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リスボア

2010/7/17 土
ポルトガルは時差があるらしい。どの時計を見ても自分の時計とずれているので、時計を1時間遅らせた。これで日本との時差は-8時間。
地下鉄は6:00頃から動き出した。7:00過ぎにポリスに起こされた。別に寝ていることを咎められたわけではなく、寝てる体勢が悪いらしい。ベンチに横になっていると場所を占領してしまうためだろう、縦になって寝ろと言う。ちょっとわかりにくいが、通路の両側は全て斜面になっていて、その端の水平になったところをベンチとして使えるようになっているので、ちょっと寝にくいが別に縦になっても寝ることができる。まぁ長いベンチには座るところならいくらでもあって、実際座ってる人などほとんどいないわけだが・・・周りで寝ていた人も一斉に縦向きに変えさせられていた。
8:30過ぎに起きて行動開始。外に出てみるとスッキリ晴れ渡っているが、相変らず風は冷たい。
今いるところは地下鉄のオリエンテ駅というところで、リスボンのだいぶ端にいるらしい。とりあえず、宿のありそうな町の中心まで地下鉄を乗り継いで移動。
ポルトガルの地下鉄のシステムはちょっと面白い。切符は使い捨てじゃなく、次に乗るときは券売機で同じ切符にチャージしていくようになっている。初めは何のことだかよくわからなかったのだが、最初に乗るときは、まず繰り返し使用する切符代として0.5E、一回の乗車代として0.85Eの計1.35Eかかる。一度切符を買ってしまえば次からは0.85Eで乗れるという寸法だ。何回か分をまとめてチャージすることもできる。
ヨーロッパでは珍しいと思うのだが、地下鉄を降りて改札を出るときも日本のように切符をかざす必要がある。よって、日本と同じようにポルトガルの地下鉄でキセルをすることは不可能だ。
地下鉄を乗り継いで町の中心にあるロッシオ駅まで。言うまでもなくリスボンはポルトガルの首都である。であるが、妙に人が少なく閑散としている。街自体もバルセロナなどと比べてずいぶん小さい。まったりとした空気が流れていて、二人の第一印象はすこぶる良い。首都でこれだけまったりした街というのを他に知らない。
駅から西の方角にある丘に上り宿を探す。安宿がいくつかあるが、その中でいい宿を引き当てた。オーナーのばあちゃんが実にいい人だ。宿代はディスカウントして一泊25Eにしてくれた。ヨーロッパではテッサロニキの二軒目の宿以来、久々に安宿っぽい雰囲気のある小奇麗な宿である。
今日は情報収集と街をぶらぶらして一日終了。昼頃になるとさすがに朝より人出は増えたが、それでも首都にしてこの程度の混雑ぶりというのは実に爽快。一発でリスボンが気に入った。
ただ、あらゆるものが見つけにくい。まずはバス・ターミナル。インフォメーションでサグレス行きの直行バスがあることを聞き、「地下鉄のハルディン・スーロジコ駅を降りてすぐ」と教わって行ってみるものの見つからない・・・駅を出て何人かに聞いてみたものの辿り着けず、最後には公園の駐車場に止まっていたバスの運ちゃんが親切に連れて行ってくれた。行ってみたらなんだこんなとこに、という具合。駅に隣接しているのだが、建物をくぐったりするのでもうちょっとキチンと表示しておいてもらわないとわからないっす。
それからスーパー。別にスーパーじゃなくてもかまわないのだけれど、基本的に水やちょっとした食料を売ってる店が極端に少ない。一日歩き回っても全く目にしなかった・・・こんなの初めて。人に聞くと教えてくれるのだが、やはり辿り着けず。でもこれだけ人が住んでるんだから・・・と宿に戻ってばあちゃんに聞いたら店の名前を教えてくれて、ようやく辿り着けた。
行ってみたら、このスーパーは小躍りしたくなるほど物が安かった。特にこのスーパーの自社ブランドの品は激安で、例えば水は5Lのものが0.29E、2Lのジュースが0.59E、200gのポテトチップスが0.44Eなどなど。店の名前は「ピンゴ・ドーセ」、リスボンに行くことがあったらぜひのぞいてみてください。

余談29 スペイン語とポルトガル語
スペイン語とポルトガル語はかなり近い、というのは知識として知ってはいたが、どうやら本当らしい。
「こんにちは」はともに「オラ」だし(綴りは違うようだが)、数字も一緒、要するに単語の一部が違うだけ、といったくらいの違いしかないようで、ポルトガル国内ではほとんどスペイン語が通じる(逆も然りだと思う)。
実はマユミはスペイン語が少しできる。で、実際道を尋ねたりするときに、英語で聞くよりマユミのスペイン語の方が断然通じたりする。スペインでもポルトガルでも、はたまたフランスでもイタリアでも、「バス」すら通じないことが多々ある。「アウト・ブス」と言った方が断然通じるといった具合だ。
ちなみにポルトガル語で「ありがとう」は「オブリガード」と言うのだが、これが人によって「アリガトー」と聞こえる。たぶんポルトガル人にその場面で「ありがとう」と言っても通じると思う。

17jul2010 リスボン オリエンテ バスターミナルの地下 17jul2010 リスボンの街並1

17jul2010 リスボンの街並2 17jul2010 宿の近くの坂道

2010/7/18 日
リスボンは毎日雲ひとつない快晴。
夏のポルトガルは実に過ごしやすい。まず気候が快適。日差しは強烈なのだが、乾燥しているため不快感はない。日陰に入ればヒヤッとするくらい涼しいし、朝晩は肌寒いくらいだ。
人も車も少なく、どことなくのんびりした雰囲気も好印象。そして気候の所為か蚊やブヨがまったくいないのが実に快適。
ヨーロッパに入って以降けっこう蚊がいて刺されもしたんだけど、リスボンに来てピタッといなくなった。ヨーロッパでは(特に安い宿などは)エアコンはおろかファンすらないところも珍しくなく、窓を開け放っているのが普通なんだけれど、何故かヨーロッパには網戸というものがない・・・。警戒してない分、下手をするとアフリカ以上に蚊に刺されていたりする。「世の中には網戸という便利なものがあって、ヨーロッパ以外ではみんな使ってますよ」、とヨーロッパの人に教えてあげたい。
今日は電車とバスを乗り継いでユーラシア大陸最西端のロカ岬へ行ってきた。
宿の近くのカイス・ド・ソドゥレ駅から海岸線を走る電車に乗って、終点のカスカイス駅まで40分ほど。運賃は1.75Eで、切符は地下鉄のものと共用、やはり券売機でカードにチャージする仕組みとなっている。
海岸線をひた走る車窓の眺めはすこぶる良い。所々に小さいながらビーチもあり、日曜ということもあって家族連れなどで賑わっていた。
途中で車掌が検札に回ってきた。切符は前述したようなカードを使っているため、検札も切符を見て確認するのではなく、携帯している機器にかざしてチャージの状態を確認していた。ポルトガルの電車の不正管理は日本並みである。
カスカイス駅からはバスに乗り換えるのだが、またしてもバス・ターミナルの場所がわかりにくい。駅のすぐ外にバス停があったのでそこから出ると思いきや、運ちゃんに聞いたらそうではない。向こう、と教えてくれたので行ってみるが、やはり見つけにくい。道行くポルトガル人に聞いてみたら、その人もバス・ターミナルを探していた・・・。
バス・ターミナルはやはり地下にあった・・・。地下にあるのは一向に構わないのだが、もう少しわかりやすく表示しておいてもらわないとわからないっす。
1時間待ちでバスが来て、ロカ岬まで。運賃は2.8E。これまた車窓の眺めはすこぶる良い。車やオートバイ、自転車で岬に向かう人がけっこういる。路面もキレイだし、ここはぜひとも自転車で坂を上りたくなるところだ。
アフリカのケープタウンやワルビスベイなどでもそうであったが、大西洋には不思議な雲が湧く。海岸線と平行するように、定規で線を引いたかのように海上に雲が垂れ込める。雲と言っても入道雲ではなく、筋を引くような雲である。
岬の先端から流れる雲も、喜望峰で見たのと全く同じような感じ。やはり定規で線でも引いたかのようにある一定の場所までしか雲がかからない。雲の境界線を境に、南側はピーカンで、北側は白い雲の下となって薄暗い。実に不思議な光景だ。やはり風は強く、そして冷たい。
自然の造形は実に偉大だ。とても人知の及ぶところではない。青い空と流れ出る白い雲、その下にどんよりと横たわる大西洋、何時間見ていても飽きることはない。
そんな海と空を眺めていると、バスコ・ダ・ガマでなくとも大海原の向こうへ行ってみたくなる。中世の人が冒険に漕ぎ出した気持ちもわかるような気がする。
海岸線にはカモメ(かウミネコ)がいて、この強風の中を悠々と舞っている。鳥はすごい!こんな複雑な気流の中をどうして自由に飛べるのか、翼の繊細なコントロールに驚嘆するばかりである。人の造る飛行機には絶対真似のできない芸当だ。
ロカ岬からはシントゥラ経由でも帰れるのだが、途中の海岸沿いにあるトーレ・デ・ベレンとパドゥラ・ドス・デスコブリメントスを見るため行きと同じルートでリスボンに帰った。
アンジェス駅で途中下車し海沿いにしばらく歩く。トーレ・デ・ベレンは海に突き出した船のような形の白亜の見張り塔?建造時期など詳しいことは何もわからない。
パドゥラ・ドス・デスコブリメントスはリスボンの紹介でよく登場する白亜の巨大なオブジェで、誰の彫像であるとか詳しいことはやはりわからない。ポルトガルの黄金時代である大航海時代を称えるオブジェで、先頭にいるのはその時代の国王と思われる。映像などで見るといかにも大西洋に向かって建っているように思えるのだが、厳密に言うと建っているのは河口である。この辺りは海岸沿いが広い公園のようになっていて、多くの人で賑わっていた。
明日からサグレスへ行くにつき、宿のばあちゃんに頼んだところ快く荷物を預かってくれることになった。

18jul2010 ロカ岬の快晴部分 18jul2010 雲の切れ目

18jul2010 雲の下のロカ岬 18jul2010 ロカ岬の灯台

18jul2010 ロカ岬の石碑 18jul2010 パドゥラ・ドス・デスコブリメントス
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