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まさかのラ・スペツィア

2010/7/9 金
朝一にマユミが駅の様子を見に行くと、一応列車は動いているらしかった。駅員に聞いたところによると、厳密にはストは今晩9時から明朝9時までらしい。昨日の窓口のお姉さんにはめられたか?
宿のおっちゃんも似たようなことを言っていたし、何はともあれ移動できそうなので宿をチェックアウトして駅に向かう。
フィレンツェで二泊したメルリーニは静かで快適な宿だった。宿の人も皆親切だし、もしフィレンツェに行く人がいたらオススメします。
駅に行くと、コロコロ(スーツケース)を持った観光客で溢れかえっていた。自分らの乗るつもりだった列車を確認すべく電光掲示板を見て、すぐにその理由がわかった。列車が軒並みキャンセルになっているのだ。夜からのはずが、もう半ばストに突入しているらしい。
自分らが乗ろうと思っていたラ・スペツィア行きの列車ももちろんキャンセル。大勢の人に交じっていつ出るかもわからない列車を待つ破目に。
さてどうしたものか・・・。列車は全てキャンセルになっているわけではなく、遅れはあるが運良く出る列車もある。特にローマやナポリ、ミラノといった大都市行きの列車は何本かに一本は出ている。が、自分らが乗ろうとしていたラ・スペツィア行きのようなマイナーな列車はまず出そうにない。
地図と電光掲示板を睨んでいたら、リヴォルノ行きの列車があることに気付いた。リヴォルノはピサの南に位置しているのだが、列車はピサに止まるのでとりあえずピサまでは移動できる。よし、ということでひとまずピサまで移動することにした。
列車が出てすぐに車掌が検札に回ってきた。隣の白人カップルがスタンピングをし忘れていたのだが、今回の車掌は話の分かる人で「今回はいいから次回から気をつけて」と注意するだけだった。これが普通だと思う。それに引き換え昨日の車掌ときたら・・・勝手のわからない外国人旅行者をつかまえて罰金を払えはないだろう。しかも機械の調子が悪くてできなかっただけなのにだ。イタリア人にも融通の利かない輩がいるということか。
ピサには1時間ほどで到着。こういうちょこまかした移動が一番疲れる。フィレンツェほどではないが、やはり多くの人がホームで列車を待っていた。
待つこと一時間、運良くラ・スペツィア行きの列車が出た。ピサからラ・スペツィアもちょうど1時間くらい、乗り降りが頻繁でまったくしんどい。
ここまではまぁそれなりに移動してこられたわけだけど、ラ・スペツィアでいよいよ行き詰った。ストの色合いがだいぶ濃くなり、5、6ヶ所ある切符売り場は全て閉まっている。おまけに券売機は現金が使えない。どこで切符を買うのかインフォメーションで聞いたら、今日に限って列車の中で買えるらしい。だったらいつもそうしてくれよ、と言いたい。
ジェノヴァまでは今日中に移動できる可能性があったのだが、次の列車の時間を聞いたら17:53・・・ちなみにラ・スペツィアに着いたのは14:00である。しかも列車が本当に出るかどうかもかなり怪しい。
ラ・スペツィアからジェノヴァまでは1時間ちょっとだし今日移動しても明日移動しても変わらんだろうということにして、今日はラ・スペツィアに泊まることにした。うまくいけば今日イタリアから出られると思っていたのに、まさかラ・スペツィアに泊まることになろうとは夢にも思わなかった。
そうと決まれば早速宿探し。インフォメーションで教えてもらった安い宿に行ってみることにした。
ラ・スペツィアは観光地らしい・・・と言っても知る人はほとんどいないだろう。観光地といっても外国人がいるわけではなく、イタリア人観光客で賑わっているようなところである。
安いと言っても宿は☆で、やはり一泊45Eもする。すっかり気分も萎えてしまって他に探す気力もなかったので泊まることにした。
ここも☆とは言え、自分たちにとってはやはりキレイすぎる。一日寝るだけだからもっと粗末なところでいいのだけれど、ヨーロッパにはアジアやアフリカのような小汚い宿は存在しない。
イタリアは好きな国なのだけれど、物価が高くてかなわない。今思えば、基準をヨーロッパに移せば、ギリシアはまだ物価が安かった。ギリシアに入ったときはあまりの物価高に衝撃を受けたが、所変われば何とやらだ。長期旅行者にとってヨーロッパは過酷な地である。
イタリアは好きな国なのだけれど、タイミングが悪いと言うか、どうもイタリアに入ってから上手く噛み合わない。
明日はイタリアから脱出できるだろうか?9:00にストが終わる予定だから(あくまで予定だけど・・・)、朝から駅に行ってひとまず国境の町ヴェンティミリアを目指す予定。イタリアには長距離バスがないから、性懲りもなくまた列車での移動だ。

余談28 イタリアの食について
よくイタリアを旅行した人から「イタリアはとにかく何を食べても美味しい」というような話を聞くと思うが、果たしてそうか?そんなに両手離しで絶賛するほど旨いか?と声を大にして言いたい。
いや、別に美味しくないと言っているのではなく、値段相応ではないでしょうか、と言いたい。確かにピザなどは安く、チェゼナティコのような田舎に行けば3Eも出せばリストランテでマルゲリータが丸々一枚食べられる。でも少なくとも自分はイタリアに来て、日本で食べた、イタリアで修行してきた人の焼くピザより美味しいピザに出会ったことがない。
「もっとちゃんとしたお店で食べれば美味しい」と言いたい人もいようが、そりゃ金さえ出せばどこでも美味しいものは食べられる、と声を大にして言いたい。
おそらく「イタリアは何を食べても美味しい」と両手離しで絶賛している人の多くは、海外に来て金銭感覚が落ちているか、さもなければ雰囲気に飲まれているだけだと勝手に推測する。よって自分らの結論は「値段相応」ということである。
ジェラートなどいい例で、イタリアのジェラートはまぁ美味しいわけだけれども、特にそこまで絶賛するほどのものじゃないと思う。ちなみに街中で食べると、フィレンツェだと3Eくらい、ここラ・スペツィアでは1.5Eくらいする。よく考えれば、それだけのお金を出せば日本でもかなり美味しいアイスクリームが食べられると思う。自分の経験では、エジプトのカイロやアレクサンドリアで食べたアイスクリームの方が、シリアのアレッポで食べたソフトクリームの方が断然美味しかった。
あ、でもイタリアに限った話じゃないけど、食材が美味しいのは確かです。特にトマトは別物と言えるほど美味しい。
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