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ワラス その1

2010/8/26 木
朝8:30、快晴のワラスに到着。着いたのはやはりリネア社のオフィス。
なんとなく頭がボーっとしている。バスに二連泊した所為もあるだろうが、何より久々に標高の高いところに来た所為だろう。
ワラスの標高は3,100mほど。ガラパゴス、グアヤキルと標高が0mに近いところから急に3,000m超のところに来たことになるので、頭がボーっとしても不思議はない。
さて、何故ワラスに来たのかと言うと、ペルーアンデスだ。南米と聞いて何を連想するかは人それぞれだろうが、自分らの場合まず思うのは「ペルーアンデス」だ。ワラスはブランカ山群のお膝元の町である。
ここでちょっと脱線して場所の説明を・・・
アンデス山脈はご存知の通り南米大陸の太平洋側を南北にズドンと貫く、全長8,000kmに及ぶ長大な山脈である。ペルーアンデスはその中でも特に険しい山の集中する、いわば核心部のようなところだ。
山は幾つかの山群、山塊に分けられ、最も大きくて有名なのがワラスにほど近いブランカ山群で、全長200kmに及ぶ。ここには6,000m峰が40座、5,000m峰が500座ほどある。
幾つか山名を挙げると、ペルー最高峰のワスカラン(6,768m)、チャクララフ(6,112m)、4つのピークを持つワンドイ(6,395m)、世界一美しい峰と言われるアルパマヨ(5,947m)、何年か前にYCCパーティーの登ったタウリラフ(5,830m)・・・など。
アルパマヨが世界一美しいと言われるのは西壁に纏ったアンデス襞の故だ。こんな急傾斜にどうして不安定な雪が延々と連なるのかまったく不思議だが、世界一美しいというのはあくまで見る側の立場の話で、登攀対象として見た場合、写真を見ただけで死を予感せずにおれない。
確か、故・鈴木謙造が何年も前にソロで登っていて、氏の遺稿集にその時の記録が出ていたが、衝撃的な記録だったことを覚えている。
脱線ついでに・・・
ブランカ山群の30~40km南には、ワイワシュ山塊と呼ばれる峰々がある。ブランカ山群と比べて規模は小さいが、シウラグランデ(6,344m)、イェルパハ(6,634m)など、とりわけ厳しい5,000m峰、6,000m峰が連なっている。
シウラグランデ西壁は、J・シンプソン著「死のクレバス」の舞台となったところだ。山岳書の傑作だと思うので、興味のある方はぜひ読んでみてください。'05年頃に映画化もされていて、邦題は確か「運命を分けたザイル」・・・本人も出ていてかなりリアル。ハリウッド物とは次元の違う山岳映画の最高傑作だと思うので、こちらも興味のある方は是非!
話を元に戻す。
ワラスのリネア社のオフィスを出たところで宿の客引きの兄ちゃんに声をかけられた。話を聞くと悪くなさそうなのでそのままついて行くことに。
宿に向かう道すがら、山登りの話が出て意気投合!どうやらこの兄ちゃんマックスもガイドの端くれらしい。
着いた宿はホテル・ギャラクシア。建物の真ん中が吹き抜けになった感じのいい宿で、シャワー、トイレ付きで一泊30s。WiFiも使える。
文句なしの宿なので宿泊することにし、早速マックスと下で山の相談。(マックスは基本的に宿とは何の関係もなさそうである。)
ヒマラヤやカラコルムなどもそうだと思うけど、ペルーアンデスのような山がヨーロッパなど先進国の山登りと異なるのは、フラッとやって来て個人で登れるような山はないということだ。山が高くて厳しすぎるのだ。
そもそもアプローチからして問題がある。先進国の山と違ってアプローチの手段が確立されていない。要するにバスなどの公共交通機関がないのだ。行きはタクシーを捕まえてどうにか行けたとして、困るのは帰り・・・こちらから呼ばない限り、運良く入山口にタクシーがいるなどということは100%ない。
ペルーの山は登山に許可は必要なくどこでも自由に入山できるようなのだが、登山ガイド法なるものがあって登山の際にはガイドを雇わねばならないことになっている。まぁそれでもソロで登ったりしている人がいるのだから探れば裏技があるのかもしれないが、おそらく形だけでも現地の人をつけておいたりするのだろう。
自分らの場合、初めからガイドをつけることに異論はない。ちょっと抵抗はあるのだけれど、装備も詳しい情報もないし、(ビビリも入り)まったく初めての山域の6,000m峰にマユミと二人で入る気にはならない。
マックスたちは一族経営に近い形でガイド業をやっている。マックス自身は主にトレッキングの担当で、本格的な登山のガイドは従兄弟のマルコスなど他にいる。大手ではない一族経営というと、何となくチンボラソの時のことを思い出して不安もよぎるのだが、大手に比べて格段に安く上がるし融通も利くだろう・・・。
今日も天気がいいが、ここ最近になって天気が安定し登山をするにはラッキーなタイミングだと言う。が、ワスカランやワンドイといった山は雪の状態が極めて悪く登れないらしい。
マックスの推薦するのは、一日高所順化のトレッキングをし、その後6日間で同じベースからアプローチできるウルス(5,495m)、イシンカ(5,530m)、そしてメインのトキヤラフ(Tocllaraju:6,034m)の3峰に登るというプラン。実に興味深い。
気になる費用の方は、トレッキングを含めたトータル7日間で一人$700 or 2,000s。内訳は、ガイド一名、行き帰りのタクシー、全装備のレンタル料、7日分の食料、アプローチのロバ二頭とロバ使い一名、国立公園の入園料、これら全てが含まれている。悪くない。
暫し考えた末、天気のこともあるし、今日一日のんびりして早速明日から行くことに決定!費用は、レートを調べた結果ドルで払った方が得なのでドル立てにした。
山の話がトントン拍子に決まって一安心。今日はその後、町の中をブラブラしたりしてのんびり過ごした。
ペルーは飯が旨い!一食4s程度で食べられる。エクアドルもコロンビアもそうだったけど、南米に来て以来、定食に必ずスープとジュースが付くのが嬉しい。味噌汁ではないが、スープを飲む習慣というのは実に素晴らしいように思う。同じ店で食べても、昼と夜ではスープが変わるレパートリーの豊富さだ。
夕飯を食べた帰り道、道路脇のちょっとした広場のようなところで、ダンス教室らしい子どもたちがフォルクローレに合わせてダンスの練習をしていて暫く見入ってしまった。
うぅぅむ、ペルーいいぞ~!

26aug2010 ダンス教室の子どもたち
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