに来たいと思えることが果たしてこの先あるものかどうか・・・。
周囲の光景は荒涼としていて、どこか殺伐としている。アコンカグアを含むこのあたりの山は地質が老年期にでも差し掛かっているのか、非常に砂っぽい。岩がゴロゴロしているのではなく砂が堆積している。山が砂でできているかのようだ。
シーズン中は登りに来る人も見に来る人もかなりいるのだろうが、今はまだパラパラといった感じ。
オルコネス湖の先まで行き、双眼鏡も使ってじっくりと山を眺める。何時間眺めていても飽きないという感じの山ではなく、1時間も眺めていれば十分といった感じだったのだが、如何せん帰りのバスが16:45・・・予想に反して時間を持て余す結果となってしまった。
もう少し山へ向かってトレールを詰めたり、岩陰で読書をしたりして時間を過ごす。
15:00過ぎに山を後にする段になって上空から黒い雲が下りてきて周囲の山を包み始めた。今日も夕方からは雪になったのかもしれない。
別段後ろ髪を引かれるようなこともなく来た道を引き返す。
帰りのバスも時間通りやって来た。下りのためか帰りの方が時間がかからず、途中でけっこう停車していた割には3時間半ほどでメンドーサに着いた。
また南京虫の巣に帰ってきた・・・。

3nov2010 サンティアゴへ続く道 3nov2010 アコンカグア(6962m)
サンティアゴへ続く道                  アコンカグア(6,962m)

3nov2010 アコンカグア南壁 3nov2010 もう少し山に近づいて
アコンカグア南壁・・・イマイチ写真映えせんなぁ  もう少し接近しても・・・やっぱイマイチ

3nov2010 周囲の山 3nov2010 とても砂っぽい
このあたりの山は非常に砂っぽい           砂漠のようだ
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