FC2ブログ

ハマ

2010/6/15 火
朝、散歩がてら市街の西にあるキリスト教徒地区を歩いてみた。この地区はアルメニア人が多く住んでいる。トルコでのジェノサイドから逃れて住み着いた人たちの子孫も多い。
店の前に並べた椅子に座っておしゃべりしている老人、日向でパンを干している人、市街の喧騒が嘘のようにひっそりとした時間が流れている。実に平和な世界だ。
宿に戻る途中で朝食を食べ、昨日と同じ店でソフトクリームに舌鼓を打つ。店には朝からけっこう人が来る。いったい一日にどのくらいの数が出るのだろう?機会の前にはイスがあり、一人が座ってひっきりなしにソフトクリームを作っている感じである。
アレッポからトルコ国境までは50kmくらいであるが、レバノンに行くため一度南下する。
次の目的地はレバノン国境に近いクラック・デ・シュバリエ。当初ホムスを拠点にしようかと思っていたのだが、ハマの方が居心地がよさそうなので手前のハマに向かうことに。
地図を頼りにガラージュ・ハナノ(バス・ターミナル)に向かって歩くがたどり着かない・・・庁舎か何かのビルを横切るときに守衛所のようなところに居合わせたおっちゃん連中に尋ねようとしたら、コーヒーでも飲んでけってことに・・・シリアの人はホントに皆親切だ。コーヒーをご馳走になりながら身振り手振りで会話を交わす。
半分冗談交じりだがやはり皆アメリカは嫌いらしい。ヒロシマ、ナガサキのことは知っていて、言葉は通じないが妙に気が合ったりする。中東における日本の印象は今でもすこぶるよく、どこに行っても大歓迎してくれる。この後も変にアメリカ寄りの政策を取って中東の人たちの反感を買いませんように・・・。
おっちゃんたちの教えてくれたところによると、ハナノのターミナルは廃止されラモーサというところに移ったらしい・・・さすが3年前のガイドブックだ。
ガラージュ・ラモーサまではここから10kmもあるらしい。バスで行けと言って一人の人が近くのバス停らしきところまで案内してくれた。
待っていると、近くにいたおっちゃんがあのバスだと言ってバスを止めてくれた。路線バスの運ちゃんもとても親切だ。
バスに乗って20分ほど、ラモーサまではホントに10kmくらいあった。着いたガラージュは巨大で、バス会社の窓口がいくつもある。窓口の呼び声に吸い寄せられるまま、一番近くの窓口でチケットを購入。ハマまで一人95SP。
相変らずバスの移動は快適。2時間足らずでハマのガラージュに到着。そこから市内まではセルビスで一人6SP。
セルビスを降りたところから中東一と呼び声の高いリアド・ホテルまではすぐだった。うぅぅむ、中東一ねぇ・・・確かに部屋は驚くほどキレイだけど、料金もスーパーだ。トイレ、シャワー共同のWが800SP、トイレ、シャワー付きだと900SPもする。トイレ、シャワー付きの部屋には冷蔵庫まであってビックリしたが・・・。まぁいいか、ということで800SPの部屋にチェックイン。
ハマは水車で有名な町だ。オロンテス川沿いを歩くと、農地に水を汲み上げる木製の水車がいくつもある。ビザンチン時代に造られたもので(もちろん木製の水車自体は造り替えたものだろうが)、今でも現役でギーコ、ギーコといい音を響かせている。
アル・モハンメディーエという名の、直径が20m以上ある水車の近くを歩いていたら、建物の中からおっちゃんに声を掛けられた。招かれるまま中に入ってみると、10人くらいのおっちゃんたちが食事中でそのまま呼ばれてしまった。コフタ(肉団子)に肉に野菜、これをパンに包んで食べる。実に旨い!どうして食堂でこういうものが食べられないのかなぁ・・・。
おっちゃんたちは水車で穀物を粉に引く職人と、その関係者らしい。無骨だけど、皆陽気でとても親切。言葉も通じないただの通りすがりの旅人にどうしてここまで親切にしてくれるのか、まったくシリアの人たちの底抜けのもてなしに頭が下がるばかりだ。
デザートのフルーツとお茶まで、すっかりご馳走になってしまった。ホントに何とお礼を言っていいものやら・・・いつかシリアの人たちに恩返ししたい。
水車の近くでは子供たちが元気に遊んでいる。川に飛び込んだり泳いだり・・・皆陽気でとてもフレンドリーだ。変に馴れ馴れしくないところも実に好感が持てる。
町は想像してたより大きかったけど、ゆったりしててなんかいいなぁ・・・ハマに来てホントよかった!

15jun2010 最大の水車 アル・モハンメディーエ 15jun2010 ハマの水車

15jun2010 夕飯をご馳走してくれたおっちゃんたち 15jun2010 夕飯をご馳走してくれたおっちゃんたち2

15jun2010 川で皿を洗うおッちゃん 15jun2010 宿の近くにて 町の人と

2010/6/16 水
朝からクラック・デ・シュバリエに出かける。クラック・デ・シュバリエはシリアで最も有名な十字軍時代の城である。
宿の近くからセルビスに乗り、まずはガラージュ・ミクロバスまで(一人6SP)。ガラージュでホムス行きのセルビスに乗り換える。ここのセルビスは乗る前に窓口でチケットを買うようになっている。ホムスまで一人35SP。
セルビスはすぐにいっぱいとなり出発、1時間ほどでホムスのガラージュに到着。ここでまたクラック・デ・シュバリエ行きのセルビスに乗り換える・・・が、観光のハイシーズンでもないこの時季の平日にクラック・デ・シュバリエに行こうなんて人がそうそういるはずがない。
人に聞いてクラック行きのセルビスまで行ってみると、乗っているのは日本人と韓国人の旅行者が一人ずつ・・・彼らはもう2時間も人待ちをしているらしい。
クラックまでセルビス一台600SP、つまり人数が多いほど各人の負担が軽くなるわけだ。運ちゃんも待ちくたびれたのか「一人150SPで行こう」としきりに誘ってくるのだが、まぁせいぜい100SPまででしょ・・・せこい結論に至ってもう少し待つことに。
1時間ほどすると地元の人がどやどやと6、7人やって来た。待った甲斐あり!晴れて出発と相成った。
クラックまではおよそ1時間、結局一人50SPで来ることができた。標高750mの丘の上に巨大な城が聳えている。ハマやホムスとは天気が一変し、雲が多く風が強い。
さっそく城の中へ・・・あっさり学割が使え、入場料は一人10SP。どうやらシリアでは学割が使えると半額などではなく、どこでも10SPくらいで入れるようである。スバラシイ!
クラック・デ・シュバリエはまさにラピュタ、天空の城ラピュタだ!丘の上に聳え立ち下界を見下ろせるこの城を見たら、日本人なら誰でもラピュタを連想するに違いない。緩やかな緑の起伏の中に白壁の家が建ち並ぶ下界の眺めがまたスバラシイ。
城は巨大でどこでも自由に歩き回ることができる。ここでかくれんぼをしたらさぞ楽しいことだろう。ただし海外の遺跡はどこもそうであるように、柵や手すりといったものはないからうかうかすると危険である。塔の上に出ると冬山並みの強風で、吹き飛ばされそうで怖いくらい。怖くてあまり縁の方には近づけない。
他の観光客は大型バスで来ている団体客ばかり。よって帰りは自分ら4人以外セルビスをシェアできる人は見当たらない。4人でセルビスをチャーターしホムスまで一人150SP、致し方なし。
ホムスからは行きと同様に帰ってきた。
何にかぶれたか刺されたか、昨日あたりから腕や背中がブヨに刺されたようにボコボコで痒くてたまらない。
明日はレバノンのトリポリに移動する。

16jun2010 クラック・デ・シュバリエ 16jun2010 クラック・デ・シュバリエ2

16jun2010 天空の城 16jun2010 クラック・デ・シュバリエ遠景
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment