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カランバカ(メテオラ)

2010/6/30 水
昼前に宿をチェックアウトし、テッサロニキ駅までのんびり歩く。今日はメテオラの麓にあるカランバカまで移動。
カランバカ行きの直通列車は18:00発の一本しかないのでラリッサで乗換えとなる。
カランバカまで通しチケットが買えるだろうと思っていたのだがどうやら買えないらしく、とりあえずラリッサまでのチケットを買う。一人10E。
ギリシアの国鉄は、席が自由なのにいちいち列車番号入りのチケットを発行するのでちょっと面倒だ。
列車はキレイでとても快適、乗客は少なくガラガラである。時間ピッタリに発車したのには驚いた。車窓の景色は山と畑、山も緑の木々に覆われているからまるで日本の田舎を走っているかのようだ。
普通ギリシアと聞いて連想するのはエーゲ海とそこに浮かぶ島々、もしくはアテネのパルテノン神殿といったところであろう。青いエーゲ海と白壁の家を連想するに違いない。が、ギリシアの北部や中部はそれとは似ても似つかぬ世界だ。緑が濃く、むしろ日本の風景に近い。目隠しされてつれて来られたら、きっとここがどこかわからないだろう。
およそ1時間半でラリッサに着く。小さな町で実にのどかだ。カランバカ行きのチケットを買ってのんびり列車を待つ。運賃は5.4E。
今度の列車は激しく落書きの被害に遭っていた。スイスなどと同じようにギリシアも落書きが多く、列車やアパートの壁などに落書きが目立つ。
またしても時間ピッタリに発車、ギリシアの国鉄はかなり時間に正確なようである。さっきの列車に輪をかけてガラガラ・・・これで採算が合うのかとちょっと心配になる。
僅か1時間あまりでカランバカに到着。車窓に飛び込んでくる岩壁に度肝を抜かれる。300~400mはあろうか、花崗岩と思われる垂直の壁が村のすぐ背後にドーンと立ちはだかっている。立ちすぎている上にのっぺりしていて弱点がないため凡人には登れるように思えないが、平山ユージのような人ならきっと登れるに違いない。もっとも世界遺産のメテオラで岩登りなどできないのだろうが・・・。
メテオラは世界遺産、そのお膝元のカランバカは当然観光で成り立っている村のはず・・・が、駅を降りるとあまりに閑散としていて驚いた。既にその前段として列車がガラガラだったわけだけれども・・・。
村の造りはいかにも観光地っぽくて小奇麗だ。でも、観光客などまったくいない。あまりに閑散としていてちょっと寂しいくらいだ。シーズン中は人が押し寄せるってのは本当なの?で、そのシーズンっていつなのよ?
これは完全な想像だけど、どうやら夏のバカンスシーズンは皆揃って南の島と海を目指すのではあるまいか?メテオラのシーズンは春や秋といったところだろうか・・・。
村のホテルやレストランも皆暇そうだ。とりあえず駅の近くの小奇麗なホテルで聞いたら一番安い部屋が35E、しかも「いくらならいい?」と交渉には乗ってくれそうな雰囲気である。これなら20E代の宿が見つかるかも、とちょっと期待が膨らむ。
しばらく行くとホテルの客引きのじいちゃんがいた。中東以降客引きとは無縁だったのでちょっと懐かしい気がする。しかもこれがまた人のよさそうな感じのいいじいちゃんだ。40Eとか30Eとか言ってるのであまり期待はできないが、じいちゃんの人柄に負けてとりあえずついて行くことにした。カブに乗って先導してくれるじいちゃんの後姿がとても可愛らしい。
着いたのはかなり小奇麗なホテル。こりゃダメだと思いつつ宿のおばちゃんに30Eの部屋を見せてもらう。これが一番困るんだけど、「いくらならいい?」と聞いてくるので咄嗟に25Eと答える。「じゃあこっちの部屋は?」と案内されたのはシャワー、トイレ共同の部屋。共同と言っても隣室と共同のテラスからアクセスするようになっていて、しかも隣室に人はいない様子なので完全に専用のシャワー、トイレだ。宿泊することに決める。失敗したのは、もしかして最初に20Eと言ってたら20Eで泊まれたのかもしれない。さっきのじいちゃんなら再度交渉に臨むところだが、案内してくれているのは愛想のかけらもないとっても怖いおばちゃん、さっさと諦めて25Eで泊まることにした。それでも、カランバカの宿は相当高いだろうと覚悟していたので予想外の展開になった。
バスの時間などをチェックしに外に出たついでにレストランのメニューをのぞいてみる。ビックリするほどではないが、やはり高いので自炊を決め込む。
これまでも自前の電熱棒で湯を沸かしラーメンを食べていたのだが、トルコ以降ラーメンが手に入らなくなった。スーパーをのぞいたらガス・カートリッジが売ってたので購入、これから暫くは久々にガスコンロが大活躍しそうである。火が使えるとなると途端に食の選択肢が広がる。
それにしてもカランバカは静かだ。夜は、と言っても21:30を過ぎてようやく暗くなるのだが、涼しい風が吹いてとても心地いい。宿のおばちゃんは嫌な感じだけど、WiFiはフリーで使えるし部屋も明るくて居心地はかなりいい。
ちなみに、現在のレートは1E=108円くらい。物価が高いと言ってもユーロ安のため日本人旅行者はかなりラッキーだ。ほんの数年前は1E=160円くらいだったことを考えると天と地の差である。ヨーロッパを旅するなら今がチャンス?

30jun2010 カランバカ行きの列車 30jun2010 カランバカから望むメテオラの岩塔

2010/7/1 木
カランバカは一日中静かでとても居心地がいい。
今日は朝からメテオラの修道院巡りに出掛けた。タウンホール広場から一日二本バスが出ていて、最奥のメガロ・メテオロン修道院の前まで行ける。
小さなバスが来るのかと思ってたら、たいそう立派な大型バスが現れたので驚いた。でも、バスはガラガラ・・・果たしてこのバスがいっぱいになるほど人の来るときはあるのだろうか?メテオラまで一人1.4E。
途中で人を乗せながら15分ほどでメガロ・メテオロン修道院の前に到着。朝のうちこそ人も疎らだったが、10:30を過ぎた頃になるとそれなりに人が来た。それでもイスタンブールのトプカプ宮殿のように人でごった返すほどではなく、あくまでそれなりにだ。
自家用車や、アテネなどからの日帰りツアーで来る人がほとんどのようである。ますますカランバカのことが心配になる・・・この先大丈夫なのだろうか?
人の住む修道院は現在メテオラに6つある。平日は必ずどこかの修道院が休みとなっていて(土日は全て開いている)、木曜の今日はヴァルラーム修道院とアギア・トリアダ修道院が閉まっている。
緑の中に巨大な岩塔が立ち並ぶ様は日本の廻目平を連想させる(こちらの岩塔はずっと巨大だが)。眼下にはオレンジ色の瓦屋根の家々が見渡せてとても気分のいいところだ。
修道院の中まで見て回ったのは、メガロ・メテオロン、ルサヌー、アギオス・ステファノスの3ヶ所。アギオス・ニコラオス修道院のみは遠目に見るに留まった。
一番のオススメは最大の修道院であるメガロ・メテオロン。岩山の上に聳え立つ巨大な修道院を眼前に見て最初に思い浮かべたのは、ルパンⅢ世の「カリオストロの城」!もちろん城ではないのだけれど、その堂々とした佇まいはまさに「カリオストロの城」のようだ。
ここの修道院の中にある博物館はなかなか見応えがある。19世紀の古い修道士の写真やギリシア独立戦争やバルカン戦争の英雄の肖像画なども展示されていて興味深い。「ギリシア軍ってこんな格好をしてたのかぁ」と当時の軍服を着たマネキンに見入ってしまった。
修道院の入場料は一律2Eなのだが、アギオス・ステファノス修道院は昼休みの始まる15分ほど前に行ったら無料で入れてくれた。もっとも昼休みがあるのはここだけなんだけれど・・・もし行く人がいたら要注意です。アギオス・ステファノス修道院は宿のテラスからもよく見える。
帰りはアギア・トリアダ修道院の裏手にあるトレッキング・コースを辿ってカランバカの村まで下ってきた。ちなみに、タウンホール広場にあるインフォメーションでもらえる地図はよくできているので、メテオラに行く人は事前にもらっておくことをオススメする。
その足でバス・ステーションに行き、明日のイオアニナ行きのチケットを取った。明日はイオアニナ経由でイタリア行きのフェリーの出るイグメニッツァまで移動する予定。

余談27 イギリス人の学ぶ外国語
ヨーロッパは小さな国が多く、言語が多様で面白い。英語は驚くほど通じない。植民地時代の影響で、むしろアフリカの一部の方が通じるのではないかというくらい・・・。おそらくイタリアに行くとさらに通じないだろう。
ヨーロッパにおいては、英語が共通語という認識は極めて低いように思えてくる。英語が曲りなりにも世界の共通語のようになっているのはたまたまと言っていい。英語が他の言語と比べて単純なのも一つの大きな要因だろうが、やはり植民地時代の影響が極めて大きいような気がする。
言葉に関しては、イギリス人やアメリカ人はたまたまラッキーだった・・・世界中どこへ行ってもたいてい母国語だけ話してりゃ事足りるんだから、こんな楽なことはない。
ところで、イギリス人って中学や高校でどんな外国語を勉強してるんでしょう???アメリカ人はこのご時世、スペイン語が必須のように思えるんだけど、イギリス人ってどうなんでしょう?誰か知ってる人がいたら教えてください。
どこに行ってもイギリス人はけっこういるんだけど、母国語以外を話すイギリス人というのにまずお目にかかったことがない・・・。

1jul2010 ルサヌー修道院 1jul2010 アギア・トリアダ修道院

1jul2010 ALSOS ROCKとカランバカの村 1jul2010 メテオラの岩塔群
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