FC2ブログ

ワイナ・ポトシ(6,088m)

2010/10/7 木
HUAYNA POTOSI Day 1

出発前に宿に荷物を預けジャケット、オーバー・パンツを合わせる。自分はディスプレイ用にマネキンが着ていたやつがピッタリ合ったが、マユミはサイズの合うやつがなく結局自分のカッパを着ることに。
アイゼン、ピッケルはまだ姿を現さず、現地で、ということなのだが大丈夫か???
カルディナ・バンのタクシーで8:00に宿を出発し、途中で食料の買出しをして10:30にベース・キャンプの小屋に着く。標高4,750mほどのベース・キャンプまで車で入ることができるのだ。
この時点では快晴で、ワイナ・ポトシがクッキリ見える。ボリビアの山はペルーと比べて雪が少なく手軽に取り付ける感がある。
この日は5,130mにあるハイキャンプの小屋まで歩いて泊まる。
1時間ほど歩くと雲が湧いてきて途端にあたりは白くガスってしまった。1.5時間ほどでハイキャンプの小屋に到着(12:15)。
小屋には既に大パーティーがいた。後で話をした一人はチェコ人で、パーティーは総勢12名、デンマークやチェコ、スロバキアといった普段旅先で滅多に会うことのない国の人たちであったが、こいつらがうるさいのなんのって・・・普段の街中そのままの様子でいるから大迷惑。
どうせ山に入ったら死にそうになって押し黙ってしまうくせに、まったく性質が悪い。2、3人ずつのパーティーに小分けして登るらしいが、いったいこいつらのうち何人が登れることやら・・・。
ワイナ・ポトシは下手に登りやすいということでこういった輩が大挙して押し寄せる山でもある。
小屋の中で背負ってきた弁当を食べる。途中の町で買ってきたものなんだけど、こいつは実に旨かった。
しばらくしてもう一人のガイド、ミゲールと合流。ミゲールは今日も登っていて、たった今車でラ・パスまで客を送り返してきたところだ。まったくガイドってのはタフだねぇ・・・。
自分らは3人パーティーで、明日は二組に分かれて行動する。自分とマユミにミゲールが、タッちゃんに若いシシリアが付くことになった。ガイド一人に二人まで、というところは徹底していて安心した。が、やはり装備はもっと事前に合わせておかないとマズイんじゃないの・・・。
今日登った客の使った装備がそのまま小屋に置いてあって、これを自分らが使う形になる。どうにかアイゼンもブーツに合ったからいいけど、もし合わなかったらどうするんだ???
ピッケルは80cm以上ありそうな杖のようなやつしかないけど、まぁいいか・・・当然ピックも丸まってて半分腐ったようなやつだけど・・・。ハーネスもスパッツもやたらとデカイな。
一度シュラフに包まってから15:00頃お茶にする。外は吹雪で風がゴーゴー吹き荒れているが、午後は毎日こんな感じなのかもしれない。
ハイキャンプの小屋はできてまだ2年ほどらしく真新しい。それ以前はこの場所にテントを張っていた。てっきり今回もテントかと思っていたのだが、申し込みのとき小屋があると聞いて驚いた。
17:00に夕食・・・なんか小屋に着いてから食ってばかりだなぁ。夕食後に荷物を整理してシュラフに包まる。
明日は0:00起きで1:00に出発する。外は相変らずゴーゴー風が吹き荒れている。

7oct2010 ワイナ・ポトシ
ワイナ・ポトシ(6,088m)

7oct2010 登ったのは右から回り込んだ面
右から回り込んだ面を登る

7oct2010 5130mのハイキャンプ 2年前にできたばかりの小屋
2年前にできたばかりの真新しいハイキャンプ小屋(5,130m)

2010/10/8 金
HUAYNA POTOSI Day 2

0:00に起きる。風もやんで外は満点の星空になっていた。
装備をつけ、ビスケットやパンで軽めの朝食にする。小屋にいる全員が一斉に準備を始めるのでドタバタ慌しい。
チェコ人らの混成チームはまったくのド素人の集まりで、驚いたことにプラブーツまでガイドに履かせてもらっていた。はぁ~なんだかなぁ・・・。
小屋を出てガレ場を少し下ったところでアイゼンを着ける。もちろんこやつらはアイゼンもガイドに付けてもらう有様だ。なんだかなぁ・・・。
こんな奴らは放っておいて先行する。
ワイナ・ポトシは基本的には富士山やキリマンジャロのようなタイプの、ひたすら歩いていれば登頂できる山である。特にテクニカルな要素はないのだけれど、所々クレバスがあるので単独で登るのは危険が伴う。それと暗闇の中でのルーファイは相当困難。
最初は晴れていたが、1時間もすると雪が舞い出した。ただし風はなく視界も問題ない。
しばらく歩いたところでミゲールの片方のアイゼンが外れる・・・おいおい、大丈夫かよ。いくら慣れてるとはいってもちょっと杜撰過ぎるんじゃねーの?アイゼンが靴に合わないようで、結局その後片足はアイゼンを履かず仕舞い。
そのくせアックスを右に持ち替えろだの左に持ち替えろだのうるさい。右に持っていようが左に持っていようが別に問題ないところなのだけれど、うるさいので指示に従う。言われなくてもそれなりのところに来たら持ち替えるって・・・。
歩行の速度は的確だったように思う。
途中二箇所ほど巨大なクレバスの段差に行く手を遮られ、ここのルーファイが難しいと言えば難しい。
4:00に5,800mに達し、最後はちょっとした岩と氷のガリー。ここを登って頂上稜線を左に詰めると6,088mの山頂。6:10、5時間ほどの登行だった。
ちょうど日の出と重なってナイス・タイミング。途中行こうかやめようか迷っていたタッちゃんも無事登頂。
幸運にも自分らが登頂したときはまだ晴れていてご来光も拝めたが、その後すぐに下からガスが湧いてきたので後から登頂した人たちはガスの中で何も見えなかったに違いない。
狭い山頂で写真を撮って下山に移る。例によって下山は自分が先頭のオーダー。
下って行くとチェコ人混成パーティーの何人かがようやくガリーの登りに差し掛かったところだった。昨日の元気はどこへやら、どいつもこいつも死にそうになってガイドに引っ張り上げられている。ざまぁ見さらせ!人数が減っているから何人かは途中でリタイアしたのだろう。
ガスってるわ雪でトレースは消えてるわ、下りのルートが見分けづらい。さすがにミゲールのルーファイは的確だった。ちょっとルートを外すと右だの左だの後ろから声を掛けてくれる。すっかり見直してしまった。後で聞いたら、実はイェルパハやアルパマヨも登ったことがあるらしい。実はスゲーおっちゃんだったのである。
最後のクレバスの段差の下降が嫌らしかった。ここは氷が硬くて腐ったピッケルではまったく歯が立たず登りの時も嫌な感じでトラバースしたのだが、硬い氷の上にすっかり新雪が乗ってしまって実に嫌らしい。ちょっと緊張した。
そこから下は広い雪原のような斜面をひたすら下る。視界不良でルーファイがおぼつかないのでミゲールに先頭を代わってもらった。
8:20、下りは2時間ほどでハイキャンプの小屋に到着。2Fではリタイアしたチェコ人混成パーティーの何人かがシュラフに包まっていた。
高山病の一部と言うか低山病と言うのか、下りは一気に標高を下げるので急激に血流が増えて毎回ちょっと頭痛がする。この状態で横になるのはよくないとミゲールが教えてくれたのでイスに座ってのんびりする。
装備を解いて寛いでいると、30分ほどしてタッちゃんらも下りてきた。すぐにミゲールが朝食のスープを準備してくれる。この辺がガイドのスゴイところだ。
荷物をまとめて10:15にハイキャンプを後にする。相変らず雪が降っていて、あたりはすっかり真っ白だ。
11:00にベース・キャンプに着き、ここからミゲールの運転するカローラ・バンでラ・パスに帰った。
再びエル・ソラにチェックイン。荷物室がザックの山になっていて預けた荷物が心配だったのだがなんとか無事だった。

8oct2010 6:10 ワイナ・ポトシ登頂
6:10 ワイナ・ポトシ登頂 指が写ってるぞ!ミゲール

8oct2010 ちょうど日の出のタイミング
ちょうど日の出のタイミング

8oct2010 頂上直下にて
頂上直下にて

8oct2010 クレバスを下降中
最初のクレバスを下降中

8oct2010 下山後のハイキャンプ小屋の中
下山後のハイキャンプ小屋の中
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment