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サグレス ~ リスボア、再び

2010/7/21 火
朝のうち薄い雲がかかっていたが、すぐにいつも通りの快晴となった。
サグレスには大型犬が多い。こんなところもパタゴニアの町々と共通するところだ。人に飼われている奴もいれば、野良の奴もいる。昨日町中でばったり出くわした奴などホントに大きくて、最初オオカミかと思ってドキッとした。彼はどうやら野良で、かなりの老犬。町中で普通に暮している。昨日最初に出会って以来、自分たちは「ボス」と呼んでいる。
日本ならすぐに駆除されてしまうところだが、サグレスでは違う。妙に煙たがられたり、逆に猫可愛がりされたりすることもなく、ごくごく普通に共存している。昔の日本もそうだったのだろうが、こんなところが実にスバラシイと思う。「ゆとり」、と言うか「豊かさ」を感じる。犬にとっても住みやすいのだと思う。
最初にアジアで出会って以来、この、野良犬に代表される動物たちといかにうまく共存しているか、ということが自分にとってその国の「ゆとり」や「豊かさ」を量る重要なバロメータになっている。
さて、昨日一日中自転車に乗って二人ともさらに真っ黒に日焼けした。
バス停でバスを待っている間、通りかかったじいちゃんに「こんにちは」と話しかけたら、開口一番「フィリピン人か?」ときた。無理もない・・・それもマユミ一人だったら「タイ」とか「マレーシア」になるところを自分が隣にいたから「フィリピン」止まりだったに違いない。
うぅぅむ・・・もはやこの先、地元の人に日本人と思われることはないな。南米行きを前にしてある意味喜ばしいことかも・・・こんなことが強盗に対する予防線になるやもしれぬ。
じいちゃんは自分らが日本人だとわかると、「おーそうか、オレの時計は日本製なんだよ」みたいなことを嬉しそうに話していた。
10:30のバスでラゴスに出る。バスは一度ドアを開けると閉まらなくなってしまうようで、その度にエンジンを切ったり、またかけたり・・・。バス停に止まるたび、外で見て大笑いしているじいちゃんたちと窓越しにゼスチャーで会話するのが楽しかった。平和だねぇ~。
ラゴスまでは1時間ちょっと。ラゴス(だけじゃないけど)は、たくさんの大型のヨットやクルーザーが係留されていたり陸揚げされていたりするところで、まさに海洋王国といった趣だ。それも、いかにも普通の人といった感じの人たちが乗っているように見える。優雅だねぇ~。
ラゴスの町にはコウノトリがたくさんいて、廃屋の煙突とか町中の塔らしきものはすべてコウノトリの巣となっているような感じ。昔は日本にもいたらしいのだが・・・こんな大型の鳥が未だ町中で普通に暮しているのが奇跡的に思えた。ホントに豊かだねぇ~。
リスボン行きのバス・チケットは降りたバス・ステーションで買うことができた。運賃は16.2E(学割)。
13:00に出発して3時間半でリスボンに到着。一度バスを乗り換えたが、その後はどこにも止まらず直行し、サグレスに来たときのバスよりずっと早かった。
リスボンは、行きと同じハルディン・スーロジコ駅のバス・ターミナルに着いた。そのまま明後日のマドリッド行きのチケットを取る。運賃は40E。運賃自体は来た時と同じ37Eみたいだが、リスボンから発つときは3E分税金が取られているようである。
荷物を預けたばあちゃんの宿に戻ると、ばあちゃんが熱い抱擁で迎えてくれた。
明日一日リスボンでのんびりし、明後日にはマドリッドに発つ。マドリッドは一泊のみで、25日の夜中の便で大西洋を渡り南米へ飛ぶ。

余談30 ヨーロッパの言語
ヨーロッパは驚くほど英語が通じなかった。ヨーロッパにいると、曲がりなりにも「英語が世界共通語」と思われている感覚が鈍ってくる。
間違いなく南欧ではスペイン語かポルトガル語かイタリア語、といったラテン系の言語ができた方が便利だし、これは想像だが、その北はおそらくドイツ語の世界だろうと思う。ドイツ語自体を話している国も多いし、オランダ語やデンマーク語などドイツ語に似た言語が多いからだ。
そしてこれも想像だが、東の方はロシア語の世界になるのだろうと思う。
英語が通じないと確かに不便ではあるのだが、反面、「ざまぁ見ろ」といった気分にもなる。

余談31 ヨーロッパの自動車事情
元自動車の設計者として、久々に車のことを少々。
トルコから西は欧州車の世界だ。スペインの「セアト」やチェコの「シュコダ」といったメーカーは日本ではまず目にすることがないが(ラリー好きでもない限りまず知りもしないだろう・・・)、トルコ以降かなりよく見かける。「シュコダ」は今年のツールのオフィシャル・カーでもある。
メーカー規模の割りによく見かけるのが「アウディ」だ。特に最近の「アウディ」のデザインは秀逸、一目見ただけですぐに「アウディ」とわかる。エレガントで実にカッコイイ。
欧州車のデザインは実に個性的。それもある特定の車種の話ではなく、メーカー像とでも言おうか、メーカーのアイデンティティーに関する話である。ベンツやBMWはもちろん、アウディや、ルノー、シトロエン、プジョーといったフランス車、アルファロメオや先に出たセアトなども例えエンブレムがなくともそのメーカーの車とわかる。
このあたり、さすが欧州車には一日の長があるといったところで、日本車やもちろん韓国車に欠けている部分である。「ローマは一日にして成らず」といったところだろうか・・・。
そしてヨーロッパはキャンピングカー天国!どこに行ってもホントによく見かける。昨日スーパーの前に自転車を止めて休んでいたとき話しかけてきた人も、オランダ・ナンバーのキャンピングカーに乗っていた。
サグレスのようなところは、キャンプ場があっても風が強すぎてテントを張るのは至難の業(と言うか、張らない方がいい・・・)だが、キャンピングカーがあれば鬼に金棒だ。実際サグレスでも海岸沿いにたくさんのキャンピングカーが止まっていた。
EUが統合されて国内旅行のように行き来できるようになったのは、キャンピングカーの所有者には特に喜ばしいことだったに違いない。

21jul2010 ラゴスのコウノトリ 21jul2010 町中の塔らしきものは全て巣に
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