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トキヤラフ・ハイキャンプ (5,000m)

2010/8/31 火
夜中から雨が降り続いている。7:30に起きたときもまだ雨。
テントの外でやけに牛の鳴き声がするなぁと思っていたら、隣のアメリカ隊のキッチン・テントに頭を突っ込んでゴソゴソやっていた。人の気配を感じると動きをピタッと止め、その後スゴスゴと去って行った。
後でポーターの二人がテントに帰ってきたのだが、どうやら塩とか野菜を食べられてしまったらしい・・・。
今日は一度テントを撤収し、標高5,000のトキヤラフのハイキャンプまで移動する。
8:30に雨がやみ、マルコスの作ってくれたスクランブル・エッグとパンで朝食にする。マルコス自身は、昨日の夕飯の残りを炒め直して食べていた・・・マルコス、スマン。
予定では10:00に出発することにしていたが、テントを乾かさなきゃならんし、結局11:15の出発となった。不要な食材などはマルコスがまとめ、アメリカ隊のキッチン・テントに預けた。牛に塩を食べられてしまったアメリカ隊に、マルコスが塩をカンパ。
今日も足回りはトレッキング・シューズで、プラブーツは背負っていく。ザックに入りきらず、プラブーツやら何やらをザックの外にくくりつけたマルコスは、チンドンヤのような出で立ちである。
4,500m付近で雨となり、後みぞれとなる。雨は山から吹きつけるのではなく、谷からの風に乗って下から吹きつけてくるので、体の左半分だけがやけに濡れる。
さらに標高を上げていくと雪になった。雪も、ハッキリとした結晶だったり、綿のようだったり、固く締まった丸い玉だったり、目まぐるしく表情を変える。
固く締まった丸い玉の雪が降っているときに不思議な体験をした。雪が降ってるのに、濡れたカッパがみるみる乾いていく・・・丸い玉の雪は体にほとんど付かないし、付いても容易に融けない。それでいて空気は乾燥しているからカッパが乾いていくのだ。なんとも不思議な現象である。
13:00過ぎ、先行したマックスが岩小屋で待っていた。雪が強くなってきたので暫く岩小屋に避難。マルコスがMSRを出してお湯を沸かしてくれ、お茶やコーヒーで体を温める。なんと、ハムサンドまで作ってくれた。非の打ち所のない完璧なガイドだ!
なかなか雪が弱くならず、結局おしゃべりをして2時間も過ごした。マルコスと色々話ができて有意義ではあった。
15:00過ぎに雪が弱くなったので、再び岩小屋から出て歩き始める。巨大な岩のゴロゴロしたところを登り、16:00にハイキャンプに到着。標高はおそらく5,000mちょっと。
てっきりハイキャンプは雪の中かと思い込んでいたのだが、完全な岩場であった。5,000mの雪の中ではテントを固定するものがなかろうと、ベースキャンプで木の枝を拾い集めてきたのだが、無用な心配であった。これならテントを固定するものには事欠かない。
マルコスの話では、8年前はもっと下まで雪があり、ハイキャンプは今の場所より15mくらい下だったということだ。
今日ハイキャンプにいるのも自分らだけ。今回、全山行を通じて他パーティーとかち合うことは一切なかった。実に幸運な山行であった。
テントは好きなところに張り放題、と言っても水溜りができていたりしてほとんど選択の余地はなかったけど・・・。
テントの中でシュラフに包まっている間も雪は降ったりやんだり・・・果たして明日はどうなってしまうのだろう。
19:00過ぎにマルコスに夕飯に呼ばれ外に出てみると、雪はほとんど降ってなかったもののすごいガス。一面真っ白で視界が利かない。
雪が多少降っているのはまだしも、ガスはまいったなぁ・・・もし明日こんな天気だったらアタックできない。
明日は0:00に起きてマルコスが状態を確認、ダメなら一度寝て1:00に再度確認・・・というような予定でいく。
20:00に就寝。この時点でこの状態だから希望は薄そうであるが、なんとかガスが晴れてくれないものだろうか・・・祈るしかない。
マルコスはプラブーツをザックの外にくくりつけていたため濡れてしまったようで、自分らがシュラフに入った後も遅くまでMSRにかざしていたようである。

31aug2010 トキヤラフのハイキャンプへ移動
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31aug2010 岩小屋に一時避難
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