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ウユニ塩湖

2010/10/14 木
目覚めると窓が凍っていた。が、インドやアフリカのように隙間風がピューピューということはなく、バスの車内は比較的快適だった。
7:30頃ウユニの町に到着。バスから降りるとツアー会社の客引きがスゴイ。何人かにチラシをもらいながらひとまず振り切ってアルセ広場の方へ歩く。
町から塩湖へ行くにはツアーによるしかない。どこのツアーも10:30~11:00に出発する。ウユニの町はツーリスティックで、一見して長居したくなるような感じではない。町に一泊するのも気が進まないので、早速今日からツアーに参加することにした。
ツアー会社が腐るほどあってどこにしようか迷うところだが、結論から言うとツアーはどこで申し込んでも一緒だ。スケジュールもツアー代も一緒で、日帰りなら$20、一泊だと$60といったところ。そもそもツアー会社がそれぞれにランクルを持っているわけではなく、ツアー会社がランクルのドライバーと交渉するだけだから、どこで申し込もうが席に空きのある同じランクルに乗ることになるわけだ。
ツアー会社によってランクルに多少の当たり外れはあるかもしれないが、よほど変なところを選びでもしない限りどこで申し込んでも一緒。荷物をキチンと預かってくれそうだとか、そんな基準で選べばいいと思う。
自分らの使ったエージェントはSumaj Jallphaというところ。可もなく不可もなくといった感じで、特に不都合はなかった。塩湖の中にある塩のホテルに泊まる一泊二日のツアーで$60。
さてウユニ塩湖であるが、またまた結論を先に言うと、ツアーはしょうもないが(ウユニに限らずツアーというのはだいたいどれもつまらないものだ)、塩湖自体は期待に違わず実に素晴らしいものだった。色の千変万化していく日没と日の出の時間帯の塩湖、風の音しか聞こえない静寂の世界、そして夜の満天の星空は格別だ。日帰りだとしょうもないツアーに付き合うだけで終わってしまうので、塩湖の中で最低一泊はすることを強くオススメする。
ツアーは11:00に出発。2泊以上だとテント泊になるので専用のランクルに乗って行くことになるが、1泊の場合は日帰りのツアーにジョイントする形になる。
同じランクルに乗り合わせたのは自分ら以外は日帰りの客で、アルゼンチン人3人とノルウェー人のカップル2人。アルゼンチン人のうちの夫婦2人は今ドイツに住んでいるらしく英語が達者で、自分らとノルウェー人カップルのためにドライバーの話すスペイン語を逐一英語に翻訳してくれた。
当然ながらウユニ塩湖は塩湖以外特に見るところはない。もちろん塩湖を見たいがためだけにツアーに参加しているわけなのだが、ツアーがしょうもないと言うのは寄らなくてもいいようなところに無理に寄ったりするところだ。
なかなか塩湖には行かない。最初に寄ったのは汽車の墓場と呼ばれているところ。昔の蒸気機関車が荒野の中に打ち捨てられて風化している。
こんなのを見に来たわけじゃないんだけどなぁ・・・無理にこんなとこに寄らなくてもいいのに・・・早く塩湖にいかないかなぁ・・・などと思いながら適当に時間を潰す。
次に寄ったのは塩湖の手前にあるコルチャニ村。何のことはない、道の脇で売られているお土産をのぞくだけだ。早く塩湖に行かないかなぁ・・・と思いつつまた適当に時間を潰す。
どのランクルも出発の時間も同じならルートも同じ。汽車の墓場にもコルチャニ村にもランクルの群れが・・・壮観な眺めではある。
コルチャニ村を後にしてようやく塩湖へ向かう。塩湖から立ち昇る陽炎のためか、遠くの山や岩が空中に浮いているように見える。おぉぉ・・・。
塩湖に近づくにつれ乾いた土に白い塩が交じってきて、やがて一面真っ白な塩湖に出る。
塩湖に入ってすぐのところに車を止める。他のランクルも皆一緒。そこは塩を採っている現場の近くで、塩の小山がポコポコと乱立している。塩湖の眺めは素晴らしいのだが、人がウジャウジャいて台無しだ。塩湖は途轍もなく広いのに、何故皆して同じ場所に来なければならないのか・・・。
ところどころ水の溜まっているところがあって、地中からポコポコとガスが噴出している。
そこから塩湖の中を少々走ると今晩自分らの泊まる塩のホテルに着く。ホテルの中で昼食。
日帰りツアーのメンバーは昼食後、塩湖の中にある火山の方へランクルで走り去っていったが、自分らの今日の予定はここまで。これから明日の昼過ぎまでは自由時間なのだ。スバラシイ!考えようによっては何もすることがなく暇と言えないこともないが、自分らは塩湖でのんびり過ごせるこの瞬間を待っていた。明日の昼過ぎに、別のツアーのランクルにピックアップしてもらう。
塩のホテルは、壁はもちろんイスやテーブル、ベッドに至るまで塩のブロックを積み重ねて造られた珍しいホテルである。水や電気はもちろんない。
塩と言っても日本で想像されるものとは違って岩と変わらない。凝縮されていて途轍もなく硬い。乾燥しているので表面がべたつくこともない。
壁は厚さ20cmほどの塩のブロックでできているためとても頑丈で、下手な家より防風、防寒性が高い。
ウユニ塩湖、英語で言うところの”ソルト・フラット”、四国の半分ほども面積のある広大な白い平原で、標高は富士山頂とほぼ同じである。
真っ青な空と白い大地以外何もない静寂の世界。日差しは強烈でサングラスなしではとても目を開けていられない。塩湖の表面は亀の甲羅のように六角形の格子模様が延々と連なっている。
できれば雨季に来てみたかった・・・白い大地の上に数cmの水が張り、鏡のように空の青と雲を映し出して空と地表の境界もわからなくなるという、その壮大なパノラマを眺めてみたかった・・・が、本格的に雨が降るのは12月や1月といったところ、今から望むべくもない。乾季の塩湖を思う存分堪能しよう。
塩のホテルにはどのツアーも立ち寄る。中を見学したり昼食を食べたり・・・が、実は泊まる人はほとんどいない。なんとこの日の宿泊客は自分ら二人だけだった。スバラシイ!完全に貸切である。
15:00を過ぎると立ち寄るツアー客もいなくなり、ホテルも静寂に包まれる。実にスバラシイ!
夕日の時間、ホテルから30分ほどのところまで歩いてみた。真っ青な空の下、真っ白に映える塩湖も素晴らしいが、夕日に輝く塩湖はまた格別だ。
今の時季、日はちょうど真っ白な地平線に沈む。西に大きく傾いた夕日に照らされて塩湖は黄色一色になる。周囲には人はおろか虫一匹すらいない。そこに自分の影だけが長く映し出される。まるで砂漠のような、この世のものとは思えない景色。生きててよかった~!
沈みゆく太陽に合わせ塩湖の色は千変万化する。黄色からピンク色になり、日が沈んだ後は一面紫色の世界が広がる。こんな世界があっていいのだろうか?こんな世界を独り占めしてしまっていいのだろうか???
雪原がそうであるように、日没後も辺りは薄っすらと明るい。東の空の下の方はまだ青く、いったい空がどうなっているのか、どこまでが空なのか、ちょっと不思議な気分になる。
ホテルの方へ引き返すと、ホテルに明かりが灯っているように見えたが、窓ガラスに日没後の光が反射しているだけだった。
ロウソクの灯りの下、塩のテーブルでいただく質素な夕食もまた格別だった。ホテルの兄ちゃんがまたいいやつで、話をしながら雨季の塩湖の写真を見せてくれたりした。やはりスバラシイ!雨季の塩湖はこの世のものとは思えない不思議な世界だ。いつかこの目で見てみたい!
しばらく話し込んだ後、星を見に外に出てみる。満点の星空!には違いないが、残念ながら今は半月で月がちょっと明るすぎる。夜明け前、月の沈んだ後また見てみることにし、この晩は早々に床に就いた。
塩湖の夜は寒いと聞いていたが塩のホテルの中は暖かで、むしろラ・パスの夜の方が寒いくらいだった。

14oct2010 コルチャニ村のランクルの群れ 14oct2010 塩湖に群がる人たち
コルチャニ村のランクルの群れ            塩湖に群がる人たち

14oct2010 日中の塩湖
昼下がりの塩湖

14oct2010 夕日に照らされ黄色の世界に
夕日に照らされ黄色の世界に・・・

14oct2010 地平線に沈む夕日
地平線に沈む夕日

14oct2010 日没後はピンク色の世界になる
日没後はピンク色の世界に・・・

14oct2010 そして紫色の世界へ
そして紫色の世界へ・・・

2010/10/15 金
4:00に起き、ダウンまで着込んで外に出てみる。風はそれほどでもないが、さすがに冷え込んでいる。
満天の星空!昨晩とは比べ物にならないほど星が見えている。例えば山の上とか、これまで数多くのところで星空を眺めてきている手前、正直言って星の数に驚くことはない。が、これほど広い範囲の星を見たのは初めてかもしれない。半天球ほぼ全てを見渡すことができ、地表すれすれまで星が輝いている。
ヘッドランプを点けてホテルから15分ほどのところまで歩き、塩の大地にビニールシートを敷いて横になる。ちょうど頭上にオリオン座が輝き、そこから少し離れたところを地表に向かって天の川が走っている。なんという贅沢!ボーっと眺めていると時々流れ星も尾を引く。
このまま日の出までいるつもりで来たのだが、あまりに寒いので一度ホテルに帰る。
6:00前、だいぶ外も明るくなったところで再度外に出てみる。おぉぉ~地表がピンク色だぁぁ。昨日の日没時と同じ色。既にピンク色になっているが、それ以前はやはり一面紫色だったに違いない。
日が昇る方向には遠くにちょうど山があり、残念ながら日没と違って地平線から昇る日を拝むというわけにはいかない。
しばらくすると山の背後から日が昇った。急速に周囲に色がついていく。低い位置にある太陽に照らされて、塩の大地は一面黄色の世界になる。砂漠のような、やはりこの世のものとは思えない不思議な世界。
日没時とは真逆で、西の空の下の方は青く、その上は白く霞んだようになっていてなんとも不思議な光景である。
一度ホテルに戻って朝食をいただいた後、今度は青空の下の白一色の世界に出てみる。まだまだ昼過ぎまでは静かな自由時間だ。
ホテルから30分ほど歩いてビニールシートを敷き、横になる。昨日太陽が沈んだ西の方角は、青と白の境界となる地平線まで何も見えない世界。遠近法を使ったトリック写真も簡単に撮ることができ、好き勝手に写真を撮りまくって遊ぶ。
うぅぅむ、なんと贅沢な・・・ビニールシートに座ってボーっとしてるだけであとは何もいらない。
時々遠くを車が音もなく走り過ぎたり、バイクや自転車が走ってきたり・・・。現実離れした世界をボーっと眺めながら思うのは、自転車がいいだろうなぁということ。
ハッキリ言ってウユニ塩湖は(特に人の運転する)車で走っても面白くもなんともない。バイクは車よりはマシだがやはり速過ぎる。自転車がちょうどいいのだ。ぜひとも自転車で横断してみたい。
ウユニに限らず南米は自転車で旅しやすい、旅をしていて気持ちいい地であると思う。少なくともアフリカのような過酷さはないであろう。
次は自転車で、アラスカからフエゴ島まで北米と南米を縦断・・・地平線をボーっと眺めながらそんなことを考える。夢は膨らむばかりだ。
ウユニ塩湖を十分満喫してピックアップのランクルを待つ。これからのツアーなどもうどうでもいい・・・。
13:00にランクルがやって来た。昨日と同じようにホテルで昼食を食べるのかと思っていたのだが、今日のツアーは違うらしい。移動した先で昼食と言うので、とりあえずランクルに乗り込む。
今日のメンバーはカナダ人2人とニュージーランド人とスペイン人が1人ずつ、それと日本人の女の子が1人。自分らの申し込んだツアー会社とは別のところで申し込みをした人たちだ。
ランクルは西にあるイスラ・デ・ペスカへ向けてひた走る。朝早かったのでボーっと窓の外を眺めていると眠気に襲われる。
時速80km/hで1時間弱走るとイスラ・デ・ペスカに到着。溶岩でできた高さ100m程度の台地で、ちょうど海に浮かぶ島のように見える。島には昔インカの人たちが植えたと言われる巨大なサボテンが生えている。これまで見てきたウチワサボテンではなく、メキシコなどにある、サボテンと言われて想像するような所謂サボテンっぽいサボテンである。
この後昨日のように火山の方へも行くのかなぁと思っていたのだが、今日のツアーはここだけで終わりらしい。まぁそれならそれで別に問題ないけど。
島に上陸するには15Bsほど入場料がかかる。昼食の後、たっぷりある時間を使って島の中を散策。ちなみに、昨日も今日も昼食は美味しくて大満足。
イスラ・デ・ペスカはちょうど塩湖の真ん中くらいにあり、一番高いところまで上って周囲を眺めるとまぁキレイには違いない。が、人がウジャウジャいて台無しだ。
やはりどのツアーでも立ち寄るらしく、ランクルやバスが群れて人がウジャウジャ。塩湖はこんなにも広いと言うのに、どうして皆で同じ場所に来なければならないのか・・・。
なんだかなぁと思いつつ島の中を散策し、16:00に帰路に着く。やはりツアーはしょうもない・・・どう考えても塩湖の中で一泊以上することをオススメする。
17:50にウユニの町に帰り着いて宿探し。通常アベニーダに泊まる人が多いけど、宿泊者が多いので敬遠。他に目ぼしい宿がなかなかなく、しばらく歩き回ってようやく見つけたのがオスタル・カクトゥ。一人一泊25Bs。
このホテル、テーブルや室内灯のシェードなどあらゆるものがサボテンの幹でできていてなかなかセンスがよい。宿泊者が少なく(この日は他にフランス人のカップルだけ)夜も静かだし、シャワーのお湯も快調だし、なかなかオススメである。
反面、ウユニの町はあまり印象が良くない。観光で成り立っている町のためか、どうも金、金という人が多いように思える。第一、食事をするのに適当な食堂が皆無である。こういうツーリスティックな町はまず例外なく欧米人の好みそうなレストランだらけになってしまう。そこで食べられるのはバーガーやピザ・・・アホか。ウユニは屋台までもバーガー一色である。なんでそうなってしまうのか・・・。
ようやくセナの看板を掲げている店を発見し入ってみたのはいいけれど、セグンドも選べないし、出てきたミラネッサはほとんど衣だけの状態・・・こんなのが10Bsもする。まったくもって信じられん・・・。
最後は愚痴の連続となってしまったが、とにかく自分らにとってウユニの町はとても長居できるような場所ではなかった。
明日ポトシへ発つことにし、今日のうちにバスのチケットを取った。バス会社がありすぎてどこにしようかけっこう迷う。1社しかないのも考えもんだが、ありすぎるというのも困るものである。

15oct2010 日の出前の塩湖
日の出前の塩湖・・・ピンク色の世界

15oct2010 ウユニ塩湖の日の出
ウユニ塩湖の日の出

15oct2010 日の出の後はやはり黄色の世界 影が伸びる
日の出の後はやはり黄色の世界に・・・長く伸びる影

15oct2010 朝の塩のホテル
朝日に映える塩のホテル

15oct2010 午前中の塩湖
午前中の塩湖

15oct2010 塩湖で遊ぶ
塩湖で遊ぶ・・・

15oct2010 塩湖を満喫
乾季の塩湖を満喫! 喜びの舞で次の日筋肉痛に・・・

15oct2010 靴を攀じる
靴を攀じる・・・の図
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