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チュルップ湖 トレッキング

2010/8/27 金
晴れ。チュルップ(5,495m)の裾野にある氷河湖、チュルップ湖まで高所順化を兼ねたトレッキング。
チュルップ湖は標高4,485mにあるが雪はなく、足回りは自前のトレッキング・シューズである。
朝8:00にマックスが部屋に呼びに来た。宿の下で今日から7日間行動を共にするマルコスと初対面。マルコスと3人、タクシーに乗って早速出発。
車はワラスのタクシーのほとんどがそうであるように、二駆のカローラ・バン。幹線道路を外れると道はクロカン四駆でなければためらうような急勾配のダートになるが、二駆のカローラは元気に上る。よくもまぁ車が壊れないもんだと感心する(たびたび壊れるんだろうけど・・・)。
宿を出て30分ほどでスタート地点のユパ村に着く。実はユパ村にはマルコスの実家があった。マルコスが一度実家に行って着替えてくると、犬のクトゥースがついて来た。どこまでついて来るのかなぁと思っていたら、結局クトゥースは今日一日マルコスのお供をすることになった。
山岳犬クトゥース、おとなしくて実に可愛いやつである。リマ生まれらしいのだが、小さい頃尻尾を切られてしまったらしく尻尾がない。喜んで尻尾を振っているんだろうけど、尻尾がないのでわからない・・・ちなみにクトゥースというのは、ケチュア語で「尻尾なし」という意味らしい。
耳も小さい頃他の犬に噛み切られてしまったらしく、両耳とも半分くらいしかない。耳の形と尻尾がないことから、クトゥースは前から見るとメス・ライオン、後ろから見るとハイエナのように見える・・・。
そんなクトゥースを従えてトレッキングのスタート。暫くは集落の生活道路になっているダートを歩くが、ネパールのようにツーリスティックな一面はなく、道沿いに店などは一切ない。インディオの民族衣装を身に纏った女性や子どもが、様々な動物を連れて同じ道を放牧地に向かって歩いている。ウシにヒツジ、ロバにウマ、ブタとホントに色々な動物を連れている。どの一行にも必ず2、3匹の犬がお供している。
生活形態はネパールのそれと似ているが、自分らにとってはペルーの方がずっと印象がいい。思えば体調が悪かったこともあり、自分らにとってネパールの印象はあまりよくない。
さらに進むと国立公園の入口らしきところ(ピテック、10:20)に二人の係官がいて、入園料の65sをひとまず立て替える。入園のチケットは30日間有効。
ここから傾斜が増し、右手にカシャールの二つの鋭いピークが望める。景色を眺めつつのんびりと谷を詰めていくと、チュルップ湖へ登る最後の岩場に出る。
ここはクトゥースには厳しかろう、と思うのだが、どうにかこうにか登ってくる。そしてワイヤーの張られた急なギャップに出る。人間はワイヤーを掴んで登ることもできるが、クトゥースは・・・ギャップを飛び越えようとジャンプしたものの越えられず、右側の急峻な沢の方へ滑落、あちこち打ちつけながら10mほど滑落しただろうか。こりゃひょっとしてダメかも、とも思ったのだが、少しするとさっき登ったところを元気に駆け上がってきた。
よかった~驚いたことに前足に一ヶ所かすり傷を負っただけだった。きっと体が柔らかいんだねぇ・・・。スゴイと思ったのは、落ちるとき鳴き声一つ発さなかったことだ。
今度はマルコスに抱きかかえられてギャップを越える。その上はスラブ状の岩で、やはりワイヤーが張られている。スラブはフリクションで登ることのできない犬には厳しい。ここはマルコスに抱きかかえられて突破。
そこから少し詰めたところが標高4,485mのチュルップ湖(12:35)。正面に岩っぽいチュルップ峰とその末端の氷河が見える。自分ら以外誰もおらず、高所順化の意味も込めて岩畳の上で暫し昼寝。
1時間弱滞在して下山にかかる。クトゥースにとって最初の難関のスラブ、通常人間にとっては登りより下りの方が難しいものなのだが・・・最初訴えかけるような目で下にいる自分らを見ていたが(こんなときでもまったく鳴かない)、置いていかれそうになると果敢にダイブ!登れなかったところを見事に下ってしまった。頭を下にして下るんだから、さぞ怖いだろうなぁ・・・。
続いて第二の難関、急なギャップ。ここはさすがに無理じゃなかろうか、と思ったのだが、マルコスは構わず先へ行ってしまおうとする。こちらを見ているクトゥースを下から見上げると、ますますメス・ライオンのように見える・・・。やはり置いていかれそうになると果敢にダイブ!無事突破!
いやースゴイな、クトゥースは・・・。昔、谷川岳の西黒尾根に連れて来られ、鎖場で完全に足がすくんで動けなくなっていた犬を見たことがある。震えたまま固まってしまった彼は結局飼い主のザックに背負われて下りたのだが、クトゥースだったら戸惑いながらも自力で下りてしまうに違いない。犬にもクライミングの上手いやつと下手なやつがいるものなのだ。
1時間でピテックまで下り、二人の係官と話しをしながら40分ほど休憩しユパ村へ下りた。ちょうど放牧を終えた人たちが動物たちを連れて帰る時間だった。
ユパ村着15:50。マルコスの実家でコレクティーボを待っている間に天気が悪くなってきて雨がパラパラ・・・山の天気は変わりやすい。
1時間近く待ったが結局コレクティーボは来ず、マルコスがタクシーを呼んで一緒にワラスまで帰ってきた。
宿に帰ってから、マルコスも交え明日から使う装備の確認。あー忙しい・・・。
テントやシュラフは自前のものを使うこととし、結局今回借りたものは・・・プラブーツ、アイゼン、スパッツ、オーバーグローブ、ヘルメットにアックス2本。
プラブーツは装備のレンタル屋にちょうどフィットするものがなく、キツイよりはとちょっと大き目のスカルパのブーツをチョイス。マユミの借りたスカルパはジャスト・フィット。
アイゼンはブラック・ダイヤモンドのブラック・アイス、横ツメ出っ歯のやつだ。マユミのは完全にアイス用で、メーカ不明だがリジッドの縦ツメ。
肝心のアックスは、60cmくらいあるグリベルのクソ重いストレート・シャフトと、逆にやたらと短く沢で使いそうなステュバイのストレート・シャフト。マユミのは2本ともピックが下向きでないピッケル・タイプ。
アイゼンがワンタッチで、爪先にベルトを通すプレートがないのが気になるが、キツキツにセットしたのでまぁ外れることはなかろう。
部屋で慌しくパッキングしてようやく就寝。あー忙しい・・・。

27aug2010 ユパ村からトレッキング開始 27aug2010 滑落した後マルコスの助けを借りて岩場を登るクトゥース

27aug2010 スラブは登れず抱きかかえられて 27aug2010 チュルップ湖に到着 後ろに見えるのがチュルップ峰

27aug2010 急な岩場を下るのをためらうメス・ライオン、ならぬクトゥース 27aug2010 置いていかれそうになると果敢にダイブ!

27aug2010 インディオの人たちもちょうど帰る時間
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